2013-06-20

喘ぎ声に紛れ込ませた言葉

数日前、20年来お世話になっている某メーカーAV監督の作品を見ている最中

たまたまボリュームを大きくしたところ、女優が喘ぎ声とともにこんな話をしているのがうっすらと聞こえてきた。

監督優しい言葉をかけてくれるから安心して体を任せられる」

彼氏に帰ったらまた殴られるかもしれない。どうしよう?」

「気持よすぎて余計なことを話しちゃった。気持ちよくなることに集中します。ごめんなさい」

「私の家が貧乏だって話しちゃったから、もう1本撮影するって言ってくれた。ありがとうございます

これらは女優の「セリフ」ではなく、男優と絡んだり愛撫の快感に身を捩らせているとき、喘ぎ声とともに発せられる「本当の声」なのだった。

監督はそういった女優たちのリアルな悩み、撮影時の不安を取り除きながら撮影を進めているのである

ところがこの監督はさすがにベテランだけあって、かなりボリュームを上げてもボソボソとしか聞き取れず、ボリュームを上げてもノイズにかき消されてしまう。

おそらくマイクが拾わない最小限度の声量で、囁くように話しているのだろう。

なぜなら、女優たちの話は相手が必要な会話形式のつぶやきが大多数を占め、女優たちの声や反応だけを聞いていても、ある程度の会話の流れを読み解くことができるからだ。

そうしていくつかの作品では、撮影中にもかかわらず監督の優しい気づかいに感動のあまり涙したり、監督の真意を理解した女優が突然喘ぎながらも「いままで失礼なことばかりしてごめんなさい」と謝ることさえある。

このメーカーに出演している彼女たちはもちろんAV女優だったり、以前から監督の知り合いの素人だろうと思われる。

売れっ子ならまだしも、企画レベルの作品に出演してAV引退した女優を口説き落とし、1本だけの再出演をさせてしまう、

などというウルトラCは、ネームバリューやツテがあったとしてもほぼ不可能だろう。

それを実現させてしまうタネが前述の女優の声であり、

彼女たちを心からリラックスさせる(話の内容によっては撮影後に時間をとって相談を受けるそうである監督存在ではなかろうか。

もちろん「抜けなきゃAVじゃない!」「女優プライベートに興味ない」という方もいるだろう。

しかしたら大多数の男がそうなのかもしれない。

けれどこの監督女優たちとの信頼関係を築き、安心して体を任せられる相手だからこそ様々な素顔を監督に、カメラを通じて私達男性にも見せてくれる。

女の子快楽に身を沈めて(快楽定義十人十色だが)いく姿を追い続けた記録映像」がAVだと考える自分にとって、20年目であろうがなかろうがこの発見は本当に驚いた。

ネットで調べてもココに書いたような事に触れたレビューひとつもなかった。

また当該監督インタビュー記事等もあたってみたが、やはりここで書いたようなことには一切触れていない。

業界暗黙の了解なのだろうか? 

知っている奴だけ知ればいいというスタンスなのだろうか?

断片が見えれば見えるほど全体像がぼやけていくような不思議感覚だけれど、知ってしまった以上誰かに伝えたかったのだ。

最後にここまでの話を読んでメーカー名、監督名前にピンときた方は是非とも一本手に入れて欲しい。

この監督ほど女優への対応撮影内容が長年に渡ってブレないというのは驚異的ですらあり、ツボに入れば動画データではなく、DVDを収集したくなる魅力に溢れている。

そして作品を手にすることができたらヘッドフォンをしてボリュームを上げ、出演している彼女等の喘ぎ声に紛れ込ませた言葉に耳を傾けてほしい。

これまでのアダルトビデオに対する見方がガラッと変わるような、衝撃的だったり刺激的だったりする話がはちきれんばかりに詰め込まれているはずだから


6月24日追記

幻聴妄想チラ裏だと鼻で笑われて終わり。と思っていた初の匿名ダイアリー投稿記事が相当数の方々に読んでいただけたことに驚き、有難く思います

ここに書かれたことを一笑に付すのは簡単ですが、思わず手を止めてしばらく画面に食い入ってしまったほど衝撃を受けたことは間違いなく、

耳を疑って何本もの作品を見直し、聴き直してのことなので「聴こえた」としか言い様がないのです。

また、これだけ多くの方が興味を惹かれているというのは、真っ向から「嘘だ」と決めつけられない、なにか後ろ髪を引かれるようなものがあったのではないでしょうか。

Twitter二村ヒトシ監督に事の真偽を尋ねていた方もいらっしゃいましたが、二村監督もこの投稿内容を頭から否定せず「自分ではなく代々木忠監督ではないか?」といったような見解を示しておられました。

さらに「聞こえたような経験がある」とコメントくださった方も、ごく僅かですがいらっしゃいました。

ただこれだけ多くの方に読んでいただいたにも関わらず、AV業界関係者の方からコメントは前述の仁村監督以外にはなく、

しかしたら本当にAV業界の(ごく一握りのメーカーにとって、ですが)タブーなのかもしれません。

なのでどのメーカーなのか、監督なのかは明言せず、いくつかのヒントをお伝えするに留めておきたいと思います


メーカーアダルトビデオ黎明期から存在しており、当時革新的といわれたスタイルはいまや多くのレーベルリリースするジャンルにまで成長しています

そのスタイルの生みの親とも言える監督はすでにリリース作品も絶えて久しく、現在引退同様の状態だと思われます

毎月一定リリースしていたので作品数は相当な数となりますが、2005年前後の作品が(シチュエーションにもよりますが)音質的に良好なものがあるようです。


今後この投稿に追記することはないと思いますので最後ひとつだけ。

私が耳にした女優たちの言葉はどのような内容であれ、監督女優の信頼を深めるために発せられたごく自然ものであり

そのことに本来の目的である自慰行為さえ忘れ、感動したからこそ誰かにこのことを知ってほしいと投稿しました。

決して茶化したり、私が狂気に陥ったすえの妄言ではないことだけはお伝えしておきます

この投稿、追記を読んで興味を持たれた方が、アダルトビデオをより深く楽しむことができるよう願って止みません。

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