2017-02-27

人生ハードモードADHDがギリノーマルモードになった話

ADHDという診断が降りてから、ストラレラを夜40mgと朝コンサータ45mg飲んでいる。

仕事IT系で、作ることがメイン。プログラマーのようなものだ。

薬物治療する前までは、ほんとに人生ハードモードだった。

遅刻する、物忘れが多い、居眠りが多い、スケジュールを立てられない、締め切り破る、仕事は遅い、マルチタスクができない。

休みの日は寝っぱなし、友達との約束遅刻ばかり。

得意なことと苦手なことの差が激しすぎる。

薬物治療をはじめるまで


仕事で地味に困ったのは、電話の取り継ぎだ。

マルチタスクができないから、聞きながらメモするということが難しく、短期記憶も苦手で数秒前ことが思い出せない。

ついでに算数障害(ディスカリキュリア)も併発していて、数字を上手く数として捉えられず、簡単計算もできないから指を使うか紙に書かないと難しい。

困ったのは、割引率が分からなかったり、気づけばお金がなくなっていることだった。

ずっと会社では愛想は良いが、仕事ができないヤツだった。

とあることがきっかけで心療内科へ行くことになり、当初の目的とは違ったが悩みを先生に打ち明けてみた。

話を少し聞くだけで『それはADHDだろう』と言われ、色々質問などをされた。

そして心療内科に通って3ヶ月後くらいから、ADHD用の薬であるストラレラとコンサータを処方してもらった。


簡単に薬の説明


ストラテラ

非中枢神経刺激薬

不注意や多動・衝動的で落ち着きがないなどの症状を改善

コンサータ

中枢神経刺激薬

神経伝達物質ドパミンノルアドレナリン)を増加させ、神経機能活性化し、注意力を高めたり、衝動的で落ち着きがないなどの症状を改善

薬物治療をはじめてから


薬を飲み始めてからは、仕事がずいぶんしやすくなりストレスも減った。

仕事中の居眠りがなくなり、作業優先順位をつけられるようになった。

頭の中の多動もマシになり、作業をやろうという気になったり、集中できるようになった。

残念ながら先延ばしは薬を飲んでもなくならなかった、だから締め切りはいつもギリギリになる。

そういう時は過集中で乗り切って、今の所どうにかしている。

過集中をある程度コントロールできるようになったのは、薬のおかげだと思う。

しかしたらストラテラを増やせば先延ばしがマシになるかもしれないが、副作用吐き気がつらくて40mgが限界

仕事をできるだけノーマルモードに近づけるために


以前は接客契約を結ぶ仕事だった。

しか説明ミスや記入漏れ会計ミス商品間違い、事務処理のミスなど失敗ばかりだった。

から仕事環境を変えることにした。

作ることが好きで、webに関わる仕事がしたかたかIT系転職

事務処理とか苦手なことは相変わらずできないが、興味のあることと結びつければ勉強できるし覚えられる。

プログラムなど特定作業で過集中しても、それが仕事から怒られることはない。

あと、IT系は社風がゆるく出社時間も遅い多いかADHDには向いているなと感じた。


スケジュール作成した資料上司や同僚に共有しチェックをお願いしてる。

作業を一人で全て完結しないようにした。

上司や同僚には手間をかけてしまうが、後から大きなミスが発覚するよりマシだろう。


ADHD場合自分に合った仕事を選ばないと、たぶんとてもしんどくなる。

少しでも自分が楽になるように、何が得意か、どんな仕事ならできそうか考えないといけない。

社会人になって10年、普通の人は仕事を選べるが、自分場合特定仕事じゃないとできないと痛感した。


副作用依存について


ストラテラコンサータ両方とも食欲減退がすごい。

一度にたくさん食べられないから、2,3時間ごとに細切れにしておむすび1個やパンを食べるようにしている。

夜は普通に食欲が戻っているから、夜ご飯の食べ過ぎには要注意だ。

あと口がめっちゃ渇く。だから水と飴をつねに携帯している。

ストラテラは飲むと想像力がなくなってしまうというのをよく見るが、自分場合はそんなに感じていない。

デザインを考える仕事もしているが、特に薬のせいでアイディアがでなくなったということはなかった。

依存は今の所感じていない。

平日と用事のある休日に飲んでいるが、明日から飲むなと言われたらすぐやめられる。

離脱症状特にない。

ただ、薬は効き方や副作用離脱症状は人によって全く違うから自分にあった飲み方を探していくしかない。

ストラテラコンサータがなければ人並みに働くことができないから、自分にとってはとてもありがたい薬だ。

ADHDの薬物治療をはじめて約2年。

やっと人生をノーマルモード近くまでもっていけた。

まだ周りに迷惑をかけているけど、前に比べればずいぶんと仕事をしやすくなった。

自分にあった仕事環境を選び作り上げていくことが本当に大切だと感じた。

ADHDかもしれないと悩んでいたら、一度病院へ行ってみよう。

悩んでいるだけじゃ、時間は何も解決してくれない。

薬物治療をはじめて2年経過してみて、病院相談して良かったと思っている。

あと1ヶ月もすれば、新しい年度がはじまる。

1年はあっという間だなぁ。

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