はてなキーワード: サイオスとは
日本人の有名な技術者たちが起業したとして話題のTreasure Data(トレジャーデータ)。最近日本市場に向けた販売強化をすると発表した。だが以前からずっと日本企業相手にビジネスやってきていたはずだ。過去にリクナビなどで広告記事も見た。なぜ今さら発表? と不思議に思っていたら、以前に比べて価格が大幅に値上がりしていることに気がついた。
現在の最低価格は2TB上限で月3000ドルだ(http://www.treasure-data.com/pricing/)。無料のメニューもあるが、1ヶ月に60クエリまでしか実行できないので、企業で使うなら事実上有料のメニューしか選択肢が無いと考えて良い。
だが実は、つい最近までTreasure Dataには月29ドル、月299ドルのメニューがあったのだ。Internet Archiveには4月11日時点の記録があった。これを見ると、500GB上限の月299ドルで、無制限のクエリが実行できる。だが今は無くなっている。
月3000ドルは決して安くない。使う容量が限られている企業なら、実質的に10倍もの値上げが行われたことになる。容量単価で見ても、2.5倍もの値上げだ。
有料サービスを検討している企業にとって、価格は最も重要なファクターの1つだ。数パーセント値上げしただけでも騒ぎになることが少なくない。それがこうも簡単に何倍も値上げされるようでは困惑する。しかも、サイトのどこを見ても、値上げの理由はおろか、値上げがあったことすらどこにも書かれていないのだ。プレスリリースの最新の日付は現時点で1月15日だ(http://www.treasure-data.com/press-release/)。これでは検討するにしても、また値上げされるんじゃないかと不安になる。
ここまで横暴とも言える値上げを何の告知も無く行ったのはなぜなのか。その理由が気になった。これまでの経緯をもとに真相を探ってみた。
フェアに売上も雇用も伸ばしているスタートアップの日本企業はいくらでもある。そういう会社にももっと目を向けてあげてほしいと思う。有名人がたくさんいることだけが全てではないはずだ。