2021-07-15

蝗ってなんだかんだややこしい漢字なんだよって話

蝗は「いなご」と読む。

いなごっていうのは「直翅目バッタ亜目・イナゴ科」に属するバッタ類の総称

けっこういろんな種類がいる。

佃煮かにして食べられているのが有名。

 

ところで、だ。

蝗という漢字は元々は「ワタリバッタが相変異を起こして群生相となったものを指し[5]、これが大群をなして集団移動する現象を飛蝗、これによる害を蝗害と呼ぶ。(wikiより)」。

まり、蝗という漢字本来「いなご」という意味はない。実際、世界中で蝗害は起こっているがほとんどはイナゴ科ではなく、バッタ科に属するサバクトビバッタトノサマバッタによる被害である

日本ではあんまりバッタが「蝗」になることがなかったので「作物に被害を与える虫のことなんやな、せや!いなごにしとこ」と「蝗」が「いなご」になったのである

ちなみに、日本でもトノサマバッタ大量発生して農作物をぶっ飛ばしたことがある。これも蝗害と呼ばれた。なんならウンカが大量発生して農作物をぶっ飛ばした時も蝗害と呼ばれた。

いなご、とばっちりもいいところである

  • 蜃気楼と蜃(はまぐり)の関係 瑞獣麒麟とキリン(ジラフ)の関係 地震となまずの関係 みたいなんどこでもあるし 理系はそういうののくりかえしなんや 最初からわかっとったら電子を...

  • anond:20210715112107   ちょっと話変わるけど   中国の南宋時代に作られた青磁のお茶碗で「馬蝗絆」と呼ばれているものがある 東京国立博物館がもっていて重要文化財に指定されているも...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん