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2022-04-01

新電力中の人です。すべてをお話しま

力不足やべえやべえって言われてますが、具体的に何がやばいかって話が可視範囲でどこにも見かけないので、新電力業界きらいなはてな民向けにその辺を説明するよ。

前提1…電力自由化自由化されたのは「小売」だけ

インフラ市場原理を導入したこと批判が集まりがちだよね。本質的にはそのとおりなんだ。でも建前上は「インフラ自由化してない」んだよね。

力業界は2016年4月に小売が自由化したよ。どういうことかというと、電力事業を「発電」「送配電」「小売」に分割しちゃおうってことなんだよ。たとえば東電東電ホールディングスになって、その下に東電パワー&フュエル(発電)、東電パワーグリッド(送配電)、東電エナジーパートナー(小売)の子会社ができたんだよ。

なんでそうなったかは色々な経緯があるというか、「原発やらかし東電をなんとかせげんといかん!」って気持ちがあったのかもしれないね、と思ってるよ。でもこれは新電力サイドのポジショントークから本気にしないでほしいな。複雑な経緯があると思うので割愛するよ。知識不足とも言うよ。

前提2…新電力からって供給不安定になることはない(大体の場合は)

ここでのポイントは、「送配電」は自由化されていないってことなんだ。だから本当に本当の根元の部分では、新電力がつぶれても一般送配電事業者がみんなに電気を届けてくれるんだ。東電パワーグリッドさん、ありがとう! 詳しくは最終供給保障って単語でググってみるといいよ。だから新電力契約してるからって停電が起きやすくなるってことはないんだよ。

「あれれー? おかしいなー、エルピオでんきに契約してる人h」

君のような勘の良いガキは嫌いだよ。

そのとおりなんだ。厳密には新電力になってもいままで通り、というわけにはいかないんだ。送配電と小売が分割されるとどうなるかと言えば、「どの家の電気を止めて、どの家の電気供給するか」という判断をする主体が分割されるってことなんだ。

たとえば、想像してみてほしい。はてぶユーザーあなたは旧一電(東電とか関電みたいなもの)のひとつはてな電力」から新電力会社増田電力」に契約を変えちゃった。だけど、あなた最近契約であるはてな記事はてブ登録を滞納しちゃってたんだ。

はてな電力に契約したままだったら、あなたはてな親分からこう言われるんだ。「おうおう、おどれ最近はてブ足りんのとちゃうけ? まあワイも鬼やない、一週間以内に50記事はてブしたらアカウント停止だけは見逃しちゃるわ」って。はてな親分自分の子どもには優しいんだ。直接契約してるからね、やさしいね

でも、あなた増田電力で契約してたらこうなっちゃうんだ。「増田ァ! 今月のみかじめはてブどないしとんじゃおどれぇ! けつの穴までほじくり返して取り立ててこんかい!!!!」そうやってあなた東京湾に沈められちゃうんだ。はてな親分はこわいね

何が言いたいかというと、送配電と小売が分割した結果、イレギュラー事態が発生したときに柔軟な対応が時々しづらいってことなんだ。エルピオでんきに契約してたら停電するかもってのはそういうことなんだね。

前提3…新電力は売っただけ買う義務がある

でも、「電力を売り買いする」ってっどういうこと?って思うよね。そうだよね。私も最初戸惑ったよ。

このことを説明するには、考え方を変える必要があるんだ。逆に考えるんだ。「新電力会社は買った分を売る」んじゃなく、「新電力会社は売っただけの分を買わなきゃいけない」んだ。

どういうことか。さっき言ったように、送配電自体は送配電事業者がおこなうんだ。だから、たとえば「4月1日の電気100万kWh買ったけど、契約者がその日は101万kWh使っちゃった」ってときに、1万kWhを使う家庭が停電になることはないんだ。そういう場合は、「電力会社101万kWh分の電気を買う義務」が生じるんだ。電力小売は、需要を事前に予測して、101万kWhを買っておかないといけないんだ。

買わないとどうなるかって? あとで説明する「ペナルティ」が待ってるんだ。

前提4…日本卸電力取引所は入札方式

16年4月に電力小売自由化とともに作られたのが日本卸電力取引所通称JEPXだよ。JEPXでは一日を30分×48コマに分割して、各コマで電力を売買してるんだ。ニュース話題になりやす価格高騰は基本的にこの金額の話をされているよ。この価格は大体毎日18時に翌日価格が発表されるよ。

ただ、注意してほしいのは、別に全量をJEPXから買わなくてもいいってことなんだ。たとえば、100万kWhの需要が事前に予測できている場合は、前々日までに95万kWhを仕入れておいたりするんだ。仕入れ方は色々だよ。発電事業者と直接契約して、JPEXを介さずに95万kWh仕入れておく、という方法はあるよ。そして、残りの5万kWhをJPEXの翌日スポット市場で買うんだ。その方が市場高騰リスクを抑えられるからね。

実際は、スポット市場価格で5円/kWhのものを直接契約では10円kWhになる……という市場原理が働いたりするので、実際の案配は難しいね。ここは各社の分析能力の腕のみせどころなんだね。ただ安定供給という観点では、多少コストをかけてでも供給量を確保することの方が重要だと私は思うよ。

前提5…仕入れに失敗するとインバランス料金=ペナルティを支払う

でもね、そんな事前予測毎日成功するわけないんだ。毎日供給仕入れが多すぎたり、逆に少なかったりは当たり前なんだ。

でもそれを放置しておくと仕入れ意味がなくなっちゃうよね。だから新電力市場には「インバランス料金」って仕組みがあるんだ。これは、仕入れに失敗すると予め定められたインバランス料金で電気を買うというルールなんだ。事前に100万kWh買っておいたけど、実際は需要家が101万kWh使っちゃったら、1万kWh分の電気ペナルティ料金で買わなきゃいけないんだ。

このインバランス単価は、予備率3%までは80円/kWh、予備率3%を下回ると200円/kWhが上限になるよ。20年度までは上限がなかったか200円オーバーになりまくって大変だったんだよ。

本題…入札価格が80円/kWhに達する日が年初から続いている。

やっと本当に伝えたいことに入れるよ。

新電力が受付を停止したり、事業から撤退したりしてるのは、このJEPXスポット市場価格が80円/kWhに達する日が22年の頭からずーーーっと続いてるからなんだ。

電力市場市場からね。電気が余っていたら入札価格は下がるし、電気が足りなくなったら入札価格が上がるんだ。そして、スポット市場ブラインドシングルプライスオークションという仕組みで、「約定価格が一度決まると、すべての市場価格がその価格取引される」んだ。増田さんが10円で入札しても、20円で入札する人が多かったら20円になるし、5円で入札する人が多かったら5円になる。

そして、さっきも言ったように、仕入れに失敗したら電力小売はインバランス料金を払わないといけないんだ。

するとどうなるか。「どうせインバランス料金の80円/kWhで買うんだから、80円で入札しちゃえ」、そう考える人がいっぱい出ちゃったんだ。スポット市場価格をわかりやすく表示してるエネチェンジサイトがあるので、URLを貼るね。

https://insight.enechange.jp/markets

3月31日分は20円台だね。真っ赤だね。さっき言った80円よりは安いね

んなわけあるか。

想像してみてほしいんだ。東電エナジーパートナースタンダードSプラン2030円/kWhなんだ。わかるかな?20-30円で売るものを、20円以上、なんなら80円で仕入れないといけない。

25円で売るもの粗利っていくらだろう? 8円?5円?3円?仮に5円と置こうか。100のうち90が5円の粗利を出すとして、450円収益なんだ。でも、原価80円のものを25円で売ると、55円のマイナスだよね。100のうち10がその価格になると、550円マイナスなんだ。

450-550=-100。

スポット市場価格が80円になったときインパクトっていうのは、こういうことなんだ。顧客が万単位存在したときに、毎日数百万が吹っ飛び続けるのが一ヶ月続くのを想像してみてほしいんだ。受け入れ停止や事業停止をする理屈が少しはわかってもらえるんじゃないかな。

もちろん、電気調達コスト計算はこんなに単純じゃないよ。というか業務仕入れた内側の話は守秘義務抵触するから書けないよ。一般の人から金額可視化されてるのがスポット市場から、それだけでわかる範囲のことを書いたよ。よく考えたらすべてを話してないね。ごめんね。タイトル詐欺なんだ。

補足…なんでそんなことになっているのか

正直ね、新電力中の人としても、この状況には困っているんだ。どうしてこんなことになってしまったんだ……。

本質論でいえば「そもそもインフラ自由化するな」は正しいと思うんだ。ただ多少のポジショントークを言うと、インフラからって甘えた結果が福島原発の後処理における様々なあれこれだったり、柏崎原発での嘗めた対応だったりするんじゃないかな、あいつら一編シメた方がいいんじゃないの、そういうニュアンスはあるんじゃないかな、とも思うよ。

ただ、16年4月での自由化の時点で、制度設計者がこのレベルでの電力供給不安定化を予測していたかって、想定してなかったとは思うんだ。需給ひっ迫警報でた時感動したよ。。「これが!! あの噂の!!!! 需給ひっ迫警報!!!!!!!」ってテンション爆上がりだよ私。「計画停電とか起きるわけないやろ!」「起きそうになっとるやろがい!!」

ただね、極論小売り事業者なんて卸売業で、卸売業の割に売ってる商材がどれもこれも代わり映えしないんだよ。大体、電気って商材にどう差をつけるってんですか。普通無理でしょ。価格勝負しかない割に、付加価値がつけにくい。もちろんなくはないよ。プランとか脱炭素とかオプションサービスとかね。でも電気のものに違いはない。そこに様々な新電力会社が群がったのは、結局インフラで確実に甘い汁が吸えるってことを確約された業種にハイエナが集まったツケが回ってきたんじゃないか……っていう指摘はありえると思ってて、それは何割はただしいんだよね。電気に対してどんな付加価値を与えるのか、っていうのはどの電力会社模索してるんじゃないかな。

今回の事例を受けて、市場もっと健全化されるといいね

ちなみに、この現状で逆に追い風が吹いてる新電力会社があります。どこでしょうか? 答えはCMのあと!

追記CMが明けました

https://anond.hatelabo.jp/20220402032958

2011-03-27

http://anond.hatelabo.jp/20110327195755

柏崎原発の遺物混入は取り出せないとか、事故につながるとか

そういう事故に見えない。

これも臨界事故につながりそうっていってるの?

2007-09-23

http://anond.hatelabo.jp/20070923105732

違いは聞き取れるらしい。いろいろな人に聞いたが、それはほぼ確実。

ただし、どちらがいい音か区別できているかというと話は別。SN100dBを超えるDACをけなす連中は、サイドバイサイドで聞いていることに注意。人間の聴覚はとてもアバウトなので、そのときの体調に大幅に左右される。つまり、今朝何を食ったかとか、うんこの切れが悪いとか、今日は湿度が高いとか、昨日エッチしたとかの影響のほうがはるかに大きい。

さらに言えば、DACの製品ごとの音質差よりも、柏崎原発が停止中とか、町内の街頭が点いたとか、今日暑いとか、いつもと違うシャツなんてことのほうがよっぽど音質に影響がある。

コンデンサなんかは相当に影響があるし、ある種のコンデンサは非常に悪い影響を及ぼす。それは事実。だけど、本質以外のところに金を突っ込むのがオーディオ道楽の極意。たとえば、オーディオケーブルによって音が違うと力説して十万円以上のケーブルを買うが、いつまでたっても差動ケーブルにしない。たとえば、テーブルタップの音質を熱く語るが、屋内配線は知らん振り。

そんなところ。スピーカーボックス自作とか、アンプ自作を「楽しんでいる」やつらが一番レベル高かったりする。後はまあ、プロレスラー最強を熱く語る貧乏学生のうんちくとそれほど変わらない。

 
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