2015-09-24

http://anond.hatelabo.jp/20150915014521

スープカレー札幌での大成功の原因を考えてみると、あれが札幌におけるカフェブームだったんじゃないかと思う。

オシャレっぽい店でオシャレぽいものを食べる。

それがスープカレーだった。

札幌物価水準からすると、一食あたりの単価として高いと思う。

なにしろオシャレフードだから

そのぶん、ボリュームを出して、薄利多売よりは客あたりの粗利を追求した。

札幌地価は当然東京よりも安い。

加えて、スープカレー店舗札幌中心部ではなく、郊外にあることも多かった。

最近郊外喫茶店、つまり星乃珈琲コメダ珈琲代表されるような、暇で小金を持った層に時間たっぷり潰すような場所提供するような店と構造的には似てたかもしれない。

コーヒーのマグが大きく、豆菓子や朝ならトーストがついてて満腹は得られる。

原価を考えると、コーヒーを倍のサイズにしたって、トーストをつけたって、値段をほとんど上げる必要なんかなく、むしろ長居されることだけが問題なのだが、それを郊外店舗を置くことでクリア

それと同じことを、やってたと思う。

居心地のいい空間を求める層と、オシャレフードを欲する層を取り込んで、満腹感を与えてリピーターにする。

どこにいくにも車という道民生活スタイルにもマッチしてた。

でも、それを都心でやろうとするとけっこうきつい。

オシャレスペースとしてはセンスが良い競合店がたくさんある。

というより札幌田舎センスだと負けは見えてる。

地価価格転嫁することも難しい。

値段はボッてるとは思わない。

スープ料理というものはカネがかかる。

スープ料理専門で成功した外食というのはあんまりない。

世界中ほとんどの国では、出汁発酵調味料も使わず、具材を水で煮込んで塩と香辛料を入れただけで料理として成立する。

具材から出る出汁と、それに合わせた香辛料の組み合わせで料理が成立するわけだが、料理の基本技法であるにも関わらず、日本においてこの技術は半分途絶えてる。

出汁取りは別の材料を使い、そこに発酵調味料で味を決める。香辛料はあってもなくても構わないアクセントしかない。

一言でいうと、スープカレースープ料理としては未熟な部分がある。

具材は別に調理して乗せるだけであり、具材から出るエキス考慮したわけではない。

メニューの違いはトッピングの違いであり、スープの違いではない。

それをやると死ぬほど金がかかるので仕方がないのだが。

スパイスについても未熟なところはあった。

巷のカレー屋では、○○種類のスパイスとか書いてあって、どうもスパイスの数が多いほど上等かと勘違いしてる場合が多い。

店側がそうおもってるのか、客がそう思ってるからそんな書き方をしているのか。

スープカレーはそれがひどくて、20種類以上は当たり前、30種類とか40種類とかを売りにしている。

複雑さと美味しさはイコールではないはずなく、むしろ味をボケさせ、またコストに跳ね返ってくるわけだが。

殆どの店で、シーフードカレーチキンカレーで、スパイス構成がガラリと変わったりはしない。

アクセントとなる部分は変わるが、ベーススープに合わせてつくられている。

スープカレーは悪くはない、悪くはないのだが、食材の旨味を活かしきれず、出汁取り用の食材の大量投入の力技で旨味を、スパイスの大量投入、多種投入で複雑さをプッシュしすぎている。

食材を殺しているとは言わないが、もっと安いコストで同じかそれ以上のものを作ることは可能である

総括すると、札幌近郊と都内の客層、地価等、外部環境の違いにより、札幌で取り込んでいた客層を都内では取り込むことができなかったこと。

スープ料理としての未熟さが、美味しさ以上のコストを生んでいる。

スープカレーだけではないが、カレー屋、あるいはインド料理店の評価食べログにおいてはかなり甘いと思う。

イタリアンフレンチ辛辣レビューもあるが、カレーについては好意的書き込みしか目立たない。

食べログが街の評判とは思っていないが、いまだカレーというジャンルボーナスステージであるといえる。

今でこれだと、たぶん10年後には消えてる。

http://anond.hatelabo.jp/20150916100219

http://anond.hatelabo.jp/20150916162835

記事への反応 -
  • 今更ながら札幌スープカレーについて

    ブレイク必至と煽りつつ、札幌のローカルな流行りに終わったスープカレー。 今にして思うと、その頃のスープカレーは店によってあまりにもバラバラで、スープカレーを定義づけるこ...

    • http://anond.hatelabo.jp/20150915014521

      スープカレーの札幌での大成功の原因を考えてみると、あれが札幌におけるカフェブームだったんじゃないかと思う。 オシャレっぽい店でオシャレぽいものを食べる。 それがスープカレ...

      • http://anond.hatelabo.jp/20150924164343

        そうそう。 6種類もスパイスがあればカレーは作れるし、そのほうが何十種類も使うよりもキレがあって美味い。

    • スープカレーについて一言

      http://anond.hatelabo.jp/20150915014521 東京での現状はわからないのですが札幌では日常に溶け込んだ定番としてしっかり定着しました。 ラーメン週一も食べない人は多いけどスープカレーは必ず...

    • http://anond.hatelabo.jp/20150915014521

      余談ですが、札幌のスープカレー店「スープカリーイエロー」の店内にはTha Blue HerbやMic Jack Productionのレコードが飾られ、チル&ドープなダンス・ミュージックが流れています。味のほう...

    • http://anond.hatelabo.jp/20150915014521

      スープカレーの話題が盛り上がっていて、思わず書きたくなってしまった。もう無くなってしまったスープカレー屋の話。 2本のエントリで触れられているように、2000年代前半から中頃...

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