はてなキーワード: レディバードとは
ブックスマート、女子生徒二人の友情を新しい価値観で描いた映画ということで、公開前からtwitterで高評価レビューが流れていた。
レディバードやハーフオブイットと並べて賞賛されてるツイートやその他の絶賛ツイートを見てワクワクで公開してすぐ観に行った
ネタバレ注意かもしれない
あらすじ
成績優秀な優等生であることを誇っていた親友同士のエイミー(ケイトリン・デヴァー)とモリー(ビーニー・フェルドスタイン)。しかし、卒業前夜、遊んでばかりいたはずの同級生もハイレベルな進路を歩むことを知り自信喪失。二人は失った時間を取り戻すべく卒業パーティーに乗り込むことを決意する。果たして、二人を待ち受ける怒涛の一夜の冒険とは?そして、無事に卒業式を迎えることができるのだろうか!?
よかった点
・主人公のモリーは太っていて美人ではないし、主人公の親友のエイミーはレズビアンであるが、作中でモリーが容姿についてからかわれることはないし、エイミーが女性が好きであるということも「ロン毛の男性が好き」「マッチョがタイプ」とかと変わらない感じで、特別扱いされることはない。ルッキズムがなくLGBTが個性の一つとして当たり前に受け入れられている新しい時代の価値観(表現が下手かも)が描かれている。
・主人公たちがフェミニズムなどをポリコレ賛成サイドからジョークにしていて目新しかった
いいと思わなかった点
・舞台はカルフォルニアの上級ハイスクールで、登場人物は全てある程度裕福で先進的というかリベラルな人たちで、貧乏だったりバカの人たちは出てこない。主人公たちは、これまでのハイスクール物だと「分かり合えない嫌なやつ」だったチャラチャラした人たちがハイレベルな大学に内定していることにショックを受けて彼ら内面や個性に目を向けるわけだが、これは裏を返せば、ハイレベルな大学に内定していなかったら理解なんてする価値もないと言っている様なものではないのかと思った。登場人物にヒスパニックやアジア系がいたり、主人公が恋する相手の見た目がステレオタイプでないことで「多様性が描けてる」というのは短絡的ではないか?この映画には金持ちで有能な人しか出てこないのに
・大喧嘩するシーンを除いて、主人公コンビは互いに全肯定しまくる。これが私には、よく言われがちな「女性同士って裏では嫉妬しあったりしてるんでしょ?」みたいな話の裏返しでやってる様な、ポリコレ映画やるんだから女の子同士は全肯定し合わなきゃね!みたいな感じがしてうーん….
・音楽、ダサすぎ。演出も。レディバードと並べないでほしい。あと単純にストーリーが面白くない。新しい価値観のもとで新しい物語が始まるのを期待してたんだけど、ポリコレだけの映画だった。