2023-08-23

歌い手として売れたが後がない

近い将来必ず詰むと思う。

歌い手はいっても、世の中には歌が上手い人間はめずらしくない。10人くらいでカラオケに行けば1人は上手い人がいて、その10人中の1人が数人集まったのが自分のような歌い手ユニットメンバーだ。

その素人モテ魔法をかけるのが二次元イケメンイラストであり、歌い手ユニットの主なターゲット三次元アイドル抵抗のあるオタク女子層で、YouTubeでの無料コンテンツ主体になるので自然と低年齢向けになっていく。

企画なんかも子供に人気のゲームだったり、お菓子食べるやつだったり、おおよそ成人男性じゃない姿を演じることになる。

それ自体は多かれ少なかれ、なんらかの表に出る仕事をしてる人には存在すると思うが、低年齢向けの商売はとにかく疲弊収入が割に合わない。

ここで言う低年齢は小学校高学年から中高生くらいを指すんだが、金銭面ではほぼ必然的に親金を頼ることになるので、他のコンテンツに比べるとファン購買力の面で弱い。

多くの歌い手ユニットは、バイト代全部を注ぎ込んでくれるような学生パパ活なんかで稼いでるとしか思えない謎の層の投げ銭に支えられている。

ただ、YouTubeで小中高生向けでやっていくと、1000人規模のライブハウスから始まってアリーナとかのライブまでの動員が確保できるようになる。

なぜなら親も一緒についてくるパターンが多いから、思ったよりチケットが売れるのだ。おかあさんといっしょファミリーコンサートと同じ。

ただ、日程は平日の倍くらい金のかかる土日だけになるし、単発のアリーナができても大した収入にはならんので、箔をつけるだけで赤字

かといって全国ツアーができるのかというと、ほとんどのグループはできてない。

地方ファンがいないわけじゃないが、地方の低年齢層のファンにはまったく購買力がないし、普通アイドルバンドと違って関東からどこまでも遠征するタイプファンもほぼいない。親はライブにはついてきてくれても、遠征までは許さないのだ。

似たコンテンツだとYouTube主体でガワを被って歌ってるってところでVtuberが近いと思うが、Vはとにかく寿命が短い。中の人の友人が言うには長時間配信リスナーとの距離の近さが精神と肉体にだいぶダメージを与えるらしい。あとたぶん事務所によるマネージメント機能してない。

絵の歌い手はVほどファンとの距離も近くなく、寿命が短くないからダラダラ続けてしまう人も多い。周りにも、ちょっと売れてる40代おっさん歌い手みたいなのがごろごろいる。

この「ちょっと売れてる」っていうのは音楽で食えてるわけじゃなくて、転売とかバイト副業込みでなんとか生きてるレベルの話だ。

ニコニコ歌い手全盛期にちょっと売れた人は、おっさんになった今もあの頃の話をしながら大した金にならないインターネットカラオケマンを続けていたりする。

今一生懸命に歌い手コンテンツを追いかけている学生たちも、もう少ししたら自分の年齢に見合ったコンテンツにそれぞれ流れていくだろう。

学生のなけなしの小遣いによる投げ銭で日銭を稼ぐハリボ自転車操業で、ライブはいつも赤字。こんなのが長く続けられるはずかない。

とっととグループを見限って他の芸能チャレンジするなりなんなりすればいいのだが、そもそも歌い手には自分含めて“歌い手”というガラパゴスすぎるスキルがない。

YouTuberにしては面白くないし、アイドルにしては踊れないし、歌手にしては歌が上手くないし、そもそも芸能人にしてはビジュアルが良くないという悲しい真実のしかかる。

このままだらだら続けていたら、少女漫画みたいな絵柄を貼り付けた40代歌い手になるのかと思うと足元が寒くなる。早く一般人になりたい。

  • あんま出来よくないな。 周りの話ばっかりで歌い手自身のことがすっぽり抜けてるからペラペラ感があるのかな。 俺もせいぜいカラオケでちょっと上手い人がネットで~くらいの想像し...

  • 小中高生に人気の歌い手グループってほんとに謎だなって見てた内情が語られてるからガチっぽい 子供の小遣いで生活するなんて健全じゃないよね 歌い手にはボカロカバーという他にな...

  • 学生のとき推してた歌い手がメン地下からメンコン、ホストって怒涛の勢いで堕ちていったから40代歌い手のがまだマシだと思っちゃった

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