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はてなキーワード: 志乃ちゃんは自分の名前が言えないとは

2024-04-28

[]押見修造志乃ちゃんは自分の名前が言えない

当時、吃音をよりメジャーにすることに一役買ったマンガだと思う

ほんのり百合マンガでもある

ただ楽しいマンガではないから好き好んで読み返したいと思うものではない

たぶんまだたった2,3回しか読んでないと思う

ラストオンチの友人がそれでも文化祭で歌うのを見て、自分吃音と向き合うこと、恥ずかしがらないようにすることを決意したところは、

悪くはないしむしろいいシーンだとは思うんだけど、

それまでの鬱屈として沈んだとこから一気に上がりすぎてて正直違和感もある

ラストのまるで夢のようなシーンも美談っぽくしすぎてて蛇足しかないし

ただまあ、まねこい思い出したねえ・・・

あれはオンチヒロインがっかりさせないため主人公ウソで歌うまいよとかいってたら、

ヒロイン文化祭でとんでもない大恥をかいちゃうという話があった

しか主人公は熱だして文化祭に行けず、あとでそれを知るというね・・・

んでヒロインとは一気に疎遠になってそのままマンガも終わるっていう最悪だった

多分打ち切りきまってその展開にしたんだろうなとは思うけど

一方こっちも夏休みずっと引きこもってたし、もし現実なら夏休み以降不登校になって文化祭も休んで家にいる感じになってたんだろうなという感じがする

その場合は救いようがなく落ちるとこまで落ちて行って不登校から社会復帰が難しいレベルまでいってたことも容易に想像できる

ただまあそこまでやるとほんまに救いようがないだけのマンガになるからそこはマンガとしてカタルシスをわかりやすく作ったんだろうなと

あとがきで作者自身が、自分の話にはカタルシスがないと言われる、と書いてたし。

意識して、むしろ露悪的にカタルシスをつくったんだろうな

そう考えると唐突ラストご都合主義もまあ納得できる

まあ文化祭っていうのがひとつ区切りとして最初から考えてた可能性も十分あるとは思うけどね

しかしこの作者は自分のどろどろしたところをマンガ昇華することができていてほんとすげーと思う

こんなことやってたらあっというまにかくもんなくなるだろと10年前は思ってたけどいまだに書き続けてるし

いやーほんとすげーわ

2024-03-08

病院とかで名前を名乗るのに時間がかかっても許して欲しい

病院とかで本人確認のために「自分名前」を「口頭」で言わなきゃいけない時ってよくあるじゃん

普通の人は問題なくノータイムで言えると思う。

でも吃音持ちの自分は大抵スムーズには言えない。

「あ、えっと」とか言いながらちょっとモゴモゴしながら何とか絞り出して言う感じになる。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない』という吃音持ちの女子高生主人公押見修造漫画があるけど、ほんとにあんな感じ。あの漫画リアル過ぎて胃が痛くなるぐらいよくできている。

自分名前が言えないなんておかしいと普通の人なら思うと自分も思う。だからこそ、吃っている時はこっちも焦る。

ちなみに病院から吃音への理解があるとは限らず、すぐに名前が言えずにいると「何やってんですか?名前ですよ名前」と呆れたような顔で医者に言われたことがある。

最近最初からすみません自分吃音持ちなので自分名前や生年月日がすぐに言えません。ご迷惑をおかけします。」と白状している。

ちなみにこのセリフはスラスラ言えるんだよ。不思議で仕方がないしこんな自分が本当に嫌いになる。死にたくなる。

何が言いたいかからなくなってきたけど、とにかく以下のことを覚えておいてもらえるとすごく助かります、という話をしたかったのだった。

  • 吃音者の中には自分に関する情報を話す時に吃る傾向にある人が一定数いる
  • 少し時間が経てば話せるようになる(自分場合は)
  • もし自分名前とかをすぐに言えない人がいても少し待っていて欲しい

2020-02-11

吃音は何がつらいのか

20年以上吃音と付き合って生きてきた.

10歳頃から症状が出るようになって未だに続いている.

吃音に関して,何が当人にとってつらいのか説明してみる.

あくま自分のケースについて記すものであって必ずしも一般論ではない.

結論から述べると,常に「症状が出るかもしれない」と身構えていなければならないことがつらい.

そして「症状が出ると恥をかく」という恐怖が常に頭から離れないことがつらい.

吃音とは,発声しようとした時に「あああああ」と同じ音を繰り返したり,発声しようとしても意図した音が出せない症状である

自分場合後者のケースが多い.

志乃ちゃんは自分の名前が言えない」という押見修造作の漫画がある.

主人公高校生大島志乃は吃音持ちである

本作の冒頭で,彼女教室自己紹介をする際,自分名前の「大島」が言えず,ただ「お,お,お」と繰り返し,結局自己紹介できずに終わり周囲から笑われる場面が描かれている.

詳細は本作を参照してほしいのだが,自分の症状はこのような場面でこのように生じる.

名前を言おうとすると症状が出るのも全く同じである

自分場合は住所,勤務先の企業名出身地の県名,卒業した学校名称など,自分に関すること全般がとっさに出てこない.

なんなら家族名前すら怪しい時があるし,もっと言えば自分が好きなアニメタイトルすら上手く言えなかったことがあった気がする.

この現象問題は,この症状がいつ出るか分からないことである

「常に100%の確立発声できない」のであれば常に紙とペン携帯して筆談を行うようにすると思う.

しかし,場合によっては全く症状が出ない時期がある.原因は全く分からないが,突然自分名前所属をスッと言えるようになる時期がある.

そして原因もわからぬまままた症状が出るようになる.

自分場合,大体2,3週間周期である.今はまぁまぁの調子であるが,どちらかといえば下り調子である

自分人生において何度もこのような時期を経験し,吃音が治ったと「ぬか喜び」をさせられてきた.

そして今に至るまで症状は出続けている.

結果として,「自分はどもるかもしれない」という認識を常に持ったまま生活しなければならない.

他のことに例えて言うなら,人と会う度に「この人に殺されるかもしれない」と身構えながら接するような状態である

大げさかも知れないが,初対面の人だと割とそれぐらい緊張しながら人と話している.

この「どもるかも知れない」という認識のもの吃音を引き起こす原因だと薄々気付いている.

しか20もの間,この認識を正すことが出来ずにいる.

なぜ自分がこんな目に,と思わない日はない.しかし,完全に発声できない訳ではないし,調子がいい時は何の問題もなく生活できる.

恐らく本当の問題自分認識問題である.「どもってもいい」ぐらいに開き直れたらいつの間にか治るような気すらする

しかし,これまで吃音で恥をかき,チャンスを逃してきた記憶がそれを阻んでいるように思われる.

齢30を過ぎた身で情けないのだが,まだ解決には時間がかかりそうである

ここまでつらつらと自分吃音で何がつらいのかということについて記した.

必ずしもすべての吃音持ちの人に当てはまる訳ではないだろうが,周囲に吃音で苦しんでいる人がいれば参考にしていただけば幸いである.

なお,文中でも紹介した「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は暗い話一辺倒ではない.

しろ高校生青春モノとして捉えることも出来る爽やかな作品でもあるので気軽にご一読いただきたい.

2019-02-11

映画志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を見てきた

最高すぎて言葉にならない。

時間ずっと泣いてた。

原作の時点でヤバイくらい泣けるのだが実写はほんとヤバイ

あとどうでもいいけど感動しすぎてオフィシャルブックを買ったんだが、その中で主演の南沙良が「押見先生作品が好きで小学生の頃から読んでました」ってどんな女子小学生だよ・・・

マネージャーも代筆するならもうちょっとちゃん押見修造作品がどういうのかちゃんとチェックしてから書けよと。

2018-11-25

いまさら押見修造にハマった

とりあえず僕は麻理のなかと惡の華志乃ちゃんは自分の名前が言えないを読んだ。

人間内面描くのうますぎ。

ただのこじらせた異常者の話じゃなくてあくまでも誰の心の中にもある普遍的描写になってるのほんと上手いし最後キッチリ希望のある終わり方になってるのが良い。

惡の華とか凡百のマンガ家なら絶対投げっぱなしエンドになってただろうし。

映画ちゃんと見に行かないとなあ。

 
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