2023-09-01

いじめられてたときに会ったお兄ちゃんにもう一度会いたい

アラサー男の昔話

 

小学校から中学校かけて虐められていた

理由なんてよくわからない。田舎学校でなんかおどおどしてオタクっぽい俺は虐めやすかったのかもしれない

小学校の時は無視されたり影でプークスクスされたり罵声を浴びせられたりする程度だったが、中学校になって自由になると思ったのに、中学校は輪をかけてヤベー不良みたいなやつらが俺を殴るわ蹴るわ

漫画みたいに脱がされて便所の水を飲まされる、なんてのはなかったが親の作ってくれた弁当を捨てられたりとかはまあ普通にあって(思い出したくないのでこれ以上は止める)

見事に不登校に。

といっても親に心配をかけたくなかったので、毎日学校に行く振りをして学校には行かず近所の橋の下とかでぼーっとしていた

だが田舎のおばちゃんがすぐに見つけて学校に行かないでいいのかとかいいだし学校通報をしやがるせいで親にも連絡が行きめんどうなことになった

あいうおばちゃんたち善意なのかもしれないがほっといてくれよ学校行きたくねえんだよ

虐めに遭ったとは言えなかったので親に詰問されても黙っていたが、とにかく学校行きたくないのは察してくれたのか堂々と学校に行かなくてよくなった。

親は腫れ物に触るようで、理由を言えと言ったが言いたくもなかったし、学校に行ければ行って欲しいとか言われたが行きたくもないし

ネットゲームしながらぼーっとする毎日でこれではダメだと思いながらも何も出来なくて、妹はダメ兄貴みたいに扱うし、動かないからどんどん太った

家族が寝静まった夜だけが歩き回れたから夜はふらっと夜道を歩いたりしていたがとにかく何もかもするつもりは湧かず、ただこのままではまずいが学校には行きたくない、何で俺を虐めたあいつらはのうのうと学校行ってるんだの恨みだけ

学校通報しても、どうせまた影で虐められるんだろうしと思うと誰にも言えなかった

夜の散歩をしているときに時々すれ違うジョギングのお兄さんがいて、なんとなくお辞儀をするとこんばんは、と返事してくれてた。お兄さんは大人って感じだったから多分20代くらいかなと今なら思う

たまにであうと、こんばんわ、こんばんわ、と言いつつすれ違うのを繰り返していたがあるときお兄さんが地面に座っていて、ビックリしたので大丈夫ですか、とこえをかけた。

転けて足をくじいたのかも、というので肩を貸して灯りとかのあるコンビニまで連れて行って、ありがとうといわれ、ちょっと話をした

暫くお兄さんの姿は見なくて、一ヶ月位して走ってるお兄さんを夜中に見かけたときはほっとした。

お兄さんが立ち止まって、あの時はありがとう、捻挫しててさ、とお話をしてくれ珈琲をおごってくれたりとかで、時々夜に話すようになった

相手のいない家族には嫌われている、友達もいない俺にはその夜の会話が嬉しくて、毎日散歩するようになった。お兄さんに会えないかなって。

会えば少し立ち話をしたりすることが続いて、お兄さんがどうして夜中にいつも散歩してるの、と聞いてきて、俺は誰にも言えなかった虐めの話をしてしまった

話しながら、あ、ドン引きされるかもどうしよう、と思っていたのに涙が出て止まらなくて泣きながら虐めの話をしていた

お兄さんは、そっかーと言って聞いてくれて、その時は得に何も言わなかったんだけど、その後数回会ったときに、俺も虐められてたんだよって話をしてくれた

俺は思わずどうなったんですか、と聞いたら今はもう大人から学生時代の虐めなんて関係ないし元気だよと言ってくれた

そして「相手いじめっ子は頭がいいのか」と聞いてきた

からないがすごい頭がいいという話は聞かない、といえば、お兄さんはこういった

「なら増田はとにかく自宅で勉強をしていい大学に入れ。どれだけ虐められていてもこの日本では頭いい奴が勝つし頭がいい奴が信用される。そいつらがバカなら増田は有利だ。誰でも知ってるような超有名大学にいけば、

あっという間に周囲はお前の味方になる。いいか中学高校もどうでもいい。大人大学しか見ない。それこそ中学高校不登校でも東大に入れば、そいつらよりよっぽど強い」

びっくりしてたら「これは俺の経験談だ」とお兄さんはい自分の話をしてくれた。

お兄さんは超絶エリートのお兄さんだった。

勉強も分からないなら教えてやるぞ」と言ってくれた

俺は「いじめっ子に勝てる」という言葉で俄然奮起しほぼ不登校のまま高校受験をした

田舎なので公立高校が強い

いじめっ子はあまりレベルの高くない公立に行った

高校は楽しくて、虐める奴もいなくて快適だった。夜の散歩はたまにしたけれど、お兄さんには会えなかった

でもお兄さんの言ったことは覚えていて、高校でも勉強をし続けて、お兄さんと同じ大学に行った。そのまま誰でも知ってるような企業に入って都会で生活している。

幸せだと思う。

いじめっ子達は地元で働いていて、会社がどの辺かもわかったが、俺の数分の一の年収で、なんかもうどうでもいい。

家族も俺がいい大学に入った途端に手のひらクルーした。

地元に戻ったときに当時の同級生に「すごいね」「不登校だったのに」と言われたら「当時○くんたちに虐められたか学校行けなくて家で勉強してたんだ」とわざと素直に語っている。

もちろん田舎の噂話の伝播力を信じてのことだ。

あの時のお兄さんが「頭がいい奴が信用される」と言ってくれなければ俺は多分今のようになっていない

名前も分かってるし、大学が同じだがあえて探さないようにしていたのに、最近お兄さんがお医者さんなのと開業したのを知ってしまった。

会おうとすればあえる。

でも、今更「あの時世話になった鶴です」といいに行く勇気がない。

俺の事はもう十年以上前で忘れているかもしれないし、「だれ?」と言われたら恥ずかしい。知っていたとしても会いに来るとか重すぎないかと考えてしまう。

でも俺の命の恩人なんだ。

死なずに今幸せなのはお兄さんのおかげなんだと伝えたい。でもそれはただの自己満足では?という思いと葛藤している

病気になったらお兄さんの病院に行ってみようかと思うのに健康体すぎて全く病気にならない

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん