2015-10-09

アイドルよりかわいい子と遊んで、価値観が揺らいだ話。

部屋でくつろいでいると、ノックの音が。

ドアを開いて、ちょっと驚いた。

わず目を奪われるくらいの美少女が、そこに立っていた。

瞬間、誰かに似ていると思ったけど、思い出せない。


はじめまして今日はよろしくお願いしますっ」


ほのかです、とその子は言った。

軽くことばを交わしながら、僕は内心の興奮を抑えられずにいた。

たとえば大学にいれば、間違いなく同期でナンバーワンと目されそうなこの子と、今からエッチなことができるのだから


いま僕がいるのは、オナクラと呼ばれる性風俗から指定されたレンタルルーム

オナクラは、オナニー女の子に見てもらうか、女の子の手で抜いてもらうか、「抜き」に関してはそれ止まりというソフト風俗。基本コースだと女の子は服も脱がないしその服の上から触ることもできない。何かの修行ですかそれは。

有料オプションを付けることで、女の子が服を脱いだり女の子の体に触ったりできるようになるけど、それでも女の子の股間には一切触れないしディープキスもない。粘膜同士の接触が基本ないので、病気心配もあまりない。

僕は、女の子を指名しないフリーのコースで、オールヌード乳首舐めのオプションをつけた。おまけでコスプレ衣装がついてくるというので、セーラー服もつけてもらった。


最初世間話ネタが切れたところで、僕はほのかに言った。

「じゃ、セーラー服に着替えてよ。下着はつけなくていいから

風俗に来てるんだから当たり前のせりふなのに、言っただけでドキドキしてしまう。あまりにも普通に可愛い女の子から。言った瞬間に捕まっちゃうんじゃないか的な背徳感。


え、下着なしでですか、と一瞬戸惑った表情を見せた後、ほのかは服を脱ぎ始める。地味な上下揃いの下着を見て、ほんとに普通に私服なんだな、と思った。それも脱いで、ペラペラセーラー服に袖を通す。僕も服を脱く。


並んでベッドに腰を下ろすと、ほのかはゆっくりと僕の股間に手を伸ばしてきた。

僕もセーラー服の脇から手を差し込んで、ほのかのCカップの胸を揉み始める。そのままたくし上げて、乳首を口に含んで転がした。この部分をオプションで追加していたことをちょっと思い出す。


さっき、大学生だと言っていた。

本当かなと思ったけど、少なくとも肌の木目とか弾力は、間違いなく相当に若い女性のそれだ。

からセーラー服を着ていても違和感がない。そんな子が僕の股間を弄んでいて、僕はその子の胸を触って乳首を舐めている。スカートもはだけて裸の股間もお尻も見えている。ほのかの手はちょっとぎこちないんだけど、逆にそれがすごくいい。


ほのかが、不意に僕の乳首を触ってきた。

あ、ヤバい。でもそのオプション買ってないんだけど。

そのサプライズな刺激で、イッてしまった。なんか必殺技みたいなのを使われた気分だ。


シャワーを浴びたあとの残り時間、ほのかのヌードを見せてもらうことにした。

M字開脚した股間からふと目を上げると、ほのかの全身、そして顔が見えた。

で、気づいた。

ほのかが、むかし僕が好きだったアイドルに似ていることに。

でも、そのアイドルよりもむしろかわいい、ということに。


僕は高校から大学のころ、アイドルに入れ込んでいた時期があった。

特定アイドルに深く入れ込んではいなかったけど、CDとかを幅広く買って聞いていたし、大学では学祭アイドルを呼ぶ企画のお手伝いをしたりもした。

もちろん、音楽的に好きとか、頑張ってる姿を応援したいといった気持ちでやってるつもりだったけど、冷静に振り返れば、かわいい女の子との擬似恋愛を「買っていた」部分は相当にあったと思う。だいたい、月に1〜2万円くらい使っていた。


学祭イベントの手伝いで、何人かのマイナーアイドルと控室で会ったけど、みんな肌が疲れていて化粧が厚く、若干の「ケバい」部分でTV映えする、ちょっとかわいい程度の女の子なんだな、という印象だった。


いま目の前にいるほのかは、僕が学祭で会ったどのアイドルよりもかわいく、肌もきれいだった。顔のパーツがちょっと地味だからTV映えはしないだろうけれど。


僕がこの日、ほのかに会うために払ったお金は総額8000円。かつてアイドルのために使っていた月額の半分だ。

それだけのお金で、僕が実際に会ったどのアイドルよりもかわいい女の子が目の前でオールヌードになり、コスプレをして手で抜いてくれて、僕は彼女乳首舐めることだってできてしまう。


それで、ふと思ったんだ。

僕は当時、なんのためにお金を使っていたんだろうな、って。


もちろん、当時はオナクラなんてなかったし、当時は当時で童貞を捨てたくて格安ソープに飛び込んだりしたこともあったけど、出てきた女性は、まあ、その、なんだ、やっぱり格安店だからこうなんだな、という感じだった。

から逆に、「そういう世界」と普段追いかけてるアイドル世界の間にははっきりとした境界が感じられて、何も「脅かされるもの」はなかったんだけど。


でも、その境界はいま崩れてしまった。

かつてアイドルのために使っていたよりも少ないお金で、かつて追いかけていたアイドルよりもかわいい女の子と、アイドルとは絶対にできない過激な遊びができてしまたから。


オナクラってヤバいな。

サービスが究極的にソフトから、料金が安いのにびっくりするほどかわいい女の子が当たり前にいるから。

この店を使ったのは2回目だったけど、1回目も指名なしで、やっぱり合コンにきたら確実に一番人気になるレベルの子がやってきたし。


ありがとうございました、今度は指名してね、と笑顔で去っていくほのかを目で追いながら、僕は、かつて自分がやっていたことの「意味」のかなりの部分も、一緒に消え去っていくのを感じた。



ブクマありがとうございます。少し種明かし&補足。

PRなの?→そう言われそうだったか最初から断ろうかとも思ったけど、PRではないです。シンプルユーザーとしての個人的感想

事実?→「ほのか」って名前仮名だけど、あとはだいたい事実。本当にかわいくてびっくりして価値観さぶられたから書いた。地方から出てきてお金のない大学生とかが働いてるのかな、とか思った。

どこ?→これ書くとPRなっちゃうかもしれないけど、新宿です。あとはサービス内容と料金は事実どおりなので突き合わせればどこか分かるはず。

ほのかって?→仮名。いろんなキャラとかぶってるのは単純に知らなかった。

アイドルだと処女性を求めるのに?→僕は当時からそういうのは求めてなかった。

そんなにレベルが高いの?→高かった。でも後でチェックしたら、「ほのか」はこの店のナンバーワンで、1回目のときのコはナンバー2だった。お店がフリーでもいい子を回してくれてたんだと分かった。

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