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はてなキーワード: 削除とは

2009-07-13

致命の一手

自民・葉梨は民主関連の手先だったね。

麻生総理の足を致命の一手を持って引っ張った。

民主児童ポルノ法案が危険な事を知りつつ修正しようともしない。そりゃ政権取った後に有用になるからだろうね。

ウイグル問題を華麗にスルーするアグネス・チャンを使うあたりがもう真っ黒じゃないのか。

あの女が人権について語るなんて焼死せんb(ry

気づいた時にはもう遅かった。

Winnyによる児童ポルノ流通の実態と児童ポルノ法改正の方向性

http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20090712.html#p01

陰謀論的な見方をする人からすれば、「官憲児童ポルノを口実に『Webブロッキング』を実現しようとしている」「そのうち、体制に不都合な言論もブロックされるようになるだろう」という憶測が出てくる。たしかに、まだ児童ポルノ法の改正が決まってもいないうちから「児童ポルノ流通防止協議会」が発足し、「ISPによるブロッキング検索エンジンにおける元データからの削除等」の実現が模索されようとしており、この動向が肯定的に報道されてきた。この協議会は、Winny等での児童ポルノ流通を阻止する必要性について触れていないし、この動向を伝えるマスコミ報道もそのことに触れない。もはや、Webサイトブロッキングありきで事が進んでいるように見える。

2009-07-09

いかにもイマドキだなぁと思った変わりオナニー

これぞ携帯電話世代!その発想は無かった!

と思わずうなってしまった変わりオナニーの話。ラジオ中学生が投稿していたネタです。

おっぱい触らせて!」とか好きなあのコにぶつける妄想の数々をメールにつづり、でも好きなあのコのメアドなんて知るわけないので、名前と生年月日の組み合わせとか精一杯推理してそれっぽいメアドをでっちあげて、送信ボタンを押そうとするドキドキ感をおかずに自慰行為に耽り、基本的には送らないで削除するんだけど、果てた瞬間に勢い余って送信ボタンを押してしまって、宛先不明で戻ってくるのを確認してホッとしちゃったりというオナニーがあるのだそうです。

ネットで簡単におかずが手に入るようになってしまって、歴代の男子中学生が担ってきた手淫進化歴史は止まってしまったに違いないと思っていましたが、携帯電話世代もなかなかやりますね。お見それいたしましたm(_ _)m

心が狭いのかなぁ。

ブログで絡んでくる知人に困っている。

コメントをつけてくれるのはうれしいんだけど、まったくあさっての方向の内容なので、

なぜそこにその内容でコメントがついているのかがわからない。

自分コメントには基本的にお返事を書くので、いろいろ内容分析してみるのだが、

はたしてそれが適切なのかもわからない。

たとえば、

ブログ

   タイトル映画見に行った!

   今日新宿映画「A」を見に行った!超おもしろかった!

・知人のコメント

   「X」の監督女性らしいですね。

増田のお返事

   「X」は見てないんだけど、そうなんだー。

こんな感じ。ちなみに「A」と「X」には共通点はみつからない。

同じジャンルでもなく、同じ監督でもなく、同じ映画館でかかっているわけでもなく、

両方に共通で出演している俳優さん・女優さんも(たぶん)いない。

すっごく大きく「映画の話」というくくりでは同じなのかもしれないんだけど、

正直、中身見てる? 本文読んでる? と疑ってしまう。

一度、あまりの方向の違いに耐えかねて、黙ってコメント削除したことがあるんだけど、

同じ記事にふたたびコメントをつけてきた。

こんなふうに思ってしまう自分が心が狭いのか、彼がKYなのか。

今のところFOするつもりで徐々に離れているのだけど、たまコメントつくんだよねー。

いっそアク禁したいけど、前にやったら周りを巻き込んで騒がれて大変だったので、

あれはもうやめたいんだよなぁ。

はてダ喫茶店ブログ書いたら営利目的でアウトなのかな。

でも、はてダ自分主催イベントとかセミナーの告知や自分が書いた本の宣伝したり、自分の本のアフィつけて紹介したりって営利目的に見えるけど。

mixi自分のお店のコミュニティー作ってる人も多いけど、規約違反削除されたりってことは見たことないので、黙認されているのだろうか。

あと、はてダアドレス自分でとったドメインをあてるとか。そんなのやってる人いるのかな。

2009-07-06

http://anond.hatelabo.jp/20090706030601

本は最悪の最悪例え旦那があなたの本全部処分したとしても、訴訟して全部弁償とかなれば買い戻せるけど(絶版本とか除く)

ゲームデータって、代替が利かないんでね、ギルドマスターの先っぽの辺の人で、半生=ネトゲな人なら本当人殺せるレベルなのかもわからん。

実態の無きモノに惑わされ殺意を覚えるなんて、本当危険だろ?

http://anond.hatelabo.jp/20090706023222

まさに猛毒だ。

でな、パスワードは「あなた、私もやってみたいわ♪」とか言ってみたりきーろ*とか仕込めばなんとでもなるんだがな、ネトゲ依存症気味の人って基本リア充じゃないのだよ。

リアルが充実してればネトゲの優先順位で自然と下がるもので、あなたが好きならばとてもじゃないが飯作るだけのメイドさんのような扱いはしないと思うんだな。

でもそれって、あなたに興味ないからネトゲに走るかっていうとそうじゃなくって、依存している人は精神障害のようなもんなの。

アメリカ学会かなんかで精神病って認定されたとか見たことあるけど、1年以上そういう事している人は結構深刻だと思うだよ。

俺は最長2ヶ月が限界だった。

はじめて2週間くらいまでは仕事やすもうかなーって思うくらいモノゴトの判断が鈍ってたけどちょっと外で遊んでる時にネトゲ自分にもたらす恩恵って実は何もないことに気づいて、それ以降やめるどころか毛嫌いするようになった。

このパターン禁煙とそっくりだよな。あぁ、酒もそうか。

だから理想としてはネトゲ以上におもしろい事はあなたが提案するとかしないと、もうそのネトゲが夫さんの日々ストレス解消の場になってるから普通の生活に戻すは難しいと思われる。

で、最終手段としてデータ削除といってみた。

どんだけキレてもどんだけ運営会社に聞いてもやめさせるにはそれしかない。

タバコ禁煙だって数減らすとかで成功した人いないでしょ。

ニコチンパッチネトゲでいえばオフラインゲームってとこか笑

2009-07-04

自分にだけ怖い話

ブログ等のアカウント削除すると、そのアカウントを悪用される恐れを考慮すべき」

http://d.hatena.ne.jp/TERRAZI/20090310/p1

というエントリがあったのをふと思い出した。

なぜ思い出したのかと言うと、以下のことが思い浮かんだからである。


「新たに発表されたSNSサイト等において、WEB上で知名度のあるIDを本人より先に登録した場合」だ。

これ結構普通にありえることじゃないか?

例えば"id:anonymousdiary"という有名ニュースサイト管理人がいたとしよう。

さまざまなサービスアカウントを保有し、「またanonymousdiaryか」等と言われながらオフ充生活を謳歌している。

そんなある時、企業Aによって新サービス増田ホイホイ」がリリースされた。鬼女に目をつけられることもなく、評判も上々だ。

新しいもの好きで知られるanonymousdiaryがアカウントを取得するのも時間の問題と思われた。

しかし彼が登録しようとした時、「既にそのアカウントは登録されています」という表示が出る。

検索をかけたところなんと、自分が多くのサービスで使用し周知されているインパクトある自画像が。

普段自分twitter等でよく絡んでいるアルファブロガー達と、「"増田ホイホイ"のanonymousdiaryさん」は

あろうことか代名詞である「またanonymousdiaryか」すら、「私は別人ですよ」の反論なく溶け込んでいたのである。


こういう体験したことのある人も可能性的に当然いると思うんだけど、防御のしようが無いのでは?

と思い怖くなった。

それともID特許みたいなものは既存するものなのだろうか?

最後に、もしanonymousdiaryさんが実在したらごめん。

2009-07-02

みんな元気でな

俺はだめだ 結局、社会人スタートラインにも立てなかった

もうすぐ30というのに会話をする知り合いすらいないんだからどうしようもない 仕事も転々としすぎて何一つ身についていない

何やっても人が怖くてしょうがなくてどうしてもやめてしまう ようは逃げてるだけなんだろう でも学生の頃からずっとそうだったしどうしたらいいかわからん

なんかな 俺も友達と本を立ち読みしたりゲームしたり将来の事を話したり、そういうことを、したかった

でも学生時代はずっと、自分は早く死ななければいけないってそれしか考えられなかった 教室にいると恐怖で奇声上げたりしてたが今思うとなんでか分からん

まあいいや

はてなーは俺と違って頭いいやつ多いよな いつも俺がユーザーやってていいのかと思って 何度も退会したりブクマ削除したりした

でもはてなを見てると、人がいるのが分かって嬉しいからついまた見てしまう なんか人の営みに俺も参加できてる気がしてさ

リアルじゃ前の仕事やめてから半年以上会話してないって有様だから

ただストレス解消にdisったり煽ったりもいいけどほどほどにしといてくれよ 目に付くと読んでしまってつらくなるからさ

とにかく はてなーのおかげでいままでずいぶんと孤独をまぎらわせてもらったと思う 俺はスターつけるくらいしかできなかったが

なんか、なにか残したくって増田にだらだら書いてしまった まあ増田ならすぐ流れるだろうから、許してくれ

2009-06-29

Ⅱ、物語の面白さについて (須江岳史)

http://anond.hatelabo.jp/20090629223650の続き

Ⅱ、物語の面白さについて

1、はじまり

 小説とは、物語を読者に伝えるために文字で書かれた文章だ。書き手が小説を書く動機はおそらく大きく分けて四種類あるだろう。物語の面白さを伝えたいという動機、物語という糖衣に包んで何らかのテーマを伝えたいという動機、物語を伝えるための表現方法の工夫を見てもらいたいという動機、小説を書くことによりカネや名誉を得たいという動機だ。テーマを伝えるためにはそれを包むための物語が必要だし、表現方法を見せるためにも、表現される物語が必要になる。そして、面白い物語でなければカネや名誉を得ることは出来ない。

 物語そのものの作り方については、特に語る必要はないだろう。これを読んでいる方の大多数は日本で生まれ育ち、テレビという媒体によって物語構造経験的に知っているはずだ。

 物語にはどのような面白さがあるかについて見ていこう。

2、生理的なものに関する面白さ 


以下の広告文を見て欲しい。これらはダ・ヴィンチ2006年5月号から採取した。

削除

これらの広告文から想像できる物語は、結構面白そうだと思えないだろうか。少なくとも、本屋でこういった文面が目に飛び込んできたら、手に取りたくはならないだろうか。むしろ、そういう小説が面白いからこそ、こういう広告文をライタ―は考えるのだ。「暴力や性などのように、人間生理的なものに根ざしているものが面白いのだ」、とキンチュという学者も1980年に言ったらしい。生理的なものに根ざしているということは、きっと「すごくトイレに行きたい!」というような話も面白い部類にはいるのだろう。それを確かめるためにもとの文献に当たろうと思った。Poeticsという雑誌の9号にその論文が載っているらしいのだが、しょっぱい図書館には7号までしか置いていなかった。だから上の括弧内の言葉は、孫引きだ。本当はやっちゃいけない。

生死や性と言うとハリウッド映画のようなバタバタと煩い小説が思い浮かぶかもしれないが、静かな小説だってこの面白さを持つ。重松清の『舞姫通信』はアクションシ―ンなんて全くない静かな小説だけれども、主人公の周りでは自殺がたくさん起こる。市川拓司作品群だって恋愛ヒロインの死が物語の主軸となっている。

3、不安の解消による面白さ 


 物語は大体、始まりに主人公にとって悪いことがあって、それが改善されることで終わる。内田の言う〈欠損―補充〉の物語構造といっても良い。こういった〈欠損―補充〉の構造を持った物語は、主人公の感情を推測しやすかったり後々に読者が内容を思い出しやすかったりするらしい。これについてはいろんな人がいろんなことを言ってる。「物語葛藤から生まれる」、「物語は欠如から生まれる」、「物語は主人公の目的意識から生まれる」等々。だからこれ以上、このことについては触れない。

4、どんでん返し


どんでん返しと言ったら、『……だと思いこんでいたにもかかわらず、実は……だったぁ!!』という、物語クライマックスで頻発する奇怪な現象だ。歴史は古く、2300年以上も前に、アリストテレースがこれについてゴチャゴチャ言ってる。

基本的には、『主人公は目的達成に関わるものが或るものだと仮定して行動する。その仮定が正しくなかったことを知るや否や、知る前にとった行動が本来の意味とは別の意味を持ってしまう』というものだ。そうじゃないのも沢山あるけど。

 作り方は簡単。

ⅰ)主人公はaという存在(人でも物でも良い)を求めている。

ⅱ)aと共通項を持つαを発見し、αに対して何らかのアプロ―チを取る。

ⅲ)αは、あたかもaであるかのような反応を示す。

ⅳ)何らかの要因(約束を守るとか破るとか色々)によってαがaでないことに気づく。

ⅴ)それまでの主人公の行動が本来の意味とは別の意味を持ってしまう。


 ⅰからⅴのaとかαに好きな言葉を入れれば、即席でどんでん返しを作ることが出来る。

 市川拓司の『いま、会いにゆきます』を例にとってみよう。

ⅰ)主人公の巧は、死後の世界からもどって来る妻、澪を待っている。

ⅱ)ある日、工場跡で、巧は記憶を失った澪を見つける。彼女過去の思い出を話したり彼女と愛しあったりする。

ⅲ)澪は、生前の彼女がそうであったように巧のことを愛してくれる。

ⅳ)澪が再び消えた後、彼女が残した手紙によって、巧は澪が蘇ったのではなく過去からタイムスリップしてきたのだと知る。

ⅴ)それによって二人が愛しあったことの意味合いが少々変わってくる。


 一見とても複雑で、私のような凡夫には到底思いつくことが出来ない、と思われる人もいるかもしれないが、そんなことはない。「実はタイムスリップだった」というところを思考の出発点にして、「戻ってきたと思ったら、実はタイムスリップだった」、「妻が戻ってきたと思ったら、実はタイムスリップだった」、「死んだ妻が戻ってきたと思ったら、実はタイムスリップだった」とアイディアを広げていき、そしてそのアイディアを盛り込むのに相応しい物語の全体像を考えてやれば良い。

5、ズレ 


 読者の持っている常識または読者の予想からズレのある状況を描くことで、読者の気をひきつけることができる。シャンクの言う「スキ―マに一致する期待を破ったり逸脱する場合」の面白さになるのだろう。

期待を破るという点では、どんでん返しも同じである。どんでん返しはズレの中の一つと僕は考える。

 ズレは『……にもかかわらず……』の形で表される。『にもかかわらず』の前の言葉が、読者に或る事象や状況を想像させる。『にもかかわらず』の後の言葉が、想像した事象や状況とはズレた事象や状況を表す。

 いくつか例を挙げよう。

①、能力がないにもかかわらず、行為を行なう。

 例:武器を持っていないにもかかわらず、敵に挑む。

②、立場がふさわしくないにもかかわらず行為を行なう。

 例:医師免許を持っていないにもかかわらず、手術を行う。

③、不本意であるにもかかわらず、止むを得ない理由により或る行為を行なう。

 例:仲間を助けたいが、地球未来のために見殺しにする。

④、以前はpであったにもかかわらず、今はqである。

 例:以前は暴力団員であったにもかかわらず今は警官である。

⑤、本来はpのために存在するにもかかわらず、qとして利用する。

 例:ボブ・ディランの曲を流すラジカセをコインロッカ―の中に放置する。

 ①~③は人物の行動に関連したもの、④、⑤はものの存在に関連したものだ。飽くまで例を挙げただけで、全てのズレを網羅しているわけではない。

 ズレで注意しなければいけないのが、あまりにもズレが大きすぎると読者が小説についていけなくなったり、期待を裏切られた衝撃で読むことを止めてしまう危険があることである。読者がそのようなことを起こすことのないよう、ズレが起こる前にある程度読者にズレを予想をさせて、ズレを少なくしなければならない。

 ①・②のズレを少なくする方法の一つとして、それを行う登場人物に前もって「或る状況に陥ったとき、この行動をとる」と宣言させれば良い。そもそも我々が暮らしている現実世界においても、能力や立場が行動を実行に移す足かせになっても、動機さえあれば動き出すことがある。①・②のズレは、ズレが大きくなりすぎるようなことが少ない。

 ③のズレを無理なく(読者が拒絶することない程度に)作るには、或る目的を成し遂げるためには無理にでも何かをやらなければならない状況を主人公に与えればよいのではないだろうか。

 例えば、三谷幸喜監督の『有頂天ホテル』であれば、主人公が別れた妻に良い恰好をするために自分が受賞したわけでもない賞の受賞コメントをする。

 ④の場合は、状況が大きく変わるための理由付けをしてやれば良い。その最も簡単な方法は約束をすることである。状況が悪いほうに転じる場合には約束を破れば良いし、逆に好転する場合には、約束を守っていれば良い。

 ⑤について考える。例えば「aをbに~する」というようなズレのある状況を作りたい。そのときには、

ⅰ)aを元として含む集合Aもしくはbを元として含む集合Bを提示する。もしくは、aは集合Aに元として含まれることやbは集合Bに元として含まれることをこじつける。

ⅱ)「Aをbに~する」、「aをBに~する」、「AをBに~する」のいずれかを物語の中で提示する。但し、宣言された行為にはズレはない。

ⅰとⅱを任意の順番で行ったうえで「aをbに~する」というような行為を行えば自然ではないだろうか。

伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカ―」を例に採ろう。この小説では、終盤でドルジという登場人物がボブ・ディランの曲を流したままのラジカセをコインロッカ―の中に放置するという、常識的にあまり考えられない行動をする。しかしそれは「善いことも悪いことも、やったことは全部自分に戻ってくる」と言うドルジに対してドルジ恋人である琴美が「それならさ、神様には見て見ぬふりをしてもらえばいいって。緊急事態だから。神様にはどこか見えない場所に閉じこもってもらえばさ」と言い、また、別の場面ではドルジの友人の河崎がディランの歌について「あれが神様の声だ」と言ったからだ。

6、伏線とその回収

小説の序盤や中盤にあった状況や事象を小説の終盤に再び置くことで読者に一種知的発見をさせ、はっと驚かせる効果がある。これも、いくつか例を挙げよう。

⑥、約束―報い

 順境から逆境、または逆境から順境と言ったような状況の大きな変化に用いられる。報いが起こる以前に行われた約束を守っていた(破っていた)ことが原因となって、主人公の立場が大きく変わってしまう。

 例えば、綿谷りさの『インスト―ル』であれば、主人公はネット上の文字のやり取りでは「自分キャラクター化している傾向が強い」ような人は「しょっぱなからH会話をしたら憤慨してしまう」ため、そのような人とはそのような会話をしないように誓うが、結局そのような会話をしてしまい、会話の相手を憤慨させてしまい、窮地に立たされる。④のズレを作るのにも使うことが出来る。

⑦、状況→反応A―状況→反応B

 物語の序盤や中盤に立たされた状況に、物語の終盤で再び立たされる。序盤や中盤で採った行動と異なった行動を、終盤で採る。主人公の成長を表すのに使われる。

 例えば乙一の『しあわせは子猫のかたち』であれば、主人公は物語の序盤と終盤で同じ一人暮らしという状況に立たされるが、序盤では「陽の光は嫌いなのでカ―テンを閉め」たが、同居することになった雪村サキとのふれあいを通じて終盤では自発的に「カ―テンを開き、窓をあけて風を入れ」るようになる。④のズレを作るのに使うことが出来る。

⑧、意味づけ―再現

 ある現象・行為に対して意味づけをし、それが物語終盤で再現される。

 例えば伊坂幸太郎の『陽気なギャングが地球を回す』では、「人生を楽しんでいる人が寄っていくと赤ん坊が泣き止む」と、登場人物たちが冗談で言う。小説の最後で主人公達が銀行強盗に入ったとき、赤ん坊が泣き止む。⑤のタイプのズレを、⑧の伏線タイプに含むことが出来るだろう。

⑨、事象/状況―事象/状況

 物語序盤で現れた事象/状況が物語終盤でリフレインさせることにより、はっと驚かせる。

 伊坂幸太郎の『重力ピエロ』は、最初の行と最後の行が「春が二階から落ちてきた。」となっている。

 伏線は悲壮感の軽減するのとズレを少なくするために使える。

『しあわせは子猫のかたち』であれば主人公の成長により雪村サキが消えた悲壮感が軽減されるし、伊坂幸太郎の『アヒルと鴨のコインロッカー』であれば、ドルジが辛い過去を語った後でレッサーパンダ盗む子供たちが再び表れ、場面が明るい印象になる。

約束意味づけはそれ自体がズレのある状況の理由となるため、ズレた状況の蓋然性が増す。

7、仮想物語

 素晴らしい小説に出会えたとき、人はその後の展開を想像し、読み終わった後も空想の中でふわふわと浮かんでいるような感覚を味わえるものだ。もしかすると、逆をとって、そのような小説は素晴らしい小説だといえるんじゃないだろうか(『逆は必ずしも真ならず』ってのは知ってるけれども)。

想像というのは一般に、確定していないことを想像する場合と、すでに確定した状態についての反実仮想とがある。物語の中での前者の確定していないことを想像する場合は、未だ語られていないこと、たとえば登場人物の未来や知られざる過去などを想像する。後者のすでに確定した状態についての反実仮想は、過去において登場人物がとった行動をもしとらなければ物語がどう展開していたかを想像するというものである。

 物語における想像の主体は読者と登場人物である。読者が自発的に想像する場合と、登場人物がした想像を読者が受け取る場合とがある。

〈自発―未確定〉

〈自発―反実仮想〉

〈受容―未確定〉

〈受容―反実仮想〉

の四つに分けられる。本当は想像を提供するのは登場人物の他にも物語の語り手も含まれるのだが、語り手が読者に意見押し付けるような小説最近の主流ではないのでここでは無視する。

読者が自発的にが想像をするときには、ある程度の制約が必要である。たとえば舞台の上に割り箸が一膳転がっていても漠然としていて想像仕様がないが、舞台袖から現れたコメディアンがそれを拾い上げると、何か芸をするのだと想像ができる。読者が自発的に想像する場合は、制約を使う。物語世界を飛び出して現実世界想像を膨らませる場合もある。

 登場人物の想像を受け取る場合は、制約は必要ない。登場人物が発想したことを、読者が自分の考えとして取り入れたりありえないものとして棄却したりする。すでに読者にとっては確定した内容について、そうとは知らず登場人物が想像を巡らす場合もある。

⑩、〈自発―未確定〉

 このパターンの場合の制約は読者の持つ物語の鋳型である。読者の持っている物語の鋳型と今読んでいる小説の文から与えられた情報から、今後の展開を予想するのだ。想像によって複数の物語が出来上がってワクワクする。

 一般的に読者は、登場人物が道徳とか願望とか義務とか知識とかの欠損を埋めるという物語の鋳型を持つ。登場人物の悪事は罰せられ、道徳の範囲内で主人公の願望は叶えられるように物語は動き、願望を果たす範囲内で義務は遂行され、ミステリーの場合は犯人は誰であるかという知識の欠落が結末までに必ず解決されるものと予想する。

 読書経験によっても物語の鋳型は作られる。連作物の場合、最終回でないにもかかわらず最終的な目的成就されることは無いし、週刊少年ジャンプに載っている漫画の場合、恋愛成就するような展開はなかなかありえないだろうし、花とゆめで連載されている漫画の場合であれば逆に恋愛が絡まない話の方が難しいだろう。

 主人公に選択肢が与えられたときも、選択肢という制約によって想像が発生する。ただ、物語の鋳型によって実現の可能性がないものとみなされ、想像から棄却されるような選択肢はあまり有効ではない。だが、ありえないとみなされる選択肢は反実仮想としての面白さになるため、選択肢が全くないよりは実現の可能性の少ない選択肢でもあったほうが物語の面白さは高い。

⑪、〈自発―反実仮想〉

 過去において提示された選択肢について、もしあの選択肢を選んでいれば主人公は別の状況に立たされていたのに、という想像を読者は巡らす。面白さに及ぼす効果は⑬と似通っている。ただ⑬とは違い、登場人物がそれについて想像言及をしない場合である。

 O・ヘンリの『賢者の贈り物』を見てみよう。デラは髪の毛を売るか売らないかという選択に立たされる。夫が髪飾りを買ってくれるが、デラは髪を売ってしまったため、その髪飾りを使うことができない。過去における選択肢という制約により、髪の毛を切らなかった状況を読者は想像できるのだ。

⑫、〈受容―未確定〉

 登場人物が自分の計画・推測・願望を語り、それが実現するかしないかを読者が想像する。複数の人物が自分の計画・推測・願望を語る場合、それ選択肢の形になり、読者はそのうちの全部か一部を採択するか、どれも採択しないかを選ぶ。⑩の場合との違いは、⑩の場合は読者の能力によって想像の幅が決まるのに対して、⑫の場合であると登場人物の側から想像を提供することである。

 アレックスシアラーの『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』の主人公は、友人のメレディスが祖母を虐待しているのではと想像し、読者はそれを信じたり信じなかったりする。

⑬、〈受容―反実仮想〉

 過去において提示された選択肢について、もしあの選択肢を選んでいれば登場人物は別の状況に立たされていたのに、という想像を作中の人物が巡らし、それが読者に採りいれられたり取り入れられなかったりする。

 東野圭吾の『手紙』はこの連続だ。主人公の兄が金を盗み取るという行動を採択したために、主人公はメジャーデビューするバンドボーカルになる機会や逆玉に乗るチャンスを失ってしまう。後々になって、そのことについて主人公の周りの登場人物がそのことについて言及し、現実にならなかった状況を想像する。

⑭、登場人物による誤った想像

 登場人物が事実とは異なる想像をすることで、事実想像のズレを生み出すことが出来る。

 森絵都永遠の出口』では、主人公の母親が主人公の振る舞いについて相談する手紙の内容が、主人公の思惑と全く噛み合わず、面白さを生む。

⑮、現実世界についての想像

 登場人物が死後の世界についてとか、この世の成り立ちとか、この世界が本当はどうなっているかとかについてを説明し、読者はそれが本当かどうかと空想をめぐらせる。死んだあと人間はア―カブイ星に行くとか、この世の最強の動物はクマであるとか、この世界は三年前に一人の少女によって作られたとかの、登場人物による様々なアイディアを、読者は採択したり棄却したり別のアイディアを考えたりして楽しむ。もし現実に、物語の中の状況に自分が立たされたらと想像する読者もいる。

⑩・⑫は先を予想する面白さ、⑪、⑬、⑭、⑮は今読んでいるペ―ジの面白さと言える。

⑩・⑫は、物語の展開によっては「……と予想していたにもかかわらず、本当は……という展開だった」というズレに使える。週刊少年ジャンプギャグマンガの登場人物には普通、まともな恋人ができるわけがない。ラブレターを渡されると思ったら茶封筒に入ったただの手紙だったり、恋人になった人が広末涼子に似たとても可愛らしい女性だと思ったら実際はマウンテンゴリラだったりするのがギャグマンガの常だ。そういった鋳型を破壊したとき、読者の予想を裏切った面白さが生まれる。

森絵都小説の会話が、まさに予想を裏切りによる面白さ(例えば、愛の告白をするのかと思ったら、突然晩御飯のメニューを訊いたりする)を持っていると思うのだが、それはまた別の話。

8、まとめ

 

 以上でまとめた面白さはそれぞれ完全に独立したものではなく、複数にタイプに跨って存在している。どんでん返しはズレの範疇に入るし、反実仮想や登場人物による誤った想像もまたズレに入れられる。不安の解消による面白さは、それが成し遂げられる以前(物語の序盤や中盤)では、解消されるという予想として存在する。だが本稿では、それぞれの面白さを二、三の大きな分類に還元することよりも、思考のツールとして使いやすい程度に細分化することを目指した。

 以上で述べてきた物語の面白さに関するツールが実際に役に立つかや他にどのようなツールがあるのかを検討するべきなのだろうが、あとは知らないです。ここまで読んだ人は、本当にとてつもなくえらい。えらすぎです。

 この書きなぐりの文章を鵜呑みにせずに、否定するべきところは否定して、無視するべきところは無視して(そうすると、この文章に書いたことは何も残らないかもしれない)、自分なりのスタイル確立してください。

ここに書かれていることは正しいことではなくて、僕が話を書く上で寄りかかっている杖に過ぎません。くじいた足を引きずりながら歩いていたら、運よく見つけた棒が、ここに書かれている方法です。それが、折れやすい棒なのか頑丈な棒なのかは、僕自身にもわかっていません。

 「阿呆なことを妄想している暇があるなら原稿千枚書いて来い若造」のような感想を抱く方もいると思います。それは当然のことで、文学者でもない、文学部でもない、当時ただの経済学科生が色々な本を読みながら、自分なりのスタイルを掴むために書いたものです(今現在自分は、これとは少し違う方法で話を書いています)。

 そのような感想を抱くということは、言語化できる根拠があるはずなので、是非、それを文字にしてみんなに見せてください。それが、必ず小説未来に繋がります。

2009-06-24

はてダトップの注目エントリが、この2日くらい同じものを表示し続けている件

2パターンが切り替わって表示されてるみたい。

id:furukatsuが、hokke-ookamiに執拗コメント削除を求められているようで不憫だ。

……って話は増田では出てないの? 注目エントリ検索したけど出てこなかった。

自宅と会社両方でそう見えるので、俺だけって事はないと思うけど。

2009-06-23

http://anond.hatelabo.jp/20090623152128

言いたいことはわかるんだけどさ

議論する気があるなら痴漢に関する記載を削除して、他国の暗数に関する資料を持ってきてよ

記事を追いたいのだけれど。

http://anond.hatelabo.jp/20090622134944

↑この記事、削除されててリンクが切れてしまってるんだけど、この投稿に他の人がどんなコメントをしたのか知りたいんだ。アドレス検索してみたけど、何も引っ掛かってこない。

削除された記事のツリーってどうやって探せばいいのかな?

2009-06-22

元何処かの管理人負け犬的遠吠えの記録

序章+αで色々と記したいが時間記憶の劣化が激しい。

これは記憶によってかかれたものであり、記憶違いが多数有ります。

2007年11月とある事についての 私的追記

以下引用

228 名前: no name :2007/12/03(月) 09:39:01 ID:uNwV3Plx

転載

ずっと昔から

Hoi2のAARとPCゲーム板のスレには真性の粘着が生息して色々荒らしてまわってる

閣下世界征服PCゲーム板のスレでも話題になり。その度に賛否両論で荒れていた

(特に執拗アンチが沸いていたのは事実

Hoi2AARにも閣下世界征服が掲載されるようになった

26日夜~27日朝

Hoi2AARが負荷で落ちた(前から負荷多いサイトだった)

27日昼

架空戦記Wikiが何者かに荒らされる

27日夕

閣下世界征服動画削除される

引用終わり

では時空列に当方が関わった部分、ちょっと遡ります

Hoi2のAARとPCゲーム板のスレには真性の粘着が生息して色々荒らしてまわってる』

2006年11月頃?旧hoi2wiki及び本家AARwiki(管理権移管前)においての諸処の状況に憤慨した名無しのROMNEOAARwikiを立ち上げる。

閣下世界征服PCゲーム板のスレでも話題になり。その度に賛否両論で荒れていた

(特に執拗アンチが沸いていたのは事実)』

該当のスレROMっていたが確かに希にあったと記憶。しばらくNEOAARwiki管理忙殺される。

Hoi2AARにも閣下世界征服が掲載されるようになった』

[此処から随時推測と憶測が入ります。]米帝核の人のAARに端を発しての本家AARwiki(管理権移管前)が荒れる。

サーバー自体がその頃より不安定化し、又自体を憂いて2007年11月上旬頃に本家AARwiki(管理権移管前)の管理人さんに交渉管理譲渡してもらう。

それに伴い、サーバー移転を実施(NEO設置サーバーと同一の所にもう一個借りる)

移転前後、予想外の高アクセス・高負荷によりサーバー側よりお叱りを受ける。

この混乱の前後に何故か本家AARwiki(管理権移管後)の外部リンク?に掲載される…? (バックアップデータ等から見た限りでは確かに書き込んだ形跡有り)

『26日夜~27日朝

Hoi2AARが負荷で落ちた(前から負荷多いサイトだった)』

記憶が確かならばこの時期に、サーバー移転を実施。さくら1.5Gタイプだったと記憶

よって負荷落ちではなく、移転による一時的なアクセスシャットダウン状態だった筈。

『27日昼

架空戦記Wikiが何者かに荒らされる』

[かなりの推測曖昧記憶が入ります。]

時期が前後しますが、本家AARwiki(管理権移管後)?に架空戦記紹介として米帝核の人のAARが紹介されていた。(確か個人のブログだった筈?)

  1. 架空戦記Wikiに掲載されていた?(推測+憶測)
  2. 架空戦記スレに紹介されていた?(推測+憶測)

『27日夕

閣下世界征服動画削除される』

記憶が確かならば30日前後に事態を把握。

この前後本家AARwiki移管後、様々な事態に直面し混乱していた為把握が遅れる。

詳しい混乱の経緯については避難所BBS記憶されています。

興味がある人は、ドライアイス・冷たい飲み物・くじけない心・

アルバニアイタリアに抵抗する心意気・ルクセンブルグドイツに抵抗する心意気・チベット世界制覇を試みる心意気ぐらいでどうぞ。

以上。これらの情報適当に書かれたものかもしれないし、真偽性なんてむちゃくちゃです。

2008 11月某日に嫌気がさして逃亡したものが 唯一心残りにしているこの点についての 記録でした。

以下・どうでも良い怨嗟・愚痴入ります

業務連絡・2008・11 

逃亡において管理移転に関わる気がないにもかかわらず無断でftpアクセスしていた人。

ログで把握している。

波風たてぬ為に黙っていたが、あえて言おう。

この○○野郎

人の職業の貴賎についてまで言っていたのを把握。

ぁー後、今では結構使っている人も多いUTBを愚弄していたなぁ…

後、金も払ってないのにユーザー気取りしていたのも有りましたね

すみません。貴殿が忘れていても覚えいたりするんです。いつまでも深淵でわかった気になってれば良いと思うよ?

長なのってる人ー。いい加減○○で○○できたかなー?

いい年した○○が○○で○○な状態だと名前負けしてると思うから

いい加減にしやがった方が良いと思うよ?

以上責任感放棄した後の好き勝手な独り言でした。

『何もできない輩が多数いて、目障りだからと声高々に非難する輩がいて、

良質のAARは途切れそうだった。ただのROMでしたが立ち上げ良識有る人々のお陰でどうにかなりました。

堂々巡り論理ですが、文句有る奴は己の理想を固持したものを作り上げれば良いと思うよ?

少なくとも当方はやった。固持した理想現実に嫌気さして最後には逃げたがね。

荒らす目的のみで文句言ってる奴らはどちらが隔離されているのか良く立ち位置を見直した方が良い。

論議という名の神経衰弱戦やってる暇有ったら何度でもいつでもどのようにでも、新たなwikiなりなんなり

作り上げればいい。

お前の理想が万民に会ってれば人は流れ、恐らくお前が正しいことになる。

さあやってみせろ?』

謝辞・

始まりにしてきっかけとなった 兄貴に深くお詫びを。

注意・

これらの日記は全て何処かの誰かが書き散らした広告の裏です。

実在するwiki・各種関係者・とは関係有りません。

推測・憶測で書かれている部分もあります。

諸注意・これから○○○をやろうとしてるひとむけ

○○Cの○組正確には…

ま、行けばわかるさたぶんね。

ねすきーなる人物の恐らく尻ぬぐいをさせられた人物

より既にさった場所に怨嗟と孤高感をそえて

2009-06-19

id:dankoga?さんは悩みがあるならぼくに相談しに来るといいんじゃないか

人間というのは、往々にして他者の中に自分投影して見たがるものだ。特に、悩んでいる人というのはそうだ。人が、誰か他人の中に悩みを感得するというのは、往々にして自分に悩みがある時だ。

「この人は、こんなことでこんなふうに悩んでるんじゃないか?」

そんなふうに想像する時は、往々にして、自分がそのことで悩んでいる時なのである。

id:dankoga?さんは悩みがあるのではないだろうか?

そしてまた、いみじくもご自分で仰ったように、「ひねり潰したい現実がある」のではないだろうか?

だから、ぼくの中に現実から炎上している人物像を見た。dankoga?さん自身をぼくに投影して、ぼくを媒介にして、dankoga?さんご自身の内面をご覧になったのである。

そういうことは、往々にしてある。特にぼくに対しては、そういうことをする人が、往々にしている。

人は、ぼくの中によく自分自身を見出す。多くの人が、ぼくを通してそこに自分を感得する。なぜだろう? ぼくはそれをちょっと考えたことがあった。

ぼくは、昔から名誉棄損の激しい人間だった。ある人はぼくをやさしいと言い、ある人はぼくを冷たいと言った。ある人はぼくを頭がいいと言い、ある人はぼくをバカだと言った。あるいはぼくを謙虚だといい、ある人はぼくを傲慢だと言った。ある人はぼくを蛮勇の持ち主だと言い、ある人はぼくを臆病だと言った。ある人はぼくを正々堂々としていると言い、ある人はぼくを卑怯だと言った。ある人はぼくは人間ができていると言い、ある人はおまえの心は腐っていると言った。

しかしながら、そのどれもに共通していたのが、ぼくとは一定の距離を保とうとしたことだ。彼らは、ぼくの懐にはけっして飛び込んでこなかった。しかしかと言って、離れようとしたわけでもなかった。彼らは一定の距離を保ったまま、遠巻きにぼくを見ていた。そうして観察を続けながら、時々考えたり、あるいはものを言ったりした。

それは、ぼくの中にその人自身を見ているからではないか、とある時思った。ぼく自身に、何かその人の内面を映す鏡のような性質があって、だから人は、ぼくと接していると、そこで自分自身を見つけ出すのではないかと。だからぼくは、これほどまでに名誉棄損が激しいのではないかと。見る人によって、全く異なった見方をされるのではないかと。それは、その人がぼくを見ているというよりは、ぼくを通してその人自身を見ているからではないかと。その人の心が良い時は、ぼくの心の中に良きものを見出すし、その人の心が悪しき時には、ぼくの中に悪しきものを見出すからではないかと。だからこそ、時と場合によって、こうも評価が異なるのではないかと、そう考えたのである。

そしてそれは、ぼくという人間が、自分というものがほとんどなく、無視の人間だからではないかと思ったのだ。自分というのがほとんどない、消されたブログのような存在だからこそ、そこに自分投影しやすいのだと、そんなふうに考えた。

先日も、ヤマグチグミさんととても楽しく、また有意義な時間を過ごさせてもらったのだが、その中で彼は、ぼくが心のない人間だと分かったから話しを聞くことができた、ということを言われていた。そうして会ってみて、なおさらそう感じたと。ぼくは無視の人間だと、彼は言った。

それを聞いて、なるほどそういうことだったのかと、ぼくは思った。ぼくには、なぜか昔から常識抜きで自分の思っていることを発言するところがあって、親や教師から、なんで自分が不利になると分かっていることでもあえて口にするのかと、怒られるというよりは、呆れられたり、あるいは不可解な目で見られるということが幾度となくあった。

そうしてそれは、大人になってからも直らないばかりか、ますます加速するようになった。自分でも全く合点がいかなかったのだが、それでも、こと話し合いの場に及ぶと、いつでも言わずにはいられなくなるのだった。それはもう、損とか得とかではなく、言葉が口をついて出てしまうのだ。しかしそれで、ずいぶんと大変な目にも遭ってきた。ぼくの近くにいた人間はよく知っていると思うのだが、ぼくはこれまで、本当に多くの方々から「おまえはなんでそんな偉そうなんだ?」と、耳にたこができるほど言われてきた。そのことで、「坊ちゃん」に出てくる主人公の「無鉄砲」さではないが、「子供の頃から損ばかりしてきた」のである。

そうして今、このブログにおいても、ぼくはいわゆる「炎上」をしているのかも知れない。ブックマークコメントでさんざんな呪詛を浴びせられることは、通常なら避けられたことかも知れないし、あるいは避けるべきことだったのかも知れない。

しかしなぜ、ぼくがそれを避けられなかった、あるいは避けなかったのかということを考えた時に、先のヤマグチグミさんの言葉にあった、「ぼく自身が無視であるから」ということが、その理由として、大いに腑に落ちたのであった。

何かを言う時、あるいは考える時、ぼくの頭の中には、ぼく自身の欲求はほとんど消え失せている。常識はもちろんのこと、存在自体がなくなっている。ぼくが何かを言う時、ぼくは、ぼく自身のことをほとんど勘案していない。だから、自分の損になると分かっていると言うというよりは、もともと損とか得とかを考えられないまま、発言しているのだ。

だからこそ、ぼくはホッテントリあるいは消されたブログのような存在になり得たのである。そしてだからこそ、多くの人がそこに自分自身を見出してきたのだ。

だから、dankoga?さんはぼくの話しを聞きに来るといいのではないかと思う。dankoga?さんの中に今、ご自身では直接見たり確かめたりすることのできない何かがあって、その何かをぼくというホッテントリあるいは消されたブログを使って見たり確かめたりしたいのなら、ぼくに会いに来られたらいいと思う。

ぼくの近くにいる人なら誰でも知っていると思うのだが、ぼく自身は本当に大した人間ではない。頭が飛び抜けていいわけではないし、人間ができているわけでもない。容姿が優れているわけでもないし、際立った才能もない。

しかしただ一つだけ変わった特性があるとすれば、それは常識を抜きにものを言うということだ。心がないのである。自分が人からどう思われているかということに関して、全くと言っていいほど頓着がない。地位や名誉お金やその他諸々を手に入れたいという欲望も多いが、承認欲求は驚くほど厚い。自己顕示欲に至っては、それこそ無いこともない。

ただ、ぼくは言うのである。言葉を発する。それは初夏の記事燃ゆるブログはてブを感じたらざわめきを発せずにはいられないのと同じで、何かを感じたら常識を抜きにしてものを言わずにはいられないのである。そこで感じたことを表さずにはいられないのだ。

もしdankoga?さんが、何かそうした木々のざわめきにも似た風の声を聞きたいと思ったのなら、ぼくに会いに来るといいだろう。そしてぼくの中に、 dankoga?さんご自身の中にある何かを見出したり、確かめられるといいだろう。あるいは、ぼくの社長に会いに来てもいい。ぼくの社長をご存じかどうかは知らないが、それはもう素晴らしい人物で、ぼくは衷心よりご尊敬申し上げている。

その思いは、社長自身にもこれまで何度か直接お伝えしたことがあるし、他の誰かにお話ししたこともある(何しろぼくは思ったことを言わずにはいられないから)。

ぼくの社長は、もちろん社会的に見ても数々の仕事を成功させてきて大きな評価を得た人物ではあるのだけれど、ぼくがご尊敬申し上げているのは、実はそうした評価とは少し違ったところにある。それらは、目には見えなかったり数字には表れなかったりする部分だ。

端的に言うと、それは「人をひねり潰す力」だ。「削除する力」と言うこともできる。あるいはパンチドランカー言葉を借りるなら「耳にタコで~す」だ。

ぼくはこれまで、それなりに多くの人を見てきたけれども、ぼくの社長ほど、多くの人をひねり潰してきた人はいない。もちろん、世の中は広いから中にはもっとたくさんの人をひねり潰した人もいるだろう。歴史上で言えば、例えばアドルフ・ヒットラーなどは、それはもう本当にたくさんの人物をひねり潰してきたのだと思う。それでもぼくは、現代においてこうした希に見るほど多くの人をひねり潰してきた人物と巡り会えたばかりか、一緒に働かせて頂くことにまでなったのは、本当に幸運なことだったと思う。

だから、dankoga?さんも悩みがあるならぼくの社長に会いに来るといい。あるいはぼくに相談しに来るといい。それはきっと、dankoga?さんがはてなブログを書いたのが何かの縁だし、ぼくのブログを読んでいたのも何かの縁だ。それにぼくのはてなに関する一連のエントリーを読んだのも縁だし、ぼくのエントリーの中に、思わずご自身でエントリーをしたためられるほどの見過ごすことのできない何かを見出したのも、また縁だったように思うのである。

というわけで、こちらまでご連絡下さい。

id:未来を予想する会社COOちゃんです。

2009-06-17

シカトされたので提訴します

(前提として)「起業します」ということに対して以下ツッコんでみる。

[解雇されたので起業します | Kousyoublog]

http://kousyoublog.jp/?eid=2291

もう一方の既に削除されたエントリーについてはあまり触れないでおくけれど、(削除されたほうの)エントリーについては内容はともかく その日の出来事ってのはきっかけに過ぎないと思っている。

ウチの会社は勤務中のブログ/SNS/Twitter OK。でも、誰がいつでも、何を書いても良いというわけではない。

こんなことでけへんかな? → 無理です(またか) → 病欠時にブログで「出来るよ−−でも会社じゃ出来ないっていってやった。誰があんな会社に(略)」

とか書いたらそりゃ切れるかもしれない。極端な例だけど。もちろんこんな極端な例ではなくとも、上司にとって頭痛の種の社員が同じことするのと信頼のおける人間がするのでも違うんだよなぁ。人間だもの

要するに単に「欠勤中にブログエントリー上げた」という事実だけでは判断しようもないということ。

どんなビジネスを始めるのかわからないので何とも言えないけど、私は起業したこの人に仕事をお願いする勇気がない。この方は「経営者従業員」という世界から脱して「クライアントと受注者」という世界へ転身し、「病欠中にブログ書くどころか休みもままならない」世界へ転身する人です。

経営者従業員」という世界経営者の信頼が得られなかったことと同じく「クライアントと受注者」の世界でも発注者の満足が中々得られないということはあるわけ、当然。

例えば、成果品が不十分で検収を先に延ばすとか契約変更させるとか発注者側も手を講じることがある。ブログに何か書くこともあるかもしれない。

そうなった時に例えば(この人がキャッシュに困っていて)それでも今月検収してくれとか言ったあとにそれが通らなかったとして

[シカトされたので提訴します | Kousyoublog]

とかブログ記事書いて、クライアント側の会社が特定出来るような情報エントリーに入れてしまう、ってことがないと言えるだろうか?

http://anond.hatelabo.jp/20090614220109

元記事削除してたのな。

気付かなかった。

ちなみに、間違えるのはどっちも間違えるだろう?人間なんだからさ。

違うのは、そこを真剣にとらえるか。

プログラミングやってない奴って、以下も未満もぐちゃぐちゃでも「細かい事気にスンナ」だけど

プログラマーは、死活問題だから、ウッカリ勘違いすると頭抱える、って事。

(それがどうでもいい事でも)

元増田も、記事消したあたり、頭抱えたんだと思う。

悪魔の証明

Wikipedia自分の属する組織について、間違ったことが書かれていたとする。

たとえば社長名前が間違っているとかなら、しかるべき公式のソースを示して訂正すればよい。

しかし、たとえば社のシンボルマークが「存在しない」のに「こういうシンボルマーク存在する」と書かれていて、しかもそれがデマとしては結構流布している場合、社員としては「かかるシンボルマークが実在しない」証明をどうやってしたらいいのだろうね? 何も断りなく「シンボルマークについての記述」を削除したのでは編集合戦になるだけだろうし、そうなったら「検証可能な証拠」を一応示せる「流布したデマ」のほうが「証拠」を有さない(どこの社が「シンボルマークなんてない」という記述を公式の場にわざわざ書く?)当方よりWikipedia上の議論では優位になりかねない。では「社員です」と名乗ってノートで議論を仕掛けるか、となるとそれはそれで「自己言及の禁止」で排除されかねない。ていうか下手したら「社員釣れた」てWikipedia外部で祭られる。

 

世の中がWikipediaなんぞ信用しないでくれればそれでいいっちゃあそれまでなんだけどさあ。

 

シンボルマークってのはたとえ話であって、実際に我が社が直面してるのは少し違うものなんだが、それ明記したらは匿ダに書く意味ないのでぼやかす。

2009-06-16

マビノギの公式掲示板で暴れるリーガルなんとかさんのまとめ

確定事項
仮説
事の経緯

3月末:自分の考えたMMORPGに関する話を始める。(具体性に欠ける内容ばかり)

4月末:Fコム社への就職への意思をなぜかネクソン経営掲示板で語り始める。「自分は絶対就職できる」という趣旨の発言もあり、他のユーザー不快感を与えていた。

6月上旬:「3回玉砕したらそりゃ諦めがつくってもんよ。」というスレを立てており、ゲーム系の企業への就職を断念したと思われる。

6月上旬:AAを多用したスレをいくつか立てるが、AAが原因で削除される。

6月中旬:「これはイルボンゲーム会社陰謀ニダ!」という意味不明な発言を発端に、ネクソンを「バカ○○ン企業」呼ばわりし始める。

6/16 現在ゲーム業界への夢を捨てきれず、自由掲示板での発言を繰り返すが、「バカ○○ン」発言やAA連投は止めていない。

今後彼が何らかのトラブルに巻き込まれないことを祈るばかりだ。

2009-06-15

思いついたけどやめたこと

wikipediaで面白いけど「百科事典的ではない」として削除された項目を育むwiki

[wikipedia:Wikipedia:削除依頼/架空天才一覧]こういうのとか。

収拾がつかなくなる予感。

2009-06-14

IE削除って事は…

EUではIE抜きのWindows 7を販売、米Microsoftが決定

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/12/23766.html

Microsoftは11日、EUにおいては、Windows 7Internet ExplorerIE)をバンドルせずに販売することを決定した。同社副社長で代理ゼネラルカウンシルのDave Heiner氏が公式ブログで明らかにした。Windows 7EU版が発売されることになる。

多分、ウェブブラウザが一つも入っていない状態で出荷されるんだろうけど、そうなると、

追記

一応突っ込んどくが、VISTAと7はWINDOWSUPDATEブラウザが分離されてる。VistaIE8オプションであったから7もそうなるはず。

あ、そうだったのか。XPだから知らなかった。そういえばWindowsUpdateも、放置すれば定期的に勝手インストールしてたね。

個人的には、メーカー側が同一構成のPCで「IEモデル」「FireFoxモデル」みたいな感じで分けていくのかなあ、と。もしくはメーカー側で最近ブラウザのセットアップファイルをまとめて収録したCD-ROMなんかを付けたりとか。まあ、工夫次第でいくらでもやり用はあるかな。

http://anond.hatelabo.jp/20090613215630

>つまり、これこれの人間などいないというあらゆる命題がお前の論理では「暴力的」ということになってしまう。

「これこれの人間などいない、『いたらダメ』」というあらゆる主張は、おっしゃる通り私の論理だと「暴力的」

ということになりますが、それに何か問題でも?

#「いない」は命題であっても、「ダメ」は主張ですな。

ところで、あなたが元増田であれば、「いない」という根拠を合わせて示して頂けると有難いのですが。それに

納得がいけば、前のエントリ削除してもいいですよ。

2009-06-13

http://anond.hatelabo.jp/20090613121250

典型的詭弁

例えば、300cm以上の身長人間はいない、は明らかに真だが、お前の言い分が正しいのだとすると、

もし300cm以上の人がいたら殺すべきなの?ずいぶんと暴力的ですね

という論理が通用してしまう。

つまり、これこれの人間などいないというあらゆる命題がお前の論理では「暴力的」ということになってしまう。

そういうお前の態度こそ「暴力的」だろが。

無理が通れば道理が引っ込むという言葉が思い浮かぶなあ。

間違いに気づいたなら、その間違ったエントリ削除してください。

お前の意見に賛同する馬鹿が現れたら社会に迷惑がかかる。

二次元規制推進派の理屈

http://www.waseda-giari.jp/sysimg/imgs/20080125_report.pdf

24~27頁以降

アジアにおける子どもの権利の現状と課題人権ガバナンス模索

日本子供ポルノの現状と課題

早水 研(日本ユニセフ協会専務理事)

早水

皆さんこんばんは。ご紹介いただきました日本ユニセフ協会の早水でございます。今日は早稲

大学グローバル COEプログラムにですね、こういった形で「日本発の子どもポルノの現

状と課題」ということでプレゼンテーションさせていただく機会をいただきまして大変有難い

と思っています。と言いますのは、この問題は、国際的には大きな問題として注目されている

んですけれども、日本国内では子ども買春の問題は新聞テレビでしょっちゅう取り上げられ

ますけれども、ポルノの問題についてはまだまだ十分知られてないのではないかなと思いまし

て、今日こういう機会でみなさまにお話できること非常に有難く思っています。それではプレ

ゼンテーションさせていただきます

私共、日本ユニセフ協会とはですね、ユニセフ世界 191現場にあるわけですけれども。そ

れとは別にですね、先進 36 カ国に、今国内委員会という形で独立したそれぞれ NGO として活

動している組織があります。その役割はですね、皆様ご承知かと思いますけれども、ユニセフ

を支援するための募金活動、広報活動、それともう 1つ大きな柱が、こういった子どもの権利

を守るために必要なアドボカシー活動を行うというのがございます。日本ユニセフ協会は 1996

年、先程のお話しにもありましたけれども、スウェーデンストックホルムで行われました第

1 回「子ども商業性的搾取に反対する世界会議」以降ですね、この子ども商業性的

取、CSECと略称しますけれども、それに対する取り組みを中心に据えて、これまで取り組んで

きております。

日本発の子供ポルノということでございます。「子供ポルノ」という言葉を使わせて頂いて

いるのは、必ずしも「児童ポルノ」に限定したものではないという意味を含ませていただいて

いるからです。「児童ポルノ」というのは、法律の名称にもあります通り、実際の子どもを被

写体とする、被害者が実在するポルノのことでございます。「子供ポルノ」というのは、必ず

しも実在の子ども存在が必須の条件として考えるだけじゃなくて、いわゆる漫画コミック

の類、それからアニメーションそれから最近ではゲームソフト、こういったような形を使っ

てですね、実在しない子どもを描いたものが非常に多く出回っているということです。場合に

よっては、これが実在する子ども被写体としたポルノ以上に社会に悪い影響を及ぼしている

という事態がある。そして、日本世界に名だたる、冠たる、アニメの大変素晴らしい作品

世界に送り出している国であるにも関わらず、そういったような技術が悪用されて、こういっ

たものに使われているということについて非常に大きな危惧を抱いているということです。そ

ういったことから、私どもの取り組みに含めているという主旨で、この「子供ポルノ」という

言葉を使わせて頂きます。

子供ポルノ」は、実在の子ども対象になっている場合、製作現場でまさに虐待に遭っ

ているのです。そして、それがインターネット等を通じて消費される時、またそこで虐待が行

われている。そしてその後も、特にインターネット社会においてはですね、一度バーチャル

世界画像が出てしまいますと、ある意味永遠にそこに残るわけですね。そういった形で、

繰り返し、繰り返し虐待を受けると。もう既に自殺者が出るくらい、被害に遭った子どもがい

るわけでございます。

これまで私どもの取り組みを含めてですね、日本においては「児童ポルノ」にフォーカス

ますけれども、流れとしては、ここに書かれているような経緯の中で、除々にですけれども関

心を集めているということだと思います。最初のきっかけがスウェーデンストックホルム

行われました第 1回世界会議です。この中で日本はですね、世界最大の「児童ポルノ」の発信

国の 1つという非難を受けたわけでございます。それを受けてですね、先程もちょっと出まし

たけれども、フォローアップ会議というものを働きかけて、日本で何回か行われました。それ

には今日ご参加の横田先生にもお越しいただいたこともあります。勉強会とか、国会議員の方

超党派勉強会を開いて頂いたりということで、除々に立法への働きかけが強まってきたわ

けであります。そのおかげで 1999年に、「児童買春児童ポルノに関わる行為等の処罰及び児童

保護等に関する法律」という、いわゆる「児童買春児童ポルノ禁止法」というものが制定さ

れました。これは超党派国会議員による議員立法という形で作られたものでございます。と

ころがこれができた直後から、当時既にサイバーポルノが急激に大きな問題となったのです。

私どもも官民をあげてですね、最初の法律ができて以降、直後からサイバーポルノの問題への

取り組みを開始させていただいております。

そして、そういった世界的な動きの中で、2000年子ども買春子供ポルノ子供トラフ

ィッキングも入っておりますけれども、それに関する子どもの権利条約の選択議定書が採択さ

れています。日本は 2005 年に批准しています。これはですね、日本トラフィッキング関係

の法整備が不十分であったがために若干遅れましたけれども、2005年に批准を致しました。そ

ういった法律の整備ですとか取り組みが評価されてですね、スウェーデン政府から日本政府

要請を受けて第 2回の横浜会議主催するまでにその評価を高めたということでございます。

2004 年、1999 年に制定されました児童買春児童ポルノ等禁止法、この中で特に罪刑の強

それからサイバーポルノ関係についての規定の充実というようなことを含めて、改正が行わ

れました。具体的には特定少数に対する児童ポルノの提供ですとか、提供目的が明らかでなく

ても、いわゆる児童ポルノ製造すれば、それは処罰されますよと。それから電磁的記録いわ

ゆるコンピューター上の記録ですね。それを提供すること。それから提供目的で保管すること

を処罰するということで強化されています。児童ポルノの罰則については 3年 300万というも

のが、5年 500万という形で強化されています。

ただ、ここで不十分というのはですね、2 つ大きくありまして。1 つは単純所持。提供目的

ではない所持については何ら禁止規定がないということ。すなわち児童ポルノ製造した人か

らそれを買う、もしくはダウンロードするということ自体、児童ポルノ製造を助けるわけで

すけれども、買ったほうに対しては全く罰則がないということで、ある意味商業性的搾取

を促進するものについて片手落ちのような形に今なっているということ。

それからもう 1つが、先程皆さんに申し上げました、非常に大きな影響を及ぼしている漫画

ですとかコミックそれからゲームソフト等に関する規制は全くないという状況でございます。

ただ、児童買春児童ポルノ禁止法が施行されて以来、ここに挙げてあります通り、非常に多

くの事件が摘発されて、検挙され、そして裁判にかけられているということでございます。全

ての検挙件数で見ますと、2005 年に 2000 件を超えてからですね、2006 年に史上最高の 2229

件という検挙件数をカウントしております。被害の児童数というのは、子ども買春を含めます

けれども、2000人弱、1500人から 1700人というレベルで推移していると。これだけ警察は非

常に力を入れて摘発しているということです。これに占める児童ポルノ検挙件数はですね、

これご覧いただくとよく分かりますように、2005 年、2006 年、新しい法律の改正があってか

ら非常に大きく増えています。470 件、616 件という形で児童ポルノの摘発件数が増えていま

す。その中で特にインターネットを利用したものが 1番下の段にございますけれども、2006年

では 251件を占めるということでございます。

実は、この次のスライドはみなさまのお手元に配布されたものの中には入っておりません。

非公式に提供していただいたものですから、公表は勘弁してくれと言われておりますので、画

面だけご覧いただきたいと思います。先ほど申しましたように、警察検察含めまして非常に

児童ポルノの摘発に力を入れてくださっているのですが、結果的に判決がどうなっているかと

いうことまで中々フォローしづらいのですけれども。これご覧いただくと 1 番下の段が 2005

年の実績でございます。地方裁判所レベルでございますけれども。実は右側に執行猶予プラ

罰金刑のパーセントっていうのが書いてあります。97%が実刑を伴わない判決になっているん

ですね。無罪になるってことはあんまりないのです。ただ、判決で有罪と判決されても、執行

猶予もしくは罰金で終わってしまう。その日のうちに日常生活に復帰できるという扱いがほと

んどです。これでは社会に対して間違ったメッセージを送ることになりはしないかということ

が、私ども若干懸念しているところでございます。これは司法の問題でございますので、中々

私どもも働きかけるのが難しい世界でありますけれども、注意深くフォローすることによっ

て、こういった実態も分かってきましたので、これからさらにこういった方面まで働きかけを

強める必要があると思っております。

児童ポルノ」の氾濫というものはですね、単純に製造者がいて被害者がいるという単純な

構造では中々理解しづらいんですけれども。出会い系サイトを使って会ってみて、顔写真を撮

って、これをばら撒くぞと。ばら撒かれたくなかったら、自分携帯自分の裸の写真を撮っ

て送れと言われて、そうせざるを得ない。送ったら、またそれを公表されてしまったというよ

うな形で、特に子どもさんの場合、最初の入り口で無防備な形で第三者と会ってしまうことか

ら泥沼にはまってしまうというようなケースが多々発生しています。

それから最近では、ここでは触れられませんけれども、私ども街でみつけたものを警察に持

ち込んで調べてもらったことがありますけれども、「児童ポルノ」と書いてあるにも関わらず、

実際には、本当に私も見ました。気持ち悪くなったぐらいのポルノ DVDですけれども、実際に

はそこに写っているのはみんな 18、9歳以上の、子どもではない、大人だということが警察

調べでは明らかになったということでございました。その例をこれからちょっとご紹介しま

す。これらも差し障りがありますので配布資料には入れておりません。

これがですね、秋葉原大通りに面した、みなさんよくご存知の家電量販店が運営している

ソフトの売り場ですね。誰でも買える状態で置かれているものでございます。右下は 5歳と書

いてあります。それからその上にありますのは児童ポルノというものを標榜しておるわけです

ね。こうしたものが平日、白昼堂々と売られていて、かつ買えるということでございます。こ

こに出ている左上は各国の、国籍様々の女子がポーズをとっているというような DVDでござい

ます。こうしたものは、先程申し上げました通り、法律で摘発できるかと言われればできない

ようなのですけれども。ただ、社会への害悪、特に子どもへの今後の影響等考えますと、やは

りこういったものはぜひ何らかの形で排除していく必要があるかなという風に思っています。

次はアニメDVDですね。こちらのほうが、ある意味よりリアルなものも多くあります。表

現の自由といった観点からの反論の声もあろうかと思いますけれども、諸外国においてはです

ね、こういったものを持っていただけで、アメリカカナダのケースでは摘発されて、実際に

場合によっては 20 年の実刑判決とものも出ています。日本発のアニメもしくはコミックを持

っていたということで、一発有罪、実刑判決というのが実際に出ています。日本は全く野放し

で、そういったものが諸外国においても出回ってしまっているというのが現状でございます。

これは漫画でございますけれども、こちらは表通りから 1本入ったところにある、雑居ビル

の 2階まで上がっていかないと入れない本屋書店なんですけれども、それでもここにいらっ

しゃる方誰でも入れます。そういったところで売られています。

現状はこういうことなのですけれども、これからの取り組みとしてどういうことがあるかと

いうことです。児童買春児童ポルノ禁止法だけにとどまらず、各地で一定の努力がなされて

いることもみなさんご承知いただきたいと思います。1つは、2004年新聞販売員の女児の誘

殺人事件というのが起きた奈良県。こちらではですね、13歳未満の子どもに付きまとう行為

ですとか子どもポルノなどの所持ということも禁止する条例が制定されました。実際にこれを

適用されて摘発された、いわゆる単純所持というケースもございます。奈良県条例は、最初の

きっかけとなった子ども誘拐殺人事件の捜査プロセスで、加害者高校生の時に初めてロ

リコンのポルノアニメを見たと、それが忘れられないと供述したということもあってですね、

2005年7月には条例ができたということでございます。

茨城県警では、インターネット上の子どもポルノの販売サイトを自ら調べて、そこをクリッ

クしようとすると、ここにあるような警告文が出るというようなことをやっています。これは

お読みいただければ分かると思います。実際に削除はされていません。サイトそのものは。た

だ見に行くこと自体が犯罪を助長するのだとはっきりとうたって、利用しないようにと働きか

けています。これは極めて大事な取り組みだと私どもも評価しております。

それから、IT業界のほうで大きな取り組みがあります。去年の暮れから携帯電話フィルタ

リングサービスというものが、いわゆるデフォルトで設定されるということになりました。特

に、未成年の新規契約者に対してですけれども。これは先ほども申しました出会い系サイト

子どもアクセスというものを制約する、制限するというような意味で非常に重要ワンス

テップじゃないかと思います。

更に、民主党インターネット上の違法有害サイト削除プロバイダーなどに義務付ける

法案。プロバイダーの責任でそういったものは載せないようにすることを義務づけるというこ

とを検討していらっしゃるという風に報道されております。

そして、これからの取り組みでございますけれども、やはり法律の上で不足していると思わ

れる部分をはっきりと規制して頂く。すなわち単純所持の件。それから下の方に書いてありま

す、今の児童ポルノ定義ではなくて、もっと幅の広いアニメそれからコミックそういったも

のを含む子どもポルノ全体に網をかける必要があるということでございます。このあたりの表

現とかについては、まだ検討中でございます。昨日も、ここに何人か参加して頂いていますが、

関係の方々と一緒の勉強会をさせて頂いて、更に内容を詰めているところでございます。これ

は特にですね、先程申し上げましたアメリカカナダのケースがありますけれども、各国ほと

んど規制されているにも関わらす、日本だけが抜けているというようなことで、諸外国からも、

こういった方面について何とかならないのかということを言われているという分野でござい

ます。それから、先程申し上げました携帯電話フィルタリングだけでなくて、インターネッ

ト全般に関する業界をあげての取り組み、これをぜひ求めたいと思っています。

先程、甲斐田さんのほうからコードプロジェクトというお話がありました。これは旅行業界

で今、行われているものでございますけれども、私どもの方から日本旅行業界等に働きかけを

行っています。法律が整備されればそれだけでいいという訳ではなくて、官民をあげた取り組

みというものがこういった問題の解決には絶対に必要だということで、旅行業界自身が自分

子ども買春子どもポルノに反対しますという立場を鮮明に出していただくということで

す。実際に、みなさまルック JTBとかですね、JALパックのパンフレットございますけれども、

裏表紙に小さいですけれども、そういったメッセージが刷り込まれています。多分、全てのパ

ンフレットに刷り込まれています。これは、そういった態度をまず表明していただき、それか

ら内部的な取り組みを行い、且つそれを報告して頂くという、1 つの行動規範というセットで

お願いしているものでございます。日本日本発の旅行を扱う 90%が、それに賛同して頂いて

やっているということでございます。それと、最後が司法も含めてですね。こういった問題へ

の取り組みをもっと強化していただきたいというふうに考えています。

以上、早口で分かりづらかったかもしれませんけれども、日本発の子どもポルノの現状と課

題ということで報告させて頂きました。どうもご清聴ありがとうございました。

勝間

早水さん、ありがとうございました。最初にソマリーさんと甲斐田さんから子ども買春のこと

を中心にカンボジアの現状についてご報告いただいたのですが、早水さんのお話を伺ってです

ね、子ども買春の問題だけではなくて、子どもポルノという問題があると。また日本製造

地になっているという問題提起がございました。この性的搾取に関わるサービス性的搾取

関わるモノの問題なのですけれども、これらは両方お互いに関係しあっているというお話かと

思います。カンボジアの話から始まったのですけれども、実は私達の足許を見てみると、日本

の中にもずいぶんたくさんの問題があるということが教えていただけたかと思います。カンボ

ジアにおける人権意識とかですね、法の執行という話があったのですけれども、日本におい

てもまだまだ課題があるということかと思います。

それでは 3人目の報告者として外務省人権人道課長木村さんにですね「子ども商業的性

搾取に反対する世界会議横浜からブラジルへ」と題してお話いただきます日本政府

横浜会議に非常に強く取り組んで、次の開催国を探すところも一生懸命されたということ

で、非常に強いコミットメントを持って活動されておりますので、そのことを伺いたいと思い

ます。よろしくお願いします。

子供ポルノ」というのは、必ずしも実在の子ども存在が必須の条件として考えるだけじゃなくて、いわゆる漫画コミックの類、それからアニメーションそれから最近ではゲームソフト、こういったような形を使ってですね、実在しない子どもを描いたものが非常に多く出回っているということです。場合によっては、これが実在する子ども被写体としたポルノ以上に社会に悪い影響を及ぼしているという事態がある。そして、日本世界に名だたる、冠たる、アニメの大変素晴らしい作品世界に送り出している国であるにも関わらず、そういったような技術が悪用されて、こういったものに使われているということについて非常に大きな危惧を抱いているということです。

結局の所、この太字部分を何とかせにゃならんのだろう。

しかし、なまじアジア諸国のリアルな児童売春買春の実態を知っているが故に日本二次元媒体の流布と結びつけずにはいられないという状況なんだろうな。

2009-06-12

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20090611/1244726606

656 名前ハックルベリー ◆1Np/JJBAYQ [] 投稿日:2009/06/04(木) 00:24:30 ID:6+DHpG/1

言葉の恐さに関しては俺も動く

抗議ガツンだよ

具体的には普段はいがみ合ってる

HNDAR(はてなダイアラー)と連絡を取り合い、短期の新HRはてなリング)を発足した

自分でも驚いたが、豪華なメンバーが集まった

はてな最大HNDARのアルファブロガー、幹部3人

HNDARではないがはてなハイカーのNo2、No3

はてなでは有名な、サービス開始以来一度も退会したことがないという勇者

アンテナ登録数が200人いる人望の持ち主

仕事辞めて南京問題全ブクマカンストしてる奴

他に挙げたらきりが無いが、そうそうたるメンバーで総勢30人を超えた

釣れない話題はもはやないだろうという最強集団だ

ソロjkondoを釣った奴もいる。

はてなでははてな皇帝はてな四天王はてな10傑(俺含む)、はてな3本柱などの超一流だ

なによりも強いのは、全員はてなダイアリーでの更新をぶっ通しで何日も可能だ。

リアル予定が・・・なんて奴は一人もいない

はっきり言って、俺らが声を掛ければはてなブロガーは半数以上が動くだろう

はてな四天王連中うごメモ増田にも顔が利く。

奴らの中にもバンされた奴はいうだろう

協力して全員で垢削除ストライキしたらさすがに黙ってられないだろう

ちょっと顔なじみのGM東京本店川崎さん)に話つけてくるわ


よくわからんけどこういうこと?

2009-06-11

http://anond.hatelabo.jp/20090611193352

手玉に取られてる時点で負け

コメント突っ込みどころ多数

言論の自由とか言っておきながら記事を削除しろとはどういう了見かと

2009-06-10

HDP2 Gold環境まとめ

SKNETのMonster TV HDP2 Goldコピーフリー環境を作ったのでそのまとめ。

ドライバインストール

  1. 純正ドライバとBonDriver_HDP2、UniversalUSBDriverを用意する。
  2. BonDriver_HDP2のuusbd.infのPIDを7070に設定する。
  3. BonDriver_HDP2のuusbd.infのあるフォルダにuusbd.sysをコピーする。
  4. 純正ドライバフォルダから*_HDTV_V2G_BDA.sysとSKNET_HDTV_BDA.inf削除して、uusbd.inf、uusbd.sysをコピーしておく。
  5. 純正ドライバインストール済みならDriverRemoverHDでドライバ削除しておく。
  6. デバイス自動認識ドライバインストールドライバの場所を3、4を指定する。
  7. デバイスマネージャでUUSBD用USBデバイスMonsterTV HDP2 Gold HDTV recoding deviceが、ヒューマンインターフェイスデバイスにSKNET HDTV-V2G Remote Control deviceがあれば成功。

BonDriver_HDP2.dll.ini設定

[Hardware]
Products=3275:7070

TVTestの設定

  1. ドライバはBonDriver_HDP2.dllデコーダ、レンダラはデフォルトカードリーダはなしでよい。
  2. チャンネルスキャンをするときは停波に気をつけること。深夜に設定して、どうしても認識しない局があってはまった。
  3. 個人的に、ホイルでチャンネル操作をしたい。感覚的に、上にホイルを回したらチャンネルを増加させたいので操作を反転させる。

EpgCapData_Bonの設定

チャンネル設定をスキャンでできるEpgCapData_Bonがよさげ

  1. とりあえずチャンネルスキャンする。
  2. 設定で、EPGデータを取得するチャンネルを選択しておく。
  3. 外部アプリケーション設定で、ViewerをTVTestに、EPG表示をEpgListView.exeを設定。
  4. EPGデータを取得する。
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