はてなキーワード: 白い魔女とは
昔から、くりかえし脳裏に響く言葉。「殿下、本気でこの地に王道楽土を築くつもりですか」
3年で辞めるつもりだった職場に、もう15年以上も勤めている。僕はもちろん皇族ではないし、クロトワみたいな参謀はいないけど、いつしか職場の管理を任され、自分の部隊を持つようになった。
これは騎兵に限ったことじゃない。商品力もなければ、知名度もないような青二才の集団で、勝つのは容易ではない。口に出しては言わないけど、我々にも武器はあるよと、こころの拠り所にして戦ってきた。
だんだん大きな組織を任されて、プレーイングマネージャも卒業した。中隊規模の指揮官は、前線で指揮を執るべきではないと、いろいろな本に書いてある。確かにそうだろう。強みを磨き、士気を高め、全体最適になるよう調整する。人事とか雑用みたいな仕事が多いけど、そんなもんだろう。
昔、ソンジャーネのとある記事を読んで、この記事のB君みたいにベラベラ話したりしないけど、s/有名企業/無名企業/g とすれば、正に僕のことだと思った。若くして成長機会を貰い、上を追い抜き、運にも恵まれ、成長と昇進を繰り返してきた。
そして、有名企業じゃないけど、今度は本当に、役員になるみたいだ。
同年代の非正規雇用者も大勢一緒に働いて貰っているので、この地位が多くの理不尽な犠牲の上に成り立っているのは良く分かってる。ノブレス・オブリージュ。Wikipediaには「特権はそれを持たない人々への義務によって釣り合いが保たれるべき」ともある。
他社だと老害もいっぱいいるような職位だけど、若くして老害になっていいわけがない。
僕は、世の中を変えるような「青き衣の者」にはなれないと思うけど、本気でこの地に楽園を築くために、今の職場のキャリアが終わるようなリスクを背負ってでも、また新たな戦いを挑みたい。もっといい職場を。もっと多くの雇用を。ゼロサムゲームの争奪戦ではない、新たな需要を生み出すようなビジネスを。
あと、いつかトルメキアの白い魔女みたいに、また陣頭にも出て戦いたいな。
参考文献:http://www.amazon.co.jp/dp/419210010X
余談だけどこれも好き:http://www.geocities.jp/toz_ensaw/others/cavalry.html
さらに余談:
ひさびさに、匿名でブログ書くところがあって良かったと思った。前回はこんなん書いた。「将来ある人だから、私にはもったいない」という言葉も、いまだに、ときどき思い出すなぁ