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2021-07-12

高校文芸部で賞を取るとプロになれない。

中学高校文芸部の「大会」や「コンクール」で賞を取ってしまうような人は、基本、プロの物書きになれない。

大学より下の学校評価される創作物では、いか教育視点から健全であるかが重要視されている。

文芸部で好き勝手に書いている人や、友人同士で面白作品を回し読みしている人たちは別にいいのだが、

コンクールで賞を取るには、健全高校生が書いた健全作品であることが要求される。

そういう作品は、先生には褒められても、本屋で金を出してでも買いたいと思われるようなものとは真逆だ。

コンクールで賞を取るには、高校生の夢とかそういう綺麗で健全な話を書けばいい。

でも、そんなものを金を出して買いたい人はいない。

高校生でも出版社がやっている小説新人賞を取ってプロデビューする人がときどきいるが、

そういう人たちは、端的にセックス暴力かを書いている。

綿矢りさデビュー作は女子高生風俗チャットで一儲けする話だったし、前回の文藝賞を取った女子高生も、援助交際している噂のある同級生の話とかだった。

そういう話を書かないとプロにはなれないが、逆にプロになれる様な人は、学校コンクールで賞は取れない。

吹奏楽コンクールもそうだが、プロ世界学校単位で参加するコンクールとの審査基準があまりにかけ離れていて、将来のキャリアに繋がっていない現実がある。

第35回全国高等学校文芸コンクール

https://info.yomiuri.co.jp/contest/edu/5246.html

このページの下に入賞作が載っている。

2021-06-18

純文学新人賞についての解説

純文学とは

純文学とは制度的には文芸誌に載っている小説作品のこと。芥川賞はこの文芸誌掲載から選ばれることがほとんど。

その文芸誌とは下の5つしかない。

まれ早稲田文学やその他のインディーズ雑誌から芥川賞候補に選ばれることはある。

純文学新人賞について

上記文芸誌5誌はそれぞれ新人賞主催している。

最終候補に残ると編集部から電話がかかってくる。いつその電話があるのか、公式には明らかになっていないが、過去経験者がブログTwitterでほのめかしており、5chの文芸創作板を見れば、だいたいの情報が集まっている。

9月末締め切り。最終候補の連絡は1月? 選考会は3月。受賞作は4月発売の文學界5月号。

10月末締め切り。最終候補の連絡は2月? 選考会は4月。受賞作は5月発売の群像6月号。

3月末締め切り。最終候補の連絡は7月? 選考会は9月。受賞作は10月発売の新潮11月号。

3月末締め切り。最終候補の連絡は7月? 選考会は9月。受賞作は10月発売のすばる11月号。

3月末締め切り。最終候補の連絡は7月? 選考会は8月。受賞作は10月発売の文藝冬号。

七年ラノベの賞に一次落ちし続けてたんだけど、やけになって純文学の賞に応募したらなぜか最終選考まで行った

https://anond.hatelabo.jp/20200519161343

この増田を読んだが、私はワナビとして、過去数年分の最終選考に残った作品の選評を読んでいるが、「書きたいことや日頃の鬱憤をごちゃ混ぜにして書き殴った」作品ひとつもなかったように思う。

あと5月の段階で、最終に残っているが、選考会がまだだという新人賞はない。

ちなみに小説新人賞については、優れたデータベースがある。

文学賞世界

https://prizesworld.com/prizes/

追記

上記の5大新人賞は、プロ純文学作家になるための賞である

プロ純文学作家とは、出版社から仕事を依頼され、原稿料の出る仕事をする物書きのこと。必ずしも物書き仕事だけで生活できるとは限らず(いやほとんどの作家はできず)会社員をしながら作品を発表しつづける人もいる。

ただ芥川賞を取って10年くらい生き残れば、どこかの私立大学創作学科教員になれたりすることが多い。

小説新人賞は、出版社主催する新人賞以外にも、地方自治体新聞社主催する、「地方文学賞」というのものがある。

地方文学賞は受賞しても、賞金がもらえるだけで(ただし上記の5大新人賞より賞金が高かったりする)、本も刊行されない。それはデビューとは言えないし、たぶん受賞した人もデビューだとは思っていない。当然、仕事の依頼とかは来ない。

(ただ地方文学賞でも本が出版社から刊行される太宰治賞という例外はある)

2020-07-14

推し、燃ゆ」を読んだ

作品を読み進めたいのに、どうしても気になって読み進められない。

野暮な人間自覚はあるのだが、書かせてもらう。

この度話題になっている河出書房文藝文藝受賞作品の「推し、燃ゆ」についてである

この作品主人公推している「推し」の「真幸くん」のモデルが、ほぼ確実に3月下旬謹慎処分を受け、7月1日付で仕事に復帰した、ジャニーズグループSnow Man」の「岩本照」がモデルなのでは、と感じさせる描写が多く、そちらばかり気になってしまっている。

物語主人公推しているアイドル「真幸くん」がファンを殴り謹慎処分が下るところから始まる。

先述の岩本照の謹慎2017年ごろの未成年とのホテルでの飲酒を文春に報道されたためであった。

しかし、彼は2014年ごろに、粘着質なファン(所謂ヤラカシ」と呼ばれる迷惑行為を行うジャニオタ)を殴って謹慎している。

当時はあまり話題にならなかったが、一部ジャニーズファンの間では帰ってこないのでは、と言われていたりした。(また、この度の謹慎は2度目であることから、今度こそ帰ってこない可能性もあるのではと一部で話題にもなった。ファンの皆さんは帰ってきて良かったですね。)

また、子供時代に「ピーターパンミュージカル」に「ピーターパン役」で出演していた「推し」と言う描写がある。

そして、岩本照も子役時代ピーターパン役ではないものの「ピーターパンミュージカル」に「ジョン(ウェンディの弟役。演出により変わるかもしれないがフライングするシーンがある)役」で出演しているのだ。

もちろん様々なアイドルを調べた上で(もしくは作者自体アイドルファンである可能性も十分あるだろうが。)、さらに読者に伝えたいことは別のことだと言うのは重々理解しているつもりなのだが、あまり自分人生の近くにこの物語が横たわりすぎている。

岩本照のファンではないが、青春時代岩本照周辺にいた、もしかしたら炎上するかもしれなかった推しのいちファンとして、誰かとこの想いを共有したくなってしまったのだ。

みなさんの「推し(およびその周辺)、燃ゆ」エピソードは何かも気になる。

なんの脈絡もなく、役にも立たず、面白くもない文章を書いてしま申し訳ない。

書いて満足したので本編に戻る。

2019-09-10

[]文学賞メモ

 私用メモ

文学賞締切400字詰め原稿用紙賞金応募総数発表
創元SF短編賞1月10日前後40字×40行換算で10~25枚(原稿用紙ではない)規定印税500編前後4月下旬
文藝賞3月31日100枚以上400枚以内50万円1800編前後雑誌文藝2020年冬季
すばる文学賞3月31日100枚程度から300枚まで100万円1400編前後すばる11月
新潮新人賞3月31日250枚以内(短篇可)50万円2100編前後新潮11月
ハヤカワSFコンテスト3月31日100~800枚程度100万円400編~500編SFマガジン」(10月号?)
日本ファンタジーノベル大賞6月30日300枚以上500枚以下300万円700編前後小説新潮2019年12月
文學界新人賞9月30日70枚以上150枚以下50万円2700編以上文學界5月
星新一賞9月30日10,000文字以内100万円1500編前後日本経済新聞紙面、公式サイト3月上旬以降
群像新人文学賞10月31日70枚以上250枚以内50万円2000編前後群像6月
太宰治賞12月1050枚から300枚100万円1200編前後5月PR誌「ちくま」と筑摩書房ホームページ

 オンラインで応募できるところは着々と増えているようだ。

 応募総数は直近数年の平均や、データが明らかになっている最後の値をどんぶり勘定したもの。正確ではない。

追記原稿用紙は400詰めがほとんど。時折、何文字×何文字印刷した際に何文字、という指定があることがある。ラノベに多い印象。また、この表を利用したことによる一切の損害については責任を負いかねる。

 
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