2021-10-11

ゲーム感想]SEKIRO SHADOWS DIE TWICE

いやーー面白かった。最後までダレることなく走り抜けることができたゲームでした。

一つ前に仁王をプレイしてからSEKIROに取り掛かったので仁王との比較という視点プレイしていたように思う。SEKIROはダクソライクのゲームとは別ゲーだろって声はよく聞くけど、こと仁王に関しては結構似ているゲームだとプレイ直後から思った。

元々GOTYを受賞した有名作ではあるものの超高難易度ゲームということでずっと敬遠してた。けれども、EPIC無料配布された仁王がかなり楽しくて、特にボス戦を相手挙動に合わせて攻略していくのに夢中になった。だからSEKIROもきっと楽しめるだろうと思って購入したんだよね。

そしたらSEKIROは仁王の(個人的に)いらない要素を削ぎ落としたゲームで、まさに求めていたものジャストミートで飛び込んできた!って感じがした。

システムの快適さ

SEKIROはとにかくストレスフリーゲームになっている。

・スタミナがないので回避ダッシュが途切れない。

・落下しても体力が少し減るだけで落ちた場所から再開できる。

・再開地点がボス部屋の近くだから再チャレンジまでが早い。

・防具や武器が変わらないので付け替える必要がない。

ステータスの振り分けがない。強化が一本道で分かりやすい。

SEKIROはかなり選択をする機会を減らしていて、ステージボス攻略だけに意識を集中することが出来たのでかなり没入できた。装備やステータスの振り分けが無いのは本当に快適で、各プレイヤーの装備に差がないのでボスに負けたとき純粋に原因がアクションにあると納得できるのが非常に良かった。SEKIROが”カスタマイズ性、自由度に乏しい”等の評価を受けていないのは、これくらい主人公側のシステムが一本化されることが今のゲーマーに望まれてるってことでもあると思う。

ストーリー

登場人物が少ないのでストーリーも分かりやすかったな。前半は御子の救出、後半は不死断ちを果たすためのアイテム集め。仁王はとにかく武将が出てくるので日本史うんちの自分

は少しキツイところもあった(でも仁王のストーリー面白かったかな)。

アクション

で、肝心のアクションはまず鉤縄を使っての立体的な移動がかなり気持ちがいい。SEKIROは高低差を意識したステージが多くて、CODE VEINや仁王が平面的なゲームだったと気付かされて革新的だったな。他には忍殺も便利。仁王は雑魚敵もクソ固くて攻撃も痛かったんだけど、SEKIROは忍殺で一撃だからスムーズだった。忍殺のためには敵に気づかれないことが条件なんだけど常にステルス要求されるわけではなくて自分がやりたいときだけステルスすれば良いっていう強制されない塩梅も良かった。

戦闘相手攻撃パリィ体幹MAXまで貯める→忍殺って流れ。これははっきり言って仁王の人型ボスから着想を得てる感じがする。仁王にはパリィも忍殺も無いけどスタミナの概念があって、特に相手が人型ボス場合はスタミナをMAXまで貯めて息切れさせるのが定石なんだよね。SEKIROの方がアクションの完成度は高いと思うけど、このシステムの発想自体マジで仁王からだと思った。そしてSEKIROのシステム上、最適な対処をすればすぐに忍殺まで持っていけるのが爽快だったな。ボスにかかる時間は仁王よりも短い、つまりボス自体はSEKIROの方が断然柔らかく感じた。

グラフィック音楽

そしてグラフィック。これは仁王もいいんだけど、SEKIROに関して言えば刀の質量感を感じるような説得力のある高画質だった。楔丸を抜くとき挙動ちょっと自体が短いのもカッコイイ)、不死斬りの刀身を纏う赤黒い煙や刃こぼれ、忍び義手もそうか。紐や布のほつれがものすごーく各装備の重量、実在感を演出してる。特に最後に御子が不死斬りを掴んだときなんて…

音楽に関してはごめん、あんまり聞いてないかも。ただ効果音は上に挙げた刀の質量感を構成する大事な要素にもなっていて高いクオリティだったと思う。

難易度ゲーっていう触れ込みだったけれど実際はどのボスも1時間もかからクリア出来て(一番きついやつは3時間位かかった)、そこまで苦しむことはなかった。やっていることはだいたい同じだけど最後まで全く飽きることが無い、最高のアクションだったと思う。なんで飽きなかったんだろう。忍具や流派技、不死斬りといった各アイテムの解禁のタイミングがちょうど良かったからかな。各ボス挙動を覚えていって自分自身の中に各対処法を構成していく作業が楽しかった。

特に強かったボス

1位 ラストの弦一郎&一心

とにかく残機が多い。弦一郎の不死斬りは訳分からんとこで当たるし、一心の一段階目は真っ向からパリィ勝負しなきゃいけないので大変だった。2,3段階目は大ぶりの隙ができる攻撃が多くて「危」も突きが多めで見切りが使いやすくてよかった。

2位 まぼろしお蝶

赤鬼のあとこれ。シンプルに強い。残機は2つだけど2段階目は折角貯めた体幹を中断されるからきつかった。SEKIROの基本である「とにかく相手挙動を覚えて対処する」に気が付かせてくれたキャラで、それに気づくまでめちゃめちゃ死んだ。推しVtuberが30分かからずにクリアしたのを後で知ってビビった。

3位 獅子猿(落ち谷)

1段階目がしんどすぎる。ステージに木が点在していて鉤縄で飛び回れるので、絶対空中から何か仕掛けるのが正解だろwと思ってたのに最後まで木は使わなかった。気合攻撃後の隙を刺して体力を0まで削った。2段階目は動きがキモいけどパリィ対処できて楽しい

4位 怨嗟の鬼

残機が多いのと体が大きくてきちい。特に力士土俵に塩撒く感じで火を撒いてくる攻撃がきちい。四股を傘で受けるようにしたら安定した。ひたすら金玉攻撃することになるんだけど絶対あの金玉になにか入ってると思って仕込み槍を刺してみたけどなんも出てこなかった。

超苦戦した思い出があるのがこの4体かな。書いてみて思ったけど語れる位記憶に残るのは各ボスが全く違う特徴を持っていた証拠でもあって、うまいデザインだと思う。

 

プレイ時間は1周終了時で45時間Steamでフルプライスで買ったのでかなり高かったけど、文句なしのやりごたえでした。

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