2019-12-29

政府統計はこの先も続くのか

政府統計公的統計)ってご存じですか?

統計法に基づき国が実施している統計調査で、一番知られているのが国勢調査かな。

その他いっぱいあるので詳しくは(政府統計コード一覧)https://www.e-stat.go.jp/help/stat-search-3-5

中には市町村調査事務受託しているものがある

国勢調査はじめ、経済センサス(商業統計)、住宅土地統計調査、農林業センサス、漁業センサス、工業統計など。

これらは市町村一般から調査員を募集し、調査員を調査対象差し向けて調査を行う。

市町村調査員確保に苦労している

基本的公募するが、当然ながらなかなか集まらない。

Webサイトに載せたり広報誌に載せたりあちこち人づてに声をかけるが集まらない。

田舎より都会のほうが集まりやすい気がするけど、まあどっこいだろうな…

調査員が確保できない市町村はどうしているか

自分のところの職員やらせている。

調査員は非常勤国家公務員(または都道府県職員)だから普通は兼職不可な市町村職員従事することはできない。なので、対象職員に「営利企業への従事許可」を取得させる(地方公務員任命権者の許可があれば副業が可になる)。

調査員の仕事

市町村主催説明会説明を聞き、調査票や各種資料の整理をする。

けっこう何度も対象者を訪ねなければならない。事前に対象区域を見て回り、チラシを配り、調査票を配り、調査票を集めて回る。

質問があれば可能範囲で答える。調査票の書き方はもちろん、自分出自なり、調査員の報酬なり。

最近オンライン回答ができるものが多いけど、田舎年寄りが多くてオンライン回答率は上がらない。

回答を集めたら、それを他の資料備品と合わせて整理し、期日までに市町村へ提出する。

最初説明会から最後の提出まで一ヶ月以上かかる。

なぜ調査員が集まらないのか

そもそも政府統計」の概要(仕組みや必要性活用例など)が一般に知られていない

国勢調査以外のやつ、みんな知ってる?自営の人だって名称を聞いて「あー時々あるめんどくさいやつ?」くらいの認識でしょ?

これが何に生かされてるか、みんな知らない。そもそも何にも生きていないかもしれないことにすらみんな気づいていない(政府下部組織印刷屋やシステム屋の仕事にはなっているかな(失礼しました))。

調査員の仕事は意外としんどい

対象から全く相手にされなかったり、回答に報酬要求されたり、なにかと罵倒されることも多い。調査員としては、回答してくれないのは構わないけど、嫌がらせ精神が削れる。

調査終了まで長期間かかるわりに報酬はいまいち。

主婦主夫)層を調査員にしたいようだが、主婦主夫)はそんなに暇ではないし、いまどき専業は少ないのではないか市町村職員はじめ勤め人は活動時間調査対象と合わない。

しか市町村職員場合、勤務時間中に統計調査関係行為は許されない。調査対象者へ電話したり会いに行くのは厳禁(有休を取得すれば可能だが「市町村職員調査に来ている」「報酬があるはずなのに業務中に来ている」と誤解される恐れがある)。

なんちゃら意識の高まりや不信感の高まり

個人情報(笑)保護意識の高まりや、政治行政への不満の高まりもあって、みんな調査協力には消極的になっている。

一般人を対象にした調査国勢調査など)ではマンションオートロックに阻まれから管理会社管理組合相談しろ、って言われるけどうまくいかないのは目に見えている。

この仕組みが今後も持続すると国は思っているのだろうか

みんな疲れてるよ…

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん