カネカの件が炎上しているのを見て、自分の思うところを書いてみる。ネット上に長文を載せたことがないので、稚拙な文章申し訳ない。
家族の事情で日本を離れて数年経つが、日本に住んでいる間は一部上場企業のメーカーで技術総合職として10年近く働いていた。
その時に自分の中で考えていた事や出来事を思い出しながら書いてみる。あくまでも1例に過ぎないけれど。
8時台に帰るのも「もう帰るんですか、今日早いですね」みたいな会話になる。
そんな状態なので、キャリア的に過渡期の30代から40代の男性社員が1か月でも育休取るというのは本当に難しそうに見えた。
それでも全社で2,3人くらい取ったらしいとは噂で聞いた。
ではなぜ同じポジションでも女性が育休を1年取れるか考えてみると、結局、数の問題もあるかと思う。
女性総合職自体が全体の10%程度、技術系総合職に限定すると数%で非常に少なかった。
女性の産休育休は割とすんなり取れて、時短勤務の申請も出来たが復帰後が地獄。
実家サポートがないと子供に何かあった時、母親が保育園に急遽迎えに行くパターンになるが、周りがその人の仕事を全カバー出来るような人的リソースもない。
なのでどんどん仕事が積み重なって、心折れてしまいそうな彼女たちを見て、自分は話を聞くことしか出来なくて悲しくて暗い気持ちになった。
自分は女だが、そうゆうのを見ていると、結婚はまだしも出産後の自分の生活イメージが全くもって描けなかった。
女性の先輩方から、産休育休取得回数(要は子供の数になるが)が多いと密かに人事評価が下がってしまうという話も聞いた。
男性社員だったらなおさら年単位で育休を取るイメージなんて掴めないだろうなと思う。1か月ですら難しいのに。
せめて子供が生まれたばかりの頃に時短勤務とか取って早く帰れば、奥さんだって助かるだろうに、とさえ思っていた。
定時にすらなかなか帰れないしなぁ。そりゃ少子化にもなるよって思う。
自分の退職時には普通に未消化分の有給は貰えたし、年度末までいたのでボーナスも貰えた。
海外移住が想像以上にお金がかかったため、本当に助かったし今でも会社に感謝している。
私は転勤辞令がなかったので、同僚の話からにはなるが2週間後に突然辞令というのはなかったように思う。
国内の場合、少なくとも数か月くらい前から上司からいくことになりそうみたいな話はされるようだった。
海外の場合は1年から半年くらい前からっぽかった。赴任手当は結構貰えるらしいけど。
やっぱり転勤って家族にとって本当に物理的、精神的、金銭的にも負担になるよね。パートナーが同等に稼いでないと拒否は出来ないし。
色々あって今は現地のスタートアップ企業で働いてるが、ほぼ毎日定時で帰れている今の方が出産に対して少し前向きな気持ちになったような気がする。
私が働きだした頃はまだ家庭を顧みずにワーカーホリックであることは美談だったけれど、少しずつ変わりだしているような気がしている。
やっと問題だと世間が認知しだしただけだから、全然道のりはまだ長いけど。
個人の人生のターニングポイント(結婚、出産、介護、etc...)でお互いにもう少し寛容になれたらいいのにと思うけど、そんなに単純じゃないよね・・たぶん
やっぱり件の会社の対応は、自分たち労働者にとって厳しい方向に向かっているような気がする。
とりあえず日本社会が良い方向になることを願って、今年の夏(だったっけ?間違ってたらすみません)の選挙は在外投票を必ずしようと思う。
おやすみなさい。
昭和の頃は、働けば働くほど会社が成長して給料もあがったんだ。 給料がたくさんあるんだから、嫁さんは働かなくていいし、子育てもお金かけられる。 しかも、この世代は、年金も十...