はてなキーワード: 日本大通とは
いや、探せば一人くらいいるだろうし多分私が知らないだけなんだろうけど、ともかく私は知らない。それだけが今、私の眼前に漫然と横たわる事実である。
このことが浮かんだのは風呂場でシャワーを浴びている時だった。着衣の間もずっとモヤモヤしていた。
多くの人が知っているであろう通り、スポーツ観戦に観客の「歌」はつきものである。
有名なところだとマンUのリパブリック賛歌だろうか、サッカーなら日本の浦和レッズだって試合に勝つと合唱タイムがあったりする。
当然応援中にも応援歌が歌われるし、ファンが手っ取り早く一体感を得るにはそこに混じって歌を覚えればいいのである。
多くは自チームの攻撃中に歌われるもので、その選手固有のテーマが宛がわれたり、新人には右打者左打者ごとに汎用テーマが用意されていたりする。
私も贔屓のチームはもちろん、同一リーグの球団歌は一通り歌えたりする。
さて、選手個人に宛がわれる応援歌は、ほとんどの場合その球団で伝統的に使われてきたものであり、ある選手が引退したり移籍したりすれば、その選手のテーマは他の選手に流用されたりする。
しかしその選手が問題を起こしたり、逆にレジェンド級の活躍をするなどした場合、その歌はその選手の記憶と共に葬り去られる。
つまり、世代が進めば進むほど、応援歌の絶対数が少なくなっていくのだ。
その為どの球団でも、毎年1,2曲が「補充」される。
大体半分くらいの新曲は、勝手にそのへんの曲をパクってきたものだ。
横浜ではチャンスになるとパチスロ「獣王」の「サバンナチャンス」が流れ、
かつてロッテに在籍していた神戸が打席に立つと東方の「U.N.オーエンは彼女なのか?」が替え歌で歌われたり
といった具合だ。
もうすこし逸れる。
近年、多くの球団で、球場の最寄り駅の発車メロディーに球団歌を流すという試みがなされることが多い。
関内駅や日本大通駅ではベイスターズの「熱き星たちよ」が流れる。
海浜幕張駅ではロッテの「We Love Marines」が流れる。
つまり駅メロは、その球団をアピールするひとつの商材として考えられていることがわかる。
そこが贔屓のファンが行き帰りに球団歌を聴けるのはうれしいだろうし、考えても見れば、その駅を職場の最寄として使っているサラリーマンは、球団にとってこの上ない格好のターゲットなのだから、アピールするのは当然である。
日常の何気ない音楽で、ふとした拍子に野球をうまく意識させ、精神の根底に根付かせる。駅メロにはそういう効能があるのだろう。
さて。
それは「数小節で簡潔していて、ループさせても違和感がない」ことだ。
しかし前述の、球団歌を駅で流すというのは、それに使われる球団歌はどれも数小節でループしないし、試合中に連呼されるものでもない。
これはとても勿体無いと思う。
最寄り駅で週代わりで、上下線別々に特定の選手の応援歌をシンセにアレンジしたものを流せば、絶対にしっくりくる。
だが、逆にこう考えてみよう。
やっと本題に入る。
これをするためにはもうひとつ条件がある。
そしてこれは、つまり最初から歌詞がついている曲が駅メロとして採用されているものなら何の問題も無いということだ。
私が推したい駅メロが二曲ある。
品川駅の「鉄道唱歌」と、桜木町駅の「線路は続くよどこまでも」だ。
どちらもループがほどよい長さで、既に歌詞がついている。このまま球場で歌ってもなんの問題も無いし、替え歌しても誰も怒らない。
そしてこれらの曲を応援歌として用いるとなれば、品川と桜木町を訪れるたびに、プロ野球ファンは「あっ、あの選手の応援歌が流れてる」となる。
広告効果はそれなりにあるだろうし、何よりこの二曲は大昔のものだから著作権はない。
作曲する手間もパクるリスクもいらないし、どちらも日本人に馴染みのあるメロディーだからすぐに覚えられるだろう。
まだ応援歌のない野球選手がひとり、鉄ヲタを公言するだけでいい。それだけで、私のこのしょうもない妄想は実現させられるかもしれない。
・・・さて。
品川駅と桜木町駅は、どちらも京浜東北根岸線が縦に走っていて、関内駅まで直通している。
この私の案が一番「効く」のは、横浜DeNAベイスターズだろう、と勝手に思っている。