2019-06-15

涙の数を数えられない愛

あなた普段どのくらい涙を流しますか?

自分は割とよく泣く方だ、という人もいれば、自分は滅多に涙を流さないという人もいらっしゃるかと思います

私は、人よりもすごくすごく泣くことが多いです。

そろそろ早泣き選手権の依頼でも来ないものかと思うレベルです。最近特に感情から涙腺へ頻繁に直行便が出ているように感じられるほど泣くことが多いです。

涙の数だけ強くなれるという割には、私のこの数えきれない涙は一向に私を強くしてくれそうにありません。

これから綴る無駄に長い私の気持ちの整理は、人によっては気分を害してしまうおそれがあります

特に彼にガチ恋をしている方々、同ペン拒否の方々、お願いですから今すぐ読むのをやめてください。打たれ弱いので攻撃されたくないです。

アイドルオタクとして今自分に起こっている、所謂ガチ恋」という感情を生々しく記録しておきたくて書き始めた長ったらしい独白です。

それでも大丈夫だという方は、ほんの暇潰し程度に流し見してください。

私と、ホシという1人のアイドルについて。

拝啓

私の愛

クォンスニョン様

あの春の日から早数ヶ月、異例の暑さだった五月が過ぎ、日本梅雨の季節を迎え少し肌寒い日や憂鬱な天気の日が増えてきました。

沖縄の天気は荒れているようですが

いかがお過ごしでしょうか。

連日の怠さと精神負担に耐えきれず起き上がらなかった体を、布団の上に放り投げたまま、私は今日もまたあなたのことを考えていました。

何かを祝うことがほんの少し苦手で「それ」を言葉にすることをずっと避けてきた私ですが、あなた23回目の誕生日に何も捧げられないのは、と思う気持ちを引き摺るので今日はもう少し向き合ってみることにします。

あなたに起きた私の感情について。

手紙風に書き始めてみましたがここからはほぼ独り言です。

誰かを好きになるということ。

私にとってそれは決して珍しいことではなく、対象が身近な存在でもそうでなくとも繰り返してきたことだったのです。

ただ、人より感情の振れ幅が大きい私は「誰か1人」になってしまうことを無意識的に避けていました。どこまでも好きになってしまえるから

そんな私のリミッターをぶち壊して、

いとも簡単に溺れさせて

足元すら覚束ないほどの「好き」の感情

呼び起こしてしまったのがあなたでした。

世の中には感情淡白な人もいます。そんな方々からすれば全く理解できないことかもしれません。

それでも私は今、

どうしようもなく「あなたしかいない」という自分の心の叫びに鼓膜を震われるように、

溢れる感情に日夜きりきりと心臓を追い詰められるように、苦しい日々を送っています

先日のショーケース、双眼鏡を忘れてしまった私は久し振りに、あなただけに囚われることなく13人を見つめる時間を得ました。

気づいたことがあります

私は自分が思っていたよりもずっと、あなた以外の12人のことを大好きでした。

きらきらと眩しく胸を打ち、圧倒的に惹きつけられ視界は潤み、私は思いました。

嗚呼これだ、私が愛しているのは。

私が愛している「アイドル」という概念はこういうものなのだと。

から私はふと考えてしまったのです。

もしあなたがいなければ、あなたに溺れてしまわなければ、

この眩しさをただ一心不乱に追いかけ、その幸福感をめいっぱい享受することができたのでは、と。

私はアイドルを愛していますアイドルという存在を、概念を愛しています。私が愛しているのはアイドルなのです。

からこそ今、自分のつまらない恋情に振り回され、

アイドルとしてその魂を削り星屑を振りまくあなた

まっさら気持ちで見詰めることができないのが酷く悔しい。素直に応援できないのが情け無い。


どうして恋なんてしてしまったんだろう。



あなたに恋をしてからたくさんの感情を知りました。

恋は盲目であること。

愛憎は紙一重であること。

好きという感情は行き過ぎればただ呼吸を妨げ己を苦しめるだけだということ。

好きという感情は人を生かしも殺しもするということ。

今の私は間違いなく異常でしょう。

然し、可笑しな話ですが私には、

恋をした相手たまたまアイドルだっただけ、偶然、生まれた国も文化も違う人だっただけ、

などという風に思えてしまうのです。

アイドルが好きな者としてアイドルあなたをただ追いかけたいだけなのに。

我儘な心はあなたの隣に立ってみたいと嘆き、あれだけ大好きだったコンサート中でさえ己の醜い感情絶望し、呆然と涙を流してうまく息が吸えなくなってしまう。

目を背けたいのに見つめていたい。

舞台上で輝くあなたを見るたび思うこと、

「好きすぎるから嫌いになりたい」

叶わない夢を見て苦しむのはもう

今度こそ、今度こそは、終わりにしたい。

もうやめよう彼を好きでいるのは。

食事も喉を通らない、まともに寝付けない。胃痛頭痛はひどくなる一方。

彼を好きでいることをやめなければいけない。

このままじゃ私の命が枯れてしまう。

そう思いながらそれでもあなたから目を離すことができない。

報われることのないこの日々はいつ終わるのでしょうか。

ねえ、ほしくん、すにょんくん。

私すにょんくんの全部が好き。

どんなすにょんくんでも好き。

例えばすにょんくんが世界中から嫌われて否定されても私はすにょんくんが好き。死ぬならすにょんくんに殺されたい。すにょんくんのために死ねる。

すにょんくんが私の心臓を握ってるの。

こんなどろどろした気持ちでいっぱいで

あなた幸せを願えなくてごめんなさい。

わがままばかりでごめんなさい。

絶対変わってみせるから

笑顔でお別れできるようにがんばるから

出会えてよかったと心から笑えるようになるから。それまではどうか

あなたに恋をしたまま生き延びることを許してください。

母国語が違うということ。

私が思うに、誰が何と言おうとそれは、

お互いの言葉をそのまま何のフィルターに通すこともなく受け取ることが、生まれから死ぬまで一生不可能だということ。

同じ言語を話す者同士ですらうまく言葉を交わせないのに。

普段言語に関わることを学んでいる私にはその事実特に重くのしかかります

私はあなた言葉を「聞いて」みたかったし、私の言葉を「わかって」ほしかった。

もちろんあなた言葉を少しでも自ら理解する努力を怠りたいわけではないけれど、翻訳された言葉は、私にとっては代替品に過ぎなくて、それが悲しいのです。

もうこの世に私がこうして生まれしまった以上これは致し方ないことだから

私は一生伝わることのないこの私自身の言葉で、

一生伝わることのないこの愛をここに記します。

今日あなた23回目の誕生日

すにょんくん、

まれてきてくれてありがとう

アイドルを選んでくれてありがとう

アイドルになってくれてありがとう

同じ時代を生きてくれてほんとうにありがとう

つかこ葛藤から解放される日が来るなら、私は笑顔

「ああ本当に今日は楽しかった」

と、

愛に満ちた光に包まれあなたをこの瞼の裏に蘇らせ反芻しながら、笑顔で帰路につきたい。

あなた出会えてよかったと

喜びの涙を流したい。

2019年6月15日

隣国の片隅より愛を込めて

とあるガチ恋限界

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん