本質的には全く別の話なんだけど、セックスレスに関するエントリやそれに対する「セックスレスはDVだ」という旨のコメントを読んで、性行為に対する嫌悪感が自分やパートナーの人生に及ぼす影響について思うところがあったので自分でも書き起こしてみたいと思う。
私の性嫌悪の根本は、幼い頃に5つ上の親戚から受けた性的ないたずら?によるものだとぼんやり思っている。
小学校低学年か保育園児くらいの時、近所の親戚のお兄ちゃんに性交渉の真似ごと(というかほぼ本番に近い)のようなことをされている時期があった。相手も私も子供だったし、その時は何をされているか分からずただ痛いから嫌というだけだったんだけど、あとからその行為の意味を知って気持ち悪さが追いついてきた感じだ。
今でもなんとなく性行為に対して汚い、気持ち悪い、という感情がある。
性欲がないわけではないので、10代後半から20代前半くらいの頃はBLや百合もののエロ漫画なんかはよく読んでた。だけど男女のものになると嫌悪感が勝ってダメだった。BLと百合なら大丈夫なのはファンタジー感が強いからだったのかな。今はもうBLだろうが百合だろうがそういう性的なものに興味が湧かなくなっちゃった。
高校生の時に付き合っていた彼氏とはプラトニックな関係だったので、自分が「性嫌悪」にあたると気づいたのは大学生の頃だったと思う。
お互い一人暮らしで家が近かったこともあり彼氏とは家で会うことが多かったのだが、並んで座って笑いながらテレビを見ているとなんとも居心地の悪くなるような視線を感じることが多々あった。
私はなるべく目を合わせないようにしたが、ハグしたいという彼氏の要望を断りきれずやっつけ仕事みたいにハグをしたのを覚えてる。それから彼氏と会うのが嫌になって結局数週間後に別れてしまった。その後にも一人付き合ったけれどハグもせずに別れてしまった。
世の中のカップルがどんな流れで性行為に至るのか想像もつかない。特に女性の方、抵抗ないのかな。
学生時代には彼氏以外にも好きな男がいたから、Aセクというわけでもないと思う。
ただ、今考えれば私が好きになる男性はいつも友達として仲良くしてくれていた人で、私のことをよく知っているのに私のことを一切女として見ない居心地のよさを気に入っていただけかもしれない。
最近は結婚のことも考え初めてマッチングアプリを始めたけど、マッチングしてデートするところまでは行ってもその次のステップのことを考えると親密な関係になるのが怖くてその先に進めない。
仕事に生きるには能力が足りないし、趣味で時間潰すほど凝り性でもないし、30超えてから結婚相手を探せるほど美人でもない自覚があるので今のうちに彼氏を作りたいんだけど、相手の望むような性生活を提供できる自信がない。
かといって自分に女という性以外に差し出せるような魅力があるとも思えない。
生涯のパートナーがほしいのはもちろんだけど、彼氏にお弁当作ったり、記念日にはちょっといいレストランに行ったり、2人で旅行したり、っていう普通のカップルがするようなことへの憧れがある。ただ、そこに性行為は含まれてない。
セックスレスはDVだってコメントがあったけど、セックスがファンタジーでしかない世界で生きてきた人間からするとけっこうな衝撃だった。
実際のところその考え方がどれくらいの割合の人に当てはまるのかはわからないけど、もし大半の人がそう感じるとしたらこれからDVする可能性があるのに恋愛をしたいと思うのは傲慢なんだろうか。
今まで付き合った人に心を許せてなかっただけで、自分が本当に好きになった人に望まれて、ちゃんと心の準備ができれば普通にセックス出来るかもしれない。今はそれに賭けてマッチングアプリやってるけど、1回女風にでも行ってみた方が肩の力抜けていいんじゃないかとすら思い始めた。
こういう話をすると同じように性行為苦手な人と付き合えばいいって言う人いると思うけど、そういう人はまずアプリあんまりやってないし性欲のない男性探すのって若いDINKs希望の20代の婚活以上に難しいと思う。