非常に共感できる文章だった。きっと同じ道を通ってきたのだなと思った。
私は子供の頃から、自分で読んで楽しむためだけに、登場人物が怪我や病気で苦しむ小説を書いてきた。当時はネットを使えなかったから、読みたければ自分で書くしかなかった。自分以外に同じ趣味の人間を探す方法もなかった。自分で好きなように小説を書いて読んでいると、なんだか安心するというか、癒やされるというか、心地よかった。なんとなく他人に知られてはいけない、恥ずかしいことだという感覚はあったが、それが性的な興奮であるという認識は無かった。セックスという概念すら知らない子供の知識で想像できる「エッチなもの」といえば、せいぜい女性の裸体くらいのものでしかなかった。それから少し大きくなり、セックスやオナニーについて性教育レベルの学習を受けたときは、「今はまだ分からないけど自分もいずれセックスに興味が湧くのだろうか」などと考えていたものだ。
中学生になるとインターネットが使えるようになり、とりあえず好奇心からオナニーの具体的な流れや方法などについても調べた。病気萌えの小説を書いている時に本能的な衝動でオナニーをして、「イク」という感覚を体験として知り得てから、ようやくこれが私の性欲なのだと気づいたのではなかったかと思う(目覚めの詳細はもう忘れたので半ば推測)。
病気が好きな気持ちを性欲と結びつけることができたおかげで、「病気 萌え」や「病気 フェチ」などのような、性的な検索ワード使いができるようになった。世の中には自分と同じ趣味の人間が存在するのではないか、という可能性に思い至ったのは小学校高学年で堀辰雄の風立ちぬを読んだときだったが、それから数年越しでネット検索して辿りついた2chのピンク板でその思いは確信に変わった。
あれから13年、病気萌えの小説はわざわざ自分で書かなくても、ネットで比較的容易に手に入れられるようになった。書き手も数え切れないほどにいる。小説のみならず、興奮材料として十分な音声や動画すらも手に入る。
それでも私が未だに自分で小説を書き続けているのは、ひとえに自分で書いたものが一番萌えるからということに尽きる。小説サイトにも投稿したことはあるが、ごくごく一部だけだ。書いたものをほとんど公開しない理由は簡単で、たいてい書いている途中で興奮してきてオナニーして満足して寝てしまい、人様に見せられるほどきちんとした文章に仕上がったためしがないからだ。
ところで、小説というか文字媒体の良いところは、地雷を踏みにくいところだと思う。私は空想上の人が嘔吐や下痢をしている状況は好きだが、リアルな吐瀉物や排泄物のビジュアルは嫌いだ。作り物であっても不快だ。我ながら面倒な嗜好だとは思う。だからスカトロAVには手を出せない。視聴覚に訴える媒体は、好みに合わなかった場合に味わわされる不快感が暴力的だ。
その点、小説ならば、文字を読んで思い浮かべるイメージは全て自分自身の想像力の範疇に収まるものでしかない。極めて安全な世界だ。読んでいて好みに合わない表現が出てきそうになったら、そっとページを閉じるだけで、最小限のダメージしか負わずに済む。
どんどん脱線してきている気がするが、このまま続けてみる。
病気に萌える体質のやっかいなところは、日常生活で不可避的に「性的な」場面に直面してしまうことだ。たとえば異性の人間の裸体や性器やセックスに興奮する体質の人であれば、一般的な社会通念が、その人が生活する上で無闇に性的刺激を感じなくて済む権利を保証されていると言っていい。もちろん完璧ではないが、少なくともゾーニングはされている。
その点、病気に萌える体質の人に対しては、誰もその性欲をみだりに刺激しないように配慮してくれたりなどしない。最近でこそ見かける機会が減ったものの、私のような人間にとっては「性的」でしかない、発熱をおして働きに出る人や、街なかで苦しげに咳き込む人などはいくらでもいた。これを一般的な性欲の人に置き換えて考えたとしたら、私は日夜、大勢の露出狂の人に囲まれて生きてきたようなものではないか?
リアルな人間を性の対象としないで、一人で小説を書いて読んで興奮するのは、セックスとは似ても似つかない閉鎖的な行為だと思う。倒錯しているという点については弁解のしようもない。こんな性欲を持っていてもろくなことはないから、せめて普通にセックスに興奮するようになりたいと思う。そうはいっても一向に治る気配はないので、このまま生きていくんだろうなと思っている。
自分の病気萌えのルーツが何なのかはわからない。 物心ついた時にはもう、そういう傾向があったと思う。 幼稚園の頃には、絵本やアニメで出てくる病気のシーン、熱を出して水枕と氷...
非常に共感できる文章だった。きっと同じ道を通ってきたのだなと思った。 私は子供の頃から、自分で読んで楽しむためだけに、登場人物が怪我や病気で苦しむ小説を書いてきた。当時...
それ萌えやなくてフェチやんけ
せやで BLの参考文献探してて、モノホンの集まるサイトで検索欄に「女装」っていれたらもう女装しただけで興奮してるので女装とか「スカート」とか連呼してるだけのなんの情緒...
代理人によるミュンヒハウゼン症候群、の傾向があるのかな? ヤバイかも