2018-08-06

医師免許制度が諸悪の根源かもしれない

今回の東京医大問題を見ていて、別の視点から意見を書いておきたい。

結論から言えば、「医師免許制度は廃止、または縮小することで、医療問題の多くを解決できる」ということになる。

極論を言っているように聞こえるかもしれないが、当初は私自身も「免許制廃止」は論外だと考えていた。しかし、この議論に関して調査を進めるほど、廃止論の方が正しいと思うようになった(もちろん、他の職業免許制全般に当てはまることではあるが、ここでは医師限定する)。

根拠を列挙しよう。

免許制度によって医師人口人為的抑制されている結果、1人あたりの業務量の増加・ブラック化が進展した。反対に、免許制度がない状況では医療業務従事者の供給が増加・柔軟化し、これが解消される。東京医科大の「女子受験生減点問題」は、これで解消できる。

医師国家試験不要となるため、国家試験に関する問題が解消される。東京医科大学の「浪人生減点問題」は、これで解消できる。

現代では主にAIなどのテクノロジー進歩によって、医師でなくとも可能医療業務は増加してきている。「法的に医師のみに認められているが、実際には医師以外にも可能」という業務を、他の労働者負担させることでも医師不足問題を解消できる。

医学部卒業者以外にも医療業務への参入を認めることで、雇用を拡大することができる。特に医療業務海外流出することは考えにくいため、非常に効果である

医療サービスもっと安く受けることができるようになる。特別に参入を制限された医師だけではなく、一般労働者医療業務に参入するにつれて医療サービスの原価は低下し、価格にも反映されるだろう。

医療サービス低価格化する結果、社会保障費が抑制され、政府財政にも少なからプラス効果が及ぶだろう。

⑦「本物の医療サービス」が低価格化することで、インターネット上のあやしい医療情報非科学なうたい文句販売される製品による被害も減少させることが可能となるだろう。

医療に関連したサービス機器製造の発展に寄与できる。医療に関する知識が少ない人でも、機器操作を覚えるだけで医療業務提供できるようにするために、診断機器インターネットを利用した医療サービスが発展するだろう。

 

想定される批判に対しても、あらかじめ反論しておこう。

①「免許制度がない状況では医師の質が低下するのではないか?」と反論する人がいる。

しかし、現に業務上のミスが大きな影響を与えるにも関わらず、免許制度のない職業は多数存在し、一般論として彼・彼女仕事の質が低いとは言えない。例えば、ある種のエンジニア機械保守作業者企業経営者などが当てはまるだろう。

こういった職業政府が決めた基準を超えるためではなく、他の企業労働者に負けないために日々努力している。「免許制度がない職業に就いている人間仕事の質は低い」という主張は、大変失礼なだけでなく事実に反している。

②「免許制度には犯罪を防止、または犯罪捜査に役立つ」という意見散見される。

しかし、これは免許制度ではなく「登録制」でも可能なことである。つまり医師として業務を開始するにあたり、役所に届け出を出すだけで達成できる。事実金融業飲食業などはこうした制度になっており、十分に犯罪を抑止・摘発している。

もちろん、「試験合格した人間の方が、そうでない人間よりも倫理的に優れている」などということは決してない。

以上の論点から、現行の医師免許制度は、患者の命よりも医師収入を優先する結果になっている可能性がある。医師免許制度を完全に廃止するか、より手軽に取れるものにすることを検討することは大いに意味があると考えられる。

私はこの結論に必ずしも自信を持っているわけではないが、これを機に免許制度の是非について議論することは必要ではないだろうか。

  • はいはい、何も考えずに「全部自由にすれば解決するんだ」って新自由主義者は出てこないで。

  • 素人に自分の体見てほしいのかww 引きこもりかな?

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