進学校から普通の大学に進んだ。オタクの友人の殆どは上位国立大に、残りの数少ない友人も早慶に行った中、クラスでダントツ最下位の私大(偏差値50くらい)に進むことになった時は流石に泣いた。
大学在学中、母校の名に恥じぬように勉強そっちのけで趣味とバイトに打ち込み、人並みに恋と失恋をし、ゼミとサークルの中ではただ一人一部上場企業に入り、入ってからも仕事と趣味に打ち込んだ。法学部卒だけど機械系のメーカーに入ったから機械工学と材料科学を勉強し、今ではちょっとしたフィールドエンジニア的な仕事ができるようになった。給料は少しずつ、けど着実に増えていった。
やがて恋人ができ、たまの休日には旅に出た。見た目にも気を使うようになり、背は高くないけどある程度見られる姿になったと思う。個人的な資格試験の勉強も重ね、国家試験を二つ取得し、海外営業できるくらいの英語力は身につけた。
ちょうどその頃、東大大学院から某英国大へ研究員として渡ることになった同期と飲んだ。政治家の卵として日々身を削っている同期とも飯を食った。早稲田を出てベンチャーに入り、子会社へ出向してマネージャーやってる同期とも酒を飲んだ。自分はまだまだだと思った。
そこからまた仕事を覚え、IT系の国家資格も(仕事に関係ないけれど)取ることができた。プライベートではとあるフェスに出演者として招かれ、断続的にではあるけれど音楽に今まで以上に打ち込む必要が出てきた。その辺りで結婚し、互いの合意の下に結婚式は挙げずに海外へ旅へ出た。一年の後、娘が生まれた。
娘が生まれても音楽は続け、転勤後もすぐに音楽仲間を見つけてそれなりに活動できるようになった。給料は年齢の割に貰えるようになった。今では娘を保育園からピックアップするために週に2回くらい早めに仕事を終えるようになった。育児にもそれなりに参加して、士業をしている嫁ともうまくやっている。
つい先日、所用で地元に帰った。そのタイミングでオタクの同窓会をやろうという話が持ち上がり、すぐに参加を決めた。久しぶりに会った彼らはあの当時の雰囲気のままだった。一瞬で関係性は昔に戻り、今ではすっかりご無沙汰な二次元トークに花を咲かせた。
その場でうっすらと気づいたけど、彼らの多くは旧帝国大学を出てはいたが仕事はうまくいかず、もしくは世間に順応できずに辛い日々を生きているらしい。恐らく恋人はおらずに日々をスマホのゲームに費やし、仕事の愚痴ばかりツイートしている。
もちろんそれなりに成功している友人もいて、パイロットや国の研究機関勤務の研究員、財閥系の商社マン、銀行員、国家公務員と挙げればキリがない。ただ、底辺だった自分がそれなりの暮らしができているのは驚きだった。追いつけ追い越せと自分に言い聞かせて過ごした、ここ10年以上の月日を思い出した。
同じような話ができた彼らとも、今ではあまり共通の話題がない。少し悲しくなった。もっと俺を嫉妬させて欲しかった。
いろいろ誤字してスマソ。通勤時間で焦ってたんや。昔は音楽の腕も駿台模試の成績も、友人同士でオタク知識まで競い合ってたんだよね。分野は違えど各々得意があって、無限にエロい話続けられる奴、帰国子女で英語で無双する奴、英語以外全国トップの奴、理系のオリンピックで金メダルとる奴、色んな人がいた。今でも自分の得意を極め続けていて欲しかった。
もちろんゲームだって一つの立派な趣味だけど、昔はもっといろいろ持ってた人達なんだ。この10年以上追い求めた理想のOB像は彼らに大きく影響されたんだ。その彼らと仕事だったり趣味だったり、高校生並の話を今でも続けていたかったんだ。。
出る杭は打たれるジャパン定期
俺もよくこんな妄想してた
材料科学とも言うのか 学部では、材料工学、材料力学みたいな区分だったと思う 材料科学は材料工学の方かなと思って、ここでWikipedia見たらそうあった 材料力学の方は、建築学部の力...
素直にすごいと思う 大学がいいところじゃないにしても進学校出身者は学習能力が高いよな、俗に言う地頭ってやつ これからも頑張ってほしい