はてなキーワード: 匿名主義とは
東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(宮崎事件)もあり1980年代後半から1990年代へ掛けて行なわれた、社会から向けられたオタクバッシングの時代は2000年代へ入ると世代交代が起きたのか終息へ向かう
2000年代には2ちゃんねる・ニコニコ動画・深夜アニメブームと共にオタクの市民権は復帰する
この2000年代は一部のオタクと右派思想が合流し積極的に政治活動をするオタクも現れ始め、ここで左派思想と衝突する機会が増えはじめる
1980年代のパソコン通信時代のオタクと言えばGNU思想の日本パソコン通信界隈での普及に合わせ、左派思想(主に自由主義)が席巻していたが、宮崎事件以降のオタクは右派・左派双方からバッシングされる事態となりオタクは潜伏する必要性に迫られた
実名主義だったホームページコミュニティはハンドルネームという匿名主義が主流となり、氏名や住所などの個人情報の掲載などが控えられるようになる。電子掲示板コミュニティでも存在していた実名ユーザが極端に減る現象が起きるというオタクにとって悲しい時代だった
2000年代へ入り、一部のオタクは右派思想と結び付くが、独自研究になるが決定的だったのは2002年の日韓共同開催によるFIFAワールトカップにあると思う
何故なら、いわゆる「キャプテン翼世代」のオタクは連載・放映当時は未成年であったが2002年では成人している者が多く、成人の発言力と行動力を獲得していたと予想できるからだ
サブカルに詳しい者であるなら「キャプ翼」のオタク界隈での様々な「ジャンル」での人気は理解していると思う
その想いを持つ層が成人しているところへ正直言って少々強引であった韓国による日本が開催権を得たFIFAワールドカップへのアプローチは、その世代を刺激するには十分であったことが予測できる
牽引力のあるキャプ翼世代が嫌韓思想を支持しオタク界隈で席巻、オタクによる政治活動は過激化してしまい、人権意識の高い左派思想と対立するに至ってしまう
過激化する右派と合流したオタクに引き摺られ左派も過激化し、いつの間にか右派と合流したオタクと左派の対立材料は韓国から人権へ移ってしまい、人権論で殴り合うようになる
韓国側の政治混乱もあり対立材料に韓国が挙がることも少なくなった中で登場したのが左派によるジェンダー・フェミニズムを対立材料とする議論だ
しかし、オタクと合流した右派は自身も宮崎事件以降に距離を置いたことには言及せず、左派が誤ってオタクを貶める発言をした際に宮崎事件以降のオタクバッシングを持ち出して、左派を攻撃するようになる
歴史的事実であるオタクバッシングには左派も反論できず、人権論戦はオタクを抱えた右派が有利に進んでいるのが現状だ
一部の左派は「左派はオタクを守っていた」という意味不明な弁明をしているが間違っている
正しくは「オタクは右派・左派双方から距離を置かれ、社会全体からバッシングされ、潜伏していた」だ
オタクであることを表明せず潜伏している者をどうやって守ることができるのか
それは現在合流することのできた右派ですらそうであり、オタクは潜伏することで社会から無視されるように努めたのだ
社会から居ないものとして扱ってもらった方が気が楽だったのだ。見付かればバッシングされたのだから
宮崎事件以降は潜伏したオタクと右派・左派の対話チャンネルは断絶しており、オタクは独立してオタク文化を独自に発展させた
オタクは潜伏したことにより、バッシングされることがなくなって外部から文化の評価がされる機会もほとんど失なったのだ
今まさにジェンダー・フェミニズムの者達が見ているオタク文化の背景には潜伏した時代があり、もし今のオタク文化がジェンダー・フェミニズムにとって脅威であるのならば、それは過去のジェンダー・フェミニズムが潜伏したオタク文化を放置した結果である
オタクに反省を促すのであれば、ジェンダー・フェミニズム、そして左派、更には右派もまた宮崎事件以降のオタクバッシングを反省しなければならない
今のオタク文化があるのは右派・左派が潜伏するオタクを放置してくれたお陰であり、今の左派やジェンダー・フェミニズムが不利になっているのはオタクを取り込めなかったからだ
そしてあろうことか一部の左派はオタクを敵対属性としているので、そのままでは決して多くのオタクが左派と合流することはないだろう