本当にありがとうございます。皆さんのおかげで日本は最高に笑える国になりました。
現在に至るまでの政府与党、安倍首相の支持率の高さ、数々の問題やスキャンダル、失策にもかかわらず支持者が支持し続け、あまつさえ断固として批判を許さない現在の状況に驚いている方も多いと思いますが……
いや、そんなことはないか、きっとわかってますよね、わかってやってるんですよね、だってこの事態は皆さんのおかげで成立しているんですから。
明らかなことですが、別に安倍首相に特別能力があったり、カリスマ性があるわけではありません。これは皆さんも同意する所でしょう。安倍首相個人のステータスから現状は一切説明出来ません。
では「与党が与党であること」はどうでしょう? 確かに権威や権力の正しさに疑問を抱くことが出来ない保守的な人々というのはいつの世も居るものです。しかしそれは過去の与党でも同じこと、残念ながら現状の際立った特殊さまでは説明することが出来ません。
では何が原因か? 政府与党側の情報からでは絶対に説明することができない現状に説明を与えてくれるもの、それこそが左翼、リベラルの皆さんなんです。
言うまでもない事ですが、あなた達は嫌われています。これが悪口だとは思いません。あなた達は例え嫌われてでも自分たちの正しいと思う事をする、誇り高く気高い人達でしょうから。つまりむしろこれは誉め言葉です。
けれどこの「好き嫌い」というものは思うより厄介です。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いと申しますが、嫌いな相手となればやることなすこと全て間違ったものに見えてくるもの。
つまり嫌われるあなた方が苛烈に政府与党や安倍首相を批判すればするほど、その批判は間違ったものに見え、翻って与党や安倍首相は正しいように見える。
現在の与党の支持率の理由は与党や安倍首相の能力には帰属しません。理由はあなた達なのです。
際立った所のない与党や安倍首相をここまで(支持者の脳内で)神格化させたのは他でもないあなた達なのです。
ではどうしてあなた達はここまで嫌われるようになってしまったのか、理由はいろいろあるでしょう。
そもそも先進的な思想というのははじめは多くの人に拒否感を以って受け取られるものだし、
或いはもはや人数も多くなってきたオタク層との敵対関係も大いに寄与するところでしょう。
理由はいくらでも思いつきます。おそらくそのどれもが正しいのでしょう。
ただ1つ、際立って多くの人々から嫌悪されているように見えるあなた達の性質をご紹介しましょう。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」です。
本当に勝手なものです。自分たちは「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」であなた達の一挙手一投足を嫌悪しておきながら、
あなた達リベラルが「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」様子を見せればそれを嫌悪いやもはや憎悪のガソリンにしてしまう。
いや、本当に、改めて書いてみると驚くほど勝手ですね(笑)、人の思考というものは。
ここで「うん? いつ俺たちは「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」様子を見せたんだ?」と疑問に思っておられる方がもしいればおとぼけが過ぎるというもの、
∀x[[安倍「x」]⇒[¬x]]
∀xは「任意のxについて」と読みます。¬xはxの否定。つまり上の意味は「任意のxについて、安倍首相がxと発言するならば、xは偽である」ですね。
これから未来、安倍首相が何か発言したとしましょう。私はもちろんその内容を知りません。
けれどもこの式のおかげで、あなた達がその発言を批判し、それを間違っていると考えることは分かります。xについての恒真式は、xの内容に関わらず正しいですから。
「いや、自分はちゃんと内容を吟味して判断する」と言う人はこれまでの実績を考えてみましょう。例外はあったでしょうか?
どれだけ自分を高く評価しても、その虚しさは実績を見れば明らかです。
まぁごく一部にはいるかもしれません、xを偽にしなかったケースのある人が、そういう人は空気を読んでほしいものですね、
日本は今こんなに笑える状況になっているのに、あなた達はその邪魔をしている、その自覚を持って欲しいものです。
私は「お前達が悪い」と言いたいわけではありません。政府与党や安倍首相をここまで大きく育てたのは紛れもなくあなた達ですが、それを以ってあなた達を責めるのはお門違いというものです。
何故なら、これは仕方の無い事だからです。あなた達は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」つまり党派性から逃れることは絶対にできません。絶対に避けられないなら、それを責めるのがおかしいのは当然でしょう。
安倍首相の支持者は盲目的にあなた達を嫌い、安倍首相を支持しますが、あなた達もまた、自動機械のように彼を批判し否定することから逃れられません。
それが結果的に彼への信仰を強めてしまうことになると分かった上でも、まるで中毒症状のように、それを止めることはできません。止める能力がそもそもあなた達には無いからです。
現状は、あなた達が党派性を抜きに判断し、それだけではなく、党派性を抜きに判断していることを相手に分からせられるほど明らかにそのことを示せなければ変わらない。
「なぜ自分たちだけがそんなことを?」「俺達はネトウヨたちのママじゃないんだぞ」と思うかもしれません。そう思うならぜひ、党派性を抜くことも、それを示すことも諦めてください。ぜひぜひ。
正直言って、出来るなんてみじんも思っていません。本気で無理だと思っています。
私はみなさんが党派性を抜きに判断できるようになればいい世の中になると思っていますが、
ならば、つまり、私の事を気に入らないなら、その反対、つまりより一層党派的な判断をすれば私の望みを叶えない事が出来るという事です。
ぜひとも、私の望みを叶えないために、党派性を持ち続けてください。