2023-01-28

育休中のリスキリングについての大家の質疑と岸田の答弁

id:entry:4731525159018182404 等の件についての国会インターネットアーカイブからの書き起こし。後半は130万の壁で別の話ではあるが、質疑の粒度として不可分であったため対象としている。

大家が「育休中にリスキリングしたらよい」と提案したのがまず最大の誤解であり問題でもあるが、岸田がその誤解・問題の指摘をせずに飲み込んだ上で、リスキリン支援について一般的に後押ししていくとしたところは大問題である

なぜ大問題かというと、これが参議院本会議における質疑であり、質問内容が事前に明らかであり、十分に考える余地があった上での答弁だからである。岸田は大家質問内容を変えないのであれば、育休中にリスキリングする事がナンセンスだと明言する必要があった。

以下、書き起こし。

https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

大家の質疑

岸田総理は、指定方針演説において構造的な賃上げ政策の一環として新たな分野で活躍するための能力スキルを身につけること、いわゆるリスキリン支援を続けておられます企業経由となっている支援個人への直接支援に見直すことなどが極めて重要であります。岸田総理、是非ともご検討頂きたい新しい案について私からを示したいと思います

子育てのための産休育休がなぜ取りにくいのか?理由のその一つが一定期間仕事を休むことで、昇進昇給で同期から遅れをとることだと言われてきました。しかし、この間にリスキリングによって一定スキルを身につけたり、学位を取ったりする方々を支援することができれば、子育てをしながらもキャリア携帯を最小限にしたり逆にキャリアアップが可能になることも考えられます

大胆な子ども政策検討する中で、例えばリスキリングと産休育休を結びつけて支援を行う企業に対し、国が支援を行うなど、親が元気と勇気をもらい子育てにも仕事にも前向きになるという二重三重ボトルネック突破できる制作は考えられんではないでしょうか。この政策によって結婚育児期に女性就業率が低下する M 字カーブ育児非正規で働くようになる L 字カーブの解消にも資するものだと考えます。今ある仕事が近い将来 AI にとって替わられることも予想され、私たちキャリアにとってリスキリングが当たり前になる時代が来る中、このようなリスキリン支援メニューの拡充が必要になるのではないかと思いますが、総理のお考えをお伺いします。



これまでの取り組みにより働きたい女性がこれまでよりも働きやす環境になってきているとしたら、それは一歩前進と言えると思いますしかし、総理施政方針演説で言われていた通りに、まだ存在する女性就労の壁については今すぐにでも取り除かなければなりません。税制の面では女性就労の壁は解消されてきましたが、社会保険の面では依然として大きな壁が存在しています

私の周りでお一人こういう方がいらっしゃいました。二日間のパート勤務で、仕事がよくでき職場にも馴染んでおられました。経営者はその方にさら活躍していただくために、勤務を1日増やして週3日間の勤務に移行して頂いたそうであります。このようにお仕事を楽しみやりがいを持っておられましたが、数ヶ月経てこのままだと130万円の壁を超えることが明らかになったため、勤務を週2日に戻したそうです。

追加で働いた給料よりも多い額がそのまま保険料になる現実に驚き躊躇したのであります130万円の壁存在によって、ご本人の意思に反して勤務時間を減らしたという減らしたいという気持ちになってしまう、こうした働き方に中立的でない制度はご本人から仕事への意欲を奪い、女性活躍もの趣旨にも反しているように思います。このように未だに存在している女性就労の壁を一刻も早く取り除き、全ての女性が納得感をもって活き活きと活躍していただく環境を作ることが、包摂的な経済社会づくりのためにも重要であると考えます総理のご所見を伺います

岸田の答弁

子育て世代に対するリスキリン支援女性就労の壁を取り除く取り組みについてお尋ねがありました。

政府としては、人への投資支援パッケージを5年で1兆円に拡大し、リスキリングへの支援を抜本的に強化していく中で、育児中など様々な状況にあっても主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押しして参ります

またいわゆる130万円の壁については、これを意識せず働くことが可能となるように、その解消に向けて短時間労働者への被用者保険適用拡大を進めているところです。

いずれにせよ少子化対策を強化する上で、男女共に働きやす環境の整備、これは重要でありいわゆる L 字カーブの解消、男女間の賃金格差是正などの課題に対して、女性就労の壁となっている制度見直しに取り組んで参ります議員の方からもご提案いただきました。こうしたご提案も参考に参考にさせて頂きながら取り組み飯を進めて参ります

  • >経営者はその方にさらに活躍していただくために 🤔🤔🤔

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