2020-11-27

劇場版鬼滅の刃が、実は画期的発明だったんじゃないか説(ネタバレ

鬼滅の刃流行しすぎて一つ一つの要素を紐解くことはもう無理だということはわかっていいる。

ただ、やっぱり映画の空前の大ヒットについてはどうしても考察せざるを得ない。

そうして紐解いた結果、実は鬼滅の刃映画は、今までやろうしなかった、やれたとしてももできなかったものなんじゃないかなという結論に至った。

・何が?

結論から言うと、「ストーリーの一部を切り取って映画したこと」が、である

御存知の通り、劇場版鬼滅の刃無限列車編のみを抜粋した映画だ。

実は、そのことに違和感を頂いた人は少なくないんじゃなかろうか。

それも、往年のアニメファンであればあるほど。

・いままでのアニメ映画

マイナー作品は除くとして、今までのメジャーアニメ劇場版は、大きく3つに分類できる。

一番多いのが原作にはないオリジナルストーリー

次が最終回(または直前の数話を含む)のリメイク

そして最後ダイジェストだ。

理由は単純。

劇場版を見に来るターゲットが、原作テレビアニメ版を知らない層を含むからだ。

事前情報必要としない2時間の娯楽として楽しんでもらうために、そうせざるを得ないのが本音だろう。

上に挙げたどれもが、原作を知らなくても楽しめて、それをきっかけに原作が欲しくなるように設計されている。

劇場版鬼滅の刃がやったこ

ところが、劇場版鬼滅の刃は、原作にあるストーリーの一部、「無限列車編」だけを切り取って映画化した。

本来ならばそれは、原作を知っている人しか楽しむことができないという、ターゲットを絞り込む行為に他ならない。

ところが、この映画ターゲットを絞り込むどころか、記録を塗り替えんばかりの勢いでヒットを続けている。

本来ならばありえないことが起こっていると言っていいだろう。

しかし、頭ではそう考えている反面、実に自然に、自分でも不思議なくらいに、この映画を見てみたいと思う自分がいたのも確かだ。

・紐解かれた動機

自分コミックス完結後にやっと買い揃えたくらいの鬼滅の刃ファンの中ではかなり後発組だ。

もちろんアニメは見ていないし、最近ではアニメを見る習慣もなかった。

(そんな人間がこんなことを語っていて申し訳ない。第一オタク世代、今は隠居の身なのだ。)

興味がなかったわけではない。しかし、今の生活リズムには、アニメを見直すには時間が重すぎるのだ。

また、最近では作画崩壊やりがい搾取問題など、がっかりするような話も多く聞かれてなおのこと足が遠のいてしまっていた。

そんな中にぽんと投げ込まれたのが無限列車編だけを切り抜いたこ映画だ。

アニメ全話を見直す気力はないが、2時間に絞って、しか最初から最後まで劇場版クオリティで見ることができるというなら、ぜひ見たい!と手放しで思えた。

テレビ特有の尺を合わせるための間延びだってないに違いない。

なんの根拠もなく、漫画の尺と映画の尺を脳内比較して勝手に期待を膨らませてしまったほどだ。

・それがつまり画期的

劇場版鬼滅の刃前と後では、劇場版アニメ役割は大きく変化するであろう予感がある。

今までの劇場版アニメは、新規ファン開拓テレビアニメファンの両方を楽しませることが目的だった。

しかし、劇場版鬼滅の刃は、ともすれば原作を知っている人しか楽しめないような内容になっている。

それなのに、むしろ多くのファンを取り込むことに成功した理由は他でもない。

多くのにわかファンにとっては、むしろ原作にあるストーリー映画化したほうが、素直に見てみたいと思える要素になりえるということなのだ。

これには、鬼滅の刃特有の、大ヒットに至るまで長い時間をかけてじわりじわりとファンを獲得していったという、その独特なヒットの形態寄与しているものと思われる。

しかしながら鬼滅の刃劇場版は、今後もこうして原作ストーリーを切り取りつつ、高いクオリティをもって提供されつづけることで、今後もヒットが続くであろう確信がある。

なぜなら、アニメ全話をダラダラと見る気にはなれないが、ハイライトだけを切り抜いて、高いクオリティに濃縮されたものならいくら払ってでも見たいと思えるからだ。

これは、あれだけオタク以外の人間を巻き込んで成功したエヴァンゲリオンでさえなし得なかった快挙と言える。(原作ありきの鬼滅の刃比較するべきではないことは承知した上で。)

・まとめ

今までは、漫画アニメ劇場版と、それぞれ独立したコンテツとしてファン存在していたと言っても過言ではない状況だった。

しかし、鬼滅の刃がぶち壊したものはそうしたコンテンツの垣根であり、こと劇場版においては、今までの劇場版としての役割を全く覆した上で、今、劇場版として求められている役割とは何かを突き詰めた究極の形に至ったと言っても全く言い過ぎではないだろう。

これは、今後後追いコンテンツがヒットした際の劇場版のありかたを大きく変えることのきっかけになるはずだ。

最後に何が言いたかたかまとめる。

現代人のライフスタイルにとって、全話アニメは見るのが難しいけど、一部をハイクオリティにして凝縮した2時間劇場版なら見たいって人が沢山いることがわかったよ!

そしてそれは、いままで原作を知らない人を取り込めるのは原作にないオリジナルストーリーだというのが思い込みで、むしろ原作をしっかり切り取るほうが人を呼べるんだよ!

ということ。

よくわからない新キャラ。それに当て込まれ芸能人。無理やり2時間でお涙頂戴。

こんなの国民の誰一人として望んでないことがわかって本当によかった。

鬼滅の刃は早い段階で金になるって目をつけられるようなコンテンツではなかったからこそ起こり得た奇跡かもしれない。

でも、その奇跡が生んだ奇跡をこれからも大切にしてほしいと一ファンとして心から願います

  • 長い

  • 鬼滅はたんにコロナとタイミング重なった間ですそのが広がった説を支持するので (要はコロナで自宅待機の時期にコミック流行ってた&ちょうど完結だったので、読む人が増えた) マ...

    • 大人と子供がじっくり作品に向かい合う時間があっただけやね

    • あえて言うなら各種動画サイトで全話配信を続けてたから

  • は?銀魂ハイ論破

  • fe-to   ふぇーと。   KZRP

  • 想像だけでよくこんなに書けるなあ(感心) 最終巻は未だ発売されてないじゃん

    • 書き下ろし40ページくらいあるらしいね 最終回の書き足しもあるとか

      • それ間違いですって原作者がイラスト付きで謝罪してたよ

  • ラノベなら「続きを映画化」も普通だけどね 涼宮ハルヒの消失とか 少年漫画だと珍しいかな 大長編ドラえもんも似たようなものだな ジャンプ漫画も映画サイズに合わせて物語を区切...

    • 言うてSAOも魔法科もダンまちも劇場版はオリジナルやし。 「劇場版で完結」でもない、途中の部分を映画化した作品といえば、 幼女戦記や青春ブタ野郎など、確かにいくつかは存在する...

      • このすばとノゲノラ、ハルヒは途中の話の映画化の例としてあげられるでしょ むしろラノベは一巻一巻である程度の盛り上がりを用意している方だから、こういう映画化はしやすい方

        • 観測範囲にラノベが無かったんだろうとしか思えなかった

          • まあ鬼滅キッズっぽいし アニメ映画自体ドラえもんと鬼滅の刃くらいしか見たことないんでしょ

  • いや、原作の途中を切り取って映画化した事例なんていくらでもあるし、ここまでの文章を打ってる間で思いついただけでもごちうさ、このすばという事例があるくらいありふれている...

  • 鬼滅ファンって頭が悪い人が多いイメージがなぜかあって、すごく申し訳なく思ってたんだけど、こういうやつがいるからだな 車輪の再発明みたいなことをしてる

  • 典型的な生存者バイアス 稀有な成功例だけを見て今後も同じようにすれば成功すると考えるのは守株待兔の愚を犯すに等しい

  • どうせ本編から外れた小話だろうと思ってマジンガーZの映画見に行ったら主役機の代替わりというかなり重要なエピソードが展開されたのでめっちゃビックリしたって年配オタクから聞...

  • 増田で釣りをするのは画期的だな。 なわけねえだろ脳みそ腐ってんのか

  • 途中までしか読んでないけど、鬼滅より結構前からアニメで本編やって続きを映画っていうのはあると思う 深夜アニメ系やね

  • もともとはOVA化で考えてたんだろうな もしかしたら2期は無いかも位の考えで でもふたを開けてみればこんなだから、劇場公開に踏み切ったんだろうよ

  • 銀魂があるじゃん?って思ったらもう出てた

  • 鬼滅しか知らない人は「これ鬼滅のパクリ」って言いがち

  • 銀魂紅桜篇「へぇ~」 ロシャオヘイ戦記「原作の一部を切り取るのって」 一連のfateもの映画「そんなに珍しいっけねえ?」

  • メイドインアビスもエピソードだけ切り抜いてたよな

  • メイドインアビス。はい論破。てか途中を切り出すパターンも多いんじゃないか?

  • 踊る大捜査線とかコンフィデンスマンJPとか知らんの?

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