2022-12-19

TRPG4:6私情のぼやき

つい意識してしまう程度には悶々とした気持ちが大きくなってきたものの、特定の誰かに愚痴る事で生じる不和を避けたいので、ネットの片隅に吐き出しただけのぼやき

~私とのセッションだけロストしたがる友人~

友人Aの趣味TRPG

TRPGに対する熱量は高く、様々なシナリオを通過してはTRPGライフ謳歌している。

何より本人にもその自覚がある程涙脆く、それだけ自探索者や他探索者に感情移入ができるTRPG適正の高いプレイヤーである

また、ロスト経験が一度もない。

昨今のTRPG界隈に於ける平均的なロスト率というものがわからないのだが、約2年ちょいのTRPG歴がありながら、巷で有名な某高ロスシナリオさえも生還して帰ってきている。

それもそのはずというべきか、友人Aは生還意識が非常に高い。

あらゆるシナリオを通る時も、大体通過前に全生還の意気込みツイートをしている程だ。

生還する意気込みが高い程セッションハラハラできるし、それ自体問題はないのだが。

今私が抱えている悩みの場合は、そんな友人Aの普段言動が仇となってしまっている。

友人Aが私とのシナリオだけ、軽々とロスト願望を口にしているのだ。

~発端~

時は遡り半年程前。友人Bから「KPやりたいから二人で探索者コンビ組んで!」という話が舞い込んでくる。

友人Aと私は喜んでその話に乗り、コンビの探索者を作った。

卓当日も特に問題は起きず、滞りなくセッションは進み、その場の全員が楽しい時間を過ごす事ができたのだった。

とても賑やかなセッションの余韻に暫く浸ったのち、友人Bが「またこの二人の掛け合いが見たい!」と継続の誘いをかけてきた。

私は勿論のこと、恐らく友人Aもその誘い自体には気後れする事なく乗った……のだが。

その後友人Aの口から飛び出た発言に、私は小さな違和感を覚えてしまったのだ。

 

「ロストした〜い」

「早く一緒にロストしようね」

 

まるで普段生還素振りを見せる友人Aはどこに行ったのだろう、と唖然としてしまうような発言である

気の知れた友人間からこそふざけているのではないか?とも考えたが、これまで自・他PLの探索者の事を、本当の命のように愛でて涙を流しては大事にしていた友人Aの様を思えば、この言葉はあまりにも普段言動乖離している。

そんな私の戸惑いをわかっているのかいないのか、友人Aは繰り返しずけずけと「ロストしたい」と口にしていた。

そこに、驚くほど探索者への執着や想いはなかったのではないか、と思ってしまう。嫌々ながらも。

普段から探索者に対してサバサバしているPLであれば気にする事もなかったが、友人Aの場合は話が違うのではないだろうか……そんなモヤモヤを抱えた私は痺れを切らしたあまり、「いつもあれだけロスト嫌がってるのに、なんでその探索者の時だけロストしたがるわけ?」と問い質してしまった。

言葉の端に疑心暗鬼が見え隠れしているような物言いになってしまったなと、先に立たなかった小さな後悔をする私に対し、友人Aは暫し逡巡した後「だってこの探索者が死にたがってるから…」とだけ答えた。

まあ実際、確かに私とコンビを組んでいる友人Aの探索者はメンヘラキャラで、事あるごとに私の探索者に死を迫ったり、希死念慮を募らせたりと情緒の忙しいキャラではあった。(私は完全にそれをロールのフレーバーとして受け入れて楽しんでいた)

でも普段の友人Aであれば、探索者の抱える孤独や苦悩に寄り添って、どうその先の人生開拓していくのかを深く考えているはずではないのか?

その後盛り上がる友人Bと私のやり取りにも一切反応を見せず、どうも歯切れの悪かった友人の様子に、私の心は腑に落ちるどころか更に疑念が渦巻いていく。

~以下、めんどくさい私情~

最早TRPG領域外、私情や人間関係が絡むただの見苦しい話をしてしまえば、友人Aとはここ最近「無言の壁」を感じている。

明確な出来事があって拗れたわけじゃない。

それでも移り行く日々の中、急に話が弾まなくなったり、価値観の相違を感じたりして、きっとお互い悩んで、過剰に気にして、勝手に作ってしまった埋められない空白。

実際に会えば学生時代のように仲良く馬鹿騒ぎができるのに、昔であればお互い笑顔で詰められたはずの距離に遠慮してしまっている。

……などと明確な出来事を伴わず雰囲気上で空中分解的に拗れたこ人間関係事情を書き示そうたって、私の表現力では二人の間に生まれ微妙感情読み手に想起させる事は難しい上、こんなものは例えるなら痴情の縺れ如き面倒くさい感情に過ぎないので。この話に関してはここで割愛する。

要するに私の頭に浮かんでいるのは、『友人Aは私とのセッションを渋り、「さっさとロストしてコンビ解消させたい」と考えているのではないか』という疑いだ。

どんな小さな場面にも心を震わせ涙し、キャラ気持ちに本気で入れ込み、あれだけTRPGを愛している友人Aだろうが、私情の前ではなあなあになってしまうのだろうか。

お互い言語化できないすれ違いがあろうとも、少なくとも私は友人Aとのセッションを本気で楽しんでいたし、今でも楽しかったと胸を張って言えるが、しかし友人Aにとっては違ったのかも知れない。

「友人Bのための接待TRPG」、そんなセッションだったのだろうか。

そう思うとスッと血の気が引くような想いになる。

また、「早くロストしたい」と気楽な口調で言った口で、他の卓の話をする時はしれっと「前生還!」なんてはしゃいでいる友人Aの姿を(TLで)見せられるものから、次第に私の中では失望にも近い気持ちが生まれしまった。

私とのセッション苦痛というのであれば。

気持ちよくやれる相手とだけ回っていたいというのであれば。

そうであれば、正直に言ってほしいとさえ願ってしまう。

私としては、こんな疑心暗鬼を抱えたまま次のセッションに挑むのは憂鬱他ならないし、「もうこれっきり」とキッパリ言ってくれた方がどれだけ心が軽くなる事かと思う。

それを言ってしまったら、お互い「触れぬが仏」でなんとか保ち続けてきたこ関係性が完全に崩れてしまうから、友人Aなりの配慮としてそれらしい「ロストの理由」を繕ってくれているだけなのかもしれないけれど。

優しい嘘に惑わされてジクジク胸を痛めるくらいなら思い切り裏切られた方がまだ清々しい、と言う私の気持ちは変なのだろうか。

~以下、どうでもいい私情~

正直、友人Aは何故まだ私と関係を持ってくれているのだろうと思う事が度々ある。

私のツイート話題にノリノリで乗っかってくる事もあれば、他の友人と集まる際には定期的に輪に入れてくる。(二人だけで遊ぼうと誘ってくる事はなくなったが)

実際会えば楽しいし。腹の底から笑う瞬間が生まれ事実に嘘はないし。

きっとお互いに居心地の悪さを感じる反面、学生時代に戻ったかのようなその愉快な一瞬を、どうにも手放せないのかもしれない。

 

友人Bが用意してくれた、友人Aとの次のセッションがあと数日前まで迫っている。

相変わらず友人Aはロストしたがっているけれど。

私はロストしないよう、思い切り楽しもうと思う。

そしていつか私から、私と友人Aの不和に対する決着を持ちかけなければならないのかもしれない。

また昔のように気持ちのいい関係性に戻る事はできないかもしれないけれど、せめてこの縁が完膚なきまでに壊れないよう願うばかりだ。

  • この内容を読んだだけの身でも、きっともう友人Aはこれ以上継続したくないという気持ちなんだろうなと思ってしまうし、やりきれないな 何より一緒にロスしようねとか巻き込んでいる...

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