他人を悪く言うことでストレスを発散させようとするのはもうやめないか。
LGBTも女性差別も社会にとっては大事な課題点だが、少なくとも底辺を生きる多数派の人間にとっては関係ない問題だ。
その問題にかかわることで、または解決することでお前の人生が好転するのか?
収入が増えるのか?
病や悩みが消えるのか?
お前は本当は自覚しているはずだ。仕事から帰ってゆっくりできる貴重な時間を自分以外の問題に費やす愚かさを。スキルアップのため、夢の実現のために本当は勉強しなければならない、準備しなければならないと認識しているはずだ。お前以外の問題にではなく、お前が対峙している目の前の問題に集中しなければならない。
直接会ったこともない誰かが失言して炎上したとしても、それはお前に関係あるのか?その人をたたくことで気持ちよくなっていないか?くだらない屁理屈で自分の行為を正当化していないか?
お前は気づいているか?
お前がせっせとネット記事を見て憤慨してコメントを量産している間に、他人は恋人や家族と楽しい時間をすごしているかもしれないぞ。お前が叩いた人間だって、今まさその瞬間はリアルで充実した時間を過ごしているだろう。何年もたてばみんな叩いたことなんて忘れる。現実はそんなもんだ。みんな本当はそこまで真剣にコメントしていないなんてわかるだろう?なのに自分の貴重な30分をかけて書いたコメントがほかの人間が書いたコメントに押し流されていく光景を見てなにも思わないか?だれもスターつけてくれなかったことなんて山程あるだろう?
無駄なことだということを理解しているのだろう。反対しても賛成してもよそから批判されるだけで何の得もないからだんまりをきめこんでいるのだろう。まさに「沈黙は金」だ。そして「雄弁は銀」だ。たとえ正論であっても「うるさい」という事実が煙たがれる理由になる。日本にいるならばこの事実は覆らない。内部告発者が守られないのもこの心理が上層部に働いているからだ。そして法の整備は追い付かない、これが現実だ。
もちろんお前が当事者ならば声を上げることは無駄ではない。だがそうでないならば関心を向けないほうがメリットがでかいぞ。怒るのはエネルギーを使う。インキャでインドア派ならばお前のエネルギー量は他人より少ない。その少ないエネルギーを自分以外のために使うなら、お前は自分のために使う余力なんてないだろう。だから勉強も集中できない、集中できないのはあの問題のせいだと思い込み、怒りは倍加する。でも怒るエネルギーは自分に向けられることはない。他人に向けて鎮火するのがオチだ。そしてまた誰かの失言、不祥事、また批判。それで何年分の時間を浪費してきた?何人が自分の上を通過していった?いくつものサイトのPVに貢献してきた?そしてお前はいつまでそのままなのか。
ニート、引きこもり、無職、フリーター。お前の苦悩はよくわかる。自分が辛い状況なのに他人が輝いてるように見えて苦しいのはわかる。自分はもう詰んだと自虐したくなるのもあきらめているのもわかる。
運ちゃんが重い荷物を運ぶ。客のクレームに頭下げてあやまる店長。失敗したら医療ミスで訴えられるかもしれない手術をおこなう医師。エリア内売り上げ一位という上からの数値目標を達成するために客先に足を運ぶ営業マン。それと同じ時間だけパソコンの前に座ってネット記事を読んでは気軽にコメント。書いてすっきりしては惰眠をむさぼっているお前。みんな同じ時間を過ごしているが、お前だけは何のスキルもない。お前が追い付こうとしても追い付けないはるか前を彼らは歩いている。
もうそろそろよくないか。ストレス発散でも、お前の時間をクソみたいにどうでもいい他人のために使う余裕はお前にはない。だからその時間を自分のために使おう。本当に簡単なことからはじめてみないか。深呼吸、ストレッチ、本や新聞の音読、本当に簡単だ。そうして自分の時間を自分のために使うことを心掛けてほしい。社会問題に目を向けるのはお前が社会で一人前になってからで全然遅くない。5年後、10年後のお前が社会で批判されるような上の立場にたっていることを願うよ。
長い自己紹介だな。
ブーメラン