はてなキーワード: 企業秘密とは
特許って、基本的に違反しているかどうか自分で調べて相手を訴えなきゃ行けないから、どうしても製法が企業秘密になっちゃうんだよね。
広範囲に抑えられて、完成した製品からも違反しているか推測しやすい特許、製品の仕組みや成分に関する特許はガンガン取ればいい。
でも、どのように作るかという製法特許は相手の工場の中を調べるわけにいかないから、なかなか権利侵害していると訴えにくい。
そのため、化学メーカーのように製法の方が重要になるような所は製法の特許は取らず、秘匿するという選択肢が合理的になっちゃうと。
それを防止する為の特許制度で、それを防止する為の学会とかの仕組みなんだけどね。
企業が秘匿して開発して利益をあげる中央研究所方式が滅び、オープンイノベーション、という言葉が発明されたのが2003年だけど、そこから約20年、大手化学メーカーは未だに中央研究所方式が生き残っている業界。
元々中央研究所方式が儲かると言う話になったのは、デュポンがナイロンを発明……あるいは、強力な爆弾を発明して大儲けした事によるので、そう考えると最後まで生き残るのかも知れない。
なお、もう一つ企業秘密まみれの業界があって、それが医療業界だったりする。金になる情報は徹底的に秘匿される。ただきちんと治験しなければいけないのでその段階で現れてくるけど。