はてなキーワード: ニッパーとは
プラモデルを作れなくなった。
小学生の頃まで簡単に作れていたガンプラが全然作れなくなっている。
作れなくなった?
手でもなくしたのか?と聞きたくなるだろうけど、そうではない。
例えば、買ってきたプラモデルの箱を開けてランナー付きのパーツ見てどう思う?
ワクワクするだろう?
今は箱開けて袋に包まれたパーツ見るだけで
コレである。
小学生中学生の頃はどうしてあんなにプラモデル作るのが楽しかったんだろう。
ガンプラなんて接着剤も使わずに説明書読んでパーツはめ込んでいくだけヤンケと言う奴もいるが、
一体あの頃となにが違うのか。
単にロボットに対する興味を失っただけとか?
と考えて美少女プラモデルを買ってもみたがこちらも同様に組むのが面倒としか感じない
別に今に始まった事ではなくて、就職した辺りで買ったユニコーンガンダムも既に組むのが億劫だった。その時はパーツ数が多いだけと考えていたが、今のように入門編ガンプラすら組めない全く別の理由が有る気がする。
ゲート処理に至ってはカッターで切っても綺麗にならないので、もうニッパーで切るだけにしようとか考えてる。
それに部品がハマらない時に穴広くしたり、棒削ったりするのも面倒だ。
本を読む際にかつては不必要だった、本編前の登場人物の説明が、今はそれがないと誰が誰だか分からないように、失われた何かがあるのだろうか?
そこは薄いリョナ本みたくニッパーで包皮をパチンとって
ガラスじゃなくても液体調味料のPET容器にも付いてるプラスチック製の注ぎ口。
「使い終わったらこのように注ぎ口を外して下さい」みたいな説明が書いてある。
それに従い外していても途中でプチッと千切れてしまい、瓶に残るは外すとっかかりのなくなったプラ注ぎ口。
手元にあるハサミ使ってなんとか外そうとするも上手くいかず。
皆さんも困ったことがありませんか?
そこで今回お勧めしたいのがコレ!
長谷川刃物株式会社が“CANARY”のブランドで発売している分別ハサミ、BC-30H。
https://www.hasegawacutlery.com/canary/268/
使い方はカンタン。
ハサミの片側のフック状になった部分を瓶の出口側に引っ掛け、もう片方の刃を瓶とプラ注ぎ口の間に入れる。
https://www.hasegawacutlery.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/bc30_1000_2.jpg
後はハサミを握りこめば注ぎ口はプチン!
PETボトルのキャップを外した後、ボトル側に残ったプラスチックのリングもカンタンにプチン!
刃物の産地で有名な岐阜県関市に本社を構える長谷川刃物株式会社が開発、製造した分別ハサミ CANARY BC-30H。
お値段たったの900円。お買い求めはお早めに。
ホテントリした増田も言ってたがこういうの自分のブログに書けば良いのか、アフィでも貼って。
いやでも本当に便利よ、このハサミ。
調味料の注ぎ口外すだけではそんな使用頻度高くないので、PETボトルの残リングをプチプチ外してる。
自治体の分別基準だとガラス瓶のプラ注ぎ口は要分別だが、PETボトルの残リングは外す必要ないのに。
それまで手間取っていた事が道具1つで簡単に出来る感覚が心地よくて。
「やあ、こんにちは。そんなに泣いてどうしたんだい? 君の名前は?」
「増田だよ!」増田くんは泣きべそをかきながら吐き捨てるように言った。さらに激しく泣き出して大粒の涙が着ていた初音ミクのフルグラTシャツに落ちた。
「よしよし。大丈夫。泣くことなんてないよ。お腹が空いているのかい?」
アンパンマンはウエストポーチに手を伸ばし、中からハンバーガーのようなものを取り出した。
「おいしいよ」
すこし躊躇したが空腹には勝てず、増田くんははんぺんバーガーに勢いよくかぶりついた。白ごまのかかった張りのあるバンズで新鮮なはんぺんをはさみ、オーロラソースで味を整えただけの単純なバーガーではあったが、一口食べると泣いていた増田くんの顔から笑みがこぼれる。
「これはすごい」
増田くんは無我夢中で食べた。バンズに散りばめられていた表面の白ごまがぱらぱらと落ちる。最後の一口を食べると、指についたオーロラソースを丁寧に舐め取った。
「もう大丈夫そうだね。それじゃあ、ぼくはパトロールに戻るよ」アンパンマンは優しい声でそう言うと空を見上げた。
「待って。待ってください」
「なんだい?」飛び立とうとしていたアンパンマンは増田くんに向き直った。
「実は非売品なんだ」
「そんなあ。てっきりコンビニで買えるのかと思った」
「そんなに気に入ったのかい?」
「すごかった」
「どうしてもというのなら、はんぺんバーガーの作り方を教えてあげようね」
「やったあ」増田くんは飛び上がって喜んだ。
はんぺんバーガーの作成には新鮮なはんぺんを収穫する必要がある。
「何よりもはんぺんの鮮度が命なんだ」そう言うアンパンマンの顔は伝統工芸の職人とも地下室の哲学者とも見えるようで、裏も表も知り尽くしその道を極めた人間にしか現れない神秘的な陰があった。
ふたりは丹沢の道を進んだ。都会から離れた緑の豊かなところだ。アンパンマンは道中一言も発しなかった。増田くんもアンパンマンに問いかけることはしなかった。突然のお天気雨でアンパンマンの顔が濡れそうになったので、増田くんはTシャツを脱いでアンパンマンの頭にかぶせてやった。ふたりはその間も無言だった。すぐに雨は上がった。より一層丹沢の山が輝いて見えた。
「見つけた」突然アンパンマンが言う。
増田くんは周囲を見回しはんぺんを探した。しかしどこにもそれらしいものはない。ただ、山の上の方から誰かがやってくるのが見えた。青い髭に見覚えがあり、かまめしどんだとわかった。
「これからはんぺんを収穫するよ。まずはぼくが手本を見せてあげるね」アンパンマンがかまめしどんのところへ飛んで行った。
アンパンマンとかまめしどんは軽い挨拶をしているようだった。アンパンマンがボディブローを入れ、かまめしどんが膝をついて倒れた。アンパンマンは倒れたかまめしどんの頭をまたいで立ち、腕で頭部を抱えて持ち上げ、一気にねじった。アンパンマンは取れたかまめしどんの頭を地面にそっと置いた。そして、かまめしどんの首の穴から体の中に手を入れると、右に左にかき回し、数秒ではんぺんを取り出すのだった。アンパンマンは取れたはんぺんを持って増田くんのところに戻ってきた。
「どうだい。増田くんにもできそうかな?」
アンパンマンの手にぶら下がっているのは新鮮な紀文のはんぺんに間違いなかった。増田くんは黙ってうなずく。
「丹沢ははんぺんの産地なんだ」アンパンマンはそう言ってはんぺんをウエストポーチにしまった。
アンパンマンは増田くんを背負って山の奥へと飛ぶ。丹沢は緑と土の匂いで増田くんの野生を刺激する。はんぺんスポットの目印となっている一際大きなヒノキの近くに降り立ったアンパンマンは少し歩くと足を止めた。木陰に佇んでふたりは長い時間そこで言葉もなく山道を見ていた。いつの間にかTシャツも乾いていた。やがて日が沈む時間になり、夕日が優しい光で辺りの色を変えていく。そこへあの青髭の男が上の方から現れた。増田くんはアンパンマンと目を合わせ、無言でうなずくと男へ近寄っていく。
ボディブローを入れるところまではよかった。アンパンマンも思いがけぬ増田くんの才能に拍手を送ったほどだ。しかし、頭を捻りとる動作に思い切りが足りなかった。かまめしどんの頭を抱え込んで力を入れて回すが、インパクトの瞬間に力みすぎてフォロースルーががたがた、結果思わぬところに切れ目が入って、むしろ作業が難航することになってしまう。首周りの肉にいくつもの深い切れ込みが入りながらも、噛みきれない安物ステーキの筋のように意地悪く首はくっついたままだった。お手本を見せてくれたアンパンマンはタッチゲート仕様のプラモでも作っているように取っていたのにと増田くんは焦った。
「最初は仕方ないよ」そう言ってアンパンマンはウエストポーチからタミヤのニッパーを取り出した。
増田くんは渡されたニッパーで筋を切り離し、取れたかまめしどんの頭を背中の方へ放り投げた。
「いけない!」アンパンマンは鋭い当たりのライナーに飛び込む横浜ベイスターズの遊撃手も舌を巻くような動きでかまめしどんの頭をダイビングキャッチした。立ち上がると平らな石の上に頭をそっと置いた。
「ごめんなさい」増田くんは謝った。
夕日がランタンの灯りのように穏やかに丹沢を照らしていた。増田くんはニッパーをアンパンマンに返し、いよいよかまめしどんの首から体に手を入れる。後に増田くんははてな編集部のインタビューに応じてこう語っている。
「とても不思議な感覚でした。まるでうんちの中にiPhoneを探すような……」
――あなたにとって紀文のはんぺんとはiPhoneなのですね?
「その通りです。それ以上のものかもしれません」
かまめしどんの首の穴から右手を入れる。自分の肘が入るくらいまで深く、生暖かくぬめりとした感触を我慢しながら。増田くんは指先の感覚に全神経を集中させてあの白い弾力を探し求めた。増田くんはインタビューに対してこうも答えている。
「壺の中に強欲に手を入れてみる。そこから始まる愛もある」
一流のデュエリストはカードに触れただけで何のカードかわかるというが、初めての収穫にもかかわらず増田くんにもそうした確信があった。右手の人差し指と中指で碁石のようにはんぺんを挟み、そのまま勢いよく引き抜いてフィニッシュポーズを決めた。増田くんは汗だくになっていた。
「おめでとう! おめでとう!」アンパンマンは手を叩いて喜んだ。「もう暗くなってきたね。増田くんもそろそろ帰ろうね」
夕日を浴びたかまめしどんの頭は金色に光って大きなかぼちゃのようだった。アンパンマンは増田くんを背負って飛んだ。二人は夜の気配を感じながら丹沢の空を行く。いつの間にか増田くんははんぺんを握ったまま眠っていた。