2020-03-23

あつまれどうぶつの森。発売数日間におけるゲーム市場の動き

あつまれどうぶつの森とは、どうぶつの森シリーズの最新作で2020年3月20日リリースされた。

ご存じの通り、このゲーム借金を背負わされ、それを返し続けるというのがメインコンテンツである

借金返済はいわば前半戦のようなもので、やりこみ要素は各種ある中で、いち早く金を稼ぎたいという人々がここ数日どのような動きをしていたかを報告したい。

まずプレイヤーには大きく分けて二通りのグループがある。

スローライフ組と時間遡行者の二組である

前者は通常通りのゲームプレイの中で借金返済を目指すが、後者switch時間操作バグ技の使用を行って借金返済を目指す。

配信時間20日の0時であったこから島内には夜間のみ出現するタランチュラが出没しており、プレイヤーたちは開始早々、捕まえるための網もない状態で襲われるなどしていた。

タランチュラ捕獲に失敗すると気絶させてくるどうぶつの森内でも特殊昆虫であるが、捕獲して売ると高価である

スローライフ組のような正攻法であれば、そうした高価な昆虫や魚などを捕獲し売却することで資金調達する。

タランチュラ島の発見

今回のどうぶつの森では離島と呼ばれる場所へ行くことで、特徴をもったフィールドを探索することができる。

そんな中、上記タランチュラ無限湧きする島が発見され、スローライフ組は網一つを持って島へ乗り込み、タランチュラを大量に捕獲密輸入し始めた。

一方の時間遡行者はチュートリアル後の一日待たなければならない類のイベントをことごとくスキップし、各人で従来のシリーズからあるようなATMにある程度の資金を預けて時空を飛ぶことで莫大な預金利息を受け取るテクニックなどを使用していた。

もちろん、本当の意味スローライフしており魚釣りなどをして稼いでいた者もおり、この場合、稼げる額は日30~40万程度と思われる。

タランチュラ島の一回の渡航(30分程度)で得られる利益23万程度であることからするとやや物足りない額かもしれない。(タランチュラ島に行けるかはランダムではあるが)

カブ市場手数料

どうぶつの森にはカブというものがある。一週間で腐る以外は価格上下する、まあ株だ。

日曜日の朝にはカブを売りに来るキャラクターがおり、そのカブを一週間以内に買値より高く売ることで利益を出すというものである。もちろん市場価格が上がらず大損をこく可能性もある。

当然、時間遡行者は先に株の値動きを見てくることができるので損をすることはない(株を持ったまま時を戻すと腐るが)

一週間で最も高騰している時間帯を把握し、日曜午前に戻り、株を買い付けることで無限錬金術を使うことができる。これをやれば確実に借金は返済出来てしまうが、こつこつ返していく苦労こそこのゲーム醍醐味であるともいえるのでタイムスリップを使う人と使わない人はゲームの楽しみ方が違うのだ。

しかし、そんないかさまじみた技がありながら、いちいち株を買い付けて時間操作をするのは面倒だと感じる時間遡行者も多くいた。

このゲームオンライン要素がある。他のプレイヤーゲーム内へ遊びにいくことができるのだ。そして時空の違う島に移動してもカブは腐らない。

時間遡行者はカブが高騰している時間に自らのゲームを固定し、ウェブ上に買値を公表し売りにきたいプレイヤー募集する。

そして、売らせてやるから手数料を払え、と迫るのである

手数料相場は99000を1袋として基本単位としている。(ゲーム内でひとまとめにできる最大額)

個人プレイヤーが思い思いの手数料を設定するためピンキリであるが、概ねカブの買値の高騰具合と相場は比例しており、私がざっと見た感じでは今のところ買値1カブあたり400~500で1往復あたり袋2~3、500~600で袋3~5程度といったところか。(ツイッター市場。よそならもう少し良心的のようだ)

日曜朝の時点ではもう少し乱高下が激しく7袋、9袋を手数料として要求するプレイヤーもいた。

また利益に対する割合手数料をとっているプレイヤーもいたが、利益ごまかすことも可能なので廃れたようだ。(割合としては3割~5割だった。鬼か?)

3袋だとしても一人一回、30万である

そもそもカブがどれほど儲かるかを説明する。キャラクターから購入する元値は1カブ90~110程度である。そして持ち込める量が3000か4000カブであるから利益としては100万以上出る。

手数料時間遡行者のゲーム内へ行くたびに発生する(一往復あたりn袋である)、一回の渡航で元値と手数料を払っても40万程度は利益が出るのである

売りたいプレイヤーの中には自分ゲームタイムスリップさせるのは嫌だが、他人ゲームなら知ったことではないといった一部のスローライフ組もいたため、高い手数料で自ら搾取されにいく光景も見られた。

オンラインでは最大7人まで他人が参加できるので、全自動で7人が30万を手数料として支払っていくのである

ホスト役は金の回収はたまにやる程度でおそらく別のゲームでもしてるだろう。

オンラインは入退場時にセーブロード等の行動制限が挟まり、7人も統制のとれていないプレイヤーを集めるとプレイできたものではない。

誰かが入退場するたびにゲームが中断するため、人が集まっている場所ほど効率でいうとものすごく悪くなる。(結果的に回転率も落ちるので手数料も減る)

そのため一部のホスト特定の少人数でカブを高速売買するためにツイッターの水面下に潜り完全な闇市場と化しているなどした。

手数料が安い場所ほどホスト役が善意でやっていることもあり、参入制限を設けないため混雑しゲームに参加するまでの待ち時間自体が長くなるなどといった例もあった。

ちなみにこのあくどい手数料商法ツイッターの一部界隈でお気持ち表明が相次いだ。

>複製による無限錬金術2

完全なグリッチである。一部のゲームアイテムを複製できるというバグを利用して、カブの数倍効率的かつ快適に金策を行うことができる。

市場に与えた影響は大きく、複製用の高額アイテム市場価値を持ち、カブ取引ですでに落ち続けていた金銭のもの価値さらに下落した。

物々交換時代の到来である。金は飽和しているため、入手が難しいアイテム市場に登場し始めたのである

現在は希少な花や鉱石初心者でも入手は簡単だが数を揃えるには時間のかかる木材などが価値を持っている。

今後も注視し続けたい。

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