はてなキーワード: マッキンダーとは
左方向からの拒否感が凄いし。
一応概説すると、海上交通の輸送コストは陸上輸送のコストの100分の1が相場。
なので海洋国有利というのは大前提。トラバに書いてる通り、内水交通も超重要だけどね(どっちもほぼないインカは明らかに謎文明。アレは本当におかしい)
戦争もそれは同じ。西欧諸国があれだけの植民地を取れたのは、船で軍隊を派遣するのが一番効率的な手段だったから。
それが覆った、かに見えたのが鉄道の発明。鉄道の集中速度が速いので、ユーラシア大陸の中枢部、直接海軍で脅かすことができない地域(ハートランド)の勢力が、鉄道で外縁部に攻めてきたら海洋国では対抗できない、という疑惑が出た。これが地政学の祖となったマッキンダーのハートランド理論。
よって鉄道発明以降、島嶼国家の最大の懸念は、ドイツとロシアが合体した超大陸国家がユーラシアを制すること。
逆に言えばドイツとロシアが別々の勢力ならなんとかなる。第一次世界大戦も第二次世界大戦も冷戦もこれで解釈できる。正しいかどうかは別にして。
クリミア問題というかウクライナ問題もそういう文脈で読み解くと面白い。現実の分析には役立たないが。
ちょっと気になったけど、
世界島(せかいとう、World Island)は、アフロ・ユーラシア大陸(ユーラシア大陸とアフリカ大陸)の本体のことであり、周辺の島々(特にグレートブリテン島(イギリス)、日本列島(日本)など)は含まない。
マッキンダーの提唱と南極発見・測量が時期的にどう前後するのかわからないし、意図的に除いているのかもしれないが、世界島 - Wikipediaやハルフォード・マッキンダー - Wikipediaに載っているマッキンダーの地図にはなぜか南極大陸は描かれていない。
(ユーラシア大陸 + アフリカ大陸 - ブリテン島 - 日本列島) / (全大陸 - 南極大陸) *100 だとだいたい62%くらいで、2/3と言っていいんじゃない。
マッキンダー自身が2/3と言ったのかどうかは知らないけど。