2020-07-17

萌えオタは口は出すが金は出さな

ついに萌えオタまでもがポリコレ棍棒を振るい始めた。

このとき重要なのが、表向きに言っていることが必ずしも本音とは限らないということだ。

故に真っ向から反論しても実は無意味であることがインターネットではまれによくある。

 

「女さんは萌えアニメにさんざんポリコレ棍棒を振るってきたんだ」

「だからオタクポリコレ棍棒で反撃されるのは自業自得だ」

これは嘘だ。

では本音は?

「女オタクの台頭に危機感を感じている」というのが萌えオタの偽ざる本音だろう。

 

 

数々の状況証拠が娯楽作品ターゲット萌えオタからオタクシフトしていることを示す。

このままいけば萌えオタ向け作品はなくなって女オタク向け作品ばかりが世間に溢れてしまう。

それだけは、なんとしても阻止しなければならない。

 

どうして、このようなことになってしまったのだろうか?

萌えオタがよく口にしていた理屈に「硬派厨は口は出すが金は出さない」というものがある。

改めて考えてみると、これはまったくもっておかし理屈だ。

逆の立場で考えれ見れば、それは明らかである

萌えオタは「シリアス展開」を蛇蝎のごとく嫌っている。

しか萌えオタ向け作品において、シリアス展開が採用されることはよくあることだ。

それならば萌えオタが金を払わないから罰としてシリアス展開が差しまれているとでも?

萌えキャラを採用すれば人気が出る」

シリアス展開を採用すれば人気が出る」

業界にそうしたジンクスがあるから萌えキャラであったりシリアス展開であったりが採用されるのだ。

ともあれ「硬派厨は口は出すが金は出さない」という理屈採用するのであれば「萌えオタは口は出すが金は出さない」という理屈もまた成り立つ。

言い換えると「萌えオタより女オタクのほうが金払いが良い」だ。

新しいジンクスによって古いジンクス更新され萌えオタは時代の流れに取り残される。

 

なぜ硬派厨萌えオタを嫌った(とされた)か?

萌えオタは硬派系作品に介入する」けれど逆はない。

シリーズ物は硬派から萌えシフトワンオフは除く。る一方で、萌えから硬派へのシフトはほぼない。

双方向でなく一方通行なのだ

 

これと同じ構図が今後は

の間で起こるようになるだろう。

 

今後、一部の萌えオタ向け作品は女オタク向けにシフトしていくだろう。

萌えオタと女オタクとでは例えばアイドル偉人など趣味領域が被っているのだ。

反対に「割の良さ」の差からオタク向け作品から萌えオタ向け作品へのシフトは起こらない。

そのため萌えオタは「萌えオタは女オタク向け作品ケチをつけてないのに、なんで女オタク萌えオタ向け作品ケチをつけてくるのか?」と困惑することとなるだろう。

 

ところで、萌えオタと女オタクの金払いの差はどこからまれるのか?

そこには「買い支える」という意識の差を指摘することができる。

 

一昔前、インターネット上で貧困JK話題となった。

貧困JKワンピース公式コラボカフェへ通うことが「無駄遣い」とバッシングされたのだ。

オタクと女オタクの「意識」の差があぶり出された好例と言えよう。

 

どういうことか説明しよう。

萌えオタには「面白ければ細けえこはいいんだよ」という意識がある。

この萌えオタ特有の「粋と感じたら金を払う」という意識が悪い方向に作用しているのだ。

公式だろうが、同人だろうが、面白いと感じれば関係ない。

そこに、萌えオタと女オタクとの差がある。

そう、女オタクは「面白くなくても金を払う」のである

 

硬派厨 「面白くても金を払わない」(とされる)

萌えオタ「面白ければ金を払う」

・女オタク面白くなくても金を払う」

 

※なお硬派厨とは半ば萌えオタの想像上の生物である

 

かつて萌えオタが硬派厨に言っていた「硬派厨は口は出すが金は出さない」という言葉が今では「萌えオタは口は出すが金は出さない」というふうにブーメランとなって帰ってきたのだ。

 

ついでに、これは私見だが萌えオタより女オタクのほうがある意味では格上の存在だ。

萌えオタは性癖などとイキっているが一般的には擬人化美少女化といった工程必要とする。

一方で女オタクはどうやらそのような脳内変換(「俺にはこれがこう見えているのだが?」的なイキリ)を必ずしも必要としない様子なのだ

そういった意味では1〜2段階ほど萌えオタのほうが上手だ。

 

今後、萌えオタ向けがオタク向けへとシフトしていくと見てほぼ間違いないだろう。

だが、それは悪いことなのか?

ロボットプロレスを真面目にやる、美少女動物園を真面目にやる、イケメンパラダイスを真面目にやる……、ということをやればいいのだ。

何事も中途半端は良くない。

イケメンとはなにか?

パラダイスとはなにか?

ロボットプロレス美少女動物園と同等以上に困難な問いかである

イケメンパラダイス意味真剣に考えた上で表現すれば、きっと名作を生み出すことができる。

時流を受容せよ。

 

結局のところ萌えオタは女オタク存在自体が気に食わないのだ。

娯楽産業萌えオタの相手をしていたのは割の良い仕事だったからだ。

かになにかもっと割の良い仕事が見つかれば、そのなにかに乗り換えるのは当然だ。

オタク存在が、そのなにかなのだ

オタク絶滅するまで萌えオタの攻撃はやまないだろう。

萌えオタは金払いで女オタク勝負しなければならない

だが見たところ明らかにオタクのほうが金払いはいい。

なぜなら渇望の差というものがあるのだからだ。

この渇望の差があるうちは女オタクのほうが勢いにおいて勝っていると見て間違いないだろう。

しかし、やがては女オタクも舌が肥えてきて、グルメ要求を繰り返すようになる。

かつての萌えオタがそうであったようにだ。

「俺達/私達を馬鹿にしているのか?こんなものでは満足できないぞ!」

そうなってしまえば最後、娯楽作品は女オタクを見限るだろう。

今、萌えオタがその渦中にあるように。

そのときオタクは一体なにと戦うことになるのだろうか?

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん