はてなキーワード: キヤノンとは
経済学の授業で先生が、自民党と大企業経営者のせいで派遣がここまで広まったんだ
と言ってたんだ
それはたしかにそうなんだろうけど、じゃあ派遣制度拡大を導入しなかったらどうなってたんだろうって、頭の中で想像してみたんだ
それでも他の先進国に比べたら、日本は国内に製造業をある程度維持することに成功したと思うんだ。
派遣制度もない(一部の専門職はある)ので、いわゆる工場を海外にどんどん移すことになったんじゃないだろうか
といっても社員は簡単に首を切ることが可能だし、アメリカ総派遣社員って感じではある。
ドイツやフランスなんかは、比較的製造業が維持できているし、日本的な派遣制度も無いけど
かわりに失業率がものすごい多くて10%近くだし
(ちなみに、日本の失業率の失業基準が緩いって言うけど、海外基準で見ても5%ちょっと)
だから何が言いたいかっていうと
問題の外見は違えど、中身は一緒な感じですねって話
だから自民党うんぬんって本当にそうなんだろうかって思ったし
キヤノンとか叩かれてるけど、自国内に工場を持ってる会社が叩かれて
全部海外に工場を移した他メーカーが叩かれないのは何でだろうって思った。
年賀状シーズンということでそろそろ家庭用インクジェットプリンタ商戦が始まることと思うが、出版業界で働く私がアドバイスを一言。
「キヤノンはやめとけ」
ご存知の通り日本に二つの超大手印刷会社があるが、今年までカタログ印刷やら電子部品の提供・採用で、その二社はキヤノン寄りとエプソン寄りにかなり綺麗に分かれていた。
ところが今年に入って「品質上の理由」と「機械的安定性の問題」と「ランニングコストが割高」ということで、インクジェットプリンタやレーザープリンタやカラーコピーの導入・更新で、キヤノンを一気に切り捨ててしまい、その影響か中小印刷社もキヤノンからコニカミノルタ・エプソン・ゼロックス・hpといったあたりにシフトしつつある。これだけ嫌われるのも珍しいというかこの信用のなくしっぷりは見事だなと。プロユースを失うのは今後徐々に効いてくるだろう。
党員の息子です。
元増田のエントリと順序を変えてしまいますがまずは以下からお答えします。
あと先のトラックバックではちょっと文体が失礼だったように思えましたので、今回は改めました。真剣にご批判頂けているのが伝わってきますので。
「『共産党性善説』に依りすぎ」については、やはり共産党サイドからの視点なので客観性に疑問を持たれて当然かもしれません。これは今回の僕のエントリすべてに言えることだと思います。僕のエントリには甘目に見ても「主観的で共産党的な」客観性しかないのです。そして補足のこの説明にも疑問を持たれてしまうかもしれません。それが元増田をはじめとする世間と共産党の差なのだと思います。
弁解がましく申し訳ないのですが、以上を前置きとさせてください。
そうかも知れないし、トヨタ特有の問題かも知れない。これが個人ブログの論戦なら「一件だけ取り上げて一般化するなよ統計資料とかソースも付けろソースを」というレベルだよな。
ソースに関しては内部告発ですのではっきりとは出ないかと思います。内部告発に関連して公益通報者保護法というものがあります。
公益通報者保護法は、労働者である告発者を守る法律です。どこから得たソースかは漏洩すると守秘義務違反になります。守秘義務違反についての罰則は僕にはちょっとわかりませんが。
ソースらしきものといえるのは赤旗のWeb版くらいしかないですね。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-09-15/2006091503_01_0.html
共産党のこの手の調査力については否定する気は無いが、この件で共産党が党利党略のために恣意的な調査をしていないという保証がどこにも無い。
という批判をまま繰り返し頂いてしまいそうで恐縮しています。国土交通省調べと愛知労働局調べからある種の仮説、もしくは補説を立てているのだとは思います。ただ、"恣意的"でない調査は存在しないとも思うのですがいかがでしょうか。党利党略のため調査をしない政党は無いのではと思います。
これは受け取る側、あなたをはじめとした<国民>の問題であります。<国民>それぞれの主観的な問題なのです。そこで考えるべきは、共産党の党利党略をここから読み取ることなのではないでしょうか。僕はここから、弱者である労働者サイドの視点で対大企業の姿勢、という読み取り方をしました。
ですので僕自身が弱者である一労働者である間は、ツールとしてこの政党を利用しようと思っているのです。もちろん元増田には不満があると思います。これについては先述しました、「元増田をはじめとする世間と共産党の差」なのだと思います。
上記とは別の角度からお話しさせていただきますと、単純に「恣意的な調査」というのは、あり得る話ではあります。だけれども「恣意的」と自覚しながらも出したのだとしたら反駁を待つために質問したのだと思います。そしてその反駁こそ共産党の望むところなのではないかと思います。この反駁が与党なり、他の政党からでてくるでしょうか。おそらく出てこないでしょう。トヨタはアンタッチャブルなんです。下手に刺激して証人喚問等々は避けたいのではないでしょうか。
それに「そこはとらせなきゃ」と言っても、他の政党同様、共産党にだって取るべき責任から逃げてきた前科はあるわけで、特定の政党にシンパシーを持ってない俺には「きっと○○議員は責任を取ってくれる」という希望的観測は持てない。世論が強制的に志位に責任を取らせる具体的な方法があるなら話は別だが。
「前科」とはおそらく、
の等々かと想像します。他にもありますでしょうか。
共産党側の反駁をhttp://www.jcp.or.jp/faq_box/index.htmlで探してみました。
以下の該当無しというのは、先に挙げた記事に関連するものが無かった、という意味です。
この検索結果を受けて思うのは、この体質というのは変えていくべき重大な問題なのだと思います。
代々木側(あえてこう言わせて頂きます)にも、トヨタにふれられて困る与党自民党と同じ部分がある、ということです。
宮本顕治リンチ殺人事件の審議についておそらく代々木側はこういうでしょう。「この件に関しては解決したこと」「共産党と敵対する団体のデマゴーグ」と。しかし、これらがまだ話題として上がり続けていることをどれだけ重大にとらえ、いつまでも反駁し続けなければ意味がありません。
この点は僕が積極的に共産党を支援できない理由の二つ目と言えそうです。
そして、「(責任を)とらせなきゃ」の真意ですが、一番効果的なのはやはり選挙なのです。国民がこの大嘘つきめ、と選挙で落選させないといけないわけです。1952年5月1日に起きた血のメーデー事件発生から5ヵ月後に行われた総選挙では、事件のあおりをもろに受け共産党は全議席を失ったそうです。当時は分裂気味であった共産党にとってはよい薬だったのではないでしょうか。「世論の強制力」に該当するものは選挙以外残念ながらありません。不逮捕特権というものもありますから。
発端になってるトヨタやらキヤノンの事案が曖昧なまま事実認定されてる点が釈然としないな。自民党を倒すための手段くらいはきっちり選ばないと、結局自分たちに跳ね返ってくるだけな気が。
や、
実際、過去に拉致問題をいち早く取り上げていながら、いざ北の将軍様が拉致を認めたら社民党とセットで共産党は落ちぶれたわけだし。昭和時代の共産党の議席数とか今見返すと信じられんよ。
などは、マスコミとの関連性も考えられそうです。今でこそ露出は増えはしましたが、結局赤旗や、党員や民青によるビラまきでしか広報活動ができないのが問題なのかもしれません。常に共産党側からのフィルタを通してでしかものが言えないのですよね。信用されていない人の言説を誰が信じるでしょうか。たとえそれらが真実であったとしても、その真実が皆の真実になるとは限りません。共産党側の人間にはマイノリティである自覚が無いのかもしれませんね。
これもまさにその通りです。あくまでも共産党の肩を持つ身としましては、選挙のための選挙運動を彼らはしていない、ということくらいでしょうか。しかし、これはこれで全然政党の役割を果たしていないような気もします。
元増田とのエントリを通して思ったことは、やはり共産党をはじめとする政党はツールでしかない、ということです。国会は議員が勝手に運営しているように見えますが、僕らはそれに期待し実行させる権利も、ふざけるなと抑止する権利も持ち合わせているのです。元増田も他の皆さんも選挙権を小さな権利だと思わないでください。一党のみを支持する考えはもはや危険なのかもしれません。時勢ごとに支持政党は変えてもかまわないし、それが国会に反映するよう、僕らは僕らの持っている選挙権の強さを被選挙権を行使する者達へ知らしめなければなりません。
非常に長くなってしまいました。レイアウトに難があり読みづらいかもしれません。申し訳ありません。
元増田です。
そうかも知れないし、トヨタ特有の問題かも知れない。これが個人ブログの論戦なら「一件だけ取り上げて一般化するなよ統計資料とかソースも付けろソースを」というレベルだよな。
正直共産党の裏取りは半端無いと思う。
悪いけど、それは「共産党性善説」に依りすぎていると思う。共産党のこの手の調査力については否定する気は無いが、この件で共産党が党利党略のために恣意的な調査をしていないという保証がどこにも無い。
それに「そこはとらせなきゃ」と言っても、他の政党同様、共産党にだって取るべき責任から逃げてきた前科はあるわけで、特定の政党にシンパシーを持ってない俺には「きっと○○議員は責任を取ってくれる」という希望的観測は持てない。世論が強制的に志位に責任を取らせる具体的な方法があるなら話は別だが。
共産党の代表質問は実はよくできた誘導尋問なのです。するっと答えが返ってくるとは端(訂正前:鼻)から思っておりません。
総理大臣に質問しても他の担当省庁の大臣が答えたりすることで、総理は質問から逃げている、というイメージを国民に与えたり、今回でいうと「個別の案件ですから何とも言えない」という言質をとったことで、この問題に進展があった場合に「あの時ああ言ったじゃないか、これは会社ぐるみ、グループぐるみの問題なんだ、動かないのはどういうわけだ」と言えることが大事なのです。
そういう「意志」を持つ事自体は野党の戦略上アリだとは思うが、発端になってるトヨタやらキヤノンの事案が曖昧なまま事実認定されてる点が釈然としないな。自民党を倒すための手段くらいはきっちり選ばないと、結局自分たちに跳ね返ってくるだけな気が。実際、過去に拉致問題をいち早く取り上げていながら、いざ北の将軍様が拉致を認めたら社民党とセットで共産党は落ちぶれたわけだし。昭和時代の共産党の議席数とか今見返すと信じられんよ。
さらに言いますと、もう次の矢は準備されているかもしれません。そのくらい情報戦には強いですよ、奴らは。
共産党員を両親に持った僕が無勉強な上、全くの想像ではありますがお答えいたします。
なんか、前半で志位が言ってることって「いちいち国会で取り上げてたらキリなくね?」という話ばかりな気がするんだが。「全国のあちこちで起こってる」って?実数が何件あるか知らんが、それら全部予算委員会で並べて、その都度麻生に「そりゃいけませんな」と言わせ続けるつもりか?それとも、今回幸運にも話題に上がった人だけ救済されたら後は知らんぷりか?
実数が何件よりも、トヨタがやっていることというのが重要。あのトヨタがやってりゃ余所もやってる、というのは想像できそう。
たとえトヨタだけであってもトヨタ=経団連という方程式はまだ生きているので、そのトヨタの不正に強く言えないことを問題提起しているとも言えそう。
その証拠にキヤノン(御手洗が今の経団連会長)のことも混ぜ込んで質問している。
ということでこれは「そりゃ(事実なら)いけませんな(けど個別の案件でしょ)」、と言わせてるで正解。
あと話題に上がった人だけ救済、ということにはならない。一つでも判例やら前例ができあがると全然違う。
ただマクドナルド店長残業代不払い問題とかと同じで、新しい問題がまた浮かび上がるのも事実。
共産党が一方的に言ってるだけで、それが違法かどうかも分かってない段階で総理大臣や厚生労働大臣が「トヨタけしからん!」なんて簡単に言えるわけねーだろ。
違法かどうかもわかっていない段階だから聞いているのだと思う。まあ共産党には違法だ、という確信があるのは確実。
まあ3ヶ月と1日おきに配置換え云々というところからも、正規雇用の義務から逃げているという、違法性を確信しているはず。
正直共産党の裏取りは半端無いと思う。
民主党の偽造Eメール涙目問題なんてことは絶対に起きない。責任は志位和夫がとると思うよ。そこはとらせなきゃ。
「こんにゃくゼリーで子供が窒息死して可哀想だからマンナンライフの経済活動を政府権限で強制的にストップします」と何が違うんだ?
トヨタは資本金3970億円の1部上場株式会社。いわゆる世界のトヨタです。
逆にいうとマンナンライフのこんにゃくゼリーが、なんでこんなすんなり製造中止になったかを考えるべき。
共産党も、あちこちで違法行為を確認済みならさっさと証拠固めて労基やら警察やらに通報するなり、赤旗で大々的に糾弾するなり、訴訟手続きのノウハウを被害者に伝授するなりすりゃいいのにな(これは実行済みなのかも知れんが)。
http://www.jcp.or.jp/youth/koyou/index.html
ここらへんは逆に一番強いところと思われます。
労働基準法や派遣法の改正とか、労基の監督権限強化とか、違反企業への罰則を強化するとか、そういった大局的な次元の話をするのが国会だと思ってたんだが、俺の認識が間違ってるんだろうか。
その改正/見直しのきっかけをこの質問で作っているんだと思いますよ。
現にあなたはいろいろ考えているみたいだし。
それが一票につながるはず、と共産党は努力しているんでしょう。
実際は全然つながってないですけどね。
最後にいうと、
共産党の代表質問は実はよくできた誘導尋問なのです。するっと答えが返ってくるとは端(訂正前:鼻)から思っておりません。
総理大臣に質問しても他の担当省庁の大臣が答えたりすることで、総理は質問から逃げている、というイメージを国民に与えたり、今回でいうと「個別の案件ですから何とも言えない」という言質をとったことで、この問題に進展があった場合に「あの時ああ言ったじゃないか、これは会社ぐるみ、グループぐるみの問題なんだ、動かないのはどういうわけだ」と言えることが大事なのです。
さらに言いますと、もう次の矢は準備されているかもしれません。そのくらい情報戦には強いですよ、奴らは。それで政府が動けばOKだし、動かなければ国民が審判を下す、そういったことを期待しているのだと思います。しかしこれは投票率が上がることが前提にされてます。この問題提起を受け止めるべき国民がどう動くかにかかってます。
国会で問題提起されたものを国民がひとつずつ判断し投票につなげないと、こういったことは水泡に帰すのです。投票率が低いと政府与党(現自民党)はHappyなんです。
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2008 10/10 08:10頃 追記です。
id:dekaino 宗教として崇めるのではなく、労働者の地位向上のために役立つ道具として扱うのが、共産党の上手い使い方?
というのは僕の実感しているところと似た考えだと思います。
政党はツールでしかないので、自分が高所得者になるまでは共産党あたりを支持して与党へのカウンターとして使うのがいいと思います。
ウィンプがマッチョになるためにとりあえず、現存するマッチョを叩くためのツール、ってことでしょうかね。
間違っても政党に帰属する議員は先生なんかじゃありません。ただの公務員です。みんなで見張ってどんどん汗かかせましょう。
上記のこれらと同じようなことを青木雄二が言っていたような気がします。
共産党が「たしかな野党」というのは伊達でなく、正直僕自身も共産党に政権とってほしいとは思ってません。一回くらいは好奇心程度にみたいかな、くらいです。
ついでに追記しますと、僕が共産党を積極的に支援する側に回らない理由は、共産党員が馬鹿ばっかりだからです。
学生運動くずれみたいなのが多すぎるんです。ファッションで政治に関わられても困ります。
公明党といっしょにされることが多いのはこういったことに由来しているのではないか、とも思います。
マルクスは神ではないし、またマルクス自身もそのようなことは望んでいないように思うのです。
マルクスを指導者として崇めるよりも、神棚から引きずりおろし批判の対象としたり、ともに歩む同士として肩を並べてやり抜く気概が無い限り、共産党員は馬鹿でありカルト集団です。もちろんこれはマルクスを志位和夫やら代々木やらに置き換えても同じです。このような考えを持たれている方は、筆坂問題で党を離れられたのではないでしょうか。
y_arimがぽけぽけしながらも生きてることがどれだけ一部の人の精神安定に役立ってるか。
高学歴でも自分がバカなだけだったり、身体障害があったり、心臓が弱かったり、ドモリだったりで道から滑り落ちたやつなんてたくさんいるんだ
しかも、勉強めっちゃしてたやつとか、あたまいい奴とかだったらこの切なさは泣けてくるほどに辛い
同期の奴らに「いまなにしてんの?」って聞いたりしたら、「金融でスイス」「トヨタ」「キヤノン」
・・・普通に死のうかと思うぞ?
それでも生きてけんだ、ってことをy_arimは証明してくれてる。
それだけでもちょっと、なんていうか、元気出る。明日も頑張ろうかと思える。
自分の基準と違うからって誰かを攻撃してごちゃごちゃ言ってるお前はまったく自己中だ。
彼らにいなくなられたら、明日も頑張ろうかと思う人間が少し減ることだってあるんだ。
今回のヤマダ電機の場合、メーカーの人がメーカーの給料でヤマダで働いてた(働かされてた)わけだ。メーカーは人手を取られ涙目、ヤマダ電機ウマー、消費者は安く買えるんだからいいじゃん、で終わりそうだが。
メーカーやヤマダのトータルの作業量自体は変わってないわけで。
メーカー社員の立場としては(自覚や意思と関係なく)労働力の不当廉売をしてることになる。
ヤマダ電機も、あるいはトヨタやキヤノンも、そういう労働力の不当廉売が行われている、そうせざるをえない環境が現状。
間接的に「お前らがそうやって低賃金で働くからこっちの給料相場も下がるんだよ!」と言う解釈もできる。というか労働市場的にはそう。
だから、
とは言い切れないんじゃないかなあ。
モノの値段は需給バランスで決まる。
ヤマダが労働力を搾取してたこととヤマダの店頭小売価格が安い事に、相関関係はないと言ってもいい。
「俺が安く買えればそれでいい」は正直かつ多数意見だろうが
これらは二者択一ではない。そう思い込まされているだけである。
「恥ずかしながら、これが私の全財産でして」
4月15日夜、東京・飯田橋近くのNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」。男性(39)は財布の中身を見せて、うなだれた。
財布には小銭ばかりで100円ほど。前日に古本屋で本を売った400円の残りだ。飯田橋までの電車賃もぎりぎりだった。
都内の電気工事会社の下請けで働くこの男性は、生活困窮者を支援する「もやい」に助けを求めていた。
「いつお金が入りますか」
「4月18日です」
「いくらぐらい?」
「たぶん、3万~4万円」
「その額でいつまで」
「それじゃあ、苦しいですねえ。どうしますか」
「18日までしのげれば、アルバイトでなんとか……」
1万円を工面してもらい、米5キロと缶詰5個をもらってしのぐことになった。両親は年金暮らしで頼れない。
「本当にお恥ずかしい。仕事を探しながら働く繰り返しで、失業保険も貯金もないものですから……」。何度も頭を下げてはお礼を言った。
男性は99年、都内の私立大学を卒業した。浪人と留年を重ね、このとき30歳。就職氷河期まっただ中だった。
派遣労働者として働きながら、就職活動を続けたが決まらない。派遣会社10社以上に登録し、契約が切れると清掃業務や建設作業などで食いつないだ。たまに採用されても契約社員扱い。細切れ雇用の全部は本人も思い出せない。
そのうち面接で「どうして職をそんなに転々としているのか」と聞かれるようになった。これまで60社以上の面接を受けたが、正社員への壁は高くなるばかりだ。
いまは工事で余った廃材の片づけなどをする仕事。正社員を希望したが、半年間の契約社員。日給1万円、翌月払いだ。3月下旬に入社し、3月は5日間働いた。
ところが、4月18日の給料日、3月分の給与明細を見てがくぜんとした。手取りはたったの2万1814円。健康保険料9456円、厚生年金保険料1万7995円、雇用保険料735円が天引きされていた。
これでは家賃3万200円にも足りない。日雇い派遣大手のフルキャストを通じ、夜も仕事を始めた。
午後5時に仕事が終わると、すぐ派遣先の倉庫へ。6時半から10時まで、ベルトコンベヤーに追われながら荷物の積み込み作業。時給は1千円。一晩で3500円にしかならない。
くたくたでアパートに帰る。倉庫の仕事を始めた初日、1回430円の銭湯は高いのであきらめた。部屋は4畳半一間の風呂なし共同便所。布団はなく、2枚の毛布の間に入って眠る。2日続けたが、3日目に会社を休んだ。ダブルワークで疲れ切った。数少ない楽しみの携帯電話代1万1千円の支払期限で憂うつでもあった。翌日が、会社に昼の弁当代の3月分2千円を支払う日だったことも気分をめいらせた。
翌朝。通勤途中、スーツ姿のサラリーマンたちが足早に彼を追い抜いていく。まもなく40歳になる。その数カ月後には、雇用契約の更新時期がまたやってくる。
「やっぱり、私のような人間では駄目なんです。ピシッとスーツを着て、ライフステージを踏んできましたって胸を張れないと、正社員にはなれない。そういう厚い壁を感じてしまいます」
男性はたびたび、自分のことを「私のような人間」と呼んだ。まじめに働いても、30歳で大学を出たというだけで貧困から抜け出せない。広がる「ワーキングプア(働く貧困層)」。1年間働いても200万円以下しか収入がない人は、06年に1千万人を超えた。
(福間大介)
神奈川県内のハローワーク。女性(32)が求人票を見始めて、もう3時間になる。
「一般事務 18万円以上」。パソコンの画面には1度に20件の求人が表示される。55ページ目に入った。
充血した目をしばたく。
「資格持ってないと、全然だめみたい」
高校卒業後、3年間は正社員だった。その後はバイト、製造業派遣、日雇い派遣へと。「坂道を転がるような日々」だった。昨年夏から生活保護を受けている。
保護費は住宅扶助を合わせて約12万円。簿記やパソコンの資格がないと、選べる仕事の基本給は15万円程度。社会保険料や税金を引くと手取りは保護費を下回ってしまう。
気を取り直して、5社分の求人票を持って窓口へ。職員から聞かれた。
「経理の経験は?」
「あります」
「何年前?」
「……9年くらい前」
「ああ、それじゃだめよ」
基本給20万円の事務職の求人には、履歴書を送ることもできなかった。
高校を出て東京都内の会計事務所に入った。実家から通勤2時間、手取りは12万円ちょっと。気力も体力も尽き、3年でやめてバイト生活へ。居酒屋、遊園地、雑貨店……。転々とした。「ちゃんと仕事をしろ」という両親と口論が絶えなかった。「私だって必死で働いているのに」
29歳の時、「仕切り直し」のつもりで、人材派遣会社の日研総業に登録した。前年の04年に製造業への派遣が解禁され、求人誌には寮付きの仕事があふれていた。
最初に行った宇都宮市のキヤノンのカメラ工場は、「長期」のはずが、減産を理由に3カ月で雇い止めになった。部品を組み合わせて2センチほどのモーターを作る仕事。寮費を引いて手取り約10万円。派遣仲間との間柄も良かった。「ここで1年働けたら、人生変わっていたかも」とつぶやく。
派遣会社をコラボレート(現プレミアライン)に変えた。横浜市内の松下電器産業の工場で携帯電話を組み立てた。寮費から冷蔵庫のレンタル代まで引かれ、手取りは3万円以下。社会保険もなし。虫歯が悪化し、消費者金融で借金して歯医者に行った。
「先が見えないまま走っている感じだった」
1年半で、派遣先は計4カ所。けがで働けなくなり、実家に戻った。その後もグッドウィルに登録して日雇い派遣。20日働いて収入は月7万円だった。両親との仲も悪いまま。うつ状態になった。
昨年夏、家を出た。誰でも加入できる「首都圏青年ユニオン」を知り、相談に行った。書記長の河添誠さん(43)が笑顔で迎えた。「つらかったこれまでのことを、初めて人に話せた」
付き添ってもらい、生活保護を申請した。以来、父母とは連絡をとっていない。
彼女と一緒に実家のある神奈川県の地方都市へ向かった。実家の手前で足が止まり、たとりつけなかった。実家を出る前は、帰宅せずネットカフェやコンビニで夜を明かしたこともあった。「親が携帯に電話してきたことは一度もない」。目が潤んだ。
彼女のアパートも訪ねた。6畳の和室、テーブル代わりの段ボールの上に「求職活動状況報告書」が載っていた。仕事を探した日数や面接の結果などを書き、毎月、市の生活保護の担当者に提出する。
これまで15社受けて、すべて落ちた。大抵は「転職が多い」が理由だった。「派遣という選択は人生最大の失敗」と自分でも思う。面接で何をアピールしていいかわからない。
自信をつけるためにも資格が欲しい。雇用保険に入っていれば、国の教育訓練給付で簿記検定や社会保険労務士の資格を取る講座が受けられる。だが日雇い派遣だったため、1年間の雇用が条件の雇用保険には入れなかった。
4月下旬、商工会議所で簿記検定の受験を申し込んだ。3級の検定費2500円は河添さんに借りた。本屋で立ち読みして勉強するつもりだ。
「やるだけやってみる」
(諸麦美紀)
野宿者や失業者の支援が中心だったNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」だが、ここ数年は、働いている若者や働き盛りの家族持ちも駆け込んでくる。相談日の毎週火曜は電話が鳴り響き、面接ブースに列ができ、まるで救急病院だ。
事務局長の湯浅誠さん(39)は「いまは、少し踏み外しただけでもすぐに貧困のどん底まで滑り落ち、なかなかはい上がれない」と語り、「すべり台社会」と呼ぶ。
90年代の不況期以来、正社員の職場はパートや派遣労働者に置き換えられ、いまや、労働者の3人に1人が低賃金で働く非正社員に。非正社員は、正社員を前提にした社会保険からもこぼれ落ちてしまうことが多い。
たとえば、雇用保険は原則、週20時間以上働き、1年以上の雇用見込みがなければ入れない。加入できても、失業手当をもらうには原則、直近2年間のうち1年以上保険料を納めていることが条件だ。短期契約を繰り返す非正社員が、失業手当を得ながら再就職先を探すのは難しい。
健康保険や厚生年金に入るのも、雇用期間が2カ月以内だと原則として対象外で、労働時間が正社員の「おおむね4分の3以上」が条件だ。社会保険料負担を避けるため。わざわざ適用外になるように非正社員の労働時間を設定している企業も珍しくない。
さらに最後のセーフティーネットである生活保護制度は、自治体の財政難を背景に窓口で違法な申請拒否が横行。生活保護費以下の収入しかない人でも、申請さえ受け付けない例が後を絶たない。
都留文科大の後藤道夫教授(社会哲学)は「日本の社会保障制度は『働いても食べていけない』状態を想定していない」と指摘する。これまでは、正社員であれば企業が職業訓練をし、医療、年金、住宅保障の機能も担ってきた。「非正社員にとって、日本の福祉は『底抜け』状態にある。自己責任を問うだけの時期はもう過ぎており、具体的な対策を議論すべきだ」
(福間大介、諸麦美紀)
国名 相対的貧困率 米国 13.7 日本 13.5 アイルランド 11.9 イタリア 11.5 カナダ 10.3 ポルトガル 9.6 ニュージーランド 9.5 イギリス 8.7 オーストラリア 8.6 ドイツ 8.0
71 フジTV JAL/ANA(パイロット) モルガンスタンレー BCG
70日テレ講談社野村證券(IB/リサーチ)MRINRI(コンサル)メリルリンチJPモルガン
69 TBS 三菱商事小学館三井不動産三菱地所DIR(リサーチ)
68 電通 テレ朝 朝日新聞集英社JBICDPKDBJ三井物産リーマンUBS 日興citi
67 JAICA テレ東博報堂読売新聞共同通信準キーJR東海日本郵船みずほ(GCF/証券)東証アクセンチュア(戦)P&G(マーケ)
66 東電 NHK 住友商事時事通信毎日新聞新日鐵ANAソニー旭硝子 新日石農中味の素
65 JAL 本田技研商船三井任天堂東急不関電東京ガス新潮社産経麒麟麦酒松下電器信越ソニーMEドコモ富士フイルム
64 JETRO 東京建物伊藤忠JASRAC地方電力JR東大ガス住友不三菱重工旭化成サントリーJFE大和SMBC東京海上
63P&G(非マーケ)三菱化学丸紅シェルオラクル三菱UFJ信託新生銀(IB) 東宝JRA日本IBMシャープキヤノン日産 DI
62 JR西メトロ川崎重工アサヒ信金中金日本生命松竹NTTデータリクルート日立富士ゼロリコー三井化学住友化学
61 森ビル ADK東芝マイクロソフト住友信託地方局IBCS日本HP NRI(SE)
60 住友金属神戸製鋼みずほ信託鹿島三菱電機豊田通商東レコニミノコマツニコン
59 NTTコム大成豊田織機資生堂マツダ住友電工オリンパス松下電工三菱東京UFJ
58 MS海上新政府系金融日東電工帝人三菱マテリアル住友3MNTT東西KDDI 清水