はてなキーワード: トノサマバッタとは
蝗は「いなご」と読む。
いなごっていうのは「直翅目・バッタ亜目・イナゴ科」に属するバッタ類の総称。
けっこういろんな種類がいる。
ところで、だ。
蝗という漢字は元々は「ワタリバッタが相変異を起こして群生相となったものを指し[5]、これが大群をなして集団移動する現象を飛蝗、これによる害を蝗害と呼ぶ。(wikiより)」。
つまり、蝗という漢字に本来「いなご」という意味はない。実際、世界中で蝗害は起こっているがほとんどはイナゴ科ではなく、バッタ科に属するサバクトビバッタやトノサマバッタによる被害である。
日本ではあんまりバッタが「蝗」になることがなかったので「作物に被害を与える虫のことなんやな、せや!いなごにしとこ」と「蝗」が「いなご」になったのである。
ちなみに、日本でもトノサマバッタが大量発生して農作物をぶっ飛ばしたことがある。これも蝗害と呼ばれた。なんならウンカが大量発生して農作物をぶっ飛ばした時も蝗害と呼ばれた。
常々疑問に思っていたのだが、ネットイナゴというのは本当に蝗なのだろうか?
調べてみると、ネットイナゴとは「不祥事を聞きつけるとSNSや個人ブログなどに駆けつけて、誹謗・中傷に該当しうるコメントをすることで炎上を誘導するユーザー」のことを言うらしい。
ネット炎上を蝗害に例えているのだろう。しかし、蝗害を引き起こすのはトノサマバッタ等のバッタ類である。言葉の出発点から間違っている時点で相当に怪しい。
はじめに、ネットイナゴを日本人男性(30代)と仮定しよう。私と同じ属性である。
日本人男性(30代)の平均身長は171.2cmだ。蝗はどうか。日本でよく見かける、ツチイナゴのオスは体長が5cmほどである。
両者を比較すると、およそ34倍もの差がある。これにはびっくりした。
身長171.2cmを34倍すると、なんと58.208mにもなる。これは映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001)』におけるゴジラの体長とほぼ同じである。
つまり、蝗にとって日本人男性(30代)はゴジラのようなものなのだ。これではネットイナゴが蝗であるとは言えない。
それでは体重はどうか。
蝗の体重は7gほどらしい。ネットイナゴはどうか。日本人男性(30代)の平均体重は71kgほどである。
両者を比較すると、なんと10143倍もの差がある。さすがに腰を抜かした。
71kgの10143倍はおよそ720㌧。超大型油圧ショベルと言われる"Komatsu PC8000"に匹敵する。
つまり、蝗にとって日本人男性(30代)は"Komatsu PC8000"のようなものなのだ。あの黄色く雄々しく逞しい、コマツ最大の油圧ショベルと同じだとは言えない。
日本人男性(30代)を押しつぶしてしまえば刑法に基づいて罰せられるが、蝗を潰しても罪には問われない。
だが、人間を蝗に例える言葉がまかり通っているのだから、「誹謗中傷をすることで炎上を誘導するユーザー」を蝗と間違えて踏み殺してしまってもおかしくはない。
ナジュケチというのは、北米大陸に生息する虫の名前で、語源はアメリカ先住民の言葉である。
同地域に分布する、アケビに似た実のなる植物に寄生して増える。
植物の実は育つとともに表面が固くなり、鳥などにも食べられないよい寄生場所となる。
親は複数の実に少しずつ卵を産み、一つの実で成虫にまでなるのはだいたい1~5匹程度で、その代わりに結構大きくなる。
人間が寄生された実を割ると、トノサマバッタくらいの大きさの虫が数匹入っていて、ビックリする。
実が成熟して割れると、それらが一斉に飛び立って結婚飛行を行い、交尾後はメスだけが冬を越して翌年産卵する。
数日間のうちに大量発生するところから虫害も大きく、現地語での「ナジュケチ」には災厄というような意味がある。
という虫の夢を見たので、起きてググってみたがそんな虫はいなかった。