私はポケモンが好きである。初代からサン・ムーン全てやってきており、グッズや派生ゲームやあらゆるコンテンツにおいてポケモンが好きである。
ポケモン剣盾については私は両方買うほど楽しみであるが、昨今のポケモン界隈はギスギスしすぎて大きな声で楽しみなことを言えない雰囲気がある。
知らない人の為に言うと、最新作からポケモンゲーム本編に一部ポケモンが連れていけないという事が6月発表された。所謂、実質の互換切りだ。この発表は深夜のインタビューのコメント程度で発表されたが、世界中に瞬く間に来た真実はポケモンファンに阿鼻叫喚を与える形となってしまった。海外では署名活動まで発展し、以後剣盾の情報が出る度に「その要素のせいでポケモンがリストラされた」と言われるばかり。
確かに公式の発表の仕方や態度、1年おきの開発という制作時間の短縮など公式側の怠慢もあって良くなかったとは思う。私も好きなポケモンを連れて行く事が出来ないのは悲しいとは思う。
しかし、ポケモンコンテンツの肥大化は最早ゲームだけで解決できない程になった。私も互換切りについえは新作の度に考えていた為、ショックであるが遂にそれが来たと覚悟はできていた為さほどショックとは思わなかった。制作側の怠慢という意見はわかるが、ここまで凄いゲームというものを作る側が過労死してまで作るとしたらそれは問題だし、なによりポケモン新作は新作で新たな出会いや世界観を楽しみたい気持ちが大きかった。きっと増田さん制作側にとっても英断だと私は思う。
さて、この衝撃的な真実が世界中に知れ渡ってだいぶ日にちが経った。
新ポケモンや新要素もちょくちょく出て、アニメもクライマックスへ話数を重ねてきた。
相変わらず私は新たな情報一つ一つが楽しみな気持ちを大きくするばかりで早くやりたくてたまらなかった。
そんな中、ニンテンドーダイレクトでまた新たなポケモン剣盾の情報が公開された。ポケモンキャンプだ。今までポケモン触れ合い要素はあったが、ポケモンキャンプはその最高傑作ではないかと私は感じた。ポケモン一対一での触れ合いしかなかった今までのポケモンとの触れ合いが、ポケモンとポケモンの交流を眺められ、触れ合いもおもちゃを使ったり話しかけたり。更にネット通信により他の人のポケモンとも触れ合える。最高な機能で嬉しかった。
そんな最高な機能とともに、カレーというポケモンシリーズ新たな食品が登場した。文字通りあのカレーだ。昔あったポフレ作りに似ていて懐かしく、ポケモンがうちわであおいだりポケモンが食べる姿が非常に可愛い。しかも100種類もあるので素材集めからの制作ゲーム好きな私は面白いと思った。これもまたわくわくしたし、材料からポケモンの世界観をまた知れるのも一興だと思った。
楽しみだからこそ、人々の反応が気になって見たくなった。これがまさかの事態になるとは思わずに。
ネットにあった反応は、カレーについて否定的な反応が多かった。確かにカレーというポケモンの世界観において突如現れた現実要素だ。100種類もあるのは衝撃的だろう。よくよく考えれば50種類でも多い。
だが、そんな否定的な反応は別にどうとは思わなかったのだが、ネットに溢れていたある言葉に声を失った。
えっ…??
私は本気でその言葉が溢れかえっていたのに衝撃を受けた。しかも、SNSではポケモンアイコンの人も言う。ちょっと待ってほしい、本気でそれを言っているのかを。
最初に説明した通り、このポケモン新作には連れていけないポケモン、すなわちリストラされたポケモンがいる。カレー図鑑100種類よりポケモンを出せと思う者の気持ちも分かる。そしてこのリストラ問題は今も尚新たな情報の度に言われていた。最早ねちっこい荒らしのような存在でスルーすればいいと思っていた。
だが、だがポケモンリストラが許せないからと言って冗談でもそれは言ってはいけないと私は思う。カレーの中身は公式ではソーセージが描かれていてポケモン入りかもしれない。過去、アニポケではコイキングのお刺身も出た。昨今のポケモンは弱肉強食も図鑑に明記されている。だがそれを、リストラが許せないからとポケモン好きが言ってはいけない。それはつまり、愛するポケモンに死ねと言うのと変わらないことだ。ポケモンが殺されてもなんとも思わないのか?私は笑って草生やすなんて絶対に言えない。
リストラに対して不満に思うならいくらでも言えばいい。署名活動なり公式への問い合わせなり自由にすればいい。なんなら買わない選択もしても構わないし、あえて買ってひみつクラブのメッセージに投稿したって構わない。
しかし、リストラされたポケモンをカレーに使うという言葉の意味を考えてほしい。つまり、貴方の好きなポケモンを平気で殺す事になんとも思わないのと同じだ。最早それは「愛するポケモンが連れていけなくて悲しいポケモン大好きなファン」ではない。「ポケモンを殺す事になんとも思わない犯罪者」だ。たかがキャラクターで現実にはいないが、というか現実にいないからリストラ問題を今も尚言い続けるのはどうかと思うが。それでも、それでもポケモンが本当に大好きだから絶対に良くない。
私は剣盾から登場したメッソンが好きだ。もし、メッソンを殺してカレーにすると言われたら悲しいどころじゃない。それは最早明確な殺意であり草とか言える冗談ではない。ゲームというサブカルチャーを好きなら推しを殺された事で恨む者がいる事を知っているはず。
正直、そんな事を言うポケモンファンは剣盾を買うどころかポケモンコンテンツから一切いなくなってほしい。ポケモン剣盾売れなくなっていいの?とか言うかもしれないが、ポケモンという愛するキャラクターを殺すならそれはもうファンではなくアンチ。いや、アンチも生ぬるいと思う。
もしかしたら、「リストラは殺されたのと同じ」と考えて復讐のつもりだと言う者もいるかもしれない。だが分かってほしい。
ポケモンが大好きで、剣盾が楽しみで、どんな要素もポケモンを成り立たせると考え、今日もポケモンを愛でる者は少なくとも一定数いる。
なんか…うん
さらっと流し読みしかしてないけど 「食べちゃいたいほど好き」とかじゃなくて、変な例えで「これはリストラされた奴の肉だ」と言われると カニバリズム的な嫌悪感がある。 いや...