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2022-05-21

3月末の土曜日地銀8行とローソン銀で起きたシステム障害ではデータセンターに「過電流」が流れたことが非公表報告書からわかりました。

突入電流かな

あるいはブレーカの近くで業者が簡易無線でも使って誤作動しただけだったりしてな

遠隔操作できる制御回路がついてそうだし5Wもあれば漏電ブレーカでなくても反応しそう

2015-07-20

西伊豆感電事故憶測してみる

状況がはっきりしなので、現時点での報道、主に以下の二つのソース依存

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20150720/CK2015072002000095.html

http://www.47news.jp/CN/201507/CN2015072001001513.html

感電の状況

47NEWS共同通信)の記事にははっきりしない点もあるが、『川遊び中に倒れた小学生男児左手に重いやけどを負っていた』は気になる。火傷を負ったから相当な電気が流れたはずだが、この男児は死亡していない。

さて、死亡せずに火傷するような電気を浴びようと思ったら、一番簡単方法は火傷する部位に限定して電気を流すことである

まり、この男児左手電線を握った状態で倒れた、と考えると一応辻褄は合う。

電気というのは極が最低2つないと流れない。理科時間にやったように、直流場合は+極と-極。電気柵の場合電線側とアース側となる。アースって何かと疑問に思う人もいるかも知れないが、文字通り大地、地面のことである。地面は電気をよく通す導体である

電気さくの原理は、電線電気を流しておくと、動物がそれに触ったときに、

電源装置電線側端子~電線~《動物の体》~地面~電源装置アース側端子

という経路で電気が流れてビリっと来て「うわっ」とびびって動物は近寄らなくなる、というもの

参考:http://www.getter.co.jp/electric_fence1.htmlイラストかわいい

参考:http://kitaharadenboku.com/cyoujyuu/power.html記述が詳しい)

まり、空中浮遊して移動する動物がいたら、体が地面に触れてないので電気は流れず、電気さくでは防げないことになる。

閑話休題最初から電線が水中にあったのか、陸上にあったのを掴んで水中に転落したのか、はたまたもっと違う状況だったか不明なので立ち入らないが、とりあえず火傷した男児電線を掴んだ状態で倒れていたとすると、

という経路で電気流れることになる。これはこれで危険だが、人間感電死する場合、胸部を通過した電流が心筋を誤作動させて心臓を止める、というのが圧倒的1位である。この経路なら、手の火傷で済んで命に別状なかったとしても説明は付く。

で、大人二人が亡くなっているのは、たとえばこの男児を助け起こそうとしたときに、

という経路で電気が流れて、この際に運悪く心臓近くを十分な量の電流が流れてしまった、という状況や、もしくは男児が掴んでいる電線をはずそうとしたとか、電線を踏んでしまったとか(この場合の経路はなんとも言えないが、こういうのでたまたま心臓近くまで電気が通ったというパターンも考えられる)、そうやって感電した、と考えれば辻褄は合う。

一応補足しておくと、

人間の体、特に皮膚は絶縁度が高く、乾燥していれば1万Ω程度はあり、これなら仮に100V電源に触れても流れる電流10ミリアンペア程度で命に別状ないことがほとんどである

参考:https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1999/00268/contents/039.htm

ところが、この絶縁機能は水濡れで簡単に低下する。今回のような水遊びをしていたケースでは皮膚の電気抵抗はほぼ期待できないレベルまで下がっていたと推測される。人体内部の抵抗は慣習的に500Ωで計算することになっているので、皮膚の電気抵抗ゼロだった場合100Vでも200mA(とても危険)が流れることになる。

本当に100Vが流れていたの?

平成21年淡路島で起きた死亡事故は、法令上の電気さくでなく、「100Vの電気が剥き身で流れている電線」の事故で、電気的に言えば家庭用コンセント金属製ドライバー突っ込んで感電死した、と大差ないぐらいの危険行動だった。

電気さくメーカー各社はそんな危ないものではなく、感電死などの事故をさけられるように工夫した電源装置を作っている。

今回、中日新聞100Vが流れていたと書いているが、これはまず考えられない。記者現場に到着した時点で電気が流れていたとは考えにくいし、流れていても近寄って電圧を測定できたとも思えない。もちろん、たまたまテスターをもった記者現場近くにいて、警察が駆けつけて現場保全する前に到着し、修羅場となっている事件現場をガン無視して電気さくの電線をわざわざ測定したら100Vだった、という可能性もゼロではないが。

また、47news記事に『家庭用コンセント電圧100ボルト)と変圧器を介してつながっていたことも判明』とあるので、これは普通は「電気さくには100Vは流れていなかった」というニュースである

変圧器というのは電圧を変えるための装置であり、電圧を上げるものも下げるものもある。この文章は、例えば充電中の携帯電話バッテリーが発火した事件報道する時に「充電器の電源が100Vだった」と書くのと大差ないレベルで「いや報道すべき事は他にあるだろ」としか突っ込みようがない。

例えば使用状況が悪くてコンセント側(1次側)の電気がそのまま電気さく側(2次側)に流れる、という事態もあり得なくもないが、なかなか考えにくい。

じゃあ本当は何ボルトだったの?

分かりません、としか答えようがない。47news記事にある「変圧器」が何か分からいかである

電気屋が「変圧器」と言ったらそれは普通変圧器トランス)単体のことなのだが、この記事は訂正前は『変圧器は付けられていたが、作動していなかった可能性もあるとみられる』という、電気屋的には謎としか言いようのない一文が入っていたので、執筆した記者にあまり電気素養が無いことはほぼ確定している。

よって、

などの場合が考えられる。もっと言うと、コンセントでも200V用とかあるので、警察の人や記者が誤解していて、100Vでなく200Vだった可能性すらゼロではない。

お手上げであり、続報を待つしか無い。

なぜ何人も感電してるのに電気は止まらなかったの?

これも分かりません、としか答えようがない。上記の状況のいずれかが不明なためである。その他、この家の受電状況とか漏電ブレーカーが付いてるのか付いてないのか故障していたのか否か等、分からないことが多すぎるためである

お手上げであり、続報を待つしか無い。

 
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