2019-10-22

親不孝だなあって

よく親父と揉めていたことをふと思い出す。

親父は職人タイプ人間言葉より先に手が出るタイプ

俺はどちらかというと内気寄りの平和主義タイプ

小学生の頃、初めて触ったWindows95に心を奪われ、隙きあらばパソコンを触っていた。

まだギリギリ電話回線か、ISDNだったか。覚えていないけどそれぐらいの時代

俺はずっとインドアで外でスポーツするよりは家でゲームしているほうが好きだったが

よく親父には部活スポーツしか認めないと言われていた。

次男の俺は自由気ままに生きるのが好きだ。

人にを絞られるのが嫌だ。レールを敷かれるのが嫌だ。

でも気付いた時には中学受験合格して、男子校入学した。

中学は嫌々スポーツ部に入って、嫌々部活をした。

家に帰ったらネトゲをするのが日課だった。

そんな親父は俺のことが心配になったんだろうな。

夜遅くまでゲームやってた俺はふっ飛ばされるくらいの力で何回か殴られた。

それからかな。

親父とは関わりたくないと思ってしまったのは。

大人になってから、親父のやったことが理解できるようになったけど

当時の俺も親父に似て頑固だったからな。

必要なこと以外、親父とはもう口を利くことをやめてしまった。

話は変わるが、親の仕事の都合で中学高校で1回ずつ引っ越しをしている。

また、中高共に私立で通学に2時間弱かかるため、地元には友達がいなくなった。

そんな中、高校生になって、部活も辞めてアルバイトを始めた。

当時、周りがガラケーを持っているのが羨ましかった。

未成年の兼ね合いもあったので、親父か母親を説得する必要があった。

母親相談したが、結局は親父の許可必要だった。

普段殆ど喋らないが、自分お金は払うからと親父を説得した。

勉学を怠らないならということで、ガラケーを買うことができた。

僕はバイトに夢中になった。アルバイトを3つ掛け持ちして、学校終わりと土日で週5ほどバイトしていた。

お金は遊び代と服に消えていった。

彼女もできたりした。

常識的範囲ネトゲ課金したりもした。

勉強ほとんどしなくなった。

学校遅刻ばっかりしていた。

テストも休むことがあった。

男だらけの体育祭も虚しいと思って、高校3年間は全て休んだ。

文化祭女子が沢山来るのでナンパした。

そんな中身のない3年間を過ごした。

やりたいこともなかった。

中高一貫大学附属の高校だったが、10年間も同じやつらと一緒にいたくなかった。

もとより、俺の成績では大学にはエスカレーターでいけないのだが。

それでもなんとなく大学には行ったほうが良いとは思っていたので受験することを選んだ。

バイト代を払って塾にいくことにした。

受験には受かり、高校卒業した。

中学高校で連絡先を知っているのは2人ぐらいしかいなかったことに気付いた。


大学に通い始めた。

久々の共学。

授業に出ずに麻雀ばかりしていた。

授業もつまらなく感じた。

一方で仕事をしているほうが気楽だった。

僕は日中バイトをするようになった。

そして大学勝手に2年で退学した。

フリーターとなった。親からは何かを言われた気がするが殆ど何も覚えていない。

この頃だっただろうか。

親父からCDだったかDVDをもらった。

何でも、俺が赤ちゃんだった頃から今までの写真とかビデオが全部入ったものだったらしい。

保管していた記録媒体劣化で、データが飛ぶ前に大量のデータ編集して1つのDVDにまとめたものらしい。

母親から聞かされたが、編集はとても大変で仕事の合間に年単位で準備したものらしい。

断るのも悪かったので記憶ではもらったのだと思う。

それからフリーター生活が2年続いた。

このままじゃダメだと思い、就職活動を行いなんとか正社員になれた。

激務の2年間の中、一人暮らしを始めた。

転職もした。

勉強もした。

仕事の都合で転勤もした。

一人暮らしを始めてから3回引っ越しした。

気付いたら、もうすぐ30歳。






ふと、過去を振り返る。

あの時もらったDVDはどこにしまったのだろうか。

探したけれどなかった。

多分、俺のことだから親父に苛ついてどこかで捨てたんだろうな。

中学高校アルバムもなかった。

多分、要らないと思ってどこかで捨てたんだろうな。


思い返したら、中学卒業してから仕事の思い出しかない。







ふと、過去を振り返る。



何も思い出はないかもしれない。

友達がいないかもしれない。

でも、それで良い。

これからまた思い出を作っていこうと思う。


今度、親父のところにいく彼女を連れて結婚報告しにいく。





そういや親父は日本酒が好きだったか

俺は日本酒が嫌いだが、何か良い日本酒でも持っていこうか。


親不孝だなあって、思うよ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん