タイトルの通り。ネタバレありでデトロイトビカムヒューマンの話をさせてほしい。
いや、ツイッターとかでさ、「プレイヤー同士で話をしてもストーリーが違いすぎて話が噛み合わない」って聞いたんだけどさ、私の周り誰もプレイした人いないんだよ。友達が少ない&コンシューマーゲームをプレイする層の友人がいないっていうね。
みんなはどんなエンディングを迎えたんだろう?そんな話を聞きたいので、コメントお待ちしてます。
以下私のストーリー。
私の最初に辿った、なにも知識を入れずにたどり着いたルートは、
「運命の分かれ道」時点で
コナー…変異体を選びサイバーライフタワーへ。ハンクとも良い関係性。
というルート。
基本方針として
「犠牲を最小限に留める」
「友好的アプローチを優先する」
という感じで道徳的に進めたつもりだった。
ここまで結構上手くいったつもりだったんだよ。こっからがまあそう上手くいかないって話でね。
サイバーライフタワーでのハンクとのシーンは何度見てもグッと来る。
息子の名前を聞かれた瞬間に、ゲームシステムのルート解除の演出がいい味出してるんだよね。こういう何気ないゲームシステムが、演出に加わるの本当に好きなんですよ。今までのコナーとハンクの歩んだ軌跡はこの瞬間のためにあったのだと、そう感じられた演出でした。ハンクに殺されてたりハンクが殺されてたりするルートもあるんだろうな…観てみたいけど、最初に誰も犠牲にならないルートを見てしまったせいで悲しいルートへと向かうのに少し躊躇してしまう。
ところでコナールート、魂の夜でルーカスに殺されてたらどうなってたんでしょう?新型コナーによる機械のままルートで再開?
ルーカスも上手くいきましたよ。世論も味方につけて、ジェリコの主要メンバーも生存の上で和平を勝ち取りました。
噂では結構アレなんですね、ジェリコメンバーの生存は色んな人で別れるみたいですね。特にサイモン。サイモン、私屋上で打たれたけどコナー操作時に変異体に殺されて操作中断してしまったためにサイモン、逃げ切れたみたいです。後日ジェリコに帰って来てました。
結局は、愛の力か!!っていうキスで生存ルートでした。歌でも生存できるんですか?なんというか、歌の方が私は好みだったかもしれませんがキスにしちゃいました。でも、キスという2人だけの行動によって世論が動かされるよりも歌で、大勢で心を動かした方が美しいエンドのような気もするんですよね。これは完全に好みの話ですが。
でも、アメリカ映画っぽいな!って思ってしまった。愛は全ての根源、的なハリウッド思想。
そしてマーカスは追い詰められるも、最期の瞬間に恋人のノースとキス。その愛の様子に心を動かされた大統領が攻撃中止を命じる。
そこにサイバーライフから大勢のアンドロイドを引き連れたコナーが戻り合流。
アンドロイドたちはその「心」によって、人々の心を動かし、共存への道を歩んだのであった…。
うーんいい話。
で、終わらないんすよ。
カーラ編がどうにも救いのないエンディングで。
どこが運命の決め手になったのかな、と思い返すとあそこですね。バス停に行くために、検問を迂回したのが悲劇の伏線でした。
カーラ達はバスに乗れず、国境へと向かうことができなくなってしまいました。そこに現れたのがローズ。
ローズ達は川を越えて国境を越えるためのボートを用意してくれていたのでした。
ボートに乗り、水を切り裂くように進むと近づいて来るのはカナダの街の光、自由の灯火たち。
アリスがカナダでの自由な生活を想像しているのを聞いて、私もホッとしました。ルーサーからの問いにも、これからは穏やかに日々を過ごしたいとも答えたんですよ。
突如やって来たのが国境警備隊の船。
ルーサーは撃たれて倒れるし、アリスまで撃たれてシャットダウンまでのカウントダウンが始まってもうなにも考えられない。エンジンも捨てて、ルーサーも水へと沈め、向こう岸へと泳ぎボートを押すカーラ。
あの時のボタン連打ほど、私の想いのこもったボタン連打は無いだろう。
生きたい、生きたい、生きたい。
対岸へとたどり着き、アリスを抱きかかえるカーラ。その腕の中で、アリスは一言だけ残して、シャットダウンをしてしまう。
その一言は、想像が付くかもしれないけれどぜひご自身の耳でお聞きください。
というわけでカーラ編だけカーラのみ生存ルートという一番過酷なルートになりました。いや、みんな全滅の方がまだいいよ…。カーラだけ全てを背負わねばいけないなんて過酷な…。
というわけで、安全な道を選ぼうとしたが故に、より大きな危険を歩まねばならず、結局はその危険から逃れられなかったのでした。
もちろん、全主人公で全員生存のルートを歩む方が美しく幸せなのでしょうけれど。
これはこれで、一つのお話として、綺麗に閉じているなと思ったのです。
その中心にいるリーダー達の周りには大勢の仲間とともに歓喜の声が鳴り響く。
けれどもその一方で、生きようと懸命に歩みを進めた母と娘は、結局は幸せを掴むことができなかった。
強者と弱者、世間と個人、という対比が綺麗に成り立っていて、ルーカス達が喜びの声を上げるのを見た後だからこそ、カーラが密やかにアリスを看取る姿が一層惨たらしく胸を打つ。
私の選択では、世界を変えられたけれど、たった1人の女の子を救えなかった。
その、どうしようもない無力感が、胸に残るお話になったのでした。
皆さんはどう?皆さんは、どんなエンディングで、どんなことを感じたんでしょうか?
今、他のエンディングを探してループを繰り返している私に、こんなお話があるよ、とか、こんなストーリーでこんな風に感じたよ、とか、お話ししてみたいです。
ぜひ色々教えてください。
付記
その後私は、アリスを救う&全く違うルートを見たい!ということで
マーカス反乱、コナーアンドロイド、カーラはバスに乗れて国境へ向かうルートに行ったんですがもう完璧に悲惨で、マーカスは反乱に失敗してしまうわ、カーラは誰も犠牲にせず審査官の良心に語りかけるも、反乱のニュース速報によって良心訴えも無駄になりカーラ達は国境直前で全滅、コナーが最期マーカスを追い詰めるも、私がマーカスを殺すのをためらってしまい、そしてマーカスは化学兵器を使用、デトロイト壊滅という最上級のバッドエンドになりました。
コナーはね。変異体を選ばなかったルートだけどどこか人間味のあるルートになりましたね。敵対することになっても、ハンクの過去を思いやり、マーカスのことを最後の最後で見逃したり。
でもマーカス街爆発させるし(私が選んだんだけど)カーラ達も全滅だし(アリスの最期の言葉はどのルートでも変わらないのがまた苦しい)めちゃくちゃ鬱ルートになってしまいました。
その後、コナー変異体、マーカスデモ、カーラ国境ルートで誰も犠牲にしないエンドを見た時はめちゃくちゃに泣きました。いや、泣くでしょアリスとカーラがようやく自由を掴みとった姿。