書いていてめちゃくちゃ今更かよ、もう二週間も経ったよって思ってしまったけど、書いちゃったから上げる。
パイを投げられている広告の女性差別の的外れがこないだ話題になったけれど、この一年でこういった女性差別ものの見方が随分変わった気がする。
女性差別について、前なら、ひどいなあ21世紀になってもまだこんなひどいことが横行しているのかという気持ちだった。でも今だと日本だもんなそんなもんだろうなっていう気持ちになる。
あの広告をつくった人間がどういう気持ちでつくったのかは知らない。でも私にどんな文才があったとしてもあの広告にはたどりつかないだろう。
きっかけは就職活動だ。私は就職活動で初めて自分が差別される側の人間だということを知った。
家庭内で差別されたことは一度もなかった。成績の良し悪しについて性別を理由に文句を言われることもなかった。大学に行くことも反対されたことがなかった。祖母も喜んでくれた。
学生のうちでもそういう差別を見たことがなかった(単に私が気がつかなかっただけなのかもしれないけれど)。大学だって私の学科は男女比が半数だったのもあって肩身の狭い思いをしたこともなく、所属サークルの今の代の長は女の子だ。
ちょうど昨年まで運よく痴漢にもあったことがなかった。(よくよく考えれば高校は下り電車に乗る関係で痴漢ができるほど混んでなかったし、大学では田舎住みだった関係で朝は基本的に座ることができたのが大きかったのだと思う)故に私にとって女子差別とは過去のものという印象が強かった。
でも就職活動が始まるようになってそんなことないんだっていうことを有り有りと認識させられた。
説明会に行けば、女性の働き方というものがわざわざパワポで一枚使って表示させられる。育休から復帰する女性の人数ですと出される。女性社員の育休からの復帰率はわかったけどじゃあ男の人は育休とるの?って何度も思った。(これに関しては男性差別でもあると思う)
面接を受ければ、結婚後はどうしていきたい?出産後も働く?みたいなことを聞かれる。知るかよ、結婚するかもわかんねえよ、出産したいかもわからんわ。
男の子であればこんなしょうもないこと聞かれないんだろう。男性社員だって育休とってがっつり子育てに関わりたい人だっているのかもしれないのに。
会社によっては、もっとあからさまだった。エントリーシート通過後に説明会開催の企業では、私が希望した部署はそもそも男性社員しかいないということを私は説明会で初めて知った。今年女性を取る気があったのかはしらない。でも、それを知った時点で私は何を考えたらいいのかわからなくなった。今となっては落ちてよかったなと思うけど。「重いものを運ぶことが多いから今のところ男性社員しかいないですね」みたいなことを言っていた。じゃあそれをどうしてエントリーシート書かせる時点で明記しておかないの?っていう気持ちでいっぱいだった。私の他にも女の子は何人もいたけれど彼女たちは何を思っていたんだろう。
最終面接直後に、「うちは女性社員が少ない会社だし、あなたを取るかはこれから会議にかけてから決めます。しばらく時間をください」って言った企業もあった。私が女だから、会議にかけないといけないのかと愕然とした。面接や説明会内では確かに女性は少ないという話はあった。別に私自身はそんなことあまり気にしないし、大丈夫ですと何度も言ってきた。
でも、私の性別が男だったらこんなこと言われないんだろうなって思ったらものすごく悔しかった。結局私がこの企業からOKもらえたのかはわからない。ここの結果を待つより先に他の企業の内定をもらって、ここには断りを出してしまったから。
日本という国は私にとって生き辛い部分が少なからずあるのだ、ということを突きつけられたのが2018年だった。(ついでに就活中に初めて痴漢にあった。クソみたいな社会だなって余計に思った)
2018年の一月の私ならめちゃくちゃ文才があったらあの広告をつくったかもしれない。でも今の私には絶対に作れない。
だって、「わたしは、私。」、ということを訴えてもどうしようもないのだから。面接という場において、「あなたという人物が見たいです、ありのままを見せてください」なんて言う面接官は多い。私も何度も見てきた。つまり「わたしは、私。」を発揮する場所みたいなもんだろう。でも、その場で私はお前は女だからちょっと結果待っててよ。会議かけるわって言われたのだ。
たとえ仮に、「私は私です。女というレッテルで判断しないでください」って最終面接後に会議しますっていった面接官に言ったところで何が変わるのだろうか?きっとその人は困った顔をしながらも、「そういう訳にはいかないから」としか言わないのだろう。
だって時代の中心は男なのだから。あの面接官は私の気持ちなんてちっともわからなかったはずだ。だってわかっていたら、「あなたが女の子だから会議にかけます」なんて絶対に言わない。あの面接官は自分が社会の中心である男であるから、こんなことが言えたのだろう。私がその言葉にどのくらい深く傷つけられたのかなんて絶対に知らないのだ。
一人ひとりがつくればいい、という無責任さ、それが男の人が女に思う気持ちみたいなものだろう。仕事?いいけど家事もおろそかにしないでね、みたいなそれに近い。
女がパイを投げられる時代を終わらせるには、男が必要なのだ。白人と黒人が手を取り合って黒人差別に立ち上がるように、男と女が共に協力する世界が必要だ。
年齢差別によって会議にもかけられず不採用にされる高齢男性がたくさんいますね
もうそういう余裕のある社会じゃないよ
会議にかけるのは女だからじゃなく男性ばかりだからだと思う 女性側が気にしなくても部署側の都合だから(実際そこに女性への差別的な意図があったとしても)傷付く必要も何もない...
うんち
「会社側の都合だから傷つく必要はない」という論理がさっぱり分からない。 問題の中心は性別による優劣の話でなく単純な(包含してる問題は単純ではないけど)絶対数の違いに...
はいはいストレートで落とされずに選考してもらえる私ちゃん自慢良かったねー どうせ受かったら次は男社会で働く私ちゃんスゲエエエエはっじまっるよー