医学部の中でのセンター試験ともいえる、「CBT」というテストがある。
で、この試験、どういう位置づけかというと、大学によって違うが、ほぼセンター試験と考えていい。大学の学期末試験などが二次試験である。
では、このCBTどのくらい勉強するのか?
『CBT対策』http://www.gaksyu.com/cbt/
を引用すると、
『クエスチョンバンクは3,300問あるため、一日400~1,000問程度進めれば1ヶ月で2周することができる。その際は、前日の復習をしながら新たな範囲をこなしていくサイクルが効率が良いと思う。1,000問進めるのはかなりきついと思うが、前日の復習500問+新たな範囲500問ならばできないこともない。それでも10時間以上かかってしまうため、連日続けることはお勧めできない。』
信じられるだろうか? 3300問を2周する、1日10時間以上。
そして、これに加えて学期末試験もあるわけだ。
医学部の勉強量に疑問を持つ人は、自分で少しこのクエスチョンバンクをやってみてほしい、異常な量だとわかるから。
(本当のこと言うと、ある程度基礎知識ある+暗記慣れ+暗記をずっと続ける基礎体力+自分の性格にあった学習方法を身に着けている といった様々な要因で医学生はこなせるようになっているということがあるので普通の人が普通に勉強するのとでは効率に圧倒的な差がある)
まじめにやれる奴なら普通にできるだろうけど、まじめにできない奴にはかなり地獄である。6年+卒後数年、地獄をみることになる。(ソースは俺)
止まったら死ぬというような感じ。決して無理ではないが、マラソンを毎日毎日ひたすら続けるきつさがある。
最初のころ、自分は知能指数が高いから大丈夫だろうと思ってまったく勉強しなかった。がしかし、知能指数なんて関係ないのだ。無味乾燥な修行をやりこなすやりこなせないというのはそういうのを超えたレベルの話で、「メンタル管理」「学習計画をこなす体力」「体調管理」「優先順位を考えて行動する」といったどっちかというとビジネススキル的なものの総合力だった。自分ひとりでは勉強できないので友達と一緒にやることで危険を回避する(情弱はマジで死ねる)。頭を使うより時間を使うことが重要なので集中力は捨ててニコニコでも見ながらやる。とか。
そして、周りは本当にできる奴らばかりだ。センターで9割とれといわれたら学年の95%が取れるだろうくらい勉強してくる知的集団である。才能を圧倒的に凌駕する勉強量というのをこの眼で見て驚愕した。漫画ではよく聞く話だが、いざ自分の目の前で何度も何度もそれを見せられると本当にビックリする、ネタじゃなかったのかと。灘、開成、あたりの高校に居たのだが、彼らでもこれほど勉強などしていなかった。
※追記
医者としての自覚が~~とか、そういうもんだろ。と偉そうなことを言う人は、クエスチョンバンクを買って、やりとうしてみてくれw多分無理です。すぐに意味は分かると思いますw
ちなみに、普通の医者って、いわゆる専門書とか言われる厚い本を普通に読んで普通に理解するってのを、何十冊もずーっとやる。ってのをやってます。そのレベルですから、CBTは本当にセンターレベルって話です。
「医学知識は数年で数割のレベルで変わっていく、追いつくのは絶対無理。50代の医者<<<30代の医者 という最新知識、技術の差は覆らない。だから、衰えてしまうのをゆっくりにするには学び続けるしかない。そして学ぶ力は?試験勉強で身に着けるしかない」
ということです。
頭の良さや超絶技巧が必要なものって、いらないんですよ、医学には。そういうのって使える人が少ないしその人が救える患者少ないし。そういうのを凌駕するくらいガンガン医学は整備されてます。残ったのはひたすら努力で身に付く知識や技術ばかりです。
ある種の職業訓練です。医学部は暗記中心だからとか、他学部のほうがクリエイティブとかそういう話ではなく、単純に医学技術の最重要項目として医学には『勉強する技術が必要』って話です。
そして、勉強できるかどうか?ってのは、根性や自覚とかでは決まらない、人智を超えている話です。「まったくマラソンしたことない人が100キロマラソンできますか?」というのに答えなど出せないようなものです。それをいかに続けられるように工夫できるか?ってのがつまり勉強をし続ける技術です。
自分は、『ブラックジャックによろしく』で号泣するタイプではあるんですが、ああいうのは違うと思います。あの作品では「淡々と患者を治療する」ってのが情熱が無いとか言われてますけど、え?淡々と治療するってのには、淡々と技術や知識を身に着け続けて最良の医療を目指すってのも含まれているわけです。むしろあの漫画、研修医の主人公は「勉強しろよ」って思いますわ。唯一認められるのは腸閉塞の手術トレーニングしてたのくらいか。
情熱どうこうでなく、患者のために100キロマラソンし続ける的な。そういう無味乾燥な修行僧的なのが本物じゃねーかなってのは思う。もちろん患者さんに心から尽くすのはやんなきゃいけないんだけどさ。勉強おろそかにして患者中心もなにもねえじゃん。ニーズを理解するのは大切だけど。
自分の思想とか感情とかまともな感覚なんて荒廃するくらい学習し続ける、果てしなく無味乾燥に理性だけで動き続けるっていう、そういうのをないがしろにするようなあの漫画の主人公の気持ちとかって違うなって思いますわ。
「先生はウンコ食べろっていわれたら食べるんですか?」って主人公聞きますけど、「当たり前だろ、食うよ、自分の感情とか感覚とか思考とかどうでもいいよ、それが最良の医療につながるなら何も考えず食うよ」レベルで学習するって当たり前なんですよ。そこに情熱とか関係ないかと。
帝京、藤田保健衛生、川崎医科大、埼玉医科大、岩手医科大のような底辺医大の連中でも皆それをクリアしてる時点であまり大変だとは思えない
底辺医大の連中が全員突破してる? ご冗談をw
話は全然違うんですが、CBTという言葉、医学部では、固有名詞的に使われているんですね。Computer Based Testing の略称なので、特定のテストを指すものではないと思っていました。
はぁ?CBTって言ったらclosed beta testの略だろ? 何言ってるんだ(ゲーム屋感)
こういうのって、これまでの人生すべてその場その場だけで試験対策!ってやってきた人間なんだろうな。こういうクズが医者になってほしくないけど。 医学部じゃないけど、大学院試...
毎日正拳突き10000回してたらその内音速でパンチ打てるようになったのと同じくらいは意味のある行為に見えるけどな…
だから、CBTの問題集、普通に買えるからやってみろって。無理だから。 試験対策!のレベルが違うんだよマジで。
CBTの問題集なんかまともに解いてる奴いないだろ。 1週間くらい前にちょろちょろっと臨床問題を解いて、余裕があれば連問解けば受かる。