2019-08-19

いぢり、不謹慎ネタ撲滅運動

要は当人にとってコンプレックスになってたり、無駄に追い打ちかけて笑ってるやつ。

当たり前のように存在してて、今も多少トーンは抑え気味だったりTPOをわきまえる風潮出てきたけど存在してる。

あれって、結局、優位に立つ、下には下が居るというのを共有するって感じで自尊心つのとか、ストレス発散するのに最適なツールで笑いと繋がったのが最悪だったと思ってる。

他人に向けるか自分に向けるかで自虐ネタも似たようなジャンルだと思う。



自分語りパート(読み飛ばし推奨)

小学校時代過ごした街は、元々畑だったのが駅が出来て、先祖代々住んでる土地持ちと、公営団地の家族と、結構高いマンションやら畑つぶして立てた分譲住宅に移り住んできた家族とでごちゃ混ぜになってた。

当然のようにいじめもあったし、いじめとは違って、無視したりいじめ続けたりするほどではないけど、最底辺友達としていじられたおしてるキャラも居た。

ヤンキーの元みたいな暴力的な奴もいたし、20人の男子が、上位集団ポジティブハイスペックなやつか明るい暴力的なやつ)、中位集団(人付き合いの上手いお坊ちゃまやスペックそこそこの中流家庭の子)、下位集団(それ以外の中でも友達付き合いが可能レベル人間、顔が不細工だったり、頭悪かったり、家が貧乏だったり、運動できなかったり色々問題は抱えてる)、ほとんど誰とも絡まないやつ数人、いじめられっこ、みたいに分かれてた。

上位中位はそれなりに仲良く、中位と下位も時には一緒に遊んだりするんだが、上位と下位となると明らかに接し方が変わってくる、お前らよりも上だってのを隠すつもりもない。

もちろん中位は下位をある程度は見下してるんだけど、まだ距離が近い分上位に対する時ほど卑屈にならずに済む。そう、小生は下位グループに属していた。

下位グループは今でいう陰キャっぽいやつらが、でも俺たちそれなりに楽しんでるんだぜって仲間内だけで支え合ってるツイッター民みたいなもんだから、そんで関西人だったか自然と、面白さが評価基準になっていく。下位の中でも上位をキープするために、上位や中位とうまく付き合うために。その他諸々の理由で。

そんときに、もっとも容易に笑いっぽいなにかを得られるのは、いじり、不謹慎ネタだった。不謹慎に関しては中学ぐらいか流行りだしたか




さて、そもそもはいじりや不謹慎のお手本としてテレビでそういうお笑いをやってるのが悪く、どんどん排除されてってるが、じゃあその穴は誰が埋めてくれるんだろう。

今の小学生お笑い好きだったりコロコロ読んだりはしてるだろうけど、小学生にとってオリジナルネタを開発するのはハードルが高い。

テレビモノマネになってしまう。いじりや不謹慎の便利なところは学校先生モノマネと一緒で、洗練されたフォーマットを身内で置き換えることでさも自分が作り出したネタとして披露できるところにある。

当時はそういう目の付け所、いじり要素を発見したり(モノマネでいう先生の口癖とか特徴的な動きとかか)、新たに街で発見したおかしなおじさん、地元にはまだまだ沢山出没しているが、そういう明らかに地域大人たちからもはみ出している存在あだ名をつけたりする能力を磨き合っていた。

いじりもはじめは容姿能力から親の仕事とか家のにおいとか、まあ陰湿だし、なにも褒められたことではないのだけれども、新たな要素を発見しては飽きるまでいじるという行為

完全無欠によろしくないことなんだけれど、そういった行為を通して、空気を読んだり、人との距離を測ったりという経験値も明らかにまれてただろう。

実際その経験仕事で生きたこともあると思ってる。

そして、ネタが受け入れられたことや他者より優位に立ってるという思い込みを通じて、精神的な平穏を保っていられた。

勉強運動もできず、家が裕福でなく、ルックスにも恵まれていない、でもクラスの一員としてはみ出さずに居場所を作るにはそういう能力必須だった。



そしてそういう子供が成長した今、場末飲み屋はいまだにいじって笑いを取るおっさん不謹慎ネタをぶっこむおっさんが多数生息している。

もちろん、社会に出て、限度をわきまえたり、相手を選んだり、笑いに変える(付き合いでのお愛想も含め)能力は多少成長している。

が、そもそもオリジナリティなど皆無で、他人フォーマットアレンジする以上の能力がないので、それ以外のネタとしてはせいぜい漫画セリフ引用ぐらいしか引き出しは増えていない。

現時点でのおっさんは、それ以外の武器を持ち合わせていないのだ。

そして、それ以外のコミュニケーションで己の居場所を作ることができなくなっているのだ。

なんとか己の自尊心を見たそうと軽はずみな発言などしようものならマウンティングおじさんと呼ばれてしまう。

そして人をいじることしかできないおっさんや、不謹慎ネタを平気で口にするおっさん若者から煙たがられるようになってしまった。

狭い範囲観測で恐縮だが、50代以上は過度ないじり世代、それ以下は不謹慎ネタ比率が高いと思う。

年配にいじりが多いのは、年上なのをいいことに十数年、あるいはそれ以上の期間、いじりネタ一本で生きてきてしまった上の弊害でもあろう。

そして、今の40代はひょっとすると年下が増えて、いじりのダークサイドに堕ちてしまうのかもしれない。

あと30代は自虐が多い。

20代は引用ネタが多いような気がするし、そこそこ自虐も使う。もちろんそういう傾向が見えることもあるってだけで、きっぱり割り切れるものでもない。


とにかく、40代の小生からしても50代のいじりは見てて辛いものがあるし、なんなら年下から我々も同じように思われているのだろう。

時代が変わってしまったんだから、新しい能力を手に入れて適応すべきだが、今更困難だ。

それでも、いじりと不謹慎排除すべきだとも思う。人を貶めることで結局自分に跳ね返ってくるからとか綺麗ごとを言いたいわけではない。

単に、それが時代に合わなくなり、取り残されたおっさんが集う呑み屋以外に居場所がなくなってしまうからだ。

もちろんこのまま同様の人種けが集まってなれ合って終わりを迎えることも簡単だ。

だがあがきたい。そういうわけで、代替案を考えているが、なかなかに難しいものである

今日もまた焼酎ハイボールを飲みながらおっさんたちはいじりいじられ不謹慎なことをネタして生きていくのだろうか。

  • それ単におっさんに魅力がないからそうなるだけじゃん、若い女や美形のゲイがいじり芸武器にしたらみんな持ち上げちゃう

  • 似たようなの前読んだな 再投稿?

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