2020-08-24

2カ月下痢して大腸内視鏡検査を受けたから、ダラダラと感想を書く。

https://anond.hatelabo.jp/20170510162932

以前卵巣嚢腫を取った者だけど、その節は読んでくれた人ありがとう。あれからしばらくして尻にカメラ入れたから色々書く。これ読んで検査迷ってる人の心的ハードルが下がったら嬉しいな。

今回もあくま個人体験感想なので、そんなパターンもあるんだへぇーくらいに受け取ってほしい。クリニックによって、結構違うみたいだし。話が話なので色々汚いかも、許して。

1.受診きっか

元々お腹がゆるい方で、事あるごとに腹を下してきた。

繊細なティーンだった中学生の頃は、数日あるテスト期間のどこかで1度はテストを途中で切り上げてトイレに行ったし、スポーツ試合前には正露丸が欠かせなかった。今でも生理前・生理中は大体下痢してる。あと、油物食べた時とか。

そんな私でも流石に2カ月も下痢が続くことはなかったから、受診を思い立った。

ちなみに、腹痛はそうでもなくて出せば落ち着くタイプだった。

2.初受診

悲しいことに自宅周辺にある内科はヤブ多目だったが、ギリギリ歩いて行ける距離過去に消化器系の研究をしていた開業医を見つけて事なきを得た。検査用の設備もあった。

先生によるとあなた場合典型的過敏性腸症候群だと思われますとのこと。ストレスが原因なことが多いそう。

「今のところ重篤な様子はないけど、同じような症状の別の病気が潜んでいることもあるから」と、腸に問題ないことを確認するために内視鏡検査をすることになった。

毎週この曜日しかやってないんだけど都合どうです?再来週?空いてますよ、今コロナでみんな病院控えてるでしょ?暇なんですよね(東京都内緊急事態宣言中だった)。なんて具合にアッサリ日程が決まった。ちなみに、後日健康診断専門のクリニックにも興味本位で聞いたら、そこでは今は逆に予約取りづらいらしい。ここも検査出来る曜日や人数が決まってるそうだ。機関によりけりだから気になる人は問い合わせてね。

その日は血液検査用の採血をして、検査前日から当日の注意事項を聞いて、検査当日に使う下剤をもらって終わった。下痢止めや整腸剤なんかも処方されたけれど、あまり効かなかった。

過敏性腸症候群について、詳しくは専門家HPを見てね。心当たりのある人は医者にかかってね。

https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/ibs.html

3.検査前日

食事制限があった。

事前に調べたところ、各クリニックによって食べて良いもの悪いもの食事制限の開始のタイミングが違い、ところによっては専用の食事セットが支給されることもあるらしい。

私が受診した医院では、肉・野菜果物きのこ類・海藻類なんかがNGだった。繊維質は敵。うちで普段使う食材の9割がダメだった。逆に食べていい物を指定してもらった方が楽だったかもしれない。白米と食パンをモソモソ食べて過ごした。量も控えめにしなければならないのが地味に悲しい。

4.検査当日の準備

下剤以外は水しか口にしちゃダメとのことだった。

私が処方された下剤は、検査の数時間前(私は大体5時間前だった)から原液を水で薄めて合計2リットルにしたものを2時間かけて飲むものだった。適切な濃度で作ると体内で吸収されることなくそのまま出てくる仕様らしい。

先生曰く「お酒チビチビ飲むくらいのペースです。計測用のカップが付いてるけど1杯ずつ計るの面倒だから、空の2リットルペットボトル原液入れて、水で薄めたものトイレに持ち込んで飲むと楽ですよ。」とのこと。先生自身胃腸が弱く、何度か内視鏡経験している様子だった。こういう経験に則したアドバイスは最高にありがたい。

コロナ蔓延に伴って仕事セーブがかかり、すっかり朝寝坊になっていた私は少し早起きをして下剤を準備した。

どんな味かな、飲んだら即出てくるのかな、お腹は痛くならないだろうか、病院に向かう途中で催したらどうしよう……等、期待と不安でドキドキしながら下剤を口にする。

ちょっとスポーツドリンクと似ている塩味がする。飲めないほどでもないかな?と思ったのは最初の500ccまでだった。

甘味と酸味と香りが無いおかげで、だんだん苦痛になってくる。マズい。

今まで多少マズくてもなんでも食べ切って飲み切ってこれまで生きてきたけれど、その自信が揺らぐ。一気に飲んでしまいたいけれど、少しずつ飲まなければならないのが辛い。

そうしてやっと半分を過ぎた頃、病院から電話がかかってきた。

「お薬飲めてますか?……そうですか、少し遅れ気味なのでペース上げて下さい。ところで、増田さんの前の予約がなくなったので、よかったら予定の1時間前に受診しませんか?出来ればでいいので……お通じどんな感じですか?……はい、それならもっとペース上げてもらって大丈夫です。それでは急で申し訳ないのですが、○○時にお待ちしています

そこからは残り数百ccをジョッキでビール飲むくらいのスピードで飲んだ。真似しないでね。

お通じは飲み始めて5〜10分頃に第一陣が、その後少しずつ間隔が狭まりながら二陣三陣と続いていった。回を増す毎に具が減って、さっき飲んだ下剤にちょっと色がついただけの液体が出てくるようになった。強烈な便意はあるものの、腹痛はなかった。

トータル何回トイレに入ったか覚えていないけれど、下剤飲み始めて大体3時間くらいで粗方出切ったと思う。

5.検査

出発する頃にはお腹の具合も落ち着いて、途中でトイレ休憩を入れることなく無事に病院に着いた。

到着後、まず不織布製の検査着に着替えた。布製もあったけど、万が一汚したら嫌だ。

上はブラトップ検査着を羽織る。普通のブラは取るように言われたけど、ブラトップはセーフだった。下着の詳細な説明を事前に聞いておけばよかったと思った。

下はノーパンキュロット型の検査着を履く。キュロットの尻部分に開いたスリットに、ここからカメラを入れるんだなぁ……と想像せずにはいられない。履いてみると思ったより尻は出てこないしチラリもしなかった。

ベッドに案内されて、看護師さんに「下剤飲むの大変でしたよね、飲みきれない人も居るんですよ。どうしても味が受け付けないとか、体力的に厳しいとか、中高年の方に多いんです。頑張りましたね。」なんて労いの言葉をもらいつつ血圧を計ったり点滴を入れてもらったりしたんだけど、麻酔(注射だった)したあたりからまり覚えていない。

肝心の大腸内視鏡検査中のことも、どんなものだったのかよく覚えていない。フェイスシールドガウンを着た重装備の先生看護師さんと一緒に、横向きに寝てる私の尻から入れたカメラ映像へぇへぇ言いながら見ていたはず。意識はあるけど、少しボーッとする感じだったと思う。その時はしっかりしてるつもりだけど、後から振り返ると確かに色々鈍っていたと思う。痛い・不快といった感覚はなかった。これも麻酔の効きやすさ次第で個人差あると思う。

検査後に着替えて結果聞いて歩いて帰宅する間は、少しフラフラしてた。

余談だけど、実は以前に痔の治療肛門科で軽い内視鏡体験済みだし、私としてはいちばん他人に見られなくない便は全部出してきたし、産婦人科でも何度となく内診を経験しているので、医師相手下半身を見せる恥ずかしさというものはもうどっか行った。無。無です。下の毛も特別処理することなくいつも通り。

6.結果

その日のうちに教えてもらえた。何も問題なかった。

今後の治療については参考にならないだろうから割愛するけど、しばらくは下痢と付き合っていかなきゃならないそうだ。ドンマイ、重病じゃなかっただけラッキーと思おう。

会計は2万5000円に少し欠けるくらい。保険はきかない。もし検査中にポリープが見つかっていたら、その場で取ってもらう関係でもう少し値段が上がってたらしい。

麻酔したことだし、検査後は乗り物運転は控えて、大人しく過ごした。食事普段通りの物を普段通りの量食べて問題なかった。

7.印象的だったこ

生理前・生理中も腹を下す旨を医師に話したところ、「生理ってすごいストレスかかるから下痢便秘になる人多いんですよ」と言われた。今まで女性ホルモンがどうたらこうたらってやつだけが原因だと思ってたから、目から鱗だった。両方あり得るんだって

そりゃそうだよね、突然自己肯定感ガッツリなくなって数日間落ち込んでたら生理が来て「原因お前か!!!!」ってブチ切れた回数山の如しだし、最中不快だし不安も多いし、ストレスの影響ない方がおかしいくらいだ。

PMS女性ホルモンに振り回されるのが辛い人は婦人科相談しようね。

8.その後

麻酔もしたか検査後は気をつけて様子見してたけど、特に体調の変化もなく、下痢が続く以外はいつも通りの生活にすぐ戻れた。

ちなみに下痢は、長らく登園自粛していた子どもをまた保育園に預けるようになったら劇的に改善した。

育児によるストレスが、今度は保育士さんに降りかかるのかもしれないと思うと悩ましいけれど、本当に助かった。保育士さんには頭が上がらない。

以上です。

正直、下剤がいちばん大変だった。そこさえ越えたら後の工程はなんてことないと思う。飲み切る自信がない人は、事前に先生相談してみた方がいいかも。

今回も、あくま医療無知個人感想なので「そんなパターンもあるのねー」くらいに留めておいてほしい。

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