2021-03-14

恋愛ゲームから降りられて本当に良かった

自分は数年前に結婚できた(元?)非モテ男性なんだけど、結婚したこと恋愛ゲームから降りられて本当に良かった、というのが、noteの某記事を読んでの感想

女性ダッチワイフであるかのように眼差すホモソーシャル的な男の子ノリには小学生の頃からまったくついていけず、そうかといって、いわゆる女心の機敏みたいなものにも疎くて当然モテるわけもなく、周囲からちょっと爪弾きにされたような感じで人生の大半を過ごしてきた。

でも、そういう立ち位置にあったって、自身の内側からは多少の性欲や孤独感が湧き出してくるわけで、そうした衝動かられて異性と良い仲になりたいと思ったりもしていた。イケイケの男女の交際恋愛理想的祭り上げる世の中の雰囲気価値観もそうした衝動に一役買っていて、自分モテないという事実必要以上に焦っていたと思う。

性別考慮するより前に相手人格尊重したいと思うのだけれど、そうした内外の圧力によって形作られた衝動ときどき理性を裏切り、あわよくばもっと仲良くなれないだろうかという感じで、男性相手であるときにはしないような内面への踏み込みの試みを、女性相手したことが何度もある。それはたとえば、偶然を装ったメールを送って会話を続けてみることだったり、一緒に街を歩いたり美術館に行ってみませんかと誘ってみることだったり。

当時の自分としては、嫌なら断ってもらえれば良いし、という気持ちでそうした誘いを投げかけていた。けれど女性からすると、下心の透けて見えたかもしれないそうした誘いを投げかけられること自体不快だったかもしれないし、男性から女性に対して絶え間なく押し付けられる性的ハラスメントに連なるものとして、忌避感を抱かれていたかもしれない。冷静になると、そうした男性としての自分の業に嫌悪感を抱き、異性にそうした迷惑をかけるくらいなら自分は一生ひとりで生きていくのだとも思う。けれど、内側から湧き出してくる性欲や孤独感が理性をたぶらかし、いつしかまた女性に「あわよくば」という誘いかけをしている自分を認め、自己嫌悪に陥るのだった。

今考えて唯一救いに思えることは、社会的立場自分より下にある女性に対しては、そうした誘いかけをしなかった(と思っていたけれどひとつだけあった。業が深い…)ことだ。

恋人配偶者などのパートナー自身にいない状態では、内側から湧き出す衝動に突き動かされ、しか獰猛男性性を理性は拒否し、ダブルバインド状態女性に接することになる。自身の下心と格闘し、相手の心を読もうとし、自分がどう思われているか好意を持たれ得るのか、メタメタ視点を重ねて自身相手のことを考えに考えるが、答えはどこにもみつからない。

こうした葛藤と心の読み合いの恋愛ゲームは本当に自分を消耗させる。もし自分がこうした煩悶なく、目の前の相手性別関係なく対等な人間として向き合うことができればどんなに良いだろうかと、何度も何度も思うのだった。

そんな時代を経て、私は運良く結婚することができた。そして、この恋愛ゲームから降りられて本当に良かったと思う。当時、パートナーも異性との駆け引きみたいなものに憔悴しており、お互いに早くこのゲームから降りたいということで、付き合いはじめてからすぐに結婚しようということになった。

誰かの配偶者という立場になることで、もう相手を探さなくていいのだという安心を得ることができ、他者からは「この人は下心を持って私に接してきているのだろうか」と思わせてしま負担を減らすことができる。独身時代は、性別関係なく人間として惹かれた異性に対し、もっと相手のことを知りたいと何らかのアプローチを試みていく際、下心を持って接してきていると思われていないだろうか、という恐怖が常にあった。たとえ結婚していても不倫などはあるからゼロにはならないものの、夫というステータスを手に入れ薬指に結婚指輪がはまっている現状、異性との人間関係を構築していく際、過剰な自意識に悩まされる場面はだいぶ少なくなった。

女性からすると、気持ちの悪い下心を振りまいておいて、贖罪もなしに自分だけ「あがり」になってまたこんな気持ちの悪い文章を書いているのかよ、ということになってしまうかもしれない。そんな人間がこんなことを言うのはまったくおこがましいかもしれないけれど、誰しも目の前の相手性別関係なく対等な人間として向き合うことができればどんなに良いだろうか、ということを心の底から思う。

  • そんな程度のことすら『気持ちの悪い下心』として処理してしまうなら、そもそも誰か女性と仲良くなるなんて無理ゲーなレベルになってしまうやないか…。 百歩譲って『下心』を向け...

    • キモイと思われている可能性を無視したら目的の達成が遠のくだろ 冷静に「気持ち悪い下心」という前提でどう隠すかどうそういう行為を抑えるかってのが脱非モテには重要だと思うぞ ...

      • そもそも下心に『気持ち悪い』も『気持ちいい』もあるのかって話。 もちろん発露の仕方が『気持ち悪い』ことはいくらでもあるだろう。自分だって「ああ、これはダメだな」と思える...

        • その下心を「ジャッジ」するのが女性なのがキモなんじゃないかなーって思った。 王子様でスマートなアプローチは是であるのに対して、お気持ち悪い童貞の言い寄りは理性のある動物...

          • そうだよ、下心に審判を下すのが相手の女性側であるということに異論はない。 だからこそ俺たちは、自身で下心を否定しちゃならんのだ。(ならんとは言ったが別に自由ではあると思う...

            • まああれよね 現実的に考えて男性が下心を自縛すると、ただ月日が過ぎ去って何も進まなくなっちゃうんだけど、そうさせてくれない世の中が恨めしいって話だと思う。 だから増田の「...

              • そういう意味では、俺の様な主張が元増田を『降りられ』なくしていた可能性もあるのだな。ある意味強いられていたのか。 まあかく言う俺だって出来ていないよ。 成功体験は本当にそ...

  • 中身読んでないけどタイトル超同意。 狭いコミュニティ内で自分にその気のない相手から好意をもらうのも面倒だし、逆に自分が誰かにそういう余計な面倒を与えるのも申し訳ないし。 ...

  • それはそれでそのうち周りの男から「不倫しねーのかよ?」という圧力かけられそうだが

  • 非モテって結婚したらフラれないと思ってんの?脳内お花畑か 相手に嫌われながら続ける結婚生活も不倫されるのも離婚になるのもどちらにしろ苦しいと思うが 非モテは異性と一緒に生...

  • まさしく仰るような イケイケの男女の交際や恋愛を理想的に祭り上げる世の中の雰囲気や価値観 のような外圧が性衝動を変形させていると思う。 個人的な考えなのだが男性の性衝動...

    • どう考えても逆だろ 本来は野獣のごとき野蛮なエネルギーで、それを外圧で封じてるだけ 外圧がもっと低い地域や時代だともっと野獣じみてたわけだし

  • こういうのの奥さんが「理解ある彼女」なんだよな 大事にしろよ

  • 男性が相手であるときにはしないような内面への踏み込みの試みを、女性相手にしたことが何度もある。それはたとえば、偶然を装ったメールを送って会話を続けてみることだったり、...

    • 非リア系だとあまり大人の男同士で出掛けたりしないんだろうよ メールとかするにしても「明日あいてる?」とか誘いの短文メール送るくらいだろうし 女だからよく知らんけど

  • 女心の機敏 永遠と うる覚え

  • わかるー。 もう出会い探さなくてもいいのも超楽。

  • 同じく既婚者だけどこれ めちゃくちゃわかる

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