2016-03-24

東京アニメアワードフェスティバル2016に関連しそうでしない話

話題になってるね東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)2016。

いま来た人でどれくらいバタバタしてるか知りたい人は、PDFを読むと良い。

http://www.shortfilmdepot.com/en/home/accueil/affichereglement/nIdSection_PM/253/nNumLangue_PM/2/idFestival/66/file/Tokyo_Anime_Award_Festival_Short_Animation_F_%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%90%E3%83%AB%E3%80%80%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E9%83%A8%E9%96%80

短編アニメーションの応募要項という重大な文書にもかかわらず、8ページ目にしれっと「長編アニメーショングランプリ」とか誤字があるわけですよ。

(流石に英語の3ページ目はちゃんと TAAF2016 International Short Animation Grand Prizeとなってる)

まり、そういうミスをするような組織体であるというのは、まあ最初から判ってたわけです。

一般的一般社団法人の話

一般社団法人日本動画協会にはあんまり関係ないんだけど、一般論として一般社団法人には色々あります

ちゃんとしたところ、いいかげんなところ、ちょっとどうかと思うところ、色々です。

で、重要なところなんですが、一般社団法人って、公益法人じゃないし株式会社じゃないし、役所でもないわけです。

割と立ち位置中途半端なこともあって、良い意味でも悪い意味でもユルイことが多いわけですね。

例えば、お役所はこういう文章を出しません

実行委員会との連携や、長編及び短編審査、招待作品選定等、極めて順調に準備が進んでいます

江口氏のディレクターの解任による不利益不都合は一切ありません。

江口美都絵氏(東京アニメアワードフェスティバル・元フェスティバルディレクター)に対する刑事告訴・民事裁判に関する御報告 (2016/2/15 付発表文に対し、第8項を追加発表) | 日本動画協会

「極めて順調に」とか「不都合は一切ありません」とか、お役所は書かないのです。

役所文書口約束ではなく文書)は、広い意味公正証書と呼ばれてて、ちょっと特殊な扱いになるからです。

民事訴訟法228条あたりを読むとわかるよ。普通公文書と呼ぶよね)

なんで書かないかというと、こういうことになった時に、結構マズイ&面倒なことになるから

shortfilmdepot.com の本年度の登録者エントリー手続が行えなかった作品につきましては、TAAF事務局は、来年度開催予定のTAAF2017に対しても応募受付可能とする措置をとり、shortfilmdepot.comの運営者と協議を行い、登録者に対して告知を行います

TAAF2016 「コンペティション部門短編アニメーション」ノミネート全作品発表! | 東京アニメアワードフェスティバル2016

  1. 解任で不利益不都合一切ない
  2. shortfilmdepot.comには登録したけど、TAAF公式サイトを通じてエントリーしなかった人のは、来年

役所文章はこういう「1番の解任で問題ないって書いてる以上、2番の問題は解任された人とは無関係だよね」という言質をとらせないようになってます

念の為補足すると、1番を書いて無ければ「揉めたの契約解除した委託先に妨害されたからだから、そっちに損害賠償してね」って出来た)

請求 or 訴訟 万能主義

まあ、これもお役所仕事とかの典型ではあるので一般論として聞いて欲しいんだけども、

世の中には「言えばまあ通るんじゃないかな」的な勢いでイイカゲンな事をしてくるところがワリとあります

仕事発注して仕事が動き出してから「やっぱあれキャンセルね、一銭も払わないからだってキャンセルだし」みたいな。

役所不思議時間間隔で動いてるので、お金なかなか払ってくれなかったり、微妙に話がなくなったりします。

書類になってるとちゃんと守ってくれるし、イイカゲンなことは書かないんだけどね。

(なので、役所のひとに無茶言われた時は、文書請求してくれって返すと大抵お金払ってくれる)

と、同様に、なんかこう、訴訟すれば自動的に通ると思ってるひとも結構ます

まあ訴訟慣れも嫌なモンだけど、メンドウ嫌がるひと多いからね。

TAAF2016とは何の関係もない一般論だけど、例えば

  1. クラウド管理を任されててアカウント持ってる
  2. 突然のクビ!
  3. 「お前しか管理者居なかったから引継でデータよこしたり仕事しろ

となったとき、「じゃあ確認訴訟するかあ」とはならないことが多い。

雇用契約上の地位確認→クビじゃねえよな→和解金貰って辞めるのパターン

まんま泣き寝入りなんだけど、まあメンドウだからね。

これもまあ一般論なんだけど、

クビにはされましたが邪魔しました、だと負けるけど、

クビは無効ですノータッチです、だと勝てることが多いよね。弁護士忠告しないのか。

東京アニメアワード 357件

ここまで読んでくれた人にちょっと良いことを教えるけど、

東京アニメアワード 357件」でググった時に出てくるサイトあるよね。

はい、それが転載可能なリストです。

まりウラドリしない」「独自ソース持たない」「主張を転記してくれる」美味しいサイト群。

ちょっと説明すると、TAAF2016の短編応募はこんな状況でしたってのがTAAF2016サイトで公開されてる

コンペティション部門短編アニメーションの応募総数は、インターネット上の応募受付サイトである shortfilmdepot.com への登録者で、TAAF公式サイトを通じて自らエントリー手続を行った方々の173作品を含む522作品でした。

shortfilmdepot.com の本年度の登録者エントリー手続が行えなかった作品につきましては、TAAF事務局は、来年度開催予定のTAAF2017に対しても応募受付可能とする措置をとり、shortfilmdepot.comの運営者と協議を行い、登録者に対して告知を行います

TAAF2016 「コンペティション部門短編アニメーション」ノミネート全作品発表! | 東京アニメアワードフェスティバル2016

わかりにくいんだけど、

  1. 全部で522作品
  2. TAAF公式サイトに直接作品を持ち込んだのが、173作品
  3. shortfilmdepot.comに作品投稿したけど、直接TAAF公式サイトに来なかったひと(522-173=)349作品
  4. 3番の人は、来年のTAAF2017でも受け付けるよ。

というわけで、349作品が(理由不明だけど)来年受付になるよ、と書いてある。

というわけで、いま357件って書いてるところは、ちゃんとしたデータソース別に持ってないんじゃないかなあ。

(なお、530件-173件=357件になる。530件っていうのはおたぽるが役所にヒアリングした時の数字だね)

こういう時、慎重さに差がでるから、良く観察したほうが良いよ(誰がとは言わないけど)

ゆる~く書いてるように見えるのに、確認が取れた数字しか載せないところは、やっぱ揉まれてんなあという感じ。

東京アニメアワードフェスティバル、大量の未審査作品を発生させたまま終了… | 東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

まとめ

カクヨム増田のイチジャンルをとられるのはちょっと悔しいよね

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