問題は女性医師の時短勤務率、離職率なわけであり、これは採用する病院やそれを管理している法律や自治体・経営母体が変革して、女性医師の勤務体制を納得いくものにするしかない。
男性と独身女性医師ばっかが深夜労働や緊急呼び出しに対応して、時短女性医師は昼のみ勤務。
一見、そのぶんの時間外給与手当を手厚くすればそれで解決すると思うかもしれないが、医師はそもそも基本給だけでもそこそこ十分な手当が与えられているので、深夜労働や緊急呼び出しを好んで続けたい者などいない。しかし科によっては緊急手術、救急医療などどうしても時間外での対応が避けられない。
となると基本給をさげて時間外労働依存型にすることで、時間外働かないと割に合わないようにすればいいという意見もでるかもしれないが、そうなると職業的に経済的不安定となる医師があらわれて医療本位ではなく売上・給与本位でのゆがんだ医療判断をするようになるおそれがある。また、職業として給与的な魅力がなければ、医学部偏差値はさがり日本の医療レベルは大幅にさがるだろう。
(能力の低い医師ばっかしかいない病院でお前はその体をあずけてみてもらいたいか?)
では時間外労働できない者は医師から排除すればよいのか? そんなこともない。いろいろなバックグランドをもった医師がいるのは現場でも多彩なものの見方ができるようになり、有利に働いている。
ぶっちゃけ、子供の世話さえ誰かが肩代わりしてくれるなら、女性医師も時間外働ける人ばかりなのである。
産休で1年程度ブランクとなったとしても、そんなものは学生時代に留年したり国家試験不合格で浪人するのに比べてまだましでありなんとかなる。(いったん職業をはじめているので、勉強を続けることができる。)
育休を追加して2年程度のブランクでもまあそこそこいける。
そこからである。まず2人目、3人目と産んでいけば、産休+育休ブランクは、掛ける人数分となる。たとえば3人産んだ場合、産休だけでもしすめば計3年だが、産休+育休でいけば計6年のブランクとなる。2歳でまで育休をとると、なんと最長9年ブランク。これだけでまず大きい。
そして育休あけたあとがまた問題であり、子供が大人の目なしで留守番できるようになるまで(それも複数子供がいれば一番下の子供がそうなるまで)、自分しか子供をみる人が家にいなければ、時間外・深夜労働は不可能となる。能力的にも体力的にも全く可能であっても、である。
こういう話をすると、高給もらえるならシッターでも雇って働けなんていう意見がでてくるが、病院から電話かかってきて夜中の2時に1分できてくれるシッターなんて世の中にない。呼び出しにそなえて当直・当番の日に全部シッターをやっとっていたら、住み込みお手伝いさんを雇っているよなもので、破格の出費となる。そうまでしてやるより、時間外労働を男性・独身女性に押し付けて、自分は時間内のみの勤務とすることを皆選択している。
問題は、時間外労働がしたくでもできない医師(多くは女性医師)がいることと、時間外労働がしたくない・または減らしたいのにそうできない医師(多くは男性・独身女性医師)がいることである。後者は時間外労働できるスタッフの数を増員できれば、解決可能であるが、時間外労働できる医師の総数はかなり限られており、増員できずに困っている病院はかなり多い。 そして前者は、育児と労働(女性の社会進出)を両立しろという政府の無理強いの犠牲である。
理想をいえば、24時間体制である育児を、いつでも外注できるシステムがあるとよいだろう。それはアクセス面も、利用料も含めて、外注してまでして労働するのにみあってなければならない。
昼間は保育園があるから、昼のみ働けるのある。夜には何もないから働けず、しわよせが男性・独身女性医師にいっている。
これをやるにはかなりの労力がいるが、看護師などはそれを実行している。これは医師、看護師間の状況の違いがある。
まず看護師の時間外労働には夜勤があり、医師は夜勤がなく当直なのである。夜勤であればかなりの給与がでるのだが、医師は当直という薄給(かつ労働時間にカウントされない)労働体系で働かされている。
次に医師の時間外呼び出しは、単純に労働時間に対してつくのみである。病院にもよるが、時間あたり吉野家の深夜バイト程度のところも多い。夜中の2時に呼び出されてふらつきながら車を運転し(交通事故の話もよくきく)、朝5時まで3時間働いてしょうもない給与をもらい、また朝8時くらいより働くのである。そして、そのような呼び出しを受ける日は、呼び出しがあるかも、と思って構えておかなければならない。これは日数が多くなるに従って相当のストレスである。考えても見てほしい、24時間急に呼ばれるかもしれないので、寝ていていも起きれるだけの電話大音量を横においてねて、シャワーをあびている間もシャワーで音がきこえないといけないので濡れないように近くに電話をおき、よばれたあとも簡単とは限らない、高度の集中力を要する仕事をするのである。大震災のあとの余震数万回におびえてくらす市民の話をきくと、医師の待機とはこれに近い。
こんな労働を、強いられもしないのに誰が手をあげてするか? するわけがない。こういうものはなるべく大人数でわって拘束時間を減らしながら、交代でしかたなくやるものである。または、そいういった変態的勤務がしたい人に対して、十分な対価や見返りを与えて行うべきものである。
また、職業として給与的な魅力がなければ、医学部偏差値はさがり日本の医療レベルは大幅にさがるだろう。 (能力の低い医師ばっかしかいない病院でお前はその体をあずけてみても...
ところが獣医の待遇は十分悪いのに偏差値は十分高いんだよなあ、なぜなんやろ・・・
下駄はかせた人も医者になれるんだから、医大の足切り範囲をもうちょい下げればいいのにな 国家試験だけ突破できればいいし 何かできない理由があるのか、やっぱり金の問題だろう...
医師免許が一種類しかなくて、すべての医療行為ができるというのが無理があるんじゃないかな 高度医療とかかりつけ医は、技量やコミュニケーション能力の面で求められるものが大き...
でも女性でも医者になれるくらい優秀な頭脳を「出産育児禁止」にしたら次世代の知能って半分くらいになっちゃいますよね 男性の医学生にもっと下駄はかせても医療事故多発しちゃい...
ああだから昭和の優秀なお嬢様は専業主婦になってたんだな 仕事と次世代育成の両立は困難だから優秀な女性には出産育児に専念してもらうと まあ実に合理的ではあったよな
医療を自由化すればええんや。 ヤブでも医者を名乗れるようにすれば女性も不利にならんやろ。
男女育児期間均等法の制定まったなしだ
内科医が産科をかたがわりするようなことまで企画している田舎のほうもあるようだが、夜間保育と都会の学校までの子供の通学費を公費でまかなって女医さんが当直できるようにした...