単刀直入に言うと、タイトルにある「ガチャで人の推しが出た時に謝る文化」を、私はどうしても理解・共感できなくて困っている。
━━━━━━━━━━━━━━━
【主な登場人物】
━━━━━━━━━━━━━━━
数年前の引越しを機に、私は日本全国から人が集まるような場で生活を送ることとなった。その中で有難いことに、共通の趣味を持つ人にも出会えた。その中の1人が、Aであった。
共通の履修ジャンルに加えて腐の趣味もある(しかも一部推しカプまで共通している)貴重な人材ということで、あっという間に距離は縮まり私たちは友人となった。
一緒に推しジャンルのライブに行ったり、某アニメショップで買い物をしたり。住んでいる場所が近いこともあり、オタ活を共にすることも多くなった。
しかし過ごす時間が増えるにつれ、同じオタクでも微妙に価値観が合わないというか、そういった違和感が生まれ始めたその中でも1番モヤモヤするのが、前述の通り「ガチャで人の推しが出た時に謝る」文化である。
最初にこの違和感を感じたのは、何気ない会話の中。とあるソシャゲでのガチャ云々の話で、AがAの友人であるB(私とは面識は無い)のSSRを引いたというものであった。
Aは「何気なく10連したらBが狙ってた推し来ちゃって、もう申し訳なくてさ、BにLINEで『ごめん出た』ってスクショ送ったらもうその時の反応が面白くてw見てこれw」と言ってLINEのトーク画面を見せてきた。
この時、私は「なんでAは謝ったんだ?」という疑問が浮かんだ。
私は「ガチャのスクショを送る=自慢」という認識だった。(今までの私の交友関係の場合、ガチャ運が良かった時に友人にスクショ自慢を送ったり送られたりしても「すごい!」「おめでとう!」「羨ましい!」とお祝いムードになるか、報告が地雷のタイプが相手なら黙っておくかが普通だった)ので、「謝るならスクショを送らなければ良いのでは?」と感じたのである。
Bは、自分が推しガチャ失敗した時の他人の出ました報告が地雷なタイプ人なのかと思ったが、トーク画面を見ても特に荒事もなく会話が普通に進んでいる。
そういうタイプの人もいるんだな、という感想でこの場は終わった。
しかしこれ、価値観が違うことも相まって、自分が実際にやられると非常にムカつくのである。
私は数あるジャンルの中でも特に熱を入れている某ソシャゲがある。決して大手のジャンルではないが大好きなソシャゲだ。
その中にある、とある私の最推しのSSRカード。当時は年齢による課金制限で「出るまで回す」が出来なかったため、限られた万単位の金をつぎ込んでも出なくて泣く泣く諦めたカードである。ちなみに私は未だに持っていない。
それを最近、どうやらAが引いたらしい。しかも通常SSRよりも更に確率の低い、いわゆる箔入りのSSRである。
TwitterやってればSSR出ました箔入り出ましたのガチャ報告なんて散々見るから、ガチャで当てたことに対して特に思うところは無い。だから今回も「まじか、すげー」くらいの気持ちだった。
ここまでは良かった。
例のガチャ報告ツイートの最後を見ると、「〇〇(私の名前)ごめんね!!ww」という一文が添えられていた。
なんで謝った? なんでわざわざ私を名指しする必要があったんだ?
なんとも思っていなかったガチャ報告のツイートが、最後の名指しの一文のせいで一気にイラっときた。
数分後、AからLINEの通知がきた。「すみませんでした」の一言と共に、Twitterでみたガチャ報告と同じスクショが添えられていた。
Twitterだけに留まらず、なぜわざわざLINEしてきた。謝る気なんて微塵もないくせになぜ謝るんだ。
私って沸点こんなに低かったんだ……とどこか頭の中で他人事のように考えながらも、苛立ちが余計に増していた。謝罪の一言がただの煽り文に見えて仕方がなかった。
こういった報告が何度かされるようになる度に、私は謝る気なんて無いであろうAの「ごめん」に、自分宛じゃないツイートであっても見かける度にイラつくようになってしまった。
ガチャとは別の例だが、今挙げたソシャゲとは別ジャンルのブラインド商品を一緒に買った際に、Aが私の推しを当てたことがあった(私は自分の推しでもAの推しでもないキャラだった)。その度にAは「なんかごめんね、〇〇(私)が引いたのがウチの推しだったら交換したんだけど、ね……?」的なことを言ってくる。私は交換してくれなんて一言も頼んでいないぞ。
(まあ一緒に買い物をするとどちらが何を買って推しが出たか出なかったかはその場でわかるからまだしょうがないのかもしれないけど…)
いまの一連の流れを読むと「推しが出なかったことに嫉妬してるだけじゃん」と思われそうだが、私はAが私の推しを当てたことに苛立っているのではなく、その報告に"謎の謝罪"が入っていることが非常に腹立たしいのである。
とはいえ私も人間関係のコミュニティが多少広がったとはいえ、この「謝罪文化」に今まで触れてこなかったから今は拒否反応がでているのかもしれない。
ここまで読んだ人には「こんな小さいことで何をww」と笑われているのかもしれない。でも自分でこの苛立つ感情を処理出来れば、字書きでもない私がこんなお気持ち長文なんてわざわざ書かない……というか自分がお気持ち長文を書く日が来るなんて思ってもいなかった……
Aには悪気は無いだろうから、ここで私が「謝ってくんじゃねえ!!」と激情をぶつけてもそれはただ私がAに私の価値観を押し付けるだけになってしまうので、書き殴って気持ちを落ち着けることにした。
とはいえ冷静に考えても、現時点でこのガチャの謝罪文化は絶っっっ対に共感できないから正直やめてほしいのが本音だ。
それぞれのオタクとしてのあり方、価値観。共感は出来なくても理解はして、冷静でいられるような大人になりたいなあ。そう思った未熟なオタクのお気持ち長文でした。