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2013-05-22

Treasure Dataが何の告知も無く突然価格10倍に値上げした件について

日本人の有名な技術者たちが起業したとして話題のTreasure Data(トレジャーデータ)。最近日本市場に向けた販売強化をすると発表した。だが以前からずっと日本企業相手にビジネスやってきていたはずだ。過去リクナビなどで広告記事も見た。なぜ今さら発表? と不思議に思っていたら、以前に比べて価格が大幅に値上がりしていることに気がついた。

現在の最低価格は2TB上限で月3000ドルだ(http://www.treasure-data.com/pricing/)。無料のメニューもあるが、1ヶ月に60クエリまでしか実行できないので、企業で使うなら事実上有料のメニューしか選択肢が無いと考えて良い。

だが実は、つい最近までTreasure Dataには月29ドル、月299ドルのメニューがあったのだ。Internet Archiveには4月11日時点の記録があった。これを見ると、500GB上限の月299ドルで、無制限のクエリが実行できる。だが今は無くなっている。

月3000ドルは決して安くない。使う容量が限られている企業なら、実質的10もの値上げが行われたことになる。容量単価で見ても、2.5倍もの値上げだ。

有料サービス検討している企業にとって、価格は最も重要ファクターの1つだ。数パーセント値上げしただけでも騒ぎになることが少なくない。それがこうも簡単に何倍も値上げされるようでは困惑する。しかも、サイトのどこを見ても、値上げの理由はおろか、値上げがあったことすらどこにも書かれていないのだ。プレスリリースの最新の日付は現時点で1月15日だ(http://www.treasure-data.com/press-release/)。これでは検討するにしても、また値上げされるんじゃないか不安になる。

ここまで横暴とも言える値上げを何の告知も無く行ったのはなぜなのか。その理由が気になった。これまでの経緯をもとに真相を探ってみた。

Treasure Dataのサービス公開後の経緯


以上の時系列情報から分かること


なぜ値上げしたのか?


まとめ

  • 有名人が揃っているだけあって、あたかもうまくいっているようにメディアや他の有名人を使って持ち上げるのが上手い。だが利用者にとって最も重要な値段の大幅値上げについてはスルー。これはいくらなんでも人を馬鹿にしすぎだろう

フェアに売上も雇用も伸ばしているスタートアップ日本企業はいくらでもある。そういう会社にももっと目を向けてあげてほしいと思う。有名人がたくさんいることだけが全てではないはずだ。

 
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