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2010-12-11

http://anond.hatelabo.jp/20101211011900

思ったんだけど、都知事が親分として名を連ねていると言っても実際は全てにおいて都知事が関わってる訳じゃない、

むしろ本人は全然知らない関心も無い可能性が高いと言う

この辺りの仕組みを根本的に分かってないんじゃなかろうか。

こういうイベント実行委員長名誉職なので、それ以前。

事実上のトップは動画協会の事務局長だよ。

2010-11-27

http://anond.hatelabo.jp/20101126215355

元増田です

別に重箱の隅をつついているつもりはないんだけど、漫画における組織ってのは、やっぱりある程度説得力がないといけないと思うんだ。そうでないと、どんな感動的なオチを用意しても、詰まんないから。基本的にはリアリティよりも、キャラクターバランスを作るための背景が「組織」なんだと思う。

釣りバカよりも、個人的には山口六平太かな。ねちねち嫌味ったらしい上司がいて、現実的にあんなのはいないけど、ああいキャラクターいるから、六平太の活躍が光る。もし、あの上司がいなかったら、六平太は単なる出しゃばり。もちろん釣りバカだって、スーさんといういかめし社長が裏ではへらへらした釣り道楽、それも会社ではお荷物扱いの平社員に頭が上がらないという構図だからこそ、浜崎活躍スーパーヒーローっぽく映る。その二人の間には、いくつもの層があって、スーさんはその頂点と言う描写もそれを支えている。実際にスーさんがいたら、一歩間違えば背任容疑で逮捕されてもおかしくないかもね。

だけど、チルドレンのバベルはなんつーか、数十年の歴史のある組織とは思えない。マネージメント組織がなくて、局長の下にすぐ現場主任受付嬢が急に現場で業務。意味わからんよ。昨日できたベンチャーじゃねえんだ。いくらギャグ作品とはいえ、説得力なさすぎ。椎名はそういう組織を描きなれてないんだよねー。

2010-11-26

絶対可憐チルドレンバベルに対する不満

漫画の中の組織に口出ししても仕方ないのだが、まだ連載中だし、作品のクオリティを左右するかもしれない要素なので。

あの漫画に出てくる「バベル」という官僚組織があるんだが、あれの薄っぺらさに辟易する。まず、最大の問題は、「中年がいない」こと。主人公は20代、唯一39のやつがいるけど、それをのぞくと一気に55とか、組織のトップだったりする。キャラとして出せとは言わないけど、背景で良いから、もっと厚みのある組織を絵にしてくれよ。建物は大きいくせに、人材豊富な、または精鋭の集まった組織とは思えない。なんか見てて、すごく中身の無い組織に見える。

そんで、あまりにも周囲がふがいない。局長管理官の二人が上位を占めるけど、これが役に立ってない。締めるところも締めない。例えば、後藤隊長最後までしまらないパトレイバーとか、想像しただけでも面白くないでしょ。ドラゴンボール亀仙人もそう。普段がどんなに適当そうに見えても、やるときはやってくれるから部下がのびのびできる訳で、その役割を果たすキャラバベルにいない。そこを皆本が無理矢理やっているから、まるで「親が不甲斐ないおかげで情操教育の足りないまま無理して優等生やっている子供」みたいに、すごく嘘くさく感じる。少し前のシリーズで、文化祭を平穏に保ってくれた兵部に皆本が礼を言うシーンがあるけど、あそこは蕾見がやるべきシチュエーションだった。それだったら、組織がもっと締まって見えたのに。尊敬する人のいない組織って、バイトでもすぐに辞めたくなりますよ。Old wise man的なキャラがいない。今からだったら、ノーマルで蕾見の古い知人に皆本を紹介するとかすればまだ補えるかも。

椎名高志は、そんな感じで組織をうまく描いたことが無い。いっつも俺様キャラがデバって結末をつけるって感じになっている。いわゆる就職経験がないんだろうけど、それにしたって物足りない。友達同士でワイワイやるシーンはそこそこうまいのにね。

2010-10-20

シンガポールの「すごい」官僚制度について

という記事が、ブクマを集めてる。

肯定否定は、半々といったところだろうか。

自分は、10年くらい前に、ほんの少しのあいだ、

シンガポール政府ではたらいたことがある。

末端の官庁で、元記事にあるようなスーパー官僚に会ったのか会ってないのか、

よくわからなかった。気になってしらべてみたんだけど↓、

http://countrystudies.us/singapore/48.htm

http://sunzi.lib.hku.hk/hkjo/view/50/5000233.pdf

30年前の数字しか見つからないが、人口が250万人のところ、

官庁の公務員が8万人弱、

公団とか各種団体のみなし公務員が5万人。

公務員は4つのランクにわかれていて、

トップのDivision 1が公務員の10%から15%。

さらにそのうちの、Administrative Serviceに属するのが、

別名"supergrade"で、これが実数500人以下。

日本でいうと局長クラスらしいが、、、

これが、20代前半の若僧が、入省してすぐになれるのか、

それとも、数千人はいるはずのDivision 1から、

年功と業績で適宜選抜されるのか、そこが大事だと思うんだけれど、

どうもよくわからない。

で、くりかえしになるけど、自分がいたのは大した役所じゃなかったんだが、

最高学府国立大出が何人かいた。たぶん、Division 1だったんだろう。

若い人たちは素直で優秀。四六時中ニコニコしていて、なんだか頼りない感じ。草食系

中年以上は、英語は下手になるけれど、精悍な仕事のできる人が多かった。

だからね、元記事にあるように、公務員試験で厳選して給料バンバンやれば、

国がうまくいきますよ、というのは、ちょっと違うような気がする。

シンガポールシンガポールなりに、太平洋戦争中は犠牲者も相応に出して、

マレーシアとも半分戦争のようになったりして、ずいぶん苦労してる。

日本もそうだけど、地道な努力の結果に、経済発展があったわけで、

官僚制度がよかったからです、で片付けたら、普通シンガポール人は怒るんじゃないか。

とりとめもなく書いていくと、シンガポール公務員天国だったね。

役所にもよるだろうが、仕事は楽だった。あの国での成功者の証のひとつは、

車を持つことなんだ。狭い国だから、いろいろ規制があって、

どんな小さな車でも一千万円くらいかかっちゃう。部下を自家用車に乗せてランチにいくのが、

管理職醍醐味なわけです。もちろん毎日じゃないけどさ、日本じゃありえないでしょう?

大臣クラスだっていう組織のトップの家にも、招待された。ジャングルのなかの一軒家で、

もちろんフィリピン人のメイドさんもいて、アメリカとかヨーロッパ金持ちほどではなくても、

いい暮らしぶりだった。

シンガポール官僚制度がいいのかわるいのか、あるいはそれなしに経済発展は無理だったのか、

自分はちょっと居ただけだし、経済専門家でもないし、よくわからない。

ただ、いいことづくめではないよね。ガラガラの箱モノとか、計画の失敗らしい痕跡もずいぶんあった。

首相世襲したでしょ? 役所のなかでもね、あいつはXXさんの息子だからとか、あったようですよ。

官僚が完全に能力ベースで選抜されてるか、自分はかなり疑問に思う。給料GDPと連動しようが、

人事はどんな組織だって、試験なんかである程度足きりをしたあとは、主観的な評価で決まっちゃう。

どの国もそうだが、富裕層とか指導者層がだんだん固定化して、一種の貴族制度ができている。

シンガポールの町並みは、立派なところは立派だけれど、貧困を感じさせるようなエリア、人々を見る機会は

少なくとも10年前は、東京なんかよりずっと多かった。日本格差社会といわれてるけど、

シンガポールで中流以下の「はじかれ具合」は、気分のいいもんじゃないですよ。官僚天国とは無縁の世界

意味のない選挙とか、政府批判できないとかは置くとして、英語の発音聞いて姿格好みただけで、

どの程度の人間か、inなのかoutなのか、一目瞭然なわけだから。

官僚も庶民も、同じユニクロ着て同じアクセント言葉しゃべってる日本という国は、

まあ貧相だし、どんどん沈んでるけど、それなりに価値はあるわけですよ。

それをね、もうちょっとなんとかしたいから、スーパーエリートに任せちゃおう! ってのは、

やっぱり、安易な考えじゃないだろうか? 人間の質は、どの国の官僚政治家も、そう変わらないと思いますよ。

200人だかの優秀な人間ナントカできるもんなら、アメリカでもどこでも、

今みたいなアホな世の中にしてるわけないし。安定的で迅速な政策決定ができる政治体制選挙制度の構築とか、

起業家を増やすとか、今の日本に見合った方法が、なんかあるんじゃないでしょうかね。すごく地味だけれど。

自分はあまり、わけのわからないエリート様にゲタを預けたくない。

2010-09-22

郵便不正事件の主任検事逮捕で思うこと

郵便不正事件の主任検事逮捕されて、無罪判決の元局長正義検察が悪のような報道がなされているけど、ちょっと疑問を感じるね。

一応、元局長無罪になったけど、実際はど~なんだろう?

オレは完全に無実とは思えないんだよねぇ。所謂グレーってやつかな。関わっていたか、関わっていなくても知っていたはず。そう、行政お得意の不作為ってやつ。

主任検事のしたことは許しがたいことだけど、ど~も一連の流れを見ていると、裏で動いている奴がいるのは容易に想像出来る。

    あくまで想像だけど、検察としては今回の元局長ことなんて基本的にど~でもよくて、実際のターゲットは悪い国会議員なんだろうね。

    民主党 vs 検察庁 の構図は今後も見ものだな。

    2010-09-07

    【速報】東大OB法学部教授に殺害予告

     インターネットブログ文部科学省局長らの殺害を予告したとして逮捕された東大出身の男が、東大法学

    部の教授らの殺害予告も書き込んでいたとして、警視庁捜査一課は6日、脅迫の疑いで東京都文京区本駒込

    無職前田記宏容疑者(25)=脅迫罪で起訴=を再逮捕した。

     前田容疑者は「東大法学部教授たちは意図的に社会真実を隠し、授業で学生を欺いた。文科省大学

    人が共謀して子供無知に乗じ、大人の都合のいいようにコントロールしている」と容疑を認めているという。調べ

    では、前田容疑者は昨年11月2日、自宅のパソコンで、同大教授ら12人の名を挙げて「明後日の午後1時

    に殺害する」と書き込んだ疑い。

    2010-08-25

    http://anond.hatelabo.jp/20100825224505

    アムネスティ議員連盟会長やってるなんて聞いたことないし

    そりゃ単にお前が知らんだけだろ。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E7%A7%80%E7%9B%B4

    主な所属議員連盟

    http://senkyomae.com/p/191.htm

    http://ameblo.jp/amnesty/entry-10344533287.html

    翌日に特別国会の召集が控える超のつく忙しさの中にも関わらず、参議院議長江田五月さん、議連会長中川秀直さん、議連事務局長千葉景子さん、社民党党首福島みずほさんなど各党の国会議員たちが参加してくださいました。

    2010-07-30

    それどころじゃない

    こんな法律が無数にあって、しかも全部逮捕される。

    覚せい剤取締法

    昭和二十六年六月三十日法律第二百五十二号)

    最終改正:平成一八年六月二三日法律第九四号

     第一章 総則(第一条・第二条

     第二章 指定及び届出(第三条―第十二条

     第三章 禁止及び制限(第十三条―第二十条の二)

     第四章 取扱(第二十一条―第二十七条

     第五章 業務に関する記録及び報告(第二十八条―第三十条

     第五章の二 覚せい剤原料に関する指定及び届出、制限及び禁止並びに取扱(第三十条の二―第三十条の十七)

     第六章 監督(第三十一条―第三十四条

     第七章 雑則(第三十四条の二―第四十条の四)

     第八章 罰則(第四十一条―第四十四条

     附則

       第一章 総則

    (この法律目的

    第一条  この法律は、覚せい剤の濫用による保健衛生上の危害を防止するため、覚せい剤及び覚せい剤原料の輸入、輸出、所持、製造、譲渡、譲受及び使用に関して必要な取締を行うことを目的とする。

    (用語の意義)

    二条  この法律で「覚せい剤」とは、左に掲げる物をいう。

    一  フエニルアミノプロパン、フエニルメチルアミノプロパン及び各その塩類

    二  前号に掲げる物と同種の覚せい作用を有する物であつて政令で指定するもの

    三  前二号に掲げる物のいずれかを含有する物

    2  この法律で「覚せい剤製造業者」とは、覚せい剤を製造すること(覚せい剤を精製すること、覚せい剤化学的変化を加え、又は加えないで他の覚せい剤にすること、及び覚せい剤を分割して容器に収めることを含む。ただし、調剤を除く。以下同じ。)、及びその製造した覚せい剤覚せい剤施用機関又は覚せい剤研究者に譲り渡すことを業とすることができるものとして、この法律の規定により指定を受けた者をいう。

    3  この法律で「覚せい剤施用機関」とは、覚せい剤の施用を行うことができるものとして、この法律の規定により指定を受けた病院又は診療所をいう。

    4  この法律で「覚せい剤研究者」とは、学術研究のため、覚せい剤を使用することができ、また、厚生労働大臣の許可を受けた場合に限り覚せい剤を製造することができるものとして、この法律の規定により指定を受けた者をいう。

    5  この法律で「覚せい剤原料」とは、別表に掲げる物をいう。

    6  この法律で「覚せい剤原料輸入業者」とは、覚せい剤原料を輸入することを業とすることができ、又は業務のため覚せい剤原料を輸入することができるものとして、この法律の規定により指定を受けた者をいう。

    7  この法律で「覚せい剤原料輸出業者」とは、覚せい剤原料を輸出することを業とすることができるものとして、この法律の規定により指定を受けた者をいう。

    8  この法律で「覚せい剤原料製造業者」とは、覚せい剤原料を製造すること(覚せい剤原料を精製すること、覚せい剤原料に化学的変化を加え、又は加えないで他の覚せい剤原料にすること、及び覚せい剤原料を分割して容器に収めることを含む。ただし、調剤を除く。)を業とすることができ、又は業務のため覚せい剤原料を製造すること(覚せい剤原料を精製すること、覚せい剤原料に化学的変化を加え、又は加えないで他の覚せい剤原料にすること、及び覚せい剤原料を分割して容器に収めることを含む。ただし、調剤を除く。)ができるものとして、この法律の規定により指定を受けた者をいう。

    9  この法律で「覚せい剤原料取扱者」とは、覚せい剤原料を譲り渡すことを業とすることができ、又は業務のため覚せい剤原料を使用することができるものとして、この法律の規定により指定を受けた者をいう。

    10  この法律で「覚せい剤原料研究者」とは、学術研究のため、覚せい剤原料を製造することができ、又は使用することができるものとして、この法律の規定により指定を受けた者をいう。

       第二章 指定及び届出

    (指定の要件)

    第三条  覚せい剤製造業者の指定は製造所ごとに厚生労働大臣が、覚せい剤施用機関又は覚せい剤研究者の指定は病院若しくは診療所又は研究所ごとにその所在地都道府県知事が、次に掲げる資格を有するもののうち適当と認めるものについて行う。

    一  覚せい剤製造業者については、薬事法昭和三十五年法律第百四十五号)第十二条第一項 (医薬品の製造販売業の許可)の規定による医薬品の製造販売業の許可及び同法第十三条第一項 (医薬品製造業の許可)の規定による医薬品製造業の許可を受けている者(以下「医薬品製造販売業者等」という。)

    二  覚せい剤施用機関については、精神科病院その他診療上覚せい剤の施用を必要とする病院又は診療所

    三  覚せい剤研究者については、覚せい剤に関し相当の知識を持ち、かつ、研究覚せい剤の使用を必要とする者

    2  覚せい剤施用機関又は覚せい剤研究者の指定に関する基準は、厚生労働省令で定める。

    (指定の申請手続)

    四条  覚せい剤製造業者の指定を受けようとする者は、製造所ごとに、その製造所の所在地都道府県知事を経て厚生労働大臣に申請書を出さなければならない。

    2  覚せい剤施用機関又は覚せい剤研究者の指定を受けようとする者は、病院若しくは診療所又は研究所ごとに、その所在地都道府県知事に申請書を出さなければならない。

    (指定証)

    五条  覚せい剤製造業者、覚せい剤施用機関又は覚せい剤研究者の指定をしたときは、厚生労働大臣は当該製造業者に対して、都道府県知事は当該施用機関の開設者又は当該研究者に対して、それぞれ指定証を交付しなければならない。

    2  覚せい剤製造業者に対する指定証の交付は、その製造所の所在地都道府県知事を経て行うものとする。

    3  指定証は、譲り渡し、又は貸与してはならない。

    (指定の有効期間)

    六条  覚せい剤製造業者、覚せい剤施用機関又は覚せい剤研究者の指定の有効期間は、指定の日からその翌年の十二月三十一日までとする。

    (指定の失効)

    七条  覚せい剤製造業者、覚せい剤施用機関又は覚せい剤研究者について、指定の有効期間が満了したとき及び指定の取消があつたときの外、第九条(業務の廃止等の届出)に規定する事由が生じたときは、指定はその効力を失う。

    (指定の取消し及び業務等の停止)

    八条  覚せい剤製造業者、覚せい剤施用機関の開設者、覚せい剤施用機関管理者(医療法 (昭和二十三法律第二百五号)の規定による当該病院又は診療所管理者をいう。以下同じ。)、覚せい剤施用機関において診療に従事する医師若しくは覚せい剤研究者がこの法律の規定、この法律の規定に基づく処分若しくは指定若しくは許可に付した条件に違反したとき、又は覚せい剤研究者について第三条第一項(指定の要件)第三号に掲げる資格がなくなつたときは、厚生労働大臣覚せい剤製造業者について、都道府県知事覚せい剤施用機関又は覚せい剤研究者について、それぞれその指定を取り消し、又は期間を定めて、覚せい剤製造業者若しくは覚せい剤研究者覚せい剤及び覚せい剤原料に関する業務若しくは研究の停止を命ずることができる。

    2  前項の規定による処分に係る行政手続法 (平成五年法律第八十八号)第十五条第一項 又は第三十条 の通知は、聴聞の期日又は弁明を記載した書面の提出期限(口頭による弁明の機会の付与を行う場合には、その日時)の二週間前までにしなければならない。

    (業務の廃止等の届出)

    第九条  覚せい剤製造業者は、次の各号のいずれかに該当する場合には、その事由の生じた日から十五日以内に、その製造所の所在地都道府県知事を経て厚生労働大臣に指定証を添えてその旨を届け出なければならない。

    一  その製造所における覚せい剤製造の業務を廃止したとき。

    二  薬事法第十二条第二項 (許可の有効期間)の規定により医薬品の製造販売業の許可の有効期間が満了し、又は同法第十三条第三項 (許可の有効期間)の規定により医薬品製造業の許可の有効期間が満了してその更新を受けなかつたとき。

    三  薬事法第七十五条第一項 (許可の取消し等)の規定により医薬品の製造販売業又は製造業の許可を取り消されたとき。

    2  覚せい剤施用機関の開設者は、次の各号のいずれかに該当する場合には、その事由の生じた日から十五日以内に、その病院又は診療所所在地都道府県知事に指定証を添えてその旨を届け出なければならない。

    一  覚せい剤施用機関である病院又は診療所を廃止したとき。

    二  覚せい剤施用機関である病院又は診療所において第三条第二項(指定の基準)の規定による指定基準に定める診療科名の診療を廃止したとき。

    三  医療法第二十九条 (開設許可の取消及び閉鎖命令)の規定により、覚せい剤施用機関である病院又は診療所の開設の許可を取り消されたとき。

    3  覚せい剤研究者は、当該研究所における覚せい剤の使用を必要とする研究を廃止したときは、廃止の日から十五日以内に、その研究所所在地都道府県知事に指定証を添えてその旨を届け出なければならない。

    4  前三項の規定による届出は、覚せい剤製造業者、覚せい剤施用機関の開設者又は覚せい剤研究者が、死亡した場合にはその相続人が、解散した場合にはその清算人又は合併後存続し若しくは合併により設立された法人がしなければならない。

    (指定証の返納及び提出)

    第十条  覚せい剤製造業者、覚せい剤施用機関又は覚せい剤研究者の指定が効力を失つたときは、前条に規定する場合を除いて、指定が効力を失つた日から十五日以内に、覚せい剤製造業者であつた者はその製造所の所在地都道府県知事を経て厚生労働大臣に、覚せい剤施用機関の開設者であつた者又は覚せい剤研究者であつた者はその病院若しくは診療所又は研究所所在地都道府県知事にそれぞれ指定証を返納しなければならない。

    2  覚せい剤製造業者が第八条第一項(指定の取消及び業務等の停止)若しくは 薬事法第七十五条第一項 (許可の取消し等)の規定による業務停止の処分を受けたとき、覚せい剤施用機関の開設者が医療法第二十九条 (開設許可の取消及び閉鎖命令)の規定による閉鎖命令の処分を受けたとき、又は覚せい剤研究者が第八条第一項の規定による研究停止の処分を受けたときは、その処分を受けた日から十五日以内に、覚せい剤製造業者はその製造所の所在地都道府県知事を経て厚生労働大臣に、覚せい剤施用機関の開設者又は覚せい剤研究者はその病院若しくは診療所又は研究所所在地都道府県知事にそれぞれ指定証を提出しなければならない。

    3  前項の場合においては、厚生労働大臣又は都道府県知事は、指定証に処分の要旨を記載し、業務停止期間、閉鎖期間又は研究停止期間の満了後すみやかに、覚せい剤製造業者、覚せい剤施用機関の開設者又は覚せい剤研究者に指定証を返還しなければならない。

    (指定証の再交付)

    第十一条  指定証をき損し、又は亡失したときは、覚せい剤製造業者はその製造所の所在地都道府県知事を経て厚生労働大臣に、覚せい剤施用機関の開設者又は覚せい剤研究者はその病院若しくは診療所又は研究所所在地都道府県知事に指定証の再交付を申請することができる。

    2  再交付を申請した後亡失した指定証を発見したときは十五日以内に、覚せい剤製造業者はその製造所の所在地都道府県知事を経て厚生労働大臣に、覚せい剤施用機関の開設者又は覚せい剤研究者はその病院若しくは診療所又は研究所所在地都道府県知事にそれぞれ旧指定証を返納しなければならない。

    (氏名又は住所等の変更届)

    第十二条  覚せい剤製造業者は、その氏名(法人にあつてはその名称)若しくは住所又は製造所の名称を変更したときは十五日以内に、その製造所の所在地都道府県知事を経て厚生労働大臣に指定証を添えてその旨を届け出なければならない。

    2  覚せい剤施用機関の開設者は、その覚せい剤施用機関名称を変更したときは十五日以内に、その病院又は診療所所在地都道府県知事に指定証を添えてその旨を届け出なければならない。

    3  覚せい剤研究者は、その氏名若しくは住所を変更し、又は研究所名称の変更があつたときは十五日以内に、その研究所所在地都道府県知事に指定証を添えてその旨を届け出なければならない。

    4  前三項の場合においては、厚生労働大臣又は都道府県知事は、すみやかに指定証を訂正して返還しなければならない。

       第三章 禁止及び制限

    (輸入及び輸出の禁止)

    十三条  何人も、覚せい剤を輸入し、又は輸出してはならない。

    (所持の禁止)

    第十四条  覚せい剤製造業者、覚せい剤施用機関の開設者及び管理者、覚せい剤施用機関において診療に従事する医師覚せい剤研究者並びに覚せい剤施用機関において診療に従事する医師又は覚せい剤研究者から施用のため交付を受けた者の外は、何人も、覚せい剤を所持してはならない。

    2  次の各号のいずれかに該当する場合には、前項の規定は適用しない。

    一  覚せい剤製造業者、覚せい剤施用機関管理者、覚せい剤施用機関において診療に従事する医師又は覚せい剤研究者の業務上の補助者がその業務のために覚せい剤を所持する場合

    二  覚せい剤製造業者が覚せい剤施用機関若しくは覚せい剤研究者覚せい剤を譲り渡し、又は覚せい剤の保管換をする場合において、郵便若しくは民間事業者による信書の送達に関する法律平成十四年法律九十九号)第二条第二項 に規定する信書便(第二十四条第五項及び第三十条の七第十号において「信書便」という。)又は物の運送の業務に従事する者がその業務を行う必要上覚せい剤を所持する場合

    三  覚せい剤施用機関において診療に従事する医師から施用のため交付を受ける者の看護に当る者がその者のために覚せい剤を所持する場合

    四  法令に基いてする行為につき覚せい剤を所持する場合

    (製造の禁止及び制限)

    第十五条  覚せい剤製造業者がその業務の目的のために製造する場合及び覚せい剤研究者厚生労働大臣の許可を受けて研究のために製造する場合の外は、何人も、覚せい剤を製造してはならない。

    2  覚せい剤研究者は、前項の規定により覚せい剤の製造の許可を受けようとするときは、厚生労働省令の定めるところにより、その研究所所在地都道府県知事を経て厚生労働大臣に申請書を出さなければならない。

    3  厚生労働大臣は、毎年一月から三月まで、四月から六月まで、七月から九月まで及び十月から十二月までの期間ごとに、各覚せい剤製造業者の製造数量を定めることができる。

    4  覚せい剤製造業者は、前項の規定により厚生労働大臣が定めた数量をこえて、覚せい剤を製造してはならない。

    覚せい剤施用機関管理者)

    第十六条  覚せい剤施用機関において施用する覚せい剤の譲受に関する事務及び覚せい剤施用機関において譲り受けた覚せい剤管理は、当該施用機関管理者がしなければならない。

    2  覚せい剤施用機関の開設者は、当該施用機関管理者に覚せい剤の譲受に関する事務及び譲り受けた覚せい剤管理をさせなければならない。

    譲渡及び譲受の制限及び禁止)

    第十七条  覚せい剤製造業者は、その製造した覚せい剤覚せい剤施用機関及び覚せい剤研究者以外の者に譲り渡してはならない。

    2  覚せい剤施用機関又は覚せい剤研究者は、覚せい剤製造業者以外の者から覚せい剤を譲り受けてはならない。

    3  前二項の場合及び覚せい剤施用機関において診療に従事する医師又は覚せい剤研究者覚せい剤を施用のため交付する場合の外は、何人も、覚せい剤を譲り渡し、又は譲り受けてはならない。

    4  法令による職務の執行につき覚せい剤を譲り渡し、若しくは譲り受ける場合又は覚せい剤研究者厚生労働大臣の許可を受けて、覚せい剤を譲り渡し、若しくは譲り受ける場合には、前三項の規定は適用しない。

    5  覚せい剤研究者は、前項の規定により覚せい剤譲渡又は譲受の許可を受けようとするときは、厚生労働省令の定めるところにより、その研究所所在地都道府県知事を経て厚生労働大臣に申請書を出さなければならない。

    譲渡証及び譲受証)

    第十八条  覚せい剤を譲り渡し、又は譲り受ける場合覚せい剤施用機関において診療に従事する医師又は覚せい剤研究者覚せい剤を施用のため交付する場合を除く。)には、譲渡人は厚生労働省令で定めるところにより作成した譲渡証を、譲受人は厚生労働省令で定めるところにより作成した譲受証を相手方に交付しなければならない。

    2  前項の譲受人は、同項の規定による譲受証の交付に代えて、政令で定めるところにより、当該相手方の承諾を得て、当該譲受証に記載すべき事項を電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法であつて厚生労働省令で定めるものにより提供することができる。この場合において、当該譲受人は、当該譲受証を交付したものとみなす。

    3  第一項の譲受証若しくは譲渡証又は前項前段に規定する方法が行われる場合に当該方法において作られる電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて電子計算機による情報処理の用に供されるものとして厚生労働省令で定めるものをいう。以下同じ。)は、当該交付又は提供を受けた者において、当該覚せい剤の譲受又は譲渡の日から二年間、保存しなければならない。

    4  譲渡証及び譲受証並びに前項に規定する電磁的記録は、第一項又は第二項の規定による場合のほかは、他人に譲り渡してはならない。

    (使用の禁止)

    十九条  左の各号に掲げる場合の外は、何人も、覚せい剤を使用してはならない。

    一   Permalink | 記事への反応(1) | 20:50

    2010-06-26

    絶対可憐チルドレンシナリオを考えた

    増田を見ている人の99.9999%の人にはどうでもいいことなのだけど、最近椎名高志絶対可憐チルドレンにはまって、一ヶ月くらいコミックを何度も読み返している。そこで、ひとつシナリオを思いついたので、ここに書き出す。

    テーマは真木の裏切り。いつか兵部を裏切りそうな気配があるのだけど、ストレートに兵部と対決させても面白くないので。ただ、サンデー連載分を読んでないのだけど、黒い幽霊のヒュプノって、まだ機能している? それが小道具なので、これがないと意味がない。

    ----

    チルドレン達はつつがなく普段の任務をこなしていたが、パンドラでは、兵部が既に一ヶ月も連絡が取れないという状態だった。バベルに気取られないようにしている澪らであったが、結局紫穂を経由してバレてしまう。開き直った澪は、以前パティらを見つけた時のように兵部を探してほしいとチルドレンに協力を要請。三人はバベルに知られないように深夜に抜け出すなどして探索を行う。

    ところが、更に一ヶ月経過しても兵部は見つからない。それどころか、兵部の学生服の断片が見つかるなど、事態は悪化する方向に。兵部の復帰を絶望視した真木は「少佐がいなければチルドレンをパンドラに引き込む事は不可能。このままでは、チルドレンは最大の敵になるだけ」と結論を下し、チルドレンを殺害しようとする。すんでのところで兵部が帰還、チルドレンの殺害を回避し、真木を打ちのめす。追い出され、手傷を負った真木に、忍び寄った黒い幽霊催眠をかけてしまう。

    しばらくして何事もなかったようにパンドラに復帰する真木。一方で兵部はお礼と謝罪を伝えにチルドレン三人の元に向かう。それを追いかける真木は、兵部に追いついたところで催眠が発動、兵部を殺そうとする。辛くも察知して回避したが、催眠で凶暴化した真木は中々止められない。チルドレンはブーストしようにも皆本がいない。兵部に同行していた紅葉パンドラブースターを渡して、三人はブースト、なんとか真木を催眠から開放する(この際、ブースターパリンと破裂する)。

    場面は変わってベッドに横たわる真木と横にたつ兵部。

    兵部「ブーストをまともに食らった感想はどうだい?」

    真木「はい...パワーを食らったというより、憑き物が落ちたような気分です。以前より体が軽くなったというか...」

    兵部「あれだけのパワーをエスパーを救うのに使ったんだ、素晴らしいだろう。おまけに、以前はつぶせなかった記憶消去や自滅プログラムの開放まで成功している。あれだけのパワーがまだ成長しているんだ、すごいと思わないか」

    笑って話していた兵部だったが、一転して鋭い目つきに。

    兵部「それにしても、黒い幽霊のヒュプノがいかに強力だとは言え、お前のような高レベルエスパー催眠にかかるという事は、お前に心に隙があったということだ。僕を殺したいならいつでもかかってこい、相手してやるぜ。ただし、あの三人に手を出したら次はないものと思え」

    真木「はい...」

    一方でチルドレンは深夜に帰宅したところを皆本に見つけられ、叱責される。言い訳してなんとか取り繕うものの、バベルへの報告義務でどう書いたものか、皆本は悩む。その際に、チルドレン達はつい澪の名前を出してしまう。気になった皆本は後日澪に接触。兵部救出に協力していた事を知る。バベルに久々に向かったチルドレンを局長が抱きしめる。「三人とも、病気大丈夫かね〜〜〜〜!!!!????」。皆本が、三人の最近の勤務状態に関して、「病気」として報告していたのだった。

    ----

    そんで、別の回。今の八帖島のエピソードのように、チルドレンと皆本を巻き込んだ危機に真木が遭遇、気を失っているチルドレンを真木が救出する。感謝する三人は皆本の探索もお願いするが、真木は拒否する。

    真木「勘違いするな、俺が借りを返すのは、お前ら三人だけだ。普通人のあいつは関係ない。俺は超能力者のために活動しているのだ」

    葵「ボケナス!」

    紫穂「石頭!」

    黙り込む真木だったが、それを見て薫が冷たく言い放つ。

    薫「そうやっていつまでも超能力者普通人の線引きをし続ければいいさ、どこかの恥知らずな団体みたいにな」

    真木を無視して皆本の救助を始める三人。あまりの言われように参った真木は皆本の救出に無言で加わり、気を失った状態の皆本を発見する。

    真木「お前らがバベルに忠誠を誓うように、俺もパンドラに忠誠を誓う立場だ。この前の失点もある。今回の事は内密にしてくれ」

    快諾するチルドレン。皆本が気がつきそうになるところで、真木は消える。一人でパンドラに戻る真木であったが、後ろで、ほくそ笑んでいる兵部の姿が。

    要するに、力だけでなく器としてもチルドレン(主に薫)に負けてしまう真木だった、というお話

    ----

    どうでしょう。誰か、同人で書き出してみないかな。真木の心情って面白いと思うんだよね。

    2010-06-01

    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100531-OYT1T00929.htm

    読売新聞の取材では、辻氏と秘書は5月26日、小沢氏に関する審査をしている東京第1検察審査会と第5審査会の事務局長から、一般的な審査手続きについて聞くため、審査会側に電話を入れ、議員会館の事務所に呼ぼうとした。審査会は応じなかった。

    これは大問題だろ。議員会館に呼び出して何をするつもりだったんだこいつは。

    追記

    直しといたよ。

    2010-05-07

    選択

    選択をすぐ出来る人とやたら悩む人では、どちらが人生得するんだろうか。

    選択をすぐ出来る人の場合も、それがちゃんとした選択なのかそれともいい加減な選択なのかで分かれそうだけど、選択が早ければ早いほどいいという何か法則じみたものがあれば、その区分は意味が無いということになる。

    一方なかなか選択できない人の場合、慎重に正しい選択を選んでいるのかそれとも悩み過ぎて結局長時間かけて適当な選択をしているかで分かれそうだけど、選択にかかる時間を延ばすほど実は人生楽しめると言うことであればその区分に意味はない。

    さてさて。

    2010-04-29

    民主党 司法のあり方を検証・提言する議員連盟 役員一覧

    民主党 司法のあり方を検証・提言する議員連盟

    役員一覧


    顧問   土肥隆一


    会長   滝実


    副会長  古賀一成

    同    牧野聖修

    同    佐藤公次佐藤公治


    幹事   浜本宏

    同    永江孝子


    事務局長 辻惠辻恵

    事務局次長 山尾志桜里

    --------------

    以上は 民主党 辻 惠 公式サイト

    司法のあり方を検証・提言する議員連盟を設立しました http://tsuji-ganbaru-sakai.jp/index.php?UID=1272020942 の、役員一覧http://tsuji-ganbaru-sakai.jp/attached/1272020942_yakuin.pdf より。印刷物のスキャナなのでこれでは引用などに不便なので、テキストに起こした次第。

    <追記>誤字指摘あり、修正しました

    2010-04-01

    メイドいんジャパン」からぶっこ抜いた構造http://anond.hatelabo.jp/20100328131122#tb)に、この前映画館で見た、『誰かが私にキスをした』から連想したものをぶち込んだらこうなった。男一人で恋愛映画を見に行くのは正直キツかった。不自然なところをこれから直していっている途中なんだけど、無理がでてきた。出てきた無理を直していく作業に苦労している。「どんな言葉をぶちこむのが適当か」を判断するもの(思考ツール?)を用意しないまま思いつくままに言葉をぶち込んだのが敗因か。ぶち込まれる空欄(=以前に増田に貼り付けたもの(http://anond.hatelabo.jp/20100328131122#tb)のアルファベット)間の関連性をもっと意識すべきだった。というか、それさえ意識すれば何とかなるんじゃないだろうか。というか、それを意識して、いま思いついているものをぶち込みなおしたら、すんなり物語の形になるのではないだろうか? アルファベット間の関連性について今週の土曜日までに考えてみる。ぶちこみ直しの作業は土曜日に始めて土曜日に終わらせる。


     神酒薫(ミキ カオリ)が視点浮動者として存在する。高校二年生の女子。視点浮動者は、自分がどの視点から物事を見るか、どの記憶から物事をデコードするかを決められないでいる。

     視点を決定すると、通常ならば、その視点向けのコマーシャル(=企業が配給する良質のドラマ)を見ることができるのだが、県から支給されたモバイルを使っている神酒薫は、コマーシャルを見ることができない。だから、視点を決定するインセンティブがない。

     モバイルによる拡張現実は、学校での授業に必要になる。モバイルから発せられる電界が、それを身につけている者のコンタクトレンズ眼鏡に像を映す。神酒薫の父親は特別に教育に厳しい人なので、薫に個人向けのモバイルを買ってくれない。

     津島の神酒との思い出が存在する。

     時間の一回性が存在する。

     他人のTL上の自分を気にすることが存在する。

     神酒薫は他人からの視点を気にせずに生きることを求める。タイムラインに、他人が発言した自分の振るまいが蓄積されるので、自分の振るまいが正しいかどうかがひどく気になる。視点を決定している人たちは、自分の視界内の発言しか見る余裕がないので、他人の視点というものを気にしない。というか、視点を決定すると、カーソルの初期位置から一番近いのが返信欄になり、それから遠く離れたところに検索欄が移動するので、他人を検索すると言うことが少なくなる

     神酒には、勉強ばかりしているというイメージが、他者のタイムラインの中では固定化されている。高校一年学校祭の準備のとき、神酒はキキに励まされながら土砂降りの雨の中を自転車木材を運んだ。それをきっかけに、ポジティブアクティブ自分に変われそうな気がした。しかし、学校に戻ると、

    「このときの神酒さんとイメージが変わった」

     と、クラスメート過去タイムラインを見せられる。クラスメートは肯定的な意味合いでそれを言ったのだが、神酒はとても恥ずかしくなる。もう、自分イメージからはずれた行動はしないようにしようと決めた。

     視点を決定しなければならないという切迫感が存在する。

     神酒薫は視点を決定しなければならないという切迫感を取り除くことを求める。

     電子アシスタント存在する。電子アシスタントはキキを含む。キキは、白いウォンバット。常に神酒の近くを付いてまわり、神酒を常に必要としてくれる。

     電子アシスタントは、その所有者が設定したように、その所有者を誉めたり注意したりしてくれる。モバイル勝手ソフトインストールすることを父は怒るのではないかと神酒は思ったが、キキの機能を見て、彼はキキを気に入る。

     キキを持っていることで、神酒薫は視点浮動者であることを隠す。電子デバイスに興味があるんだというフリができる。

     津島修一は、神酒と同じ中学校・同じクラスだった男子。神酒薫にキキをくれたのは、津島修一だった。

     津島は、男子からはハナコと呼ばれていた。というか、誰かに対して陰口で使っているハナコという呼び名を、津島に当てはめると、無矛盾なのだった。だから、津島=ハナコは憶測。

     ハナコの良いところは顔だけ。ハナコは男なのに生理がある(精神が安定していない)。ハナコは……。

     ハナコがハナコと呼ばれるようになったのは、ハナコが男子トイレの個室で泣きながら、ボールペンの先端を彼の腕にぶつぶつと刺していたから。

     卒業式に、津島修一に呼び出される。呼び出されたその瞬間まで、会話をしたことは一度としてなかった。卒業式の日に、神酒薫を好きだと言って、その贈り物だとしてキキをくれた。津島修一が勝手に、神酒薫のモバイルインストールしてしまったので、神酒薫はキキをアンインストールする方法を知らない。それに、日本語を喋る存在アンインストールすることは、殺しと同じことに思えてしまい、できない。

    「ヒメ! ヒメ!」と、キキは神酒の足にすり寄る。

    「うざかったら、ワンス・ア・ウィークって言えば、彼はしばらく動きを止める。週に一回くらい、電子アシスタントですらうざくなるときがあるでしょう?」と、津島は言う。「今日の夜八時に、キキが指定する場所に来て」とも。

     そのとき神酒は、「うん、行く」と答えてしまう。

     神酒は、クラスの中核をなす声の大きい集団からはジミーズと呼ばれていた。仕返しに、神酒は心の中で、声の大きい集団を、彼らの化粧のけばけばしさを由来にケバブと呼んでいた。ジミーズはジミーズなりに地味な人同士で集まっていたので、ケバブが思っているように友達がいないわけではない。卒業式の帰り、仲の良かった友達とカラオケに行く。神酒の視界の中には、まだその存在になれられないキキがいた。キキは、友達に見えないようにしてあった。

     カラオケからの帰り道、道の関係で一人になった。信号待ちをしていると、ラブホテル横断歩道を隔てた向かいに建っている。

     ラブホテルの裏道から、高校生カップルが、自転車の二人乗りをしてでてくる。

     ラブホテルの電光掲示が目に入る。

    『まだまだ寒い夜 あつあつのラーメンを! プレミア価格5○○円(会員様)』

    ラーメンって、おいしい?」キキが訊いてくる。

    ワンス・ア・ウィーク」キキを黙らせる。

     給食で食べたソフト麺のベチャベチャした味が、舌の上で思い出された。その味をかき消すために、津島からもらった連絡先のメモを、小さく、小さく畳んで、制服スカートのポケットに入れた。ポケットに紙を入れたまま、洗濯機スカートを入れ、スイッチを押した。

     キキがしゃべり始めるたびに、「ワンス・ア・ウィーク」をした。そして約束の八時が過ぎ去るのを待った。

     津島タイムライン卒業式前後のものを見ないようにしようと決めた。見ないために、神酒は視点浮動者になることを選んだのだ。

     自分に自信を持てていない神酒薫は、彼からの告白を何かの悪いいたずらだと思い、津島修一とは連絡を取っていない。しかし、津島修一と神酒薫は同じ高校に通っているのだ。ときどき廊下ですれ違うと、気まずい。

     ほかの人は、タイムライン上に友人との約束記憶させる。神酒はキキに約束を覚えさせる。どちらも、モバイルを使って約束管理しているので、他者は神酒がすでに視点を決定しているのだと勘違いしている。

     神酒薫は、他人のタイムライン自分がどう記録されているかを気にすることを取り除きたい。

     電子アシスタントは他人のTL上の自分を気にすることを取り除く手段になるように見受けられる。神酒はキキに、神酒が他人のTLを気にしたらキキが神酒を注意するようにコマンドする。

     神酒薫が他人のTL上の自分を気にすることを取り除くことは失敗する。キキの注意が煩わしくて、神酒はイヤフォンと眼鏡を外してしまう。ワンス・ワ・ウィークしなかったのは、キキに自分を注意するようにコマンドしたのに、注意を理由にキキを黙らせるのはかわいそうだと思ったから。

     友人との会話:「モバイルを忘れたら、記憶が不確かになって約束の1日前に待ち合わせの場所にいることになって、困った」

     イヤフォンも眼鏡もつけずに図書室に行く。

     そこには、一人の女性がいる。上靴のいろは赤なので、一つ学年が上の三年生の先輩。神酒が一年生のころ、彼女は貸し出しカウンターの内側にいたことを神酒は覚えている。彼女ノートには、たくさんの三角形が書かれている。また、たくさんの三角形が書かれているページの反対のページには、三角関数表がセロハンテープで貼り付けられている。

     図書室の端に行くと、先輩が突然、「私のアシスタントを動かさないで」と言う。神酒はあわてて、拡張現実を身につける。

     キキがしきりに神酒の足下で、「ヒメあぶない! ヒメあぶない!」と言っていた。先輩のアシスタントは、天使の羽。神酒がぶつかった勢いで、空中を漂っていた。

    アシスタント自分のことをヒメって呼ばせているの?」

     五時間目の授業から、モバイルオープンにしたままだったことを思い出す。(授業中はオーソリティが先生に移るため、電子アシスタントオフになる。)

    「痛い男が、彼女を呼ぶみたい」と先輩は言う。「彼氏からプレゼントされたの?」

     神酒は、終わった、と思った。誰か男にキキをプレゼントされたとタイムライン上に記憶されたら、全てが終わってしまう、と神酒は思う。

     神酒は先輩のタイムラインを展開しようとする。彼女が、伊庭瑠璃という名前の三年生であることが表示される。偶数組だから、文系クラスだとわかる。ローディングを示す輪がくるくるまわり続けるだけで、タイムラインが表示されない。

    「私の知ってる男も、彼女をヒメって呼んでいて、痛々しい」と伊庭は言う。

    彼氏からもらったわけじゃなく!」と神酒。

    「ヒメ! ヒメ!」とキキ。

    「キキ! ワンス・ア・ウィーク(黙れ)!」

     キキはぴたっと止まる。

    「そのアシスタント津島修一からもらったわけだ」と伊庭。

    「え」

    「だって、ワンス・ア・ウィークって、シュウイチってことでしょ?」

    「そうだったのか!」

     キキをもらってから二年間、ずっと気づかなかった!

     納得したことで、もう隠しようがないことに気づき、神酒は硬直する。

    「いや、でも、気のせいかもしれない。津島修一なんて人が私の知り合いにいたかは、タイムラインを確認してみないとわからないな……」と、苦しいとりつくろいをする。

     伊庭は、ふっと笑いを漏らす。

    「そういえば、私の知り合いに津島なんていないかもしれない。私はタイムラインを持ってないから、確かめようがないや。名前なんて忘れちゃった」

    「伊庭先輩は、視点浮動者なんですか?」

     伊庭はうなずく。「私とあなたの間には、一年の学年の違いが横たわっている。だから、私は視点浮動者というよりも、視点を持たないものと言った方が正しいかもしれない。県が私に貸し出したモバイルは、タイムラインを見る機能を持たない」

    「伊庭先輩の親も、個人用のモバイルを持つことに反対なんですか?」

    「ううん。中学受験のために塾に通わされたときに、安全のためのモバイルは持たされた。私は親に反発して、モバイルを川に投げ捨て、塾にも行かなかった。それ以来、親は私にモバイルを与えようとしない。そして中学受験をしなかったから、私はいま、公立高校であるこの学校にいる」

     図書館で話していても大丈夫か、すごく気になる。遠くで、溶けた雪がどさっと落ちる音が聞こえたから。それに、伊庭のアシスタントがあまりに寡黙だから。しかし、三月の土曜登校日の放課後なので、二人のほかに誰もいない。

    「私は前の図書局局長だから、私がルールみたいなものだ。大丈夫」と伊庭は言う。「私と貴方の関係は、少し長いものになると思う。私が名前を忘れた誰かのせいで。貴方の呼び方を決めていい?」

     先輩は手を振る。視界上に、私の情報を展開したのだと思う。

    「神酒さんって呼ぶのは、距離が遠くて好かないな」

    「呼び捨てで、いいですよ」

    「呼び捨てと、さん付けの間をとって、ミキクンっていうのはどうかな」言った伊庭先輩が、ひとりで笑う。「変だな」

    「慣れれば、慣れますよ」

     伊庭先輩は、ミキクン、と十回繰り返した。「やっぱり、変だよ」自分が言い出したのに、くすくすと笑っていた。

    「土曜登校日の放課後図書館でなにをしてたんですか?」と神酒。

    「私の彼氏ーー名前は忘れちゃったーーは、一つ下の学年にいるんだけどーーつまりミキクンとおなじ学年なんだけどーーその、名前を忘れちゃった彼氏は、精神的に不安定なところがある。だから図書館にいる」

    彼氏さんとの関係に、疲れてしまったの?」と神酒。

    「ううん。疲れていないから、ここにいる。臨戦待機中」

    「それと、その三角形とどういう関係が?」

    「ただ待っているだけだと、頭が暇になる。かといって、彼から連絡があったときに何かに没頭していると、すぐには動けない。だから、私と私のアシスタントと彼のアシスタント三角形の頂点に見立てて、彼のアシスタントと私との間の距離を求めていた。彼のアシスタントは、彼の近くにいるから。彼を意識しながら、頭に作業をさせることができるから。そして彼が「死にたい」って言ったら、すぐにでも私は駆け出す。死にたい気分を、逸らしに行く」

    死にたい気分って、そんなに簡単にそらせられるものなんですか」

    「なんたって私は、彼より一年年上のお姉さんだから」

    「どうやって?」

    「その」伊庭は、一瞬迷う。「一緒にラーメン食べに行こう、とか」

    「へ!?」

    「え……」

    「……」

    「……」

     給食ソフト麺のべちゃべちゃした味を神酒は舌の上で思い出す。二人の間にすごく微妙空気が流れる。訊いたことを、神酒はすごく後悔する。

     伊庭先輩は、タイムラインを持たないので、神酒は、自分タイムライン上でどういうキャラクターであるかを気にせずに、勇気を持った行動をできる。津島と伊庭先輩を引き離そうと決める。伊庭先輩のために。

    「伊庭先輩が津島くんを支えようとすることは、よいことだとは思わない。きっと、彼の負の力に引きずられてしまう。彼の行動をタイムライン記憶してる友達を、何人か紹介するよ。それを見たら、伊庭先輩はきっと津島くんから離れようと決心してくれる」

    「私はタイムラインを持たないから、複数の他者の発言を根拠に、いますでに読みとっている彼からの愛の意味を変更することはできない。それに、彼の愛から読みとった意味は、私の内部にある。タイムライン上の外部化された記憶のように、消しされるものではない。そして私は、私がもう津島を助けられないという言葉を私のタイムライン上に蓄積することができないので、津島を助け続けなければならない」

     デスクトップから書き込んだタイムラインはないかと、伊庭瑠璃名前検索する。伊庭瑠璃から見える津島を知りたかった。しかし、伊庭瑠璃デスクトップ上のタイムラインも所有していない。

     検索ワード「図書局局長」でサーチをかける。彼女についての噂を書いているタイムラインが、いくつかある。図書室だより、生徒会だより、男性からの、そして女性からの、あこがれのまなざし。「どうしてハナコが、図書局局長と付き合っているんだ」という、いらだちの声。図書局局長は、自分の身を削って他者に尽くす、素晴らしい人間だということになっている。「八方美人だ」と言って、彼女を攻撃する人間にすらも。

     視点浮動者である神酒薫は、津島修一のタイムラインを見ることができる。見ないと決めたものを見ていることに、罪悪感がある。しかし、彼女が見ないと決めたものは卒業式前後記憶だったので、決めたことをやぶっていることにはならないのだ(と、神酒は自分をだます)。 

     津島修一は精神不安定なので、膨大な数の書き込みがタイムライン上に堆積している。津島修一は過度に記憶を外部化している。それを読む限りでは、津島修一は伊庭瑠璃からの自立を求めているらしい。伊庭に依存してばかりいる自分の弱々しさを嫌っているらしい。

     津島タイムライン上で、他人の反応を待ち続ける。しかし、他人がこない。反応がくるまで、じっとうずくまる。しかし、どれだけ待ってもこない。死にたい気分になる。その気持ちを消したいがために、他人の反応を待ち続ける……。他人の気持ちを引くために、自虐を繰り返す。そして、自傷をする。アップロードされた自傷画像には、ハナコがそうしていたのと同じ、ボールペンを腕に突き刺したものもあった。傷が治癒していく経時変化もアップロードされている。「そういうことをやめろ」という声が、彼には心地よい。しかし、心地よいのだが、しかられたダメージはしっかりと受けている。スパイラルは、次第に破滅的な方向へと落ちていく……。

     津島の頭の中では、津島タイムライン上に書き込まれた、伊庭瑠璃からの「愛してる」がリフレインしている。だから、伊庭瑠璃から離れることができずにいる。「愛してるから、なんでもできる」と伊庭瑠璃過去において言ったことを口実に、津島は伊庭に依存している。いや、その言葉自分に言い聞かせることで、伊庭が自分をいやしてくれるという現実から、抜け出さなくてもいいのだと自分をだましている……。

     伊庭の都合の良さは、まるで電子アシスタントみたいだ。そして電子アシスタント的な伊庭に依存している津島生き方は、独りよがりで弱々しくて、気持ち悪い、と神酒は思う。

    「伊庭が記憶を外部化していないことを理由に、津島記憶の外部化をやめさせられるのでは。ペアルック的な感覚で」と神酒は思う。

     津島の神酒との思い出が存在する。神酒は津島タイムライン遡行していると、自分のことについては外部化されていないことに気づく。

     廊下の端。普段なら、カップルがそこにいるような場所。そこで神酒と伊庭は待ち合わせる。

     伊庭は、天使の羽を背中につけて待っている。それは、伊庭の茶目っ気でもある。伊庭のねらい通り、それをしている伊庭を神酒はかわいいと思う。伊庭のアシスタント天使ではなく天使の羽なのは、伊庭は天使ではなく天使になることを求めているから。

     人が少ない場所。伊庭はタイムラインを、モバイルではなくデスクトップ上でしか見られない。伊庭と神酒の二人で津島について話をするため、電界通信をオープンにして、伊庭と神酒は手をつなぐ。二人の拡張現実が共有される。

    「伊庭の都合の良さは、まるで電子アシスタントみたいだ。そして電子アシスタント的な伊庭に依存している津島生き方は、独りよがりで弱々しくて、気持ち悪い」と神酒は言う。伊庭は表情変えずに、「そうね」と言った。

    「伊庭が記憶を外部化していないことは津島修一が津島記憶の外部化を取り除く手段に、きっとなるよ」と、神酒は伊庭に言う。「だって、たとえば、私に告白したことを津島くんはタイムラインに載せていない。全ての記憶タイムラインにゆだねているわけではない」

     津島が、二人のいる廊下の端に現れる。三角測量で、伊庭の位置を知っていたのだ。文系の伊庭が三角測量で津島の居場所を求めていたのは津島の影響をうけていたからだったのだ。

     津島が現れたとき、伊庭はびくりとして、手を引く。

    大丈夫だよ」

     神酒は伊庭の手を押さえる。

     知らない、大人の女性の声が聞こえる。

    「他者のために尽くす貴方は素晴らしいわ……」

     声のするほうを見ると、伊庭のアシスタントがいた。

     伊庭は、彼女電子アシスタントの声を聞かせたくなかった。だから、彼女電界クローズドにしたかった。しかし、神酒が手を押さえたために、それができなかったのだ。

     津島三角測量は、伊庭のとは比べものにならないほど優れている。伊庭が緊張のためにかすかに肩を膨らませると、津島三角測量の、小数点以下の数字の変動としてインディケートされる。

    「君たちは、僕について語っているのだろう?」と津島。「君たちは、悪である僕について語る。そうして、善であることを偽装したいんだ。そうだろう? 二人で語るだけで、実際には善の振る舞いをしないにも関わらず。僕は来てやったよ。善をなし得ない、君たちふたりの為に。どうだ、潔いだろう」

    (ここから)

     津島が、タイムラインに載せていない記憶を持っていることは、津島タイムライン依存していることを取り除き得ない。高校時代における津島精神脆弱さのきっかけは、ほかならぬ、神酒による津島の拒絶だったのだ。津島タイムライン依存しているのは、タイムラインに載せることのできない記憶存在しているからこそなのだった。神酒が津島を振ったトラウマは伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることを阻む。

     神酒薫は神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを求める。

     時間の一回性(=神酒が津島との約束をやぶったこと)は、神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを阻む。

     神酒は、津島を振ったことを謝ろうとする。

     津島は、神酒がどれだけひどいことをしたかを伊庭に語る。タイムラインを持たない伊庭は、津島視点の神酒の行為を、疑わずに信じてしまう。

    「貴方は、津島にそんなひどいことをしたの? 見損なう」と、伊庭は神酒に言う。

    「まって。津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」と神酒は言う。

     「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言は神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを助ける。

     神酒薫は時間の一回性を取り除くことを求める。

     「愛してる」ではどうにもならないことが存在する。

     「愛してる」ではどうにもならないことは神酒薫が時間の一回性を取り除くことの手段となる。

     「おまえの視点は確定的じゃなかったのか」と、津島は神酒に対して言う。

     天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除くことを求める。

     「おまえの視点は確定的じゃなかったのか」は天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除く手段となる

     天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除くことは成功する。

    「私のアシスタントの声を聞かれて恥ずかしい」と伊庭は言う。

    アシスタントに誉めてもらうなんて、みんなやってること。恥ずかしくないよ」と神酒。

    「恥ずかしいよ! 恥ずかしくて、弱々しくて、気持ち悪い! アシスタントに頼っていないと自分を保てないなんて、一人の独立した人間として恥ずかしい! しかも、そんな恥ずかしい生き方は、私のアシスタントが求める生き方じゃない!」

     電子アシスタントは、神酒薫が時間の一回性を取り除く手段になる。

     天使の翼は電子アシスタントを取り除くことを求める。

     電子アシスタントに含まれるキキは、天使の翼が電子アシスタントを取り除く手段になる。

     伊庭瑠璃は、「神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得たこと」を求める。(どこかで神酒が、他人からの視点をとても気にして生きている描写が必要になる。そしてそれを伊庭が見たという描写も。)

     「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言は、伊庭瑠璃が「神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得たこと」を得ることを阻む。

     伊庭瑠璃は「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを求める。

     神酒薫が視点浮動者として存在することは、伊庭瑠璃が「津島くんは、私を好

    2010-03-31

    ODA・情けは他人のためならず

    ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/18/easo_0119.html

    最後にもう一度、援助の現場の話をしましょう。

     昭和62年ごろだったか、自民党青年局長をしていたとき、各県の青年部から有志を募って、年に一度、必ず外遊をしようと旗を振った。それで何回かやったことがあります。但し、行く先は、青年海外協力隊が働いている国に限る。蛇口を捻るとお湯が出るホテルでないと嫌だという人は、お断り、という旅行です。

     行ってみると彼ら協力隊若者は、実に屈託なく働いている。幸せそうで、ちょっと拍子抜けするくらいです。颯爽とした彼らに、私はいつも頭が下がる思いがした。苦労を苦労と思わない、働くことを善とする美しい日本人を、何人も見た気がしたものです。

     そんな彼らが、お土産に何をいちばん欲しがったと思われますか。漫画、です。これは私には、願ったりでして。自分漫画ファンだから、なんのことはない。自分が読もうとしこたまカバンに詰めて持っていったのを、そのまま差し上げてきたというわけです。これが喜ばれたのなんの。

    ある郵便局員からの手紙全国郵便局長会

    ttp://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1526289/

    現在、郵政改革について報道されていますが、部内の者として私の考えをお話ししたいと思います。郵政改革には、課題があると考えます。

    それを一言で言うならば、国民新党とその集票マシーンである全国郵便局長会(旧全国特定郵便局長会)との癒着です(※別添の文書=下の写真)。その結果、表現は適切ではないかもしれませんが、郵便局が旧特定郵便局長会に乗っ取られたかような状態がまかりとおっています。このような内部の問題を報道する機関がありません。

    そもそも、旧特定郵便局長会は自分たちの既得権益である賃貸料や世襲を守るため、郵便局ユニバーサルサービス大義名分にやりたい放題です。報道機関郵便局ネットワークを維持することが国民の総意と受け止め、内部事情報道していません。

    問題は、旧特定郵便局局長や元局長に、給料のほかに家主として高額な賃貸料を半永久的に払い続け、また、その子供に受け継がせることができる点にあります。

    表面上は試験局長になっているある特定郵便局の例を見ると、年間賃貸料は1500万円です。不動産価値は推定7000~8000万円の土地付き建物で、です。昔から、特定郵便局は全部借金で建てても5年で返済できると言われています。

    どんな経済情勢でも賃貸料、給料は安泰です。この賃貸料や世襲がなぜ問題かというと、これらの経費はすべて、国民のみなさんから預かっている「ゆうちょ」や「かんぽ」、郵便収益から賄われていることです。

    全国の旧特定郵便局に支払われる賃貸料額は、一局平均年間300万円とした場合で、旧特定郵便局の数を1万5000局とすると450億円となります。それが毎年支払い続けられるわけです。

    自分たちの大切なお金を預け、健全経営を願う国民のみなさんは、果たして無駄な経費とは思わないでしょうか。それでも、郵便局は近くにあった方がよいと答えるのか疑問です。

    私の個人的な考えですが、郵便局ネットワークユニバーサルサービスは、1日20~30人しか来ないお客様のために莫大な旧特定郵便局の維持費(OA機器人件費、高額な賃貸料)をかけなくても、十分可能だと思います。旧普通局の渉外社員を多く配置すれば、旧特定郵便局カバーできると考えます。渉外社員は一人で1日20~30人のお客様を回れますし、究極のユニバーサルサービスは渉外社員だと思います。

    年寄りにとっては郵便局は近い方がいいと言いますが、足腰が弱って家から出られなくなった人にとっては、近かろうと遠かろうと大差ありません。それよりも、渉外社員が定期的に回ってくれる方がいいはずです。

    コスト面でも数分の一で済むでしょうし、国民の多くはこのような内部事情を知らされていないので、郵便局病院学校商店などの近くにあった方がよいと思っているのではないでしょうか。

    特定郵便局長会は、北海道日教組じゃないですが、「郵便局仕事より今度の参院選が最優先の位置づけだ」「国民新党は要望を100%聞いてくれる」とうそぶいているのが現状です。局長選挙支援のため2万円ずつのカネ集めもしています。郵便局のあり方を問う前に、最大の問題は、旧特定郵便局既得権益をなくすことです。

    メイドいんジャパン」からぶっこ抜いた構造に、この前映画館で見た、「誰かが私にキスをした」から連想したものをぶち込んだらこうなった。不自然なところをこれから直していっている途中なんだけど、無理がでてきた。

     神酒薫(ミキ カオリ)が視点浮動者として存在する。高校二年生の女子。視点浮動者は、自分がどの視点から物事を見るか、どの記憶から物事をデコードするかを決められないでいる。

     視点を決定すると、通常ならば、その視点向けのコマーシャル(=企業が配給する良質のドラマ)を見ることができるのだが、県から支給されたモバイルを使っている神酒薫は、コマーシャルを見ることができない。だから、視点を決定するインセンティブがない。

     モバイルによる拡張現実は、学校での授業に必要になる。モバイルから発せられる電界が、それを身につけている者のコンタクトレンズ眼鏡に像を映す。神酒薫の父親は特別に教育に厳しい人なので、薫に個人向けのモバイルを買ってくれない。

     津島の神酒との思い出が存在する。

     時間の一回性が存在する。

     他人のTL上の自分を気にすることが存在する。

     神酒薫は他人からの視点を気にせずに生きることを求める。タイムラインに、他人が発言した自分の振るまいが蓄積されるので、自分の振るまいが正しいかどうかがひどく気になる。視点を決定している人たちは、自分の視界内の発言しか見る余裕がないので、他人の視点というものを気にしない。というか、視点を決定すると、カーソルの初期位置から一番近いのが返信欄になり、それから遠く離れたところに検索欄が移動するので、他人を検索すると言うことが少なくなる

     神酒には、勉強ばかりしているというイメージが、他者のタイムラインの中では固定化されている。高校一年学校祭の準備のとき、神酒はキキに励まされながら土砂降りの雨の中を自転車木材を運んだ。それをきっかけに、ポジティブアクティブ自分に変われそうな気がした。しかし、学校に戻ると、

    「このときの神酒さんとイメージが変わった」

     と、クラスメート過去タイムラインを見せられる。クラスメートは肯定的な意味合いでそれを言ったのだが、神酒はとても恥ずかしくなる。もう、自分イメージからはずれた行動はしないようにしようと決めた。

     視点を決定しなければならないという切迫感が存在する。

     神酒薫は視点を決定しなければならないという切迫感を取り除くことを求める。

     電子アシスタント存在する。電子アシスタントはキキを含む。キキは、白いウォンバット。常に神酒の近くを付いてまわり、神酒を常に必要としてくれる。

     電子アシスタントは、その所有者が設定したように、その所有者を誉めたり注意したりしてくれる。モバイル勝手ソフトインストールすることを父は怒るのではないかと神酒は思ったが、キキの機能を見て、彼はキキを気に入る。

     キキを持っていることで、神酒薫は視点浮動者であることを隠す。電子デバイスに興味があるんだというフリができる。

     津島修一は、神酒と同じ中学校・同じクラスだった男子。神酒薫にキキをくれたのは、津島修一だった。

     津島は、男子からはハナコと呼ばれていた。というか、誰かに対して陰口で使っているハナコという呼び名を、津島に当てはめると、無矛盾なのだった。だから、津島=ハナコは憶測。

     ハナコの良いところは顔だけ。ハナコは男なのに生理がある(精神が安定していない)。ハナコは……。

     ハナコがハナコと呼ばれるようになったのは、ハナコが男子トイレの個室で泣きながら、ボールペンの先端を彼の腕にぶつぶつと刺していたから。

     卒業式に、津島修一に呼び出される。呼び出されたその瞬間まで、会話をしたことは一度としてなかった。卒業式の日に、神酒薫を好きだと言って、その贈り物だとしてキキをくれた。津島修一が勝手に、神酒薫のモバイルインストールしてしまったので、神酒薫はキキをアンインストールする方法を知らない。それに、日本語を喋る存在アンインストールすることは、殺しと同じことに思えてしまい、できない。

    「ヒメ! ヒメ!」と、キキは神酒の足にすり寄る。

    「うざかったら、ワンス・ア・ウィークって言えば、彼はしばらく動きを止める。週に一回くらい、電子アシスタントですらうざくなるときがあるでしょう?」と、津島は言う。

     神酒は、クラスの中核をなす声の大きい集団からはジミーズと呼ばれていた。仕返しに、神酒は心の中で、声の大きい集団を、彼らの化粧のけばけばしさを由来にケバブと呼んでいた。ジミーズはジミーズなりに地味な人同士で集まっていたので、ケバブが思っているように友達がいないわけではない。卒業式の帰り、仲の良かった友達とカラオケに行く。神酒の視界の中には、まだその存在になれられないキキがいた。キキは、友達に見えないようにしてあった。

     カラオケからの帰り道、道の関係で一人になった。信号待ちをしていると、ラブホテル横断歩道を隔てた向かいに建っている。

     ラブホテルの裏道から、高校生カップルが、自転車の二人乗りをしてでてくる。

     ラブホテルの電光掲示が目に入る。

    『まだまだ寒い夜 あつあつのラーメンを! プレミア価格5○○円(会員様)』

    ラーメンって、おいしい?」キキが訊いてくる。

    ワンス・ア・ウィーク」キキを黙らせる。

     給食で食べたソフト麺のベチャベチャした味が、舌の上で思い出された。その味をかき消すために、津島からもらった連絡先のメモを、小さく、小さく畳んで、制服スカートのポケットに入れた。ポケットに紙を入れたまま、洗濯機スカートを入れ、スイッチを押した。

     津島タイムライン卒業式前後のものを見ないようにしようと決めた。見ないために、神酒は視点浮動者になることを選んだのだ。

     自分に自信を持てていない神酒薫は、彼からの告白を何かの悪いいたずらだと思い、津島修一とは連絡を取っていない。しかし、津島修一と神酒薫は同じ高校に通っているのだ。ときどき廊下ですれ違うと、気まずい。

     ほかの人は、タイムライン上に友人との約束記憶させる。神酒はキキに約束を覚えさせる。どちらも、モバイルを使って約束管理しているので、他者は神酒がすでに視点を決定しているのだと勘違いしている。

     神酒薫は、他人のタイムライン自分がどう記録されているかを気にすることを取り除きたい。

     電子アシスタントは他人のTL上の自分を気にすることを取り除く手段になるように見受けられる。神酒はキキに、神酒が他人のTLを気にしたらキキが神酒を注意するようにコマンドする。

     神酒薫が他人のTL上の自分を気にすることを取り除くことは失敗する。キキの注意が煩わしくて、神酒はイヤフォンと眼鏡を外してしまう。ワンス・ワ・ウィークしなかったのは、キキに自分を注意するようにコマンドしたのに、注意を理由にキキを黙らせるのはかわいそうだと思ったから。

     友人との会話:「モバイルを忘れたら、記憶が不確かになって約束の1日前に待ち合わせの場所にいることになって、困った」

     イヤフォンも眼鏡もつけずに図書室に行く。

     そこには、一人の女性がいる。上靴のいろは赤なので、一つ学年が上の三年生の先輩。神酒が一年生のころ、彼女は貸し出しカウンターの内側にいたことを神酒は覚えている。彼女ノートには、たくさんの三角形が書かれている。また、たくさんの三角形が書かれているページの反対のページには、三角関数表がセロハンテープで貼り付けられている。

     図書室の端に行くと、先輩が突然、「私のアシスタントを動かさないで」と言う。神酒はあわてて、拡張現実を身につける。

     キキがしきりに神酒の足下で、「ヒメあぶない! ヒメあぶない!」と言っていた。先輩のアシスタントは、天使の羽。神酒がぶつかった勢いで、空中を漂っていた。

    アシスタント自分のことをヒメって呼ばせているの?」

     五時間目の授業から、モバイルオープンにしたままだったことを思い出す。(授業中はオーソリティが先生に移るため、電子アシスタントオフになる。)

    「痛い男が、彼女を呼ぶみたい」と先輩は言う。「彼氏からプレゼントされたの?」

     神酒は、終わった、と思った。誰か男にキキをプレゼントされたとタイムライン上に記憶されたら、全てが終わってしまう、と神酒は思う。

     神酒は先輩のタイムラインを展開しようとする。彼女が、伊庭瑠璃という名前の三年生であることが表示される。偶数組だから、文系クラスだとわかる。ローディングを示す輪がくるくるまわり続けるだけで、タイムラインが表示されない。

    「私の知ってる男も、彼女をヒメって呼んでいて、痛々しい」と伊庭は言う。

    彼氏からもらったわけじゃなく!」と神酒。

    「ヒメ! ヒメ!」とキキ。

    「キキ! ワンス・ア・ウィーク(黙れ)!」

     キキはぴたっと止まる。

    「そのアシスタント津島修一からもらったわけだ」と伊庭。

    「え」

    「だって、ワンス・ア・ウィークって、シュウイチってことでしょ?」

    「そうだったのか!」

     キキをもらってから二年間、ずっと気づかなかった!

     納得したことで、もう隠しようがないことに気づき、神酒は硬直する。

    「いや、でも、気のせいかもしれない。津島修一なんて人が私の知り合いにいたかは、タイムラインを確認してみないとわからないな……」と、苦しいとりつくろいをする。

     伊庭は、ふっと笑いを漏らす。

    「そういえば、私の知り合いに津島なんていないかもしれない。私はタイムラインを持ってないから、確かめようがないや。名前なんて忘れちゃった」

    「伊庭先輩は、視点浮動者なんですか?」

     伊庭はうなずく。「私とあなたの間には、一年の学年の違いが横たわっている。だから、私は視点浮動者というよりも、視点を持たないものと言った方が正しいかもしれない。県が私に貸し出したモバイルは、タイムラインを見る機能を持たない」

    「伊庭先輩の親も、個人用のモバイルを持つことに反対なんですか?」

    「ううん。中学受験のために塾に通わされたときに、安全のためのモバイルは持たされた。私は親に反発して、モバイルを川に投げ捨て、塾にも行かなかった。それ以来、親は私にモバイルを与えようとしない。そして中学受験をしなかったから、私はいま、公立高校であるこの学校にいる」

     図書館で話していても大丈夫か、すごく気になる。しかし、三月の土曜登校日の放課後なので、二人のほかに誰もいない。

    「私は前の図書局局長だから、私がルールみたいなものだ。大丈夫」と伊庭は言う。「私と貴方の関係は、少し長いものになると思う。私が名前を忘れた誰かのせいで。貴方の呼び方を決めていい?」

     先輩は手を振る。視界上に、私の情報を展開したのだと思う。

    「神酒さんって呼ぶのは、距離が遠くて好かないな」

    「呼び捨てで、いいですよ」

    「呼び捨てと、さん付けの間をとって、ミキクンっていうのはどうかな」言った伊庭先輩が、ひとりで笑う。「変だな」

    「慣れれば、慣れますよ」

     伊庭先輩は、ミキクン、と十回繰り返した。「やっぱり、変だよ」自分が言い出したのに、くすくすと笑っていた。

    「土曜登校日の放課後図書館でなにをしてたんですか?」と神酒。

    「私の彼氏ーー名前は忘れちゃったーーは、一つ下の学年にいるんだけどーーつまりミキクンとおなじ学年なんだけどーーその、名前を忘れちゃった彼氏は、精神的に不安定なところがある。だから図書館にいる」

    彼氏さんとの関係に、疲れてしまったの?」と神酒。

    「ううん。疲れていないから、ここにいる。臨戦待機中」

    「それと、その三角形とどういう関係が?」

    「ただ待っているだけだと、頭が暇になる。かといって、彼から連絡があったときに何かに没頭していると、すぐには動けない。だから、私と私のアシスタントと彼のアシスタント三角形の頂点に見立てて、彼のアシスタントと私との間の距離を求めていた。彼のアシスタントは、彼の近くにいるから。彼を意識しながら、頭に作業をさせることができるから。そして彼が「死にたい」って言ったら、すぐにでも私は駆け出す。死にたい気分を、逸らしに行く」

    死にたい気分って、そんなに簡単にそらせられるものなんですか」

    「なんたって私は、彼より一年年上のお姉さんだから」

    「どうやって?」

    「その」伊庭は、一瞬迷う。「一緒にラーメン食べに行こう、とか」

    「へ!?」

    「え……」

    「……」

    「……」

     給食ソフト麺のべちゃべちゃした味を神酒は舌の上で思い出す。二人の間にすごく微妙空気が流れる。訊いたことを、神酒はすごく後悔する。

     伊庭先輩は、タイムラインを持たないので、神酒は、自分タイムライン上でどういうキャラクターであるかを気にせずに、勇気を持った行動をできる。津島と伊庭先輩を引き離そうと決める。伊庭先輩のために。

    「伊庭先輩が津島くんを支えようとすることは、よいことだとは思わない。きっと、彼の負の力に引きずられてしまう。彼の行動をタイムライン記憶してる友達を、何人か紹介するよ。それを見たら、伊庭先輩はきっと津島くんから離れようと決心してくれる」

    「私はタイムラインを持たないから、複数の他者の発言を根拠に、いますでに読みとっている彼からの愛の意味を変更することはできない。それに、彼の愛から読みとった意味は、私の内部にある。タイムライン上の外部化された記憶のように、消しされるものではない。そして私は、私がもう津島を助けられないという言葉を私のタイムライン上に蓄積することができないので、津島を助け続けなければならない」

     視点浮動者である神酒薫は、津島修一のタイムラインを見ることができる。見ないと決めたものを見ていることに、罪悪感がある。しかし、彼女が見ないと決めたものは卒業式前後記憶だったので、決めたことをやぶっていることにはならないのだ(と、神酒は自分をだます)。

     

     津島修一は精神不安定なので、膨大な数の書き込みがタイムライン上に堆積している。津島修一は過度に記憶を外部化している。それを読む限りでは、津島修一は伊庭瑠璃からの自立を求めているらしい。伊庭に依存してばかりいる自分の弱々しさを嫌っているらしい。

     津島の頭の中では、津島タイムライン上に書き込まれた、伊庭瑠璃からの「愛してる」がリフレインしている。だから、伊庭瑠璃から離れることができずにいる。「愛してるから、なんでもできる」と伊庭瑠璃過去において言ったことを口実に、津島は伊庭に依存している。

    「伊庭が記憶を外部化していないことを理由に、津島記憶の外部化をやめさせられるのでは。ペアルック的な感覚で」と神酒は思う。

     津島の神酒との思い出が存在する。神酒は津島タイムライン遡行していると、自分のことについては外部化されていないことに気づく。

     廊下の端。普段なら、カップルがそこにいるような場所。人が少ない場所。伊庭はタイムラインを、モバイルではなくデスクトップ上でしか見られない。伊庭と神酒の二人で津島について話をするため、電界通信をオープンにして、伊庭と神酒は手をつなぐ。二人の拡張現実が共有される。

    「伊庭が記憶を外部化していないことは津島修一が津島記憶の外部化を取り除く手段に、きっとなるよ」と、神酒は伊庭に言う。「だって、たとえば、私に告白したことを津島くんはタイムラインに載せていない。全ての記憶タイムラインにゆだねているわけではない」

     津島の神酒との思い出が存在することがきっかけとなり、津島が忘れられない「弱点」が存在する。

     津島が忘れられない「弱点」が存在することがきっかけとなり、読解の文脈を変えられないことが存在する。

     津島が、二人のいる廊下の端に現れる。三角測量で、伊庭の位置を知っていたのだ。文系の伊庭が三角測量で津島の居場所を求めていたのは津島の影響をうけていたからだったのだ。

     読解の文脈を変えられないことは伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることを阻む。高校時代における津島精神脆弱さのきっかけは、ほかならぬ、神酒による津島の拒絶だったのだ。神酒が津島を振ったトラウマは伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることを阻む。

     神酒薫は神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを求める。

     時間の一回性は、神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを阻む。

     神酒は、津島を振ったことを謝ろうとする。

     津島は、神酒がどれだけひどいことをしたかを伊庭に語る。タイムラインを持たない伊庭は、津島視点の神酒の行為を、疑わずに信じてしまう。

    「貴方は、津島にそんなひどいことをしたの? 見損なう」と、伊庭は神酒に言う。

    「まって。津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」と神酒は言う。

     「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言は神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを助ける。

     神酒薫は時間の一回性を取り除くことを求める。

     「愛してる」ではどうにもならないことが存在する。

     「愛してる」ではどうにもならないことは神酒薫が時間の一回性を取り除くことの手段となる。

     「おまえの視点は確定的じゃなかったのか」と、津島は神酒に対して言う。

     天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除くことを求める。

     「おまえの視点は確定的じゃなかったのか」は天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除く手段となる

     天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除くことは成功する。

     電子アシスタントは、神酒薫が時間の一回性を取り除く手段になる。

     天使の翼は電子アシスタントを取り除くことを求める。

     電子アシスタントに含まれるキキは、天使の翼が電子アシスタントを取り除く手段になる。

     伊庭瑠璃は、「神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得たこと」を求める。

     「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言は、伊庭瑠璃が「神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得たこと」を得ることを阻む。

     伊庭瑠璃は「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを求める。

     神酒薫が視点浮動者として存在することは、伊庭瑠璃が「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを阻む。

     天使の翼は「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを求める。

    津島修一が伊庭瑠璃からの自立を求めることは、天使の翼が「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除く手段になる」らしい。

     津島修一が伊庭瑠璃からの自立を求めることは、天使の翼が「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除く手段になるように見受けられる。

     「俺を忘れろ」という津島の発言が存在する。

     「俺を忘れろ」という津島の発言は、神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除く手段になるように見受けられる。

     「俺を忘れろ」という津島の発言と伊庭が記憶を外部化していないことがともに存在していることが原因となり、神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことは失敗する。「俺を忘れろ」という津島の発言は神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除く手段とはならなかった。

     伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることは失敗する。

     「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言が存在することがきっかけとなり、モバイルがなくても覚えていることと神酒がすでに過去を振り切っていることが存在する。

     モバイルがなくても覚えていることは、神酒薫が視点を決定しなければならないという切迫感を取り除く手段となる。

     神酒がすでに過去を振り切っていることは、神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得る手段となる。

    2010-03-30

    週刊誌記者の取材に心が汚れた

    ttp://japan.cnet.com/blog/sasaki/2009/05/26/entry_27022642/

     東大を生々しく中継したテレビ朝日記者は、その後テレビ朝日の幹部に昇進した。名前を椿貞良という。彼は1990年代テレビ朝日報道局長に就任した。そして民放連の会合で、こんな発言をする。

     「小沢一郎氏のけじめをことさらに追及する必要はない。今は自民党政権の存続を絶対に阻止して、なんでもよいから反自民連立政権を成立させる手助けになるような報道をしようではないか」「共産党意見表明の機会を与えることは、かえってフェアネスではない」

     この発言はテレビの公共性を著しく害する行為であると判断され、椿は衆議院証人喚問される事態にまで発展した。いわゆる「椿事件」である。 1969年にあくまでリアリティにこだわった椿記者は、四半世紀を経た後にリアリティではなく、予定調和的なシナリオを描く側に回ってしまったのだった。 この長い年月の間にテレビがリアリティから乖離していった時代状況が、椿事件には象徴的に表れている。

    2010-03-26

    警察は何で止める!」…振り込め詐欺だった

    ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100325-OYT1T00028.htm

    静岡県菊川市東横地の横地郵便局で24日、振り込め詐欺電話を信じ込んで100万円を振り込もうとした男性を、局員や警察官が7人がかりで1時間近く説得し、思いとどまらせて被害を防いだ。


     静岡県警菊川署の発表によると、同市内の無職男性(61)方に22日以降、千葉県に住む息子をかたる男から「携帯電話が壊れて番号が変わった」「けんかをして示談金200万円を払わなければならない。足りないので100万円を振り込んで」と電話があった。

     男性は24日午後、横地郵便局を訪れたが、男性の話を聞いた局長が、振込先が鳥取県内の金融機関であることなどを不審に思い、振り込まないよう男性を説得。連絡を受けて駆けつけた同署員4人も加わって7人で1時間にわたり説得した。

     男性は「何で警察から止められないといけないんだ」と興奮したが、息子の元の携帯電話に連絡したところ、電話の話はうそとわかった。

    2010-03-18

    ノンワーキングリッチ - 池田信夫 blog

    ttp://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/a987f0c09891c37d89e493a8895688a0

    問題はワーキング・プアではなく、その裏側にいる中高年のノンワーキングリッチである。私のNHKの同期は、今年あたり地方局の局長になったが、話を聞くと「死ぬほど退屈」だそうだ。末端の地方局なんて編成権はないから、ライオンズクラブの会合に出たり、地元企業とのゴルフコンペに参加したりするのが主な仕事で、「あと5年は消化試合だよ」という彼の年収は2000万円近い。

    2010-03-12

    http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/157892

    普天間の現行計画容認を一時明言 首相、米大使

     米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、鳩山由紀夫首相が昨年12月にルース駐日大使と会談した際、日米で合意したキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)への現行計画を容認していたことが分かった。複数の日米外交筋が11日、明らかにした。

     だが1月の名護市長選での反対派当選で情勢は一変。政府与党は現行計画以外の検討にかじを切り、調整は大詰めを迎えている。首相の「口約束」が不信感を強め、現行計画の履行を求める米側と日本の溝が拡大する背景になった。

     「しかるべき時期になれば、日米合意に戻したい。任せてほしい」。12月15日午後7時半すぎ、官邸5階の執務室。首相は、急きょ訪れたルース大使に言い切った。この日は鳩山政権の迷走を象徴する1日だった。

     政府は朝、普天間問題の結論を10年に先送りし、現行計画を排除せず移設候補地を検討する方針を決定したが、これを受けて動いた大使は、関係閣僚の見解の大きな隔たりに大使は驚き、首相との会談を要望した。

    12月15日ポッポアリバイを調べてみたら…

    http://www.asahi.com/politics/update/1215/TKY200912150449.html

    首相動静―12月15日

     【午前】9時2分、官邸。18分、予算編成に関する閣僚委員会。32分、閣議。10時31分、障がい者制度改革推進本部。55分、成長戦略策定会議。11時25分、ものづくり日本大賞表彰式。57分、公邸民主党新人議員らと昼食懇談会。

     【午後】1時、官邸。34分、岡田外相外務省の薮中事務次官、佐々江外務審議官、斎木アジア大洋州局長。2時6分、岡田、佐々江、斎木の各氏残る。18分、オーストラリアのラッド首相と首脳会談。56分、「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」報告書提示セレモニー。3時19分、民主党田中慶秋衆院議員。4時10分、岡田外相、直嶋経産相、野田財務副大臣大谷環境政務官ら。57分、前原国交相。5時55分、カンボジアテロ対策特別部隊国家司令部のフン・マネット司令官兼特別局長。西村外務政務官同席。6時40分、岡田外相7時34分、米国ルース駐日大使岡田外相同席。49分、岡田氏残る。8時17分、公邸

    岡田も同席してんじゃねえかよ!

    2010-03-01

    電波とばすお

    オムニバス】「村木厚子 厚労省局長冤罪事件」の仕掛け人は「日本版CIA」-JanJanニュース

    ネットゲリラ: コレはマル政案件だよ

    上記2サイトみて、なんか村木厚子厚労省局長の火消しがさかんになりそうだなって思ったので、こっちも負けずと電波とばしておく

    村木って創価がらみなんじゃね?ってこと

    火消しのやり方が創価なんだよ

    なんか権威ありそうな記事に数で相乗りして圧倒しようとする

    あと奴らはCIAとかがお好きらしいw

    元から創価公安捜査対象になっていて、自分たちが不幸なのはそういう裏の人間にやられてるっていう妄想もってるから

    ソース2ch創価板w

    みたらわかるw

    とりあえずそれだけ

    2010-02-27

    ttp://005.shanbara.jp/sports/html/mao/

    67 dgdiQYsJ1Q (10/01/01 14:44)

    ここ数年来の浅田真央潰し、キムヨナ上げ工作の全貌

     浅田、電通金儲けの為のシンボルアスリート断る

             ↓

     電通激怒により雑誌等で親の職業叩きスタート

             ↓

     浅田IMG VS 電通 の抗争激化

             ↓

     電通韓国IB連合がIMGのキム強奪計画を決行

             ↓

     韓国IMGと韓国IBスポーツ訴訟対決

             ↓

     電通韓国IB連合が人気下降中のISUフィギュアスポンサード就任

             ↓

     韓国IBと韓国SBSと癒着まくりのISU韓国人副会長私物化

             ↓

     チンクワンタ会長 クリックスポーツ局長 と韓国人副会長の利害が一致

             ↓

     電通IB連合にISUのトップ糞幹部が組んでキム上げ浅田下げを本格的スタート

             ↓

     電通支配の日本マスコミによる真央ネガキャンスタート

             ↓

     この悪だくみに真央自力で対抗ワールド制覇で阻止

             ↓

     キムの日本世界売り出しには失敗、

    68 dgdiQYsJ1Q (10/01/01 14:45)

    (続き)

     一方韓国内ではCM13本獲得し強引な売り出しに成功

             ↓

     もう一度キムの日本売出しと真央人気下げ計画の為の韓国GF八百長出来レース決行

             ↓

     またしても真央自力と強運でなんとか八百長出来レース阻止GF優勝

     (これがフジTV安藤キャスターの上記苛めインタビュー

             ↓

     韓国GF八百長出来レース報道統制及び

     韓国日本SUでユナ持上げ真央超下げ決行

             ↓

     欧州ロシア北米中国マスコミ日本国民韓国八百長GFバレバレ

             ↓

    2010-02-19

    「舛添メモ」の帯

    「私は、引き継ぎの後にかつての部下である局長たちを呼んで叱りつけた。

    彼らが長妻大臣の初登庁時、恒例である歓迎の拍手もせずに、対決姿勢で出迎えたからだ。

    『長妻さんをいじめるな。くだらんことをするな。そんなことがいったい、日本のなんのためになるのか。

    国民のために新大臣を精一杯支えてあげてほいしい』――」

    萌ゆる

    http://www.amazon.co.jp/dp/4093798117

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