2023-01-31

発狂した

精神病の親の介護をしている。

介護というかなんというか、要するに親が機嫌悪くなった時にサンドバッグになってそのほか理不尽なことに耐え続けるということである

他の家族は非協力的だし、なんならこちらもやや精神疾患が入っている。

例えば家族1が深夜に発狂して俺の部屋の壁を叩きまくっていても、まぁアイツも辛いんだろうしお前は兄として寛容に受け止めてあげなさい…で終わる。

かにしろと嘆願しに行こうものなら俺が"家族に余計なストレスを与える悪者"扱いされ、叱責を受ける。

ずっとこうだ。中学くらいから書ききれないくらいこういうことがあってああ〜〜!もう嫌になる!やだ!もうやだ!

昨日もうやだ!という気持ちが爆発してしまい、キレた。

キレた後爆速で部屋に戻って、 LINEの通知(家族は即既読をつけないと叱られる)もガン無視して寝た。

起きたら親が病院に行く準備をしていた。病院!?

あれだけ…あれだけあれだけあれだけあれだけ毎日毎日ご機嫌を取って下手に出て病院に行って…治療を再開して…と言い続けてはうるさい!プレッシャーを与えるな!お前のせいで体調悪化した!お前のせい!お前のせい!お前のせい!と言われ続けてきた"病院"に自主的!?!?!?


嘘だ〜〜〜〜〜〜

キレただけで要求が通るならキレたもん勝ちじゃん

誠実な説得とか話し合いとかいらなかったんだ

でも俺はここでじゃあキレていくぜ!!暴力罵倒!!に切り替えられる人間ではなくて、寧ろそうやって他人を侵すことを考えるとやだな…という黒い不安心中渦巻いて居心地悪くなっちゃ人間で、

からこの"狂"の論理スムーズ物事がいってしまたことに絶望した。

絶望し、この家で自己主張して暮らしていくには俺もこの"狂"の方に身を委ねないといけないのかと考え、

ほんとに何もかも嫌になってしまって、

発狂した。

めちゃくちゃ大きな声が出た。

発狂しながら衝動的にスマホを投げてしまって、我に返った後に凄く後悔した。

スマホ…痛いな…ごめんな…(俺は幼稚園の頃にものにも命があります!と教えられた印象が強すぎて、ものに当たることができないのである。あと虫とかも殺せない)

ちょっと落ち着いた後に、真っ先にスマホ心配をしてしまたことを思って情けなくなった。

勿論スマホには悪いことをしたのだが、なんというか、ここまで追い込まれても怒りを怒りとして持続できない己に呆れたかである

どんなに嫌だと思っても最後最後で理性を焼ききれない。

常識とか、倫理とか、次こそ反省してくれるかも?という相手の善性への期待とか、そういうものに柔らかく撫でられて怒りが萎んでしまうのだ。

このままでは駄目だ!搾取される!

一生怒りの自己主張ができなければまたなんやかんやうやむやになって!俺だけ泥水を啜って他のやつは狂った倫理の中でのんびり生きてる!

俺も狂わなければいけないのである

狂いをアピールする、怒っているという自己主張をする。

その決意を固めて台所に向かった。

台所でめちゃくちゃに暴れてやろうと思った。

迷ったあと、まず冷蔵庫に貼ってあるカレンダーなどの紙を全部引き裂いて床に棄てた。

ちょっとやってやった感が出たが、一方で心の奥で(今日は1/31から1月カレンダーを裂いても迷惑にはならないはず…)と思ってしまったのも事実である。駄目だ!

次に自室からいらない紙を持ってきてもっとちぎろうかと思ったのだが、急に閃いて紙束をシンクの中に置いて水浸しにした。

良い感じだと思った。普段やってはいけないことなのでちょっと快感もあるし、ゴミ破壊したところで罪悪感はないかである

しかし、己はやはりどうにも真性の破壊行為ができないのだ、という事実を再認識してしまい、瞬間ウオオ!!という気持ち包丁を取り出した。

包丁で何かを傷つけたかった。

候補として真っ先に思い浮かんだのは自分の顔だ(人に迷惑がかからないし、相手は俺の顔を見るたびに罪悪感を抱いてくれそうだから)。

でも流石に怖かったので、構え直してダーツのようにドアに投げつけようとした。駄目だった。

俺はこのドアを生まれてこのかた十数年開け閉めしているのだ。ドアの信頼を裏切ることはできない…。

無心でプラスチックゴミ入れに振り下ろした。

全ッ然刺さらなかった。ビビった。

ちょっと跡はついたけどこんなに硬いと思わなかった。

動揺しながら別のゴミ入れも刺そうとしてみたが全く歯が立たず、急に気持ちが冷めて包丁を元の場所に戻した。

そして、おもむろに炊飯器シンクの中に置いた。

台所の物の位置ランダムにぐるぐると入れ換え始めたのである

破壊行為ができないならせめて迷惑なことをやりたいと思っての行動だった。

難しいことを考えたくなくて、一種アート作品を作る気概で床にレトルト食品を並べたり棚に傘を突っ込んだりと無心で手を動かした。

コーヒーパックなどの小さいものなら罪悪感を押し込めて床に投げつけられることがわかったが、気分は良くなかった。

途中で棚を雑に開けたら上から器がドシャドシャと落ちてきて、ひとつパリンと割れしまった。

飛び散ったガラス片を見て、うわぁ!ごめん!と瞬間的に思ってしまったため、もう絶対俺は破壊行為ができないということを心に刻み、理性を抱いたまま台所の撹拌工事遂行した。

できた。

めちゃくちゃな光景だ。嵐が来たかのようになっている。

でも、俺はこれを自分意思で、正気でやりきったのだ。

結果は狂ったような惨状になったが、俺は正気だ。ものの痛みを認識できた。倫理から踏み外せなかった。

その後自室に籠って無言で籠城していたら、家族が驚くほど心配してくれた。

やはり台所光景インパクトは凄まじく、俺が発狂して蛮行に及んだと考えたようである

昨日までとは考えられないほど俺に世話をやいてくれる、俺の話を聞いてくれる。

いいことだ。

家族のように狂うことはできなかったが、狂ったふりをして強かにずるく生きられればそれで良いのではないか

まぁ本当はこんな狂集団ではなく、誠実で平和に話せる家族が欲しかったという気持ちはあるが、仕方ないと思っておくことにする。

もう少し部屋に籠る。

俺の怒りをアピールする。

俺は怒っているんだ

  • 統合失調症の母親のお世話係にされて人生めちゃめちゃ、32歳作業所あうあうになっちまった私から言っておく。 本当に壊れる前に逃げてくれ。 優しい心のあなたには難しいかもしれ...

  • どこでもいいからどっかに電話しろ 厚生労働省ページだ 行政を頼れ https://www.mhlw.go.jp/stf/young-carer.html

  • 増田はそこから抜け出していいよ   ただし抜け出した後の生活は保障しないけどな!

    • お世話係より貧困の方がマシ 自分のことだけ考えていればいいってほんと気楽

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